SSブログ

スイートプリキュア第38話『パチパチパチ♪不思議な出会いが新たな始まりニャ!』 [スイートプリキュア♪]

2週間ぶりとなる今回は個人的に大変満足の行く内容だと感じました。
アコがメインである以上、当然アコや奏太が中心になるために
響たちの出番は決して多くありません。
にもかかわらず、アコを「家族みたいなもの」として受け入れる支えとして、
そして助けに来る場面での圧倒的なカッコ良さが際立ち、
1人のメイン回であっても4人のプリキュアの活躍を観たような充実感がありました。
それに不協和音のように奇妙な不安感を加えるピーちゃんとの出会いと共に、
終盤へ向けての期待を煽る一編でした。
  
「おじいちゃん お誕生日おめでとう!」
オルゴールの音色が優しく鳴る瀟洒な自室で、
アコは色鉛筆で心のこもったバースデーカードを描きあげました。
優しい笑顔を浮かべてカードを手に取り、部屋を出るアコを追って
ドドリーも窓から発ち、同時に静かに止まるオルゴール。
穏やかな時間が流れています。が、しかし・・・
その頃、時計塔の頂上に見慣れぬ姿の小鳥が加音町を見下ろし、
危なっかしく羽ばたいて飛び発ちました。
同時にオルガンを調整していた音吉さんは、何かの気配を察しました。

アコが向かった先はラッキースプーン。
奏にバースデーケーキの相談に来たものの、
誰にあげるものか聞かれた際の、素直じゃない素振りは相変わらずです。
さらに途中でバースデーカードを落としたようで、
それを届けに来た響とエレンに戸惑いツンツンしながらも
ちゃんとお礼を言うあたり、少しだけ素直になったアコが見られました。
『なんて素敵な家族愛・・・』
音吉さんの誕生祝いをすると知り、妙に大げさに涙もろいエレン、
そしてみんなでお祝いしようと持ちかける響、
音吉さんの誕生パーティーは俄然賑やかになりそうです。
そうと決まればみんなでお祝いの歌を歌おうと盛り上がる響たち。
しかし当のアコは、歌を歌うのであれば遠慮すると、そのまま出て行ってしまいました。

アコは前に歌が苦手だと言っていた事を思い出す響と奏ですが、
メイジャーランド時代のアコを知るハミィとエレンは、その話は初耳です。
歌いたくない理由は他にあるのではないかと考えました。

『気持ちは分かるけど、ああいう言い方は良くないドド』
『いいでしょ、別に』
諭すドドリーに生返事を返し、一人帰り道を行くアコは
角を曲がったところで奇妙な小鳥が転がっているのを見つけました。
見ると羽に怪我をしており、連れ帰って手当てをしてあげますが、
小鳥はまだ何か不満そうに見えます。
『まだ痛むの?しょうがないなあ』
アコはオルゴールのゼンマイを巻き、その旋律に合わせて歌い始めます。
『君も歌ってごらん。少しは気が紛れるよ』
苦手どころか優しい歌声で歌いながら、小鳥に一緒に歌おうと持ちかけるアコ。
小鳥の声はピーピー言うだけで、まるでメロディとあっていません。
『下手っぴ。それとももしかして、歌いたくなくてわざとそうしてる?』
そして小鳥にピーちゃんと名付けて抱きかかえました。
『案外君も、私と同じだったりしてね』
この出会いは、今後何を意味するのでしょうか・・・

音吉さんにバースデーパーティを計画している事を語る響達。
音吉さんも嬉しそうに快諾しますが、
同時に突然パイプオルガンの音が少しずつズレている事、
そしてノイズ復活が近い事を懸念していました。
同じことを感じていたクレッシェンドトーンもまた、
4人で力を合わせて立ち向かう事を言い含めます。

