昨日のスマイルプリキュアのサブタイトル「星にねがいを」と言えば、
普通ならあのディ○ニーでお馴染みののアレが浮かんで来ると思いますが・・・
私は予告でこのサブタイトルを見た時から、こっちが浮かんできてしまいました。
声楽を学んだソプラノ歌手をボーカルに据え、幻想的かつ疾走感を持ち、
独特の格調高さを持つフィンランドのバンド、ナイトウィッシュ。
その3rdアルバムの最後を飾る「ファンタスミック」です。
アルバムのラストに相応しく、8分以上にも及ぶ大曲です。
曲は大きく分けて三部構成を取り、チェンバロのイントロに導かれて始まる
幻想的かつカッコいい旋律が印象的な第一部、
03：10～あたりからは、抒情的に謳い上げる穏やかな第二部、
そして05：00～からのフルートの民謡風フレーズに導かれて始まる第三部、
ラストは再び第一部の曲調に戻ってクライマックスを迎える構成で、
8分超という長さを感じさせず、メリハリが効いていて飽きさせません。
RPGのボス戦などを思わせる曲調がカッコいい曲です。
ライブ映像は残念ながら第三部以降のものしか見当たりませんでしたが、
ライヴでこの歌いっぷり、そして高い演奏水準は凄いです。
それにしてもフィンランドではこの種のバンドがチャート上位を占めると言いますから、
私のような趣味の者にとっては羨ましい限りです。
この曲は歌詞の方もファンタスティックで、
実はディ○ニー関係の様々な物をインスパイアしているとかいないとか・・・
幾度となく繰り返される「Wish upon a star」は言うまでも無く「星に願いを」
他にも「眠れる美女」「禿山の一夜」など、知っていればピンとくる一節があります。
プリキュアファンとしては「Blossom ballet」（花々が踊ると訳されています）
なんか「ブロッサム」という単語に反応してしまいます（笑）
このバンドの楽曲ではこの曲が一番好きですが、他の曲も素晴らしいので
いずれ機会があれば紹介したいと思います。
私が好きな2nd～5thまでの各アルバムの中では、
ジャケットデザインも含めるとこの3rdアルバムが一番好きです。
飛立つ白鳥に手を伸ばしても届かない少年が何を暗示しているようで・・・
残念ながらバンド内のゴタゴタでこのボーカリスト、ターヤは既に脱退しています。
それでもターヤ時代の楽曲を聴き返すだけでも十分なボリュームが楽しめるので、
少しでも人目に触れて注目される機会があれば嬉しいです。