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魔法つかいプリキュア!第44話『 モフルン大奮闘!みんな子供になっちゃった!?』 [魔法つかいプリキュア!]

 ベテラン作監の河野先生だ!
 幼女とアクションに定評のある河野先生を子供回に!
  
 みらい達が買い物から帰って来たところ、オルーバが朝日奈家上空に登場。
 闇の魔法を試すと、それはみらい達の中心で弾けて・・・
 吹き飛ばされたモフルンは、みらい達の姿を見て文字通り目が点になりました。
 みんなの姿を見て唖然としているモフルンに、何が起きたかわからないみらい達。
『みんな・・・みんな・・・小っちゃくなってるモフー!!』
 びっくりした モフルンの こえを きいて みらいたちも 
 じぶんたちが こどもに なってしまったと きづきました。
『ええーーっ!?』

『なんでなんで?どういうこと?』
 ベッドの うえで だだをこねる みらい。
『これってだれかのまほう?』
 ちっちゃくなっても げんいんを たしかめようとする リコ。
『はーちゃんなにもしてないよ』
 いつも まほうで ハチャメチャだいこんらんを おこす ことはは わらって ひていします。
 とにかく こうちょうせんせいに れんらくしましょう。
 でも ちっちゃくなったら つくえのうえの すいしょうに てがとどきません。
『わたしがやってあげる』
 リコは はりきって ほうきをだしました。ところが うまくとべません。
 けっきょく いすにのって みらいがすいしょうを とりました。

 その頃、校長は迫りくる災いと、みらい達を待ち受ける運命について思いを巡らせています。
 ところが、まさかこんな運命に見舞われていようとは(笑)。
『みんな小っちゃくなっちゃったモフ』
 水晶さんを通じて映るみらい達と、モフルンの呼びかけを見て、校長も絶句しました。

 こどもになった みんなは こうきしんおうせい! 
 こうちょうせんせいが おはなししているのに
 みらいとリコは ちいさくなった おててとおててをを あわせてくらべっこ。
 モフルンが いちばん しっかりしています。
 そして ことはは
『とりさん、あーそぼ!』
 たいへん! ことはが ほうきでとんでいこうとしているよ。
 モフルンが あぶないと とめるまえに ことはは とんでいってしまいました。
 まほうが じょうずな ことはも こどもになると うまくほうきに のれません。
 みらいの へやへ つっこんできました。ベッドに とびこみ けがはありませんが
 すいしょうさんに ほうきが ぶつかって こうちょうせんせいとの つうしんが きれました。

『いたいのいたいの とんでけー』
 びっくりしたら おなかがすいちゃった。そうだ おやつにしよう!
 モフルンが とめるのを きかずに またまたことはが まほうをつかうと
 こんどは おおきな パンケーキが あらわれました。
 おおきな おおきな パンケーキ。さすがに おおきすぎます。
 おへやが パンケーキで うまってしまいました。

 過去の情報を掘り起こそうとしたオルーバの意図に反し、結果はみんなを子供にしただけ。
『割と当てにならないね、闇の魔法も』
 先日以来付き従っているスパルダは、闇の魔法にプライドがあるのか、少々むっとしています。
 それを押し殺して、他にも役に立てそうな者達がいるとオルーバへ進言します。
『手駒は多い方がいいだろう?』

 おおきなパンケーキは たべても たべても なくなりません。
 おなかいっぱいで もうたべられない みんなのぶんまで
 モフルンが がんばって たべますが それでも もう げんかいです。
 パンケーキは どんどん おおきくなっていて このままでは つぶれてしまいそう!
『キュアップラパパ!パンケーキよ どっかいって!』
 たまりかねた ことはが まほうを かけると パンケーキは どこかへきえました。
 これで ひとあんしん。ほっとしたら ねむくなってきました。みんなで なかよく おひるねです。
 モフルンは みらいがちいさいころ いっしょにおひるねしたことを おもいだしながら
 みんなに もうふを かけてあげました。

 こんどは おかあさんが かえってきました。
 いまの みらいたちを みられてしまったら たいへんです。
 モフルンは みらいの まねをして ドアごしに へんじをしました。
『帰ってるよモフー!』
『モフ?なんか声が変じゃない?』
『ちょっと風邪気味で、モフ、モフ』
 せきの つもりで ごまかそうとしたら ぎゃくこうか!
 しんぱいした おかあさんが へやにはいってきそうです。
 かぜが うつったら たいへんだと ごまかしながら モフルンはドアを おさえつづけました。