そしてマイナーランド。
バスドラとバリトンは玉座の上に落ちた1枚の羽根を手に取り、
ノイズ復活を悟るも行方をくらませた事に首をひねっています。
一歩遅れる形で復活を知ったファルセットに、「様」呼びを強要されながらも、
『置いてかれてやんの・・・(笑)』などと陰口を叩いていた2人を
ファルセットのお仕置きが待ち受けていました。
ノイズが姿を消した事には何か考えがあっての事と推察しながら、
玉座に腰を下ろして2人に音符探しを命ずるファルセット。しかし・・・
『自分で行った方が早いかもしれん・・・』
一緒にバカやっていた時間が長かったためか、良くわかっていらっしゃるようです(笑)

翌日、通学路で奏太に音吉さんの誕生日の事を話題にされても、
相変わらずアコの反応はそっけないまま。
『誕生日は家族で祝うもんだぞ。アコが居ないと始まらないじゃん』
『響たちがいるからいいでしょ。家族じゃないけど』
その会話に、途中で待っていた響たちが参加します。
『私達とアコはもう家族みたいなものでしょ。だって私たちはプリ・・・』
奏太の前で正体をバラしてしまいそうな響の口を慌てて塞ぐエレン。
プリンが大好きとごまかす奏も、思わずカップケーキが好きだと
しゃべてしまうハミィの口を塞いで苦労が絶えません。
ともかく、バースデーパーティにアコを誘い、一緒に歌おうと誘う響ですが、
アコはそのまま行ってしまいました。
それでも待っているからと言われると立ち止まり、
いったん振り返るあたり、後ろ髪を引かれているようにも見受けられます。

もうすぐパーティの時間なのに、
アコは自宅の庭でオルゴールを手に空を見上げていました。
『私達とアコはもう家族みたいなものでしょ』
さっきの響の言葉が気になっているアコを、続けてドドリーが後押しします。
『プリキュアのみんながどういう存在か、アコはもう気付いてる筈ドド。
 後はアコが一歩を踏み出すだけドド』
『そんな事・・・』
そこに奏太がプリンを持ってアコを迎えに来ました。
『これ食ったら音吉さんのところへ行こうぜ。歌は、別に歌わなくていいからさ』
朝のやり取りを真に受けて、わざわざプリンを買ってきた奏太に吹き出しながら
その気遣いにお礼を言うアコ。少しだけ、素直になりました。
『ありがとう・・・』

歌が好きなのに、何で歌いたくないのかを遠慮がちに尋ねる奏太。
その理由は、離れて暮らしている家族にありました。
奏太もアコが両親と離れて暮らしている事を知っています。
アコはオルゴールのゼンマイを巻きながら、歌いたくない理由を打ち明けました。
『このオルゴールね、パパとママから貰ったプレゼントなの。
 これを聴けば、パパとママの事を思い出せる。いつも一緒に居るって気がする。
 あの頃は、いつもみんなで歌ってた。パパもママもみんな歌が大好きだった』
みんなで歌うと、思い出だけじゃ足りなくて、会いたくなってしまう。
でもまだそれは出来ないから、歌わない。いつかまた一緒に暮らせる時まで・・・
アコがそのように自分を律していたと知り、奏太は少し寂しそうに目を落としました。
ところが・・・

『そんな日は来ないさ~♪』
不意に甲高い歌声が響き渡りました。
いつの間にやらファルセットが現れ、とっさにアコを庇い、逃げろと促す奏太ですが、
当然敵う筈もなく、あっさりと跳ね飛ばされてしまいました。
音符を見つけただけだと言うファルセット、
しかしその音符はアコのオルゴールに潜んでいます。
『それをどうするつもり?』
『知ってるくせに・・・』
そう、アコも何をされるか十分承知している事でしょう。
懇願するような目を向けるアコを冷たいな目で睨みつけ、
奪い取ったオルゴールをネガトーンと化すファルセット。
『私のオルゴールを・・・絶対許さない!』
アコは単身、ミューズへと変身します。

