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スマイルプリキュア第22話『いちばん大切なものって、なぁに?』 [スマイルプリキュア!]

私がプリキュアにのめり込んだきっかけの一つとして、初代第5話が挙げられます。
変身して力を合わせ、ピンチを切り抜け一件落着。
テンプレというと失礼かもしれませんが、ある程度定まった図式は安心しながら観る事が出来、
作中でも戦いという非現実を、ほのか=ホワイトはここまで楽しんでいた風に見て取れます。
それがこの第5話の戦いの結果によって、「命のやり取り」という現実を冷徹に思い知らされ、
これ以降ある程度の覚悟が定まったように思います。
可愛らしい衣装に身を包み、超人的な身体能力と綺麗なアイテムで戦う少女達。
一件煌びやかな世界は、重く、辛い現実と紙一重です。
何のためにプリキュアになるのか、何のためにプリキュアを続けるのか・・・
作中だけでなく、現実にも問題提起がなされたような、まさに試練の一編でした。
  
キャンディを拉致され、デコルも奪われ、秘密基地には沈痛な空気が立ち込めています。
その状況でも、みゆきは最後の希望、笹飾りに着けた星デコルの事を思い出しました。
続けてキャンディがしたためた短冊によって、キャンディの笑顔が浮かんできます。
5人それぞれに宛てた短冊を手に取り、落ち込んでいる場合では無いと気を取り直すみんな。
キャンディの居場所は、おそらくバッドエンド王国です。
そこへ向かうためにはまずメルヘンランドを経由する必要があると聞いて、
ポップに促されるがまま、みんな迷わず本に飛び込み、
いざメルヘンランドへ向けて羽ばたきました。

バッドエンド王国。火刑台を思わせる柱に、キャンディは縛り付けられています。
ジョーカーはあくまで物腰柔らかに、ミラクルジュエルについて問い詰めますが、
キャンディは何も知らず、隠しているようにも見受けられません。
そのやり取りの最中、ジョーカーはデコルが一つ足りない事に気付き、
舌打ちと共に最後のバッドエナジーをプリキュアから抽出しようと企てました。

メルヘンランドの地を踏むみゆき達。
絵に描いたような美しい国土にもかかわらず、しんと静まり返り、人の気配はありません。
住人達は皆、女王が眠ってからというものの、ただ落ち込んで閉じこもるばかり。
ポップはその現状を憂い、一刻も早い女王復活を願って手にしたデコルに目を落としますが、
その矢先にジョーカーが現れました。一見丁重にデコルを所望するものの、
『断ると言ったら・・・?』
『いいからさっさと・・・よこせ!』
慇懃の仮面をかなぐり捨てて、本性を露わにするジョーカーを前に、変身。

しかしジョーカーはプリキュア達をまるで問題にせず、
手すら殆ど使わずに軽々と五人を手玉に取りました。
起死回生すべく放ったハッピーシャワーは「ジョーカーのカード」に吸収され、
反転して逆にハッピーを襲います。
状況が把握できていないのか、唖然としているハッピーの前に、
ポップが文字通り身を盾にして立ちはだかり、その反転攻撃を防ぎました。
こうなったらみんなで力を合わせようと、五人の技が一丸となってジョーカーに命中!
やった・・・?ところが、笑みを浮かべていたハッピーの顔は、直後暗転しました。
『この程度ですか?がっかりです』
これまで決して屈する事の無かったハッピーが、初めて見せる絶望の表情。
そしてもはや防ごうと言う気すら失ったのでしょうか。
先程と同様、反転した攻撃が五人を襲い・・・

デコルを拾い上げ、駄目押しとばかりに白紙の未来を黒く塗りつぶすジョーカー。
『おや?どうしましたみなさん。さあ、もう絶望してもいいんですよ?』
『絶望なんか・・・しないもん・・・!』
ハッピーはまだ辛うじて、抗う気力を残しています。が・・・
『なぜ?だってもう、どうにもならないじゃないですか』
眼前でジョーカーに迫られ、さすがのハッピーも怯えの色を隠しきれません。
カードを弄びながら、ジョーカーは皆の間を練り歩きつつ、さらに続けます。
『なにせ私にすら勝てないあなたたちが、ピエーロ様に敵う訳がないでしょう。
 その上女王の復活も出来ない。輝く未来もスマイルも、もうありえない。
 ならば、あなたたちに残されているのはただ一つ。』
そしてピースの眼前に一輪の花をかざして一言。
『無限の絶望だけです』
目の前で無残に枯れ散る花を前にしたピースは、さながら怯える子羊です。
そして自分の身体からバッドエナジーが立ち上るのを見たマーチが悲痛な声を漏らし、
ハッピーも自分から立ち上るバッドエナジーに目を疑いました。
『出ましたね?バッドエナジー・・・』
うなだれた五人からバッドエナジーを抽出し、良い絶望をと言い残して姿を消すジョーカー。
膝をつく五人に、ジョーカーが残して行ったトランプが降り注ぎました。

