「十五少年漂流記」「八十日間世界一周」「海底二万マイル」など
子供の頃にはヴェルヌの小説に胸を躍らせたものです。
面白い冒険小説とはスリリングな展開もさることながら
困難な状況に直面した人間同士の関係や、困難を乗り越える者の心の強さを
描いたものだと思いますが、こまちの作品「海賊ハリケーン」はどうだったのでしょうか。
ナッツの厳しい批評に、意外な脆さを見せるこまちの描写もさる事ながら、
初登場にして強い存在感を放つまどか姉さんの魅力も堪能できる一編でした。