調べの館ではパーティの準備が整っていますが、アコは来ません。
それでもきっと来ると信じている響。
そこにフェアリートーン達がネガトーン襲来を告げに来ました。
既に街を悲しみに染めているネガトーン、そしてファルセットを止めるべく、
ミューズは単身ネガトーンに挑みます。
攻防を繰り広げ、ネガトーンのヒモ付鉄球に手を焼きながらも、
逆にその鉄球を逆手にとり、ヒモの支点を攻撃して鉄球をネガトーンにぶつけます。
見事な戦いぶりに拍手を贈るファルセット。余裕の態度には理由がありました。
『ここで問題。あれなーんだ?』
視線の先には、五線譜に縛り上げられて人質にされた奏太の姿が。
ネガトーンの攻撃に反撃しようとするミューズですが、
その度に奏太を縛り上げられ、手が出せません。

さらにバリトンとファルセットも合流。ファルセットは彼らを遅いとなじるものの、
彼らは彼らでちゃんと音符を集めて来ていました。
もっと人間を悲しませ、不幸のエネルギーをノイズへ送るという彼らの企みを阻止すべく
再び立ち上がるミューズにファルセットは問いかけます。
メフィストを取り戻した今、ミューズに戦う理由など無い筈だと。
この世界の事など、関係ないだろう、と。
『関係あるのよ!私が守りたいのは、パパやママだけじゃない。
 この世界にも、大事な人が居るから。大事な人が、出来たから!』
ミューズの脳裏に家族と呼んで迎えてくれた響の、奏の、エレンの姿が浮かびます。
『私を家族って言ってくれたみんながいるから。
 だから私は、私の家族がいるこの世界を守りたい!
 守る。守ってみせる!そう決めたの!!』
『どんなにいきがったところで、お前一人で何が出来る!』
再び奏太を縛り上げるファルセット。そしてミューズ目がけて鉄球が振るわれたその時・・・

『お待たせ』『遅くなってごめんなさい』
ミューズの目の前には、3人の頼もしい後ろ姿がありました。
『残念。一人じゃない!』
メロディが高らかに言い放つように、プリキュアは一人ではありません。
ネガトーンを迎え撃ち、ねじ伏せるメロディ。その間に奏太救出へと走る3人。
行く手を阻むバリトンはビートが、バスドラはリズムが迎え撃ち、
そしてリズムはミューズの手を取って高々と投げあげました。
『奏太をお願い!』
そしてビートがラブギターロッドをかき鳴らして飛ばすビートソニックに乗って、
奏太目指して突き進むミューズ。ビートソニックの音符が奏太の拘束を断ち切り、
ミューズは見事奏太を救出しました。

『それにしても、女の子に抱っこされちゃって。かっこ悪い子』
『そんな事無いよ。意外とかっこいい所だってあるんだよ』
先ほど身を挺して庇おうとした奏太の姿を思い出し、
ミューズというお姫様に、逆にお姫様抱っこされた奏太を評したリズムもまた、
弟の事をちゃんと知っています。
『知ってるわ。だって私の家族だもん。ありがとう、弟を助けてくれて』

『私一人じゃだめだった。みんなが居てくれたおかげだよ』
素直にみんなへの気持ちを表すミューズに、メロディが、ビートが、リズムが返答します。
『その通り。一人じゃどうにもならなくても、みんなで力を合わせれば』
『きっと出来ない事なんて無い』
『どんな時だって一人一人が助け合い、みんながみんなで支えあう』
『それが、家族でしょ!』
家族の絆、家族の暖かさを受け、思わず涙を浮かべるミューズ。
彼女たちは4人でプリキュアです。
4人力を合わせたスイートセッションアンサンブル・クレッシェンドを放ち、
ネガトーン撃退。オルゴールも無事に取り戻しました。

奏太を起こし、調べの館へ行こうと急かすアコ。
響やエレンの気遣いを他所に、今のアコはお祝いの歌を
みんなと一緒に歌いたくて仕方がありませんでした。
そう眼鏡を取り、笑顔で打ち明けます。

