みゆきとあかねが2人一緒に登校中、キャンディがカメラを拾って来ました。
カメラを向けられて、反射的にポーズを取る2人。
しかし「ハイ、チーズでスマイル」とは行きません。
フラッシュが消えると共に、2人の姿も忽然と消えていました。
みゆきとあかねにはその自覚がなく、2人の姿が見えなくなって不安そうなキャンディを
抱きかかえると、姿の見えない「何か」に抱えられた事に怯え、
キャンディはターボ全開、一目散に逃げて行きました。
首を捻る2人。その時、カーブミラーに自分達の姿が映っていない事に気付きました。、
通りすがりの猫は確かに映っているのに・・・鏡がおかしい訳ではありません。
鏡を前に、あの「ゴプリキュアポーズ」など色々試すものの、やっぱり姿は映りません。
透明人間になってしまったと気づいた2人の叫びが、夏の青空の下にこだましました。
バッドエンド王国の光景は毎度おなじみ、マジョリーナの探し物からスタートします。
今回の探し物は、ミエナクナールなるカメラ。
カメラと聞いたウルフルンには心当たりがありますが・・・
『捨てた』 ちょwww狼さん、なぜ捨てた・・・(笑)
先程の怪現象をやよい、なお、れいかに報告するキャンディ。
そこに透明になったみゆきとやよいが辿り着き、みんなに呼びかけてみるものの、
声はすれども姿は見えず。皆、怪訝そうに周囲を見回すばかりです。
やよいの身体に触れて見たり、なおの持つボールをドリブルしてみたりと
存在をアピールしてみる透明な2人。なおの怯えっぷりが予想外ですが、
ともかくキャンディが見えない2人の匂いを嗅ぎ分けて、ようやく事態を認識してもらえました。
さて、透明になってしまった心当たりは、さっきのカメラ以外考えられません。
急ぎカメラを回収しに行くキャンディが戻って来るまでは透明状態で乗り切らねばなりません。
『私達もお手伝いします』しかしそのお手伝いの結果とは・・・
ホームルーム。出席を取ろうとした佐々木先生は、異様な姿の2人を見て絶句しました。
教室の左隅には、剣道の防具に身を固めたあかね、
キャッチャーマスクとプロテクター着用のみゆきが鎮座しています。
共に風邪をひいて厚着していると誤魔化すものの、いささか無理があるような(笑)
キャンディが戻るまでとはいえ、いつまで誤魔化し切れるものやら・・・
体育の授業はバスケットボール。スポーツ万能のなおは、ここでも大活躍です。
一方、「風邪」という理由のため、防具をつけたままの姿で見学を余儀なくされる2人。
特にあかねはバスケに参加したくてうずうずし始め、ここらが我慢の限界を迎えました。
丁度コートの中では、れいかのパスを受けたやよいが思い切ってシュートしたところです。
しかし
MH15話のひかりのようには行かず、
ゴールを大きく外れたへなちょこシュート・・・
と思いきや、ボールが空中で向きを変え、見事入りました。
呆気に取られるクラスメイト達を他所に、透明人間あかねの仕業と察したなおが文句をつけます。
あかねも素直に謝っていたのですが、あさっての方向を向いて怒るなおの姿に悪戯心が沸き、
背後に回り込んで「ひざかっくん」。その後もつっかえ棒等でなおをからかいますが、
何も知らないクラスメイト達から見れば、なおが一人相撲を取っているようにしか見えません。
次の授業は社会。剣道&野球仮面に身を固めてはいるものの、
みゆきとあかねはきっちりと宿題をやって来ていました。
しかし宿題も一緒に透明になっているため、先生には信じてもらえません。
続く美術の時間は野外でのスケッチ。
せっかくの好天も重装備の2人にとっては暑くてたまりません。
2人の前を通りかかったなおは、恐ろしい光景を目の当たりにして悲鳴を上げました。
そこにいたのは暑さに耐えかねて面を外したみゆきとあかねの姿。
すなわち
マミられた首なし人間が絵を描いている光景です。
ここでやよいが特技を発揮し、2人の顔に絵の具で絵を描き始めますが、
例によって嫌な予感しかしません。案の定、少女マンガチックなキラキラな顔。
