3歳の時に弟が出来、私は兄になりました。
その時の記憶は当然思い出すことはできませんが、
入院した母を見舞った時に近所の産婦人科の廊下が暗く、怖かった事を微かに覚えています。
ひょっとしてその怖さは、兄になる事への不安もあったのかもしれません。
つぼみのように新たな家族に期待するだけでなく、不安もあってしかるべき、
そして家族愛とは何なのかをこの作品なりの答えで綴った一編でした。