私は一応工学部卒なので、数学そのものに対する抵抗感は比較的少ないのですが、現役学生の頃には赤点や追試に悩まされた思い出があります。個人的に全く興味を見いだせない英語に比べれば、「答えが一つ」という明快さと、筋道立てた論理性が魅力だと思うのですが・・・世間一般では数学嫌いな方が多いですし、みらいに同情する向きもあるかもしれません。
 そんなみらいにとって、天才のように映るリコが人知れず重ねていた努力と、先人から学ぶことを怠り敗北したガメッツさんという、外的要因が教訓となる一編でした。