そして顔面しか塗っていないため、横や後ろから見ると首なし以上に恐ろしい姿に・・・(笑)
通りすがりの佐々木先生や生徒達が驚く度に、都度手品だと誤魔化すものの、
毎度毎度誤魔化し続ける皆の疲労も蓄積されて行きます。
そしてお昼休み。あかねはやよいの弁当からソーセージを勝手に拝借して食べ始め、
ソーセージだけが消えていく光景もまた生徒を驚かせ、そろそろ誤魔化すのも限界そうです。
しかし、未だキャンディは戻って来ません。
マジョリーナはいつも通り、遺失物捜索のために交番を訪ねると、
ミエナクナールは善意ある人によって無事に届けられていました。
ところがお巡りさんとのやり取りの最中、住所を問われて答えに窮し、
自分に向けてシャッターを切りました。マジョリーナ自身の姿も消え、
ミエナクナールもまたマジョリーナの懐にしまわれて、姿が見えなくなります。
その一部始終をキャンディが伺っており、危機感を募らせます。
ようやく学校も終わり、カメラとキャンディを探して駆け出す5人。
その頃公園では風も無いのにブランコが揺れたり、
せっかく作った砂場の山が崩れたりと、怪現象が相次いでます。
無論みゆきやあかねがこんなことをする筈はありません。
これはマジョリーナの仕業で(それにしてもやる事がセコいなぁ・・・)
同じ透明人間のみゆきとあかねにはその姿が認識できます。
とはいえ2人の姿が見えないままでは、3人にとっても不都合です。
その時、マジョリーナがミエナクナールのフラッシュを焚き、2人を元に戻してくれました。
もちろん親切ではなく、その魂胆は「透明人間でなければ透明人間の姿を認識できない」
即ち透明人間のマジョリーナの姿を見える者がいなくなるという、珍しく冴えた作戦です。
姿が見えないマジョリーナを警戒する5人。
あかねはひざかっくんを喰らい、なお、やよい、みゆきはくすぐり攻撃を受ける等、
れいかの言葉を借りるまでも無く、卑劣な攻撃の数々(笑)。完全におちょくられています。
追い打ちを掛けるように、びっくり箱を青っ鼻でアカンベェ化。
しかしアカンベェはあまり強くなさそうな微妙なサイズで
やや拍子抜け気味のみんなですが、とにかく変身します。
今回のマジョリーナは一体どうしたのでしょう。実に冴えています。
その弱そうなアカンベェを透明化。
しかし透明になったらびっくりさせられないと、ピースが珍しく突っ込み役になるのも束の間
背後からびっくり箱のバネ仕掛けが、盛大にピースを跳ね飛ばしました。
『びっくりーーーーーーー(泣)』前回の、あの強く成長した姿はどこへやら(だが、それがいい)
ハッピー、ビューティも跳ね飛ばされ、サニーとマーチは互いの背後を庇うように身構えながら
アカンベェの居場所をキャンディの嗅覚で察知しようと考えます。
頼られたキャンディも鼻息荒くやる気満々、だったのですが、
あの「納豆ぎょうざ飴」をマジョリーナに含まされて、
強烈なニオイによって嗅覚をマヒさせられてしまいました。
その隙にサニーも跳ね飛ばされ、立っているのはマーチのみ。
かくなる上は、音で気配を探ろうと集中します。
そして石が弾む音を掴み、マーチシュートを叩き込みますが手応えがありません。
さっきの音はマジョリーナが投げた石で、折角の技は空振りに終わりました。
この状況下で、ブリザードを放つビューティ。
当然見えない相手に当たらず、あさっての方向へ飛んで行くのを嘲笑うマジョリーナですが、
ビューティの狙いは冷気で雪を降らせる事でした。
そして降り積もった雪でアカンベェの居場所がわかると見るや、
これまでのうっぷんを晴らすようにサニーが一気に拳を叩き込みます。
殴り飛ばされたアカンベェの巻き添えを食うマジョリーナ。
ミエナクナールもその際の衝撃で壊れ、
一気にレインボーヒーリングでアカンベェを撃退。
マジョリーナも姿が見えないまま引き上げていったようです。
ところが、その戦いの一部始終を、密かにジョーカーが伺っていました。
キャンディに何やら秘密を感じ取ったようですが、果たして・・・?