降りしきる雨。東屋の下でこれからの事を考えようとしても、完敗の後だけに先が見えず、
楽観論は既に無く、精神論でどうこうできるものでは到底ありません。
『ジョーカーに全く歯が立たなかった私達が、何が出来るのでしょうか』
れいかの発言は正論です。さらにピエーロ復活の懸念も高まった今、
やよいの口からはこれまでにないほどの不安が漏れました。
『もしピエーロが復活して、デコルも取り返せなかったら、どうなるの?
 そうなったら、今度こそ私達、どうなっちゃうの?
 もしかしてもう、元の世界に帰れなくなるんじゃ・・・』

それが意味するところを理解し、息を呑むみんな。不安を煽るように、遠雷が轟きます。
『どうして、こんな事になっちゃったの?』
『それはきっと、私達がプリキュアだから・・・』
『メルヘンランドを救う使命があるから・・・』
やよいの問いかけに対するれいかとなおの発言は、答えではありません。
『せやけど、せやけどこんなん・・・聞いてへん』
押し潰されそうな現実に、困惑するあかね。ポップは無言でうつむいたままです。
『お母さんや、学校のみんなにはもう二度と会えなくなるかもしれない。そんなの、私・・・怖いよ』
怖いのはやよいだけではありません。れいかも、なおも、あかねも同様です。
『じゃあ、キャンディはどうなるの?』
その時、これまで口を閉ざしていたみゆきが口を開きました。
『何もしないでこのまま帰るなら、見捨てるって事になる・・・』
『そんなん誰も言うてへんやん!』
冷酷な事実に即座に反論するあかねも、本当はそういう意味だと解っている事でしょう。
『そういう事に!・・・なっちゃうんだ・・・』
もちろん、それを切り出したなおも痛いほど解っています。無念そうに、言葉を絞り出しました。

ポップは無言で立ち上がり、一人雨の中へ歩み出します。
メルヘンランドの問題に皆を巻き込んだ事を詫び、今なら元の世界に帰れると言い残して
キャンディ救出に赴こうとするポップを、やよいが、れいかが懸命に遺留しました。
しかしポップにとっては、キャンディは大切な妹です。何と言われても、
『無茶でもッ!・・・行くしかないのでござる・・・!』
糸が切れたように慟哭しながら訴えるポップの泣き声が、雨と共に皆の心に突き刺さります。
『私、どうしたらいいのかわからない。でも、これは凄く、ちゃんと考えなきゃいけない気がする。
 うまく言えないけど。自分にとって、何が一番大切なのか』

全てを捨ててキャンディを助ける事でも、自分たちの家族や友人を取る事でもない、
もっと違う何か。それが何なのかは、うまく説明する事が出来ません。が・・・
降り続いていた雨が、上がりました。

ポップは涙を拭い、バッドエンド王国への道筋について語ります。
満月の夜にしか姿を見せない、バッドエンド王国。今宵は丁度満月です。
ポップは夜まで丘の上で待つと告げ、あとの判断は個々に委ねました。
『やよいさんの言う通り、もう自分たちの世界へは戻れないかもしれません』
『だから、みんなちゃんと自分で考えよう。自分にとって、何が一番大切なのか』
五人はそれぞれ、散りました。

『私にとって、一番大切なものって何だろう。お母さん?お父さん?みんな?
 学校のみんな、プリキュア。キャンディ・・・?キャンディは私にとって』

雲が立ち込めた夜空を見上げ、自問するみゆき。
『そら、めっちゃ大事な友達や。でも・・・』
一人石の洞に腰かけながら、あかねも答えが定まりません。
『キャンディを助けるために・・・でも、もし・・・』
ジョーカーの恐ろしさが、れいかの心に波紋を投げかけます。
『絶望・・・?絶望って何だろう・・・?』
やよいも石のアーチの下で、膝を抱えたまま。
『家族も友達も、私も・・・みんな消えてしまう事・・・?』
風になびく髪が、なおの揺れる心境を伝えるようです。
『それは嫌だな。私は家族も友達もキャンディも、みんな一緒がいい。
 みんなとずっと、一緒にいたい』


