震災後、秋田新幹線は秋田と盛岡との間を往復していたとはいえ
「おかえり こまち」
この一言に、秋田県内の沿線の方々が東京と線路が繋がる事を
いかに待ち望んでいたかが伺えます。
本日06:48上野発のこまち115号に乗ったのですが、
この列車が震災後初めて東京から秋田県内に入る新幹線と言う事が、
沿線の皆様に知らされており、多くの方々が一番列車に向けて手を振っていました。
そして、その事は車掌さんも知っていたようで、
車内放送の際に乗客に手を振り返して下さいとのアナウンスが入りました。
途中停車の田沢湖駅では観光協会の方々がなまはげと共にホームで盛大に出迎えており、
そして私が降り立った角館も同様、ホームと駅前広場を大勢の方々が出迎えて下さりました。
さて、角館といえば武家屋敷通りに咲き誇る桜が有名で、
例年であれば4月下旬に開花している、との事ですが・・・
残念ながら今年は開花が遅れているようです。
桧内川沿いの桜のトンネルも同様、期待していただけに残念です。
おそらく3連休頃には見ごろになりそうです。
とはいえ、さながら時代劇の舞台そのままのような
重厚な武家屋敷群の家構えは見ごたえがあります。
つぼみの状態でも黒塀との取り合わせは絵になります。
そしてじゅんさい、きりたんぽといった素朴かつ繊細な郷土料理と地酒を堪能し、
ババヘラアイスをおやつに食べ、
「稲庭うどん」と「生もろこし」を土産に買いこんで
再び東京へ向かうこまちに乗り込むという慌しいスケジュールで帰宅しました。
時間に余裕が無いのが残念でしたが、それでも今日という日に訪れた事は
大げさかもしれませんが、生涯忘れえぬ体験になった気がします。
訪れる前はいわゆる「自粛ムード」の影響が心配でした。
しかし実際はかなりの観光客の姿が見受けられ、
これから桜満開とともに更なる活況を呈する事を期待しています。
3連休に時間と余裕のある方にはお勧めの観光地と言えます。
最後に、秋田新幹線復活歓迎ムードも感銘を受けたのですが、
上野→盛岡間の乗車時、いつも通りの停車駅と到着時刻のアナウンス、
「仙台の次は盛岡に停まります」
車掌さんはこの一言をどんな想いで読み上げたのでしょうか。
聞いていた私が勝手に想像を巡らせ、感極まってしまいました。
まだまだ復興道半ばですが、新幹線の復旧によって
復興のペースが上がる事を期待しています。
http://www.kakunodate-kanko.jp/blog/(角館町観光協会のブログ)