ファーストアルバムの事実上最後を飾り、同時にゴダール三部作と称される
B面の東風、中国女と続くメドレーを締めくくるこの曲。
このアルバムで、私が一番好きな曲です。
一方この曲が好きだというYMOファンの方は多い筈なのに、
なぜか東風や中国女ほど一般的知名度が高くないのが不思議です。
こんなにカッコいいのに・・・
ファンには周知の通り、ファーストアルバムには「日本版」と「米国版」の2種類があります。
私も一応両方所有しておりますが、個人的には「日本版」の方が好きですね。
このマッド・ピエロは、間奏にヴォイスが入る東風と共に、違いが顕著に出ている気がします。
最初に挙げたのは「日本版」の方で、こちらは「米国版」です。
主旋律を際立たせたミックスや、カッコ良く聴こえるベースラインは良いとして、
「日本版」にあるメリハリや強弱、そして何より疾走感が失われているようで、
ちょっともっさりしている印象があります。
ところで、なぜこの曲の知名度が低いのでしょうか。
「ベスト盤への収録機会が少ない」「ライヴのレパートリーに入っていない」
考えられるのはこういった理由ではないかと思います。
ベスト盤に入らないのは謎なのですが、
ライヴでプレイされなかったのは、演奏が難しいからと聞いたことがあります。
現に珍しいライヴ音源がありましたが、確かにこれは難しいかもしれませんね。
YMOの楽曲に於いて「歌詞が謎」という非常に珍しい特徴があったりと、
ファンの間では話題に事欠かないのですが・・・
作曲:細野晴臣
<番外>
また持ってきてしまいました。パロディバンドOMYの「Good Pierrot」
実に安直なタイトルとは裏腹に、これはOMYの最高傑作の楽曲だと思います。
本家と比べても遜色が無いどころか、
これはこれでアリといった水準を超越したカッコ良さ。
疾走感があるのに落ち着きも感じさせる、とにかく心地よい逸品です。