ふと、キャンディの声が聞こえたような気がして、皆それぞれ短冊を取り出しました。
「みゆきとたくさんあそびたいくる」
浮かび上がるキャンディの笑顔。立ち込めていた厚い雲が、少しずつ薄らぎ始めます。
歩き出すみゆきの脳裏に、これまでの事が浮かんできました。
キャンディと出会い、みんなとの出会いを経て、秘密基地を作り大阪でたこ焼きを食べたり
体育祭での事、そして七夕の事。キャンディとの出会いから始まった、ウルトラハッピーの日々。
「あかねとおこのみやきたべたいくる」
考えても結局、分かりません。でも心の中に感じるモヤモヤしたものが答えだと悟り、
何を取るかではなく、何をしたいかを考えて、あかねもまた歩き始めます。
「やよいとおえかきしたいくる」
やよいが素直になれたのは、キャンディやみんながいたからでした。
大切な友達を失う事の方がもっともっと怖い。
逃げずに向き合う事を決め、立ち上がり、歩き始めます。
「なおとさっかーしたいくる」
家族も、友達も、なおはどちらも譲れません。分けて考える事など無理な話。
決意を新たに固めるように、風にたなびく髪を結い直し、
なおは最初から決まっていた、選ぶべき道を行き始めます。
「れいかとおしゅうじしたいくる」
プリキュアとして守るべきものは世界の人々とその笑顔。
しかし今、青木れいかとして何を守りたいのか。
彼女の進むべき「道」も、また決まりました。

満月の下、丘の上を目指して歩むあかねの瞳には、少しも迷いはありません。
丘の頂を目指して歩む者は、あかねの左右にも3人います。
そして頂きに着いた時、先客の姿を認めました。
『みんな、ごめん』
振り返り、開口一番に苦笑いしながら謝るみゆき。みんな少し意外そうです。
『私ね、結局何が一番大切なのか、良くわからなかった。
 でも一つだけはっきりした。私、キャンディが大好き。それと同じだけ友達も家族も大好き。
 だからみんな一緒がいい。みんな一緒の未来が、きっと私のウルトラハッピーなんだって』

その言葉を聞いて、あかねはそっと手を差し出しながら付け加えました。
『私達の、やろ?』
私達のウルトラハッピーのために、手を重ね合わせる五人。
五つの光が導く未来、スマイルプリキュアが、今満月の下、手を取り合いました。
『行こう。キャンディを助けに!』
ポップが涙を流して見守る下、満月を見上げて決意を新たにします。

しかし、悪い方向へと進む事態は止まりません。
先程プリキュアが提供してしまったバッドエナジーによって時計の針は「22」を指します。
訪れたピエーロ復活の刻。ジョーカーの笑い声が、バッドランド王国に響き渡りました。


ここに至るまでの展開では、降りかかる火の粉を払う程度、
確かに「負け」は許されないものの、本当に「負け」たらどうなるのか、
その先まで覚悟しなければならないという事実に直面した事はありません。
実際にここまでの初代から続く一連の作品群でも、
そこまで思い知らされる例は初代42話など極稀で、
プリキュアが本当に敗北したのはムーンライトの一例のみ。
あの状況は命を落としかねない危険なものでした。
今回、やよいの言葉の中で「もう元の世界に戻れない」「もう二度と会えなくなる」とあります。
子供向け故にオブラートが掛けられているものの、
本来ならばこの言葉の前に「生きて」が付くものでしょう。
これはプリキュア史上、実に恐ろしい発言です。
特にやよいは憧れのスーパーヒーローになれたという想いがあった筈です。
決して負ける事の無いスーパーヒーロー。
でも今はそれは自分であり、もしも負けたら一体どうなるのか・・・
その不安がやよいの口をついて出たものだと思います。

今までは三幹部のアホさもあり(褒め言葉?かもしれませんが)
「喰っちまう」という物騒な台詞もあるものの、そこまで危機感を抱かせるものは希薄でした。
「何となく」戦ってきた今までと異なる覚悟を強いる、今回のジョーカーの脅威。
圧倒的な実力差を見せつけられるまでは、簡単にとは言わないまでも、
おそらく五人で力を合わせれば勝てるという甘い認識が、全員にあった事でしょう。
例えば戦に臨む兵士達は、無事で帰ってくる事よりも、
帰って来られない事を考えて水杯を交わします。
中学生の少女達にそこまでの決意と覚悟を強いるのは酷かもしれません。
今回、まず秘密基地を出発する際には全員が微塵の迷いもなく本に飛び込みましたが、
どこかに楽観的なものがあったのではないでしょうか。
もちろん私は「なんとかなるなる!」という考え方を否定するものではありません。
しかし策も無く、誰かがなんとかしてくれる、みんながいれば大丈夫という観測だけでは、
目を背けていた現実を越える事は出来ません。

