「猿の惑星:創世記」や「プリンセス・トヨトミ」といった映画やソリティアで時間を潰し、
12時間余りのフライトを経てほぼ定刻通りにシャルル・ド・ゴール空港へランディング。
私はヨーロッパを訪れた経験は何度かあるのですが、フランスは初めてです。
さて、ガイドブックの情報を頼りにオペラ座行きのロワシーバスを待つものの、
15分間隔で来ると言うにも関わらず、30分ほど待っても来る気配がありません。
遅れてきたバスに乗り込んだ頃から雨が降りはじめ、
初日から前途にやや不安が・・・バスが来なかったのはこの雨と、
パリ市街への高速道路の大渋滞のためでした。
オペラ座前でバスを降り、徒歩10分程度のホテルまで
雨の中重い荷物を転がして歩くのはしんどく、初日からかなり疲れました。
シャルル・ド・ゴール空港到着が17:15。ホテルに着いたのは20時を回っており、
物理的距離はともかく、時間的距離は成田より遠いような気がしました。
パリの宿は「ロンスレー・オペラ」。
立地の割にリーズナブルな料金に惹かれて選びましたが・・・
ある程度覚悟していたとはいえ、スーツケースが開けられない程かなり狭い客室です。
そしてバスルームもヨーロッパのホテルのシングルルームにありがちな、
バスタブ無しのシャワーブースオンリー。
客室は小奇麗に整えられ、広いベッド、壁にエッフェル塔の写真があったりと
ある意味こだわりが感じられますが、価格相応といった感じです。
とはいえ、朝食会場レストランはヨーロッパのホテルらしく良い雰囲気でした。
フロントの対応も良く、立地と価格を割り切れば悪くないホテルだと思います。
さて朝食を終え、雨も上がったパリ最初の朝はセーヌ川沿いを散歩してみようと考え、
地図と地下鉄マップを見比べ、川沿いにありそうな駅として7号線の「Pont Neuf」下車。
早速その名の通りの「ポン・ヌフ橋」に足を踏み入れると、
『ずいぶん早いのね。あなたも散歩?』
ゆりに声を掛けられたかのようなあの橋の光景に、朝からアドレナリンが噴出しました。
丁度このポン・ヌフ橋からつながる川沿いの道が、
ゆりとオリヴィエが歩いたセーヌ川沿いの散歩道のようです。
あの朝の散歩の風景そのままの景色が続きます。さらに
犬の散歩をする人や
ジョギングをする人など、ストーリーそのままの光景、というよりも
あの映画がセーヌ川沿いの風景を丁寧に写し取ったのだと改めて感じ入りました。
そしてさらに足を進めて行くと、そこには・・・
行く手にサラマンダー男爵が待ち構えていた場所に続きました。
ゆりがムーンライトに変身し、サラマンダー男爵と対峙した場所は「カルーゼル橋」の下。
実際薄暗く、水はけも悪く、不穏な気配が漂っています。
劇中のようにここからオペラ・ガルニエの舞台へ飛ぶような事は事は当然ありません。
続けて私は、ゆりが早朝の散歩をしていたのがこの界隈であれば
皆が滞在していたのはこの近くではないかとあたりをつけ、
対岸のサン・ジェルマン地区へと向かってみました。
何となく作中に出てきたような、そうでないような街並みが続く中、
見覚えのある風景が・・・
つぼみがオリヴィエを追って思わず駆け出して行った道と思われます。
このリュクサンブール庭園前の道を進んで行くと、
自転車にぶつかりそうになって我に返ったつぼみが泣き崩れた街角がありました。
やっぱり彼女たちはこの近くに滞在していた、という事でアパートを探そうとしたものの
さすがに個人宅の中や庭を見る事などできません。
それでも、どことなく似た公園を見つけました。
ひょっとしてこの場所か、それとも柵の向こうか、
ファッションショーの練習をしていた場所ではないかと想像が膨らみます。
このまま通りを進み、ノートル・ダム寺院へ向かうべく最寄の地下鉄駅に入りました。
4号線「St.Placide駅」。いつきとオリヴィエはここから地下鉄に乗ったと思われます。
やはりこのあたりに滞在していたのかと思いを巡らせながら、
ノートル・ダム寺院最寄の「Cite駅」で降りると、この階段も見覚えがありました。
いつき達が下車したのもおそらくこの駅でしょう。
ただ、周辺に服を取りに来るような店は無さそうでしたが・・・(笑)
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