 事態を探るべく、校長はナシマホウ界へ赴く準備をしています。
 するとそこに、先ほどことはが飛ばしたパンケーキが降ってきます。なんてハタ迷惑な(笑)。

 魔法界の海。サメが亀に襲いかかろうとしています。
 ところが、亀が自分の何倍もあるサメを返り討ちにしました。もしかしなくても、この亀は(笑)
 そして、森をさまようように飛んでいるコウモリがいます。
 スパルダが亀とコウモリを捕え、オルーバのもとへ連れていくと、
 それぞれガメッツさんとバッティさんに再生されました。
 ところが、せっかく再生したにもかかわらず、二人とも反応はいま一つ。
 ガメッツさんはプリキュアと最高の決闘を果たした充実感に満足しており、
 あれ以上の勝負は望めないと考えています。
 ところがスパルダに「エメラルドのプリキュア」の存在を聞くと、俄然やる気に燃え始めました。
 そしてバッティさんは、己の使命を果たせず、主君も失い、世を儚んで完全に燃え尽きています。
『ただの一匹のコウモリとして放っておいてほしかった』
 自嘲気味につぶやくバッティさんを残し、スパルダとガメッツさんが出撃して行きます。
 オルーバもその後を追い、一人バッティさんだけが取り残されました。

 みらいたちは まだ おひるねちゅう。そこに ガメッツさんと スパルダが せめてきました。
『静かにするモフ!みんなお昼寝してるモフ!』
 モフルンの せっとくを ふたりが きくはずも ありません。
 いまの みらいたちを まもれるのは モフルンだけ。
 ゆうきを だして スパルダに むかっていきますが モフルンでは スパルダに かてません。
 そのとき さわぎを ききつけて めをさました みらいたちが おもてへ でてきました。
『来ちゃ駄目モフ!今はみんな小っちゃいし、魔法も上手く使えないモフ!
 だから今日はモフルンがみんなを守るモフ!』
 モフルンは いっしょうけんめい スパルダの あみを ふりほどきます。
 そして ガメッツさんは こどもになった みらいたちをみて ひょうしぬけしていました。
『あれがプリキュアだと?』
『ああ、ちょっといろいろあってね』
 あみを ふりほどいた モフルンは みんなに にげるよう いいますが
 オルーバは こどもが あいてでも ようしゃしません。
 みんなを いくうかんに ひきずりこみました。
『モフルン、ありがとう』
『わたし、もっともーっとモフルンとあそびたい』
『わたしも!だからこんどは』
『わたしたちががんばるの』
 こどものままで みんなはへんしんを こころみます。
『みらくるまじかるじゅえりーれ!!』
『ふぇりーちぇふぁんふぁんふらわーれ!』
 すると、変身の最中で元の姿へと戻りました。
 ダイヤスタイルのミラクルとマジカルがヨクバールに、フェリーチェがガメッツさんに、相対します。

 ミラクルとマジカルは、ヨクバールのミサイル攻撃を次々に払いのけるばかりか、
 そのミサイルを武器に殴りかかる等、どこぞのキュ荒ブリー先輩顔負けの反撃を叩き込みます。
『我はガメッツ!強きを追い求める者!お前の力見せてみろ!』
 ガメッツさんの猛攻を、フェリーチェは華麗に回避。
 そして渾身の右ストレートを涼しい顔で受け止め、腕を掴んで投げ飛ばした後、
 ガメッツさんに悲しげな目で訴えました。
『あなたはミラクルとマジカルとの戦いに心を満たされ、あるべき姿に帰ったはず。なのにどうして?』
 その目と、その発言。ガメッツさんは非力と侮っていた妖精はーちゃんの面影を見て取りました。
『その目・・・まさかお前は!』

 突然、オルーバが介入し、フェリーチェだけでなくガメッツさんをも拘束します。
『貴様、我らの神聖なる勝負を邪魔する気か』
 オルーバは最初からガメッツさんなど眼中になく、フェリーチェにのみ関心がありました。
『ねえ、君は何者なんだい?僕達に立ちはだかった彼女と何か関係があるのか?』
 マザー・ラパーパとの関係性を尋ねながら、闇の魔法の本を取り出します。
『君の正体を探るためにこれを使ってみたけど、どうにも融通が利かなくてね』
 子供化事件はオルーバの仕業だと知ったフェリーチェはオルーバに非難の目を向けます。
『私を調べるためにみんなを巻き込んだのですか?』
『いいじゃないか。そんな小さなことは』
『いいえ。ミラクルもマジカルもモフルンも大切な存在です!私のために彼女達にまで手を出すのは
 ・・・許しません!』

 怒りと共に強い意志を込めた瞳を向けると、拘束が断ち切られました。
 フラワーエコーワンドにピンクトルマリンの力を宿すと、ついでにガメッツさんの拘束も解け(笑)
 オルーバはその力に何かを感じ取りました。
 そしてヨクバールは、ミラクル、マジカルと力を合わせてエクストリームレインボーで撃退。
 オルーバは戦う気満々のガメッツさんと、スパルダを連れて引き上げていきました。

『大変な目に遭ったわ。変身した勢いで元には戻れたみたいだけど』
『でも、ちょっとだけ楽しくなかった?』
 終わってみれば、ドタバタ劇も良い思い出。そして本日のMVP、モフルンをみんなで労います。
『今日はモフルンが一番頼もしかったわね』
『モフルン!ありがとう!』

