箱根の某フジテレビ系施設を思わせる今回の舞台
「森の彫刻美術館」って、ちょっとチャレンジャーですね(笑)
私世代には、このBGMと天気予報が条件反射的に浮かんでしまいます。
そして今回も明らかになった「王女様は彫刻が好き」設定、
どれだけ多趣味なんだと突っ込みたくなる要素が健在で楽しめました。
この後、一体どんな趣味が明らかになる事やら(笑)
閑話休題、今回もまたレジーナの心をどう捉えるか、興味が尽きない一編となりました。
まず「反省」について。そもそも反省とは何かを知らないレジーナにとって、
反省という概念があると知った事が転機になりそうです。
マナは反省とは何か教えてあげると言っていましたが、
今回の本編では結局具体的に教えてはいません。
ただ、像を壊した事(壊したのはレジーナですが)に代わって
4人で頭を下げ、後片付けをするという「行動」を見せています。
今はまだ、レジーナはこれが反省だとは気づいていないでしょう。
しかし後にその意味を知った時、どう考えるのか。
今回の出来事がきっかけの一つになるような気がします。
もちろん反省だけなら猿でもできます。
いかに真摯に相手と向き合い、かつ自分自身と向き合い、そして逃げずにいられるかどうか。
レジーナを待ち受ける試練は、やはり重くなりそうです。
また、今回反省についてレジーナにはっきりと示さなかった事で、
いずれあの
エレンの涙の謝罪のようなストーリーにも期待できそうです。
あれほど頑なだった真琴がレジーナを一方的に拒絶しなかった事は好感を持てました。
気持ちの整理をつけるのが少々早いような気もしますが、
いつまでも引きずってレジーナを拒み続ける、という姿はあまり見たくないので
個人的にはこの展開を歓迎しています。
また、そんな真琴にさりげなく気を配れるありすのブレなさにも好印象です。
「本当の友達」関係を醸し出すマナと六花のやり取り等、
レジーナでなくともこの関係が心地良く見えました。
前回の感想で、レジーナは嘘をついていないと指摘したら
まさか今回はっきりと嘘を嫌っていると明示してくるとは思いませんでした(笑)
今回は逆にマナ達が美術館を訪れた目的を隠し、
レジーナは良くも悪くも常に正直を貫いています。
この対比から、嘘も方便とは言いますが、
「自己中」に関しても多面的な見方をして行けるように感じました。
ところで、
マナの「嘘をつくと髪をいじる」設定もちゃんと活きていて良かったです。
そんなレジーナの飾らぬ正直さを一気に暗転させるのが、
キーアイテムであるロイヤルクリスタルという事実が皮肉です。
ロイヤルクリスタルが敵陣営の者を区別しているのか、
それともレジーナに善の心が芽生えるのを防ぐために
キングジコチューが仕組んだセキュリティなのか、今の時点ではまだわかりません。
しかし、赤目状態になってからも、善悪は別としてレジーナは常に正直でした。
ひょっとしてロイヤルクリスタルは欲望を増幅させる効果を持ち合わせているのだとすれば、
力は使いようによって良くも悪くもなるという事を暗示しているように思えます。
赤目状態でも「レジーナもキュンキュンしなかった?」というハートの呼びかけに反応しています。
結果的にそれを笑い飛ばす形になりましたが、
見方にってはこのハート=マナの好意的な呼びかけが、
癇に障るものに成り得るという点が興味深いです。
「何勝手な事言ってんの?」と返すレジーナの言い分は、
「私の心まであなたが自由にできるのか?」と問うているようでした。
私としては、これまでのマナの活躍ぶりが小気味よく、好意的に受け止めていますが、
人によってはお節介、出しゃばりと取るご意見も耳にしています。
レジーナを待つであろう転機と同時に、マナにも試練があると予想されますが、
こうした事実を突き付けられた時、彼女達がどう行動するのか、
期待すると同時に、予想以上に重くなりそうな試練にも少し不安が過ります。
さて、ジョー岡田さん。
本名ジョナサン
・ジョースター・クロンダイク、でしたっけ?
あんなに凛々しく美しい婚約者がいるにもかかわらず、
女子中学生に「マイスイートハート」「素敵なレディ」などと
甘い言葉をささやいておりましたが、一体どういう事なのでしょうか。
弁明は体育館裏でお伺いするとしましょう。
とまあ、それはさておき神出鬼没に登場したかと思えば
相変わらずの上手なはぐらかしっぷりで抜け目のない様を印象付けた後だけに、
プリキュアの危機で登場した際の意外性が引き立っていたと思います。
ただ欲を言えば、今後も少女達自らの力で道を切り開いていく姿を見たいと思いますので、
これから先の手助けに関してはコッペ様くらいの手出しに留めて欲しいです。
それにしても、彼ののっぽさんのような帽子に
レジーナが見事突っ込んでくれた時には快哉を上げたくなりました(笑)
次回、野郎の恋バナはどうでもいいです。アン王女様目線で見せて頂ければ(笑)
ともかく、ジョー岡田、アン王女とトランプ王国絡みの伏線が明らかになる事で、
中盤の山場を描く舞台が次第に整っていく事でしょう。
私も録画体制を何とかして、来るべきものに備えたいです。