音吉さんがケーキの蝋燭を吹き消すと同時に、賑やかにパーティが始まりました。
アコは照れながらバースデーカードを渡し、
ケーキの奪い合いか、相変わらずのいちゃつきっぷりを披露する響と奏を、
エレンと奏太が楽しげに見守ります。
ピーちゃんもハミィと一緒にカップケーキを食べて輪に加わり、
そしてオルゴールの音色と共に、アコの歌が始まります。
いつしか歌の輪に響が、奏が、エレンが加わり、音吉さんへの四重唱となりました。
『何だよ。歌えんじゃん』
奏太の反応に悪戯っぽくちょっぴり舌を出して見せるアコを、
4人の暖かい輪が囲みました。
『うん、ズレとらん』
誕生日を迎えた祖父に、孫娘の屈託のない笑顔が向けられます。


まずサブタイトルの通りの「新たな出会い」が気になります。
ひいき目に見ても可愛いとは言い難い、どこか禍々しさを感じさせるピーちゃんは
ほぼ確実にノイズそのもの、またはノイズの化身と見て間違いないでしょう。
究極の悪とまで形容され、音を消す事を目的とするノイズが、
おそらくこの出会いやアコの歌によって影響を及ぼしていくと思われます。
「歌いたくなくてわざとそうしてる?」「私と同じだったりしてね」
これは歌いたいけど我慢しているアコと、
本性を現したくても隠しているピーちゃんを対比しているように感じられます。

そうするとやはり鍵になるのは「歌」あるいは「音楽」でしょう。
クラシック好きの方以外にはなじみのない話題になり恐縮ですが、
ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団というオーケストラがあります。
イスラエルと、対立する周辺アラブ諸国の若手奏者によって構成され、
イスラエルの指揮者バレンボイムが率いるオーケストラで、
彼らの演奏活動を観るにつれて、音楽には主義主張関係なく、
人の心を繋ぐ何かがある事が感じられます。
もちろん現状はそんな楽観的ではなく、イスラエル周辺の状況はさほど変わりません。
それでも「音楽の持つ力」というものを感じ取る事ができます。
果たして音楽どころか音そのものを消そうというノイズに通じるのかはわかりません。
しかし、それに近い事を現実に成し遂げている人たちがいる以上、
ノイズも何らかの影響を受けて行く事と思われます。
そんな中、何となく引っかかるのはクレッシェンドトーンの存在と発言です。
融和というよりは掃討を伺わせるようにも思わせ、
ノイズの存在を絶対に認めないような風にも取れました。
少しモン・サン・ミッシェルのミカエル像を観て感じた事があったので、
考えすぎかもしれませんが、これは別の機会で語りたいと思います。

アコはやっぱりアコだった、というようなツンツンぶりが健在なのも安心しました。
素直じゃない素振りを見せたり、諭すドドリーにも反抗的だったりと
年相応な部分も見せています。これまでのシリーズにおいても、
プリキュアシリーズの主人公達は時に聞き分けのない一面を見せる事がありました。
その際「子供ではないので本当はわかっているけど素直になれない」
と評する事が出来ましたが、アコに関しては本当に「子供」だという点が異なります。
そこがアコの特異なキャラクターを際立たせ、同時に守ってあげたい子供であり、
そんな子供が守る事への強い意志を見せるという点が、
彼女ならではの特徴として形作られているように感じました。

アコを支える存在としての響達の描写も秀逸です。
歌う事を決して無理強いはせず、その気になるまで寛容に待つ。
来るかどうかわからなくても、きっと来ると信じている。
これだけで頼りがいのある年上のお姉さんとしての存在感が感じられ、
そしてミューズの窮地に駆けつけるシーンの格好よさは格別でした。
必ず来ると分かっていても、これほど待ってましたと思えるものはありません。
ミューズが見上げるメロディの背のなんと頼もしい事でしょう!
腕を組んで仁王立ちのメロディ、片手を腰に当てるリズム、
ラブギターロッドを構えるビート、3人が3人とも、あまりの格好良さにシビれました。
続くアクションも流れるように動いて見応え十分。
そして奏太をミューズに託した際のリズムの凛々しさがたまりません。
それにしても奏太は姉公認の仲、ということですね(笑)