 ところが、思いがけないオチが・・・
 本日の夕飯はハンバーグにエビフライと豪勢なのに、みらいの食卓だけ「おかゆ」です。
 風邪だと思っていた今日子さんがみらいを案じて作ってくれたのですが、
 そうとは知らぬみらいは唖然とするばかり。
 それでもモフルンの善意の賜物だと悟ったリコとことはが、みらいにおかずを分けてあげました。
 一件落着。めでたしめでたし。


 スマイルプリキュア以来、4年ぶり2度目の幼児化。やっぱりかわいいですね(笑)
 もっとも今回を初見で観た際は、物語も佳境に入るタイミングに、なぜ?
 と疑問を抱いてしまったものです。
 再視聴でオルーバの目的と、様々な伏線を観てとり、その疑問は薄れました。
 一見、今回も前述のスマイルプリキュアと同じく
 幼くなってしまったみんな、特にことはが巻き起こすハチャメチャ大混乱が楽しめる話です。
 しかしアカオーニやウルフルンまで巻き込まれ、マジョリーナも遊んでいるような戦いぶりだった
 スマイルプリキュアとは異なり、今回はオルーバの意図が反映し、
 またスパルダとガメッツさんの襲来など、普通の状態でも危機的な状況に置かれていました。

 むしろ幼児化は添え物で、モフルンの奮闘と、ガメッツさんに対するフェリーチェの考えが
 今回の見るべき所だと思います。
 まずモフルン。冒頭の唖然とした表情や、パンケーキを必死に食べようとする様、
 そしてみらいの真似をしようとして「モフ」が抜けない等、
 いずれもギャグっぽく描かれています。
 一方で魔法を上手く使えないリコやことはを案じる姿、
 単身スパルダに立ち向かうところなど、普段守られている者が守る側に回った時、
 日頃の感謝ではありませんが、自分に何が出来るのか、
 そして何をしなければならないのかを感じさせる場面でした。
 また、幼い頃のみらいと添い寝した思い出に浸るところでは、
 改めて両者の関係の深さを再認識させ、一方で「別れ」が近そうだという危機感も感じます。

 ことは=フェリーチェについては、
 幼児化状態での天真爛漫さは、妖精はーちゃん時代を髣髴とさせます。
 一方、元の姿に戻ってからはガメッツさんに相対した時の悲しげな目と、
 凛とした立ち居振る舞いが印象的です。
 ガメッツさんに「あるべき姿に還ったはず」と呼びかける場面では、
 敵であってもその心境を理解している事、
 またこの世界の生きとし生けるもの全てに慈愛を抱くマザー・ラパーパの意志が伺える気がしました。

 ラストの夕食の場面では、幼児化した際とのギャップが良い意味で効いています。
 校長先生の話をじっと聴くことも出来ない程に子供返りしていたリコやことはが、
 モフルンの努力の結果の誤解だということを、言葉交わす事無く察しておかずを差し出す。
 彼女達の間に築かれた信頼関係の深さを、改めて感じさせます。

 難しい事を言わずに、幼いみんなの可愛らしさを楽しむこともでき、
 見応えのあるアクションパートを楽しむこともできる、なかなか味のある一編だと思いました。
 アクションについては、涼しい顔でガメッツさんの拳を受けるフェリーチェのカッコ良さが光り、
 そして亀状態でサメをぶちのめすガメッツさんという意外性も楽しめ、
 冒頭でネタにしてしまいましたが、河野氏の特色が活きる一編でした。
 思えばスマイルプリキュアの幼児化も氏の担当でしたし、
 昨日のプリキュアアラモードもそうだった事が、縁を感じます。

 再生を果たしたガメッツさんとバッティさんについては、
 次回がメインになるので、そちらで触れることにしましょう。
 それにしても予告が全てを持っていくのは相変わらずですね。
 当時、こたつの前で膝を抱えていたと思えば、
 プリキュアと協力して戦っている(ように見える)バッティさんを見て、
 次回、一体何が・・・?と驚いたものです。
 ところで「バッティさん」呼びにしましたが、
 これは次回45話と最終回の展開、19話~21話の再視聴、を経て
 私の彼に対する認識が変わったため、これ以降はこの表記で行くことにします。
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MP

「スマイル」以来の「幼児化の巻」。前の「モフデレラの巻」といい、「スマイル」を連想させる話が出てきます。

前半までは幼児プリキュアと通常モフルン(元が縫いぐるみだからキャンディみたいにならなかった)との騒動、その一方で前半キャラのガメッツとバッティまで復活とは!幹部全員復活とは「SS」以来です。

そして後半、幼児のままで変身ポーズ、「まさか『スマイル』と同じ幼児プリキュア登場!?」と思われましたが、結局元の姿のままのプリキュア登場でした。マジョリーナ妙薬「コドモニナール」が強かったのか、それとも今回のプリキュアの防御が強いのか。

今回、ガメッツらが復活しても、これが次回思わぬ事になろうとは。
by MP (2017-09-25 10:27) 

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