これにて一件落着と安堵した矢先、再びカメラを拾ってくるキャンディ。
いや、いくらなんでもまさか、ね・・・
その頃、引き上げてきたマジョリーナが、再び探し物をしています。
どうやらミエナクナールには予備があったようですが、
例の如くこれもウルフルンに捨てられていました。まさか、それは・・・
案の定、キャンディが拾ってきたカメラはその予備のミエナクナール。
みゆきとあかねは再び透明人間と化し、
抱きかかえられたキャンディも、再びお化けの仕業だとターボ全開で逃げ出しました。
・・・ふりだしにもどる。
「プリキュアの カオス回には ハズレなし」
いやぁ、楽しかったです。
様々なテーマや教訓を考えさせられるストーリーも大好きですが、
こうして何も考えずに純粋に楽しめるエピソードも久々な気がします。
次から次へと万華鏡のように変わる話のテンポも良く、
各笑わせポイントもさる事ながら、もしかしてアレが出るのか・・・?と期待を募らせたり、
おいおいそれは一体なんなんだよ、と突っ込まざるを得なかったり
さらには妄想を抱かせてしまう等、極めて質の高いギャグ回だったと思います。
さて今回は教訓や深い解釈とは無縁だと思いますので、
私が個人的に楽しんだポイントについて挙げて行きます。
冒頭、カメラをキャンディが拾ってきた際の「交番に届けなきゃ」というやり取りからして、
ひょっとして今日は
あのお巡りさん登場かと期待を抱かせ、
それを裏切らずにしっかりと登場している事。くるか・・・くるか・・・キターー!と言った感じです。
虫だけでなくお化け嫌いという弱点も発覚したなお。
次第に凛々しい番長キャラから変わって来ていますが、だがそれがいい(笑)。
昨年のエレンのように、意外性があるからこそ個性が際立っています。
予告で見た時からインパクト抜群だった、剣道&キャッチャースタイル。
全く話は飛びますが、私、剣道やってる少女って素敵だと思うんです。
凛とした佇まい、鋭く気高い掛け声と共に相手から次々一本を取って、
下がった後に面を外すと、上気して頬を染めた美少女の顔が・・・って妄想全開ですね。
実は夏木りんちゃんに剣道部が勧誘していた時に、こういうのを期待していたのですが、
思わぬ形で叶った気がします。
それにしてもキャッチャーマスクや面だけでいいんじゃない?
プロテクターや胴・垂はいらないよね?
籠手はめたまま絵を描くってあかねちゃん器用ですね。
お好み焼きのコテ返しで鍛えたんですか?コテだけに。(大変失礼しました)
あと日差しにさらされて蒸れてしまった面、次私に被らせて下さい(以下自粛・・・してないし)
首なしはビビりますよね、やっぱり。
続くやよいの絵のセンスと、予想外に恐ろしくなってしまった顔面塗りといい、
宙に消えるソーセージといい、まあ、現れないのが透明人間ですから(だから古いって)
この一連のやり取りのどさくさに紛れて、みゆきはいわゆる「マンガ肉」を咥えていましたが
育代ママンが作った弁当ではないでしょう。カバンといっしょに透明になっている筈ですから。
ということは、やはりあれはれいかの弁当の中身、だったのでしょうか・・・
ひざかっくん。そんなに無念ですか君たち(笑)
マジョリーナもやる事が小さいと思いきや、
なおに同じような事をやっていたあかねも同類というべきか、ちゃんと謝れるけれども、
ちょっと悪戯心を起こしてしまうところも、あかねらしさが出ていたと思います。
あと、くすぐりターイム。マジョリーナ、次代わって下さい。マジで。
なお、やよい、みゆきをくすぐるなんて、なんと
うらやましいけしからん奴でしょう。
れいかさんが本気で怒っている?のも当然です。
前回のように成長したピースも良いですが、やっぱりピースはこうでなくっちゃ(苦笑)
あの滝のような涙でびっくりする姿、可愛いですね。
・・・と思いきや、エンドカードのあの凛々しいお嬢さんは一体どなたですか?
「音」や「気配」で透明アカンベェの居場所を探ろうとして
「老婆」に妨害されるって、なんだか占いババの宮殿の「スケさん」を思い出します。
不肖私めで宜しければ、鼻血を飛ばして(以下自粛)
ウルフルン、理由も何も無く「捨てた」って・・・だからこそ理不尽さが笑いを誘います。
今までならば、ラストのカメラは、びっくりしたけどそんな筈ないよね~!
で終わっていた事でしょう。まさかの予想を覆すエンドレス展開。
なんだか世にも奇妙な物語を見てる気分になりました。
と、いささか雑多になってしまい恐縮です。
まだまだ楽しめたネタは数多くありますが、そんな中唯一と言っていい程気になるのは
やはりジョーカーの発言でしょうか。今回のキャンディの行動を見ても、
鼻が利く、という事実以外には秘密を伺わせるようなものは皆無です。
これがどんな伏線に絡むのか、中盤が気になって来ました。
やっぱりこうして楽しめるのも、生きているからこそです。
続きが気になるから、もう1週間、もう1か月、もう1年頑張ろうという気になる、
というのは安直な考えかもしれません。
それでも、私はプリキュアを毎週観続けるのが楽しみです。
一週間の間に仕事でしんどい事も多々ありますが、それだけではない楽しみもあります。
そしてプリキュアを観て、また一週間頑張る。
その繰り返しでも、生きている事の楽しさ、素晴らしさを味わっています。
良い事もあれば、悪い事も、日々色々ありますから・・・