ファルセット、そしてマイナー達に目を向けて見ると、
奏太を人質にするなど、今回のファルセットの純粋な悪役っぷりが目を惹きます。
前回明らかにされたその実力だけでなく、外道な面をも併せ持つ意外性。
先日も触れましたが、とてもこれまでの気弱で優しそうな彼からは想像がつきません
バスドラとバリトンをアゴで使う等、急に権力を掌握した者にありがちで、
それ故にファルセットは今後生き残る事が出来るのか、本気で心配になってきました。
ただ3人で絡むと時折これまでのようなやりとりが出るのが救いでしょうか。
『あーあ、失敗でしたね』『うるさい!覚えてろよ!』
撤退前のやりとりは、まったくこれまでと変わりません。
そして「自分で行った方が早い」と彼らを侮るような言葉を漏らしますが、
これは裏を返せば彼らの事を良く知っているからこその台詞だと思います。
『お前一人で何が出来る!』
ミューズにそう言い放つファルセットの言葉は、
見方によっては彼自身に向けられている皮肉にも聞こえます。
これまでトリオで行動していた彼が、一人になって何が出来るのか。
そして彼らもまた、これまで一人じゃなかった事。そしてこれからも一人じゃない事。
「家族みたいなもの」という言葉は、プリキュアのみならず彼らにも当てはまります。

そしてアコが追加されたアイキャッチとED!
後半アイキャッチの冷めたアコも可愛いかったですし、
可愛く踊りまわるミューズを目の当たりにして
思わずキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!と膝を叩いてしまいました(苦笑)
しかし最初は踊るミューズよりも
「ピーちゃん 中尾隆聖」に目が向いてしまったのも事実です。
こんな大物声優さんが「ピー」しか台詞の無い役の筈が無さそうでしょうし、
確実にラスボス確定と思わせるキャスティングの衝撃は大きかったです。
ピーちゃんがいつ「絶対に許さんぞ虫けらども!!!」とブチ切れるか、
あらぬ心配をしてしまいました。クレジットを「?」にするとあからさまに怪しいと思うので、
いっそノンクレジットにした方が私達大人にあれこれ推察されないと思いますが・・・(笑)
nice!(1)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 1

コメント 10

横浜学園都市部

全体的には面白い内容が凝縮されたこのエピソードの中で、印象に残っているのは、最後に書かれている通り、ピーちゃんの声が中尾さんだということですね。

そのせいで、アコ役の大久保さんがかなり浮いてしまうし、あの決め台詞(「絶対に許さない」)は、小清水さんに対してのネタでも、「仮面ライダーBLACK(BLACK RX)」を意識したわけでもなく、中尾さんに対してのネタにも思えてしまいます。

とりあえず映画で先行で放送していた「#キボウレインボウ#」4人ver.が放送されただけでも、1日早めに誕生日プレゼントものでした。
by 横浜学園都市部 (2011-11-13 19:38) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
早速のコメントありがとうございます。
記事を掲載してからわずか11分での反応には驚きました!
やっぱり中尾さんというのはインパクトがありましたね。
「ピー」だけでは誰だかわからず、本当にノンクレジットだった方が
判明した時の驚きが大きそうでしたが・・・
「絶対に許さんぞ」へのオマージュ、私も何となくそんな気がしました(笑)
ところで横浜学園都市部さんは、
音吉さんと1日違いの明日がお誕生日なのでしょうか。
そうだとすれば、おめでとうございます。
by スティクス (2011-11-13 19:50) 