事実ジョーカーとの戦いにおいて、ポップとの覚悟の違いが浮き彫りにされたように思えます。
ハッピーシャワーを反転させられた際、ハッピーはもとより、
傍らのピース、ビューティも直ちに対応できず、いずれも茫然としていました。
技を跳ね返させられるという事態は予想外だったとしても、
常に最悪の事態を想定して冷静に対処できたポップからは、
既に戦士としての覚悟が伝わって来るように思います。
しかしポップは冷徹なだけの戦士ではありません。
状況を冷静に把握し、決して勝ち目がないと解っていても、
さりとて助けて欲しいとは言えない程、恐ろしい相手と知って、
一人で助けに行く事を決意しなければならない状況。
冒頭、本に飛び込む事を促した時には、ポップに迷いは感じられません。
しかし、ジョーカーに敗れた後では強く勧める事などできませんでした。
ここで思わず声を大にして、慟哭を漏らす様からは
解っていてもどうにもならない辛さと、一人でメルヘンランドを守ってきた孤独、
さまざまなものが一挙に込み上げて来たのでしょう。
阪口さんの熱演とも相俟って、忘れられない場面になりました。

前回の予告で物議を醸した、絶望顔。
ピースのあの表情は強烈でしたが、既に予告で出ていた為に
むしろハッピーが絶望した表情の方が衝撃的でした。
これまでみゆきは落ち込む事はあっても、決して打ちひしがれてはいません。
まあ大凶、というアレはありましたが・・・(笑)
そして五人の中でただ一人、バッドエナジーを抽出された事が無いだけに、
これまでのみゆき=ハッピーが見せた事の無い姿は、
要となる者が揺れる様を見せつけられたようでした。
バッドエナジー抽出と言えば、怯えた様子を見せたマーチが印象的です。
一度バッドエナジーを取られた経験があるだけに
まさか再び自分から絶望の象徴が噴き出ている事が信じられなかったのでしょう。
映されてはいないものの、
おそらくサニー、ピース、ビューティも同様だったと思います。

今回、打ちひしがれた五人がどう立ち上がるかが最大の見どころでした。
きっかけとなるキーアイテムは、各人へ宛てたキャンディの短冊。
その文面が立ち上がる時まで解らないと言うところが、構成の巧さを感じます。
書かれている内容自体は単純なもので、それぞれと過ごしたい日常です。
遊びたい、お好み焼きを食べたい、絵を描きたい、サッカーしたい、習字したい、
決して大きな望みではなく、本当に他愛も無いものです。
しかし、地球のため、みんなのため、それもいいけど忘れちゃいけない事、
ごく普通の決して失くしたくない日常を守って戦った結果、
世界のみんなを救ってきたのが、これまでのプリキュアでした。
五人の誰もが、論理的な回答を出していません。ただキャンディのため。
しかし、そこには自己犠牲的なものは一切感じられません。
それはキャンディを取り戻す事で、これまでの日々を取り戻す、
自分の、自分達の幸せに繋がると導き出したからでしょう。
また、降りしきる雨が上がり、立ち込めていた雲の晴れ間から光が射し、
満月が煌々と燈るという背景の演出も、
それぞれの心の迷いが徐々に晴れて行く様を表すようで印象的でした。

丘の上に集まった時、みゆきは真っ先に「ごめん」と口にしました。
みんなも意外そうに受け止めたこの言葉、みゆきは何を謝ったのでしょうか。
「考えなきゃいけない気がする大切な事」を切り出しておきながら、
自分も答えを出せなかった事なのか、
それとも「みんな一緒がいい」と、みんなを巻き込んでしまっている事なのか。
私は後者だと考えています。
一人ではなく、みんなで辛い事を少しずつ分け合って乗り越えた先に、
みゆきがみんなと一緒に目指すウルトラハッピーがあるのではないか。
だからこそ、みんなと一緒にいる事を望み、みんなで難局に向かう事を期待し、
その期待通りにみんなが現れた事で、謝ってしまったのだと思います。

ところで、私は何のためにプリキュアを観て、何のためにここを続けているのか。
今回の問題提起は、私自身も改めて考えさせられました。
私もここを運営するのは、結構しんどいです。
この感想を書くのにも、貴重な休日のかなりの時間を割きますし、
楽しいだけではない事もこれまでいろいろとありました。
それでも、プリキュアを観て、その魅力を書く事によって、
自分の考えを自分自身で見つめ直し、結果として自分のためになっていると確信しています。
自分の考えだけでなく、多くのご意見から色々な見方を知り、
それで得たものも沢山ありました。

それにしてもここまでの各話と比較して、相対的にとても重かったですね、今回は。
本来笑うところではないのですが、キャンディがれいかに宛てた短冊の内容に、
2人して「道」と書いている姿を想像して、少し笑ってしまいました。
パワーアップに向けてのお膳立ても整い、次回、果たしてどう立ち向かうのか。
そして三幹部とガチバトルを繰り広げるようで、彼らの行く末もまた、気にかかります。
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横浜学園都市部

前回が大まかな設定のお復習を踏まえており、今回はみゆき達がプリキュアの使命と向き合いながら、大切な物が何