近鉄奈良駅から神戸三宮行きに乗り込み、難波の2つ先となる九条へ向かいます。
それにしても一昔前では近鉄と阪神が相互乗り入れする等、想像もできませんでした。もし近鉄がまだバッファローズを保有していたら、果たしてこの乗り入れはありえたのでしょうか・・・?
その九条駅(大阪)へは、奈良からだと生駒で乗り換えるルートも選択できますが、今回はそのまま直通の方が楽なので乗り通しました。
平日の日中なのに車内はかなり混んでいますが、ほとんどが鶴橋と難波で下車してしまい、あまり直通するお客さんは多くありません。まだ新しい路線だけに、これから変わって行くのでしょうか。
さて九条駅の外へ出てみると
雑居ビルや小規模マンションの合間に町工場が立ち並ぶ、私の家の近所のような光景が広がっています。
そして店もあまり見当たらず、「ひかり」「ルミナス」ネタを探すのが厳しそうです。ただ最後の訪問地でもあり、帰りの新幹線まで時間に余裕があるので、じっくりと攻めることにします。
通りに出てみると、角にキュアビューティこと青木(違)がありました。
しかしそれ以外にはやっぱり下町っぽい町工場や小さな事務所が立ち並んでいる町並みです。
いい加減諦めて、新幹線に乗るまで難波か梅田で時間を潰そうと、阪神九条駅から地下鉄九条駅へと向かったところ、途端に生活感が現れてきました。
やはり以前からある駅の周辺の方がいろいろと揃っているようで、地下鉄九条駅の両端には長いアーケード商店街が続いています。
そして地下鉄九条駅そのものも、「地下鉄」なのにかなり高い高架の上を走っていて意表を突かれました。銀座線の渋谷なみに高く感じる高架です。
こういう商店街があるならば、他の町へ行かなくても発見がありそうです。となればせっかくの大阪、それも「九条」目当てで来たからには、ぜひとも「タコ焼き」を食べて行きたいもの。
丁度お昼時という事もあり、店を探す事にしました。
ところが、タコ焼き屋さんは昼間あまり営業していないのでしょうか。2軒見つけたものの、いずれも準備中でした。そのうち1軒は「なんでやねん」という店名で、こっちが思わずなんでやねん!と言いたくなりました。
焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ・・・などと某ゴローさんの気分でアーケードを引き返して地下鉄九条駅まで戻り、駅の反対側のアーケードを探そうとしたところ
なんということでしょう。こちらの商店街は「キララ九条」という名前でした。前述のAOKIといい、他シリーズのプリキュアと縁のある街です。
そして「キララ九条」内で念願のタコ焼き発見。平日の真昼間から生ビールと共に頂きました。
9個で300円!東京では考えられない値段なのに実にウマいです。
さらに焼きそばも追っかけ注文。ビールとタコ焼きを加えても1000円ちょっとで大満足できました。
観光客はまず訪れなさそうな普通の商店街がこんなに楽しめるとは思わず、これも縁があったからこそ知り得た発見です。仕事などで大阪に来た際には、またこの町に来てみたくなりました。大阪の底力を感じた気分です。
そして地下鉄中央線に1駅乗車し、弁天町→大阪→新大阪のルートで帰宅しました。帰りの新幹線は当然「ひかり」です。
最後に京都・奈良・大阪の「九条駅」の切符と、新幹線「ひかり」を組み合わせて記念撮影。
ところで、この三府県の九条駅。いずれも近鉄に繋がっているというのは偶然でしょうか・・・
京都市営地下鉄の九条駅→近鉄京都線直通
近鉄橿原線の九条駅→そのまま近鉄の駅
阪神なんば線の九条駅→近鉄奈良線直通
大阪市営地下鉄の九条駅→近鉄けいはんな線直通
そして阪神九条駅の切符を買い忘れた事に気付いた時には既に遅く・・・。ともあれ有栖川駅訪問を含めて、ありきたりの旅では知り得ないものを見聞した旅行になりました。
さて、次はどこへ行きましょうか・・・