龍

こんばんは、まずはお疲れさまでした。昨年の映画の舞台・パリということでしたが、続きを楽しみにしております。

さて、今回はいろいろと盛りだくさんでした。完全版オープニング・提供カード・アイキャッチ・エンディングがお披露目。「エンディングにドドリーがいない」という突っ込みはさておいて、ようやくここまで来たか、という思いですね。

アコが歌を拒む理由、これは実は今年の映画にも繋がる部分なんです。なので、映画を見た後でもう一度このエピソードを見ると、また別の発見ができるかもしれません。結局、響達はアコの悩みを具体的には知らないままですが、それでもいいんですね。前回もそうでしたが、年長組に対してよりも、同年代のほうが自然と素直になれるものですので、奏太を絡めてきたのは秀逸でした。キャラの使い方から戦闘での立ち回りまで、見事というほかありませんでしたね。「演出って凄い」、その一言です。もっとも、アコと奏太のやり取りにはニヤニヤが止まりませんでしたが(笑)。

「ピーちゃん」、ここまで名前と外見が一致しない小鳥?も珍しいですが(笑)、ノイズに関係があるのは間違いなさそうですね。アコに「私と同じだったりして」と言われた時の反応も引っかかります。「君もそうなのかい?」といった感じで、何となく嬉しそうに見えたのは私だけでしょうか。

一体ノイズは何を憎んでいるんでしょうね…「世界中の悲しみの集合体」ということから考えると、決して分かり合えない相手とも思えないのですが、クレッシェンドトーンはそのつもりがないようにも見えて、何だか怖いですね。かつてヒーリングチェストを奪ったのもノイズですから、それが影響しているだけかもしれませんが。それと、ファルセットは確かに悪役ぶりが板についてきましたが、バスドラ達とのやり取りを見ると、実は基本的なところはあまり変わっていないのではないかと思ってみたり。できれば救いがあってほしいです。
by 龍 (2011-11-13 20:45) 

スティクス

>龍さん
ようやく旅の疲れと時差ボケが取れた頃です。
お気遣いありがとうございます。
デジカメのデータが出せないのが残念ですが、こればかりは仕方が無いので
のんびりと続きを書いて行きます。

とはいえやっぱりまだ疲れているのか、
EDにドドリーがいない、というのは気が付きませんでした。
それでもおっしゃるとおり、ようやく完全なものを観られた感がありますね。
あとは映画シーズン終了後のOPですが、
黒ミューズの代わりに黄ミューズが入るバージョンがあるかもしれません。
こちらも気になります。

映画はまだ未見のため、事によると映画をご覧になった方とは
捉え方や解釈が異なるかもしれません。
これまでの映画作品は、そこまで本編とリンクしていなかったため
なるほど新しい発見があるというのは楽しみです。
あと、奏太。やっぱりムコ養子になってしまうのでしょうか(笑)
その点同じムコの立場であるメフィストと気が合いそうです。

>君もそうなのかい?
私はアコが内面を見透かした事に驚いているのかと思っていましたが、
確かに嬉しそうに見えなくもないですね。
ハミィと仲良くケーキを食べていた事もあり、
この可愛くない鳥(笑)の今後が気になります。

やっぱりクレッシェンドトーンは極端な善というか、
悪は存在そのものが悪だ、と言わんばかりの
ちょっと怖く見える時がありますね。
ヒーリングチェストを奪われて以来、実質監禁状態だったので
ある程度はやむをえませんが・・・
そしてファルセットだけでなく、トリオ達の平和的な結末も期待したいです。
by スティクス (2011-11-13 21:55) 

Merci

こんばんは。

この前、NHKの番宣を見ていたら、「ノイズ(生活音)をクラシック音楽に取り入れた作曲家」を取り上げる番組を宣伝していました(作曲家の名前をど忘れしたのが残念です・・・ベートーベンやモーツァルトほどではないにしろ、学校の音楽の授業で聞いたことあるレベルで有名な作曲家でした)。実例が現実としてある以上、ノイズ様との和解エンドを期待してしまいます。

