本日のプリキュアアラモード、ジュリオとの対決という節目の話を見届けた後、近所のとうきょうスカイツリー駅から特急りょうもうに乗り込みました。
このりょうもう号。あのスペーシアほど豪華では無く(むしろスペーシアが豪華すぎるのかもしれません)、特急という割にはあんまり速くありません。しかしこの時間帯は下り普通列車の接続が非常に悪く、車内設備代と割り切って投資することにしました。
東武動物公園までは他の列車が先につかえてスピードが出ず、館林を過ぎてみれば停車駅が多く、通過駅も減速して通過するなど、やっぱりあんまり速さが感じられません。
それでも文句言っておきながら、乗ってしまえば「速く」なくても「早い」もので、昼前には終着の赤城へ到着しました。先ほど掲載した駅名板の背後に、乗って来たりょうもう号の「スカーレット」の車体が見えます。
さて、この赤城駅。「赤城山へ行けない赤城駅」として、「蔵王温泉へ行けない蔵王駅」や、「花巻空港まで遠い花巻空港駅」のように言われることがあり、あまり観光需要は無さそうです。もともとは「新大間々駅」だったものが、当時は赤城山までのアクセスがあったために改称されたという歴史があるようです。今でも赤城山へ行けるようにすれば、こちらの観光需要も取り込めそうだと思うのですが・・・実現しないところを見ると、きっと素人考えなのでしょう。
駅舎にも「大間々」の地名がアピールされていました。
駅前のガイドマップを見ても、周辺にはこれといったものが無さそうです。ただ1㎞ほど先に、わたらせ渓谷鉄道の大間々駅があるようで、そこまでの地域が大間々の市街地になっているとのこと。その大間々駅を目指して、途中「トワ」「スカーレット」「トワイライト」関連があれば(あるのか?)収集していこうと歩き始めました。
しかし、どうにも殺風景な街並みが続きます。
自家用車の依存度が特に高いと言われる両毛地域だけに、歩いているのは私だけ。この道もひっきりなしに車が通過して行きます。下手をすれば不審者扱いされそうです。
途中交差する道沿いにはロードサイド系店舗が並び、よくある地方都市の光景が続いています。個人的には、あまり面白みのない道のりを10分ほど歩いたところで、大間々駅に辿りつきました。
こちらの駅舎はなかなか味があります。
わたらせ渓谷鉄道名物の、ディーゼル機関車牽引による客車も停泊していました。
ただ残念ながら、私が訪れた日は事故による運休が続いている頃で、本来は観光客を乗せたトロッコ列車が走るこの路線も、桐生と大間々を往復するだけ、という状態でした。個人的に頑張って欲しい第三セクター路線なので、夏のシーズンまでに完全復旧を望みたいものです。
わたらせ渓谷鉄道は、ずいぶん前に間藤まで乗り通した事があり、足尾銅山や水沼駅の温泉に行ったことがありました。ただ、この大間々に来たのは初めてで、せっかくなので周囲を散策してみることにします。すると一周1㎞ほどの、手ごろな散策コースがあるようで、足を運んでみました。
渡良瀬川に架かる、スカーレット色の鉄橋を渡るところからスタート。
橋の中央からは、渡良瀬川の渓谷が望めます。
上流に架かる橋を目指して、渓谷沿いの遊歩道を歩いて行きました。
先週も仕事でいろいろトラブルがあり、思い悩むこともありましたが、
先日の「剱崎」再訪と同様、こういう風景に身を置くと、些細なことに思えて来ます。
上流の橋に辿りつき
スタート地点のスカーレット色の橋を振り返ってみました。来た時より遠く見える気がします。
この時点で12時半。丁度お昼時という事で、昼食を求めて駅前へ。渋い佇まいの駅前食堂にお邪魔して、以前
「桐生」を訪れた時のようにソースカツ丼を堪能しました。
甘みのあるソースがさっくりとしたカツに絡み合い、実に美味!しかもこれで550円!調子に乗ってビール(大瓶)まで頼んでしまいましたが、それでも1100円です。
店内のご常連のおばあさま方や、店のおかみさんと一緒になって『こりゃ鐘2つだね~』などとNHKのど自慢を見ながらの昼食を楽しませて頂きました。
食後は来た時と違う道を通って赤城駅へ戻ります。
こちらの方がメイン通りのようで、店も車も来た時より多いです。もっとも歩いているのは私くらいですが・・・
そんな町並みに、なぜか
昨年秋に訪れた「青森県大間町」のアンテナショップがありました。
ひょっとして「大間々」と「大間」が似た名前だからでしょうか?あいにく閉まっていて立ち寄れなかったのが残念です。
閉まっていたといえば、こちらも残念でした。地元の銘酒の蔵元との事。「赤城山」という銘柄が気になり、次の機会があれば立ち寄りたいものです。
この後、赤城駅の反対側へ行ってみましたが、特に見るものが無く、そのまま駅に戻り東武に乗って帰りました。もっとも急ぐ旅でも無く、ひたすらローカルの乗り通しで
赤城→東小泉
東小泉→館林
館林→久喜
久喜→曳舟
曳舟→とうきょうスカイツリー
と東武小泉線というマイナー路線経由で辿り、3時間ほどかけてのんびり帰って来ました。
赤城というよりは大間々の探索になりましたが、これも予定をたてない旅の魅力というものです。
次はどこへ行こうか・・・関東の駅がネタ切れになってきたので、また遠出になりそうです。