ピーちゃん=中尾さんは・・・アニメ映画ドラマ子供番組とこなす声優さんですから、ただのピーちゃんには大物過ぎますよね^^;。で、言われてみれば確かに中尾さん声だわと思いました(ドラマの吹き替えでよく耳にしたので、声優さんに詳しくない私でもわかる特徴ある声の方ですし)が、言われなければわからなかったと思うので、確かにノンクレジットでもよかったかも・・・ですが、ギャラの都合とか色々あるんでしょうねぇ。

「知ること」を重視している「スイート」なので、あの中に1度は溶け込んだということが、ピーちゃんにとっては大きく影響するのではないかと思いますね。あと、「奏のケーキを食べたら友達」(今回はカップケーキじゃなかったけど)ルールもありますし・・・。
by Merci (2011-11-14 23:34) 

スティクス

>Merciさん
ノイズを取り入れた作曲家、ひょっとしてジョン・ケージとかでしょうか?
いやでもそんなメジャーじゃないと思いますし・・・誰でしょう。
とはいえ、ノイズや不協和音を取り入れた音楽の実例から
和解エンドへ、という視点は興味深いです。

中尾さんの起用は本当に度肝を抜かれたのですが、
逆に大方の予想を大幅に裏切って、本当に最後まで「ピー」で通して
ノイズと何の関係も無かったりしたら、それは凄い事になりそうです(笑)

>1度は溶け込んだということが、ピーちゃんにとっては大きく影響する
なるほど一緒にカップケーキを食べたりした事に意味がありそうです。
ピーちゃんが何らかの意図的を持って近づいたとしても、
キリヤ、満と薫、イース様のように
ミイラ取りがミイラになるという実例がありますので、
救いのある結末が期待できそうな気がします。
by スティクス (2011-11-15 22:36) 

やまぴょん

先程は挨拶が忘れていました。スティクスさん、おかえりなさい。

この2回ほどはミューズ(アコ)と3人の先輩プリキュアを結ぶことに
時間を割きつつ、終盤に向かっていく展開になっているように
思うのですが、1年間という時間が短くも感じてしまいます。
もう1~2ヶ月時間が欲しいかなと思ってしまいます。

ピーちゃんとノイズはかなり関係がありそうですね。
どういう形になるのか分からないし、裏をつかれた経緯もありますし。

ノイズって主観にも基づいた存在だったりすると思うんです。
電車の中で他人が聞いている音楽も、
こちらにとってはノイズと思ってしまう。
生活騒音だって程度はありますが、人によっては心地よくても、
人によっては不快に感じる。
音がノイズと思うかどうかって、立場やその個人によると思うので、
ノイズが完全な悪というのは少々違和感を感じます。

そう考えると、メイジャーの立場も完全な正義とするのは
無理がありそうな気がします。
今回、プリンセス・アコがプリキュアなのも、
そこを認識するためのような気がしないでもありません。
ノイズを知ることと、メイジャーが変わることも、
(クレッシェンドトーン、フェアリートーンも含めてですが)
今後の展開で重要なのかなと想像しています。

どちらにしても、この後どう展開していくのか楽しみです。
by やまぴょん (2011-11-16 03:21) 

幸下人

スティクスさん、おかえりなさい。幸下人です。

2週間のインタバルで佳作を楽しんだ後のスティクスさんの渾身レビュー、今回も楽しく拝読させていただきました。

パーティ会場のテーブルに並んだ2本のペットボトルに、夏木りんの「ドヤ顔」が目に浮かびます。そして水無月かれんの負け惜しみ「ケーキにグレープは、少し違うのではないかしら」が、聞こえてきそうです。(豆大福にも合わないとは思いますが・・・)

おそらくオレンジジュースはラッキースプーンからの持ち出しでしょう。そもそも通常在庫にグレープジュースがなかったのかもしれません。そう解釈したいです・・・。

奏太のhappyドッカンプリン完食、「お前が食うか!」はお約束としても、問題はその「作法」。

仮にもラッキースプーン初代オーナーの血を引く身、調理の技術は今後磨くとしても、養っておくべきは「鋭い味覚へのこだわり」でしょう。

プリンをひとさじ目から、ぐじゃぐじゃと底のカラメルと混ぜたのか、あるいは序・中盤はカスタードだけを味わい、終盤に濃厚なカラメルとのシンフォニーを楽しんだのか、この描写が中抜きされたのはプリキュアシリーズ永遠の謎として語り継がれそうです・・・。

「ようやくわかりましたよ、アコ少佐。よしんばカラメル混合前に敵を撃ち漏らしても、カラメルの混合配分を変えさせてプリキュア軍の制圧下の加音町にファルセットを引き寄せる、二段構えの作戦ですな。」

「戦いは非情よ。そのくらいのことは考えてあるわ」

そんなドレンとシャアのような2人の会話が聞こえてきそうです。

味覚への追求も並ならぬスティクスさんは、カッププリンは例外なくお皿にプッチンされてカラメルを上にして純銀のスプーンでお召し上がりのこととお察しします。




by 幸下人 (2011-11-17 04:58) 

スティクス

>やまぴょんさん
どうぞお気になさらずに。ただいま、と改めて言わせて頂きます。
既に帰国後5日が過ぎ、モン・サン・ミッシェルへ行ってから
10日も経っているという実感が沸かず、
スイートも始まったと思ったらもう残す所2ヶ月余り、
もっとこの組曲を楽しみたいものですが・・・時の流れの早さを実感します。

他人の音=ノイズ。確かにその通りですね。
人によっては心地よい音楽が人によっては雑音・騒音でしかない。
当初のエレンも長調の音楽に耳を背けていましたし、
逆に響達にもバスドラやファルセットの歌が苦痛でしかない等、
音を奏でる者次第だという事が伝わって来ます。
雑草という草など無い、という昭和天皇のお言葉があるように、
雑音という音も無い、とこのシリーズを観るにつれて思うようになりました。
そもそも響の名前の由来からして、ともすれば雑音となりかねない
街の生活音という秀逸なものでしたので
ノイズにたいしても何らかの措置があると考えています。

アコがプリキュアである理由も、ご指摘のとおりの
見識を深めるためなのかもしれませんね。
いずれにせよ、私もこの後どう収束するのかが楽しみでもあり、
毎年この時期感じる事ですが、残念でもあります。
by スティクス (2011-11-17 22:34) 

スティクス

>幸下人さん
ありがとうございます。ただいま、と再び言わせて頂きます。
出発前に教えて頂いた、静寂が支配するモン・サン・ミッシェルを
楽しんで参りました。写真の修理が終わり次第、ご報告いたします。

それにしてもつい先日まで5GoGoを再見していたというのに・・・
オレンジジュースとグレープジュースの関連について、
私は全く思いもよりませんでした(笑)
改めてパーティの場面を見返し、
りんちゃんのドヤ顔が浮かんできた次第です。

私のプリンの食べ方をご存じとは・・・きさま、見ているなッ!(笑)
銀のスプーンとまでは行きませんが、プッチンプリンはほぼ例外なく
プッチンして食べています。最近食べていませんが・・・
果たして奏太はどう食べたのか、考えると夜も眠れません。
(by春日三球・照代)
が、しかし。悲しいけどこれ、戦争なのよね・・・
どんな風に食べたかは想像するしかありませんね。

ちなみにフランス滞在中はいまいち胃腸の具合が良く無く、
せっかくの美食体験が出来ずに残念な事になってしまった私でした。
フランス出国後は絶好調だったのですが・・・
このあたりも後日語らせて頂きます。
by スティクス (2011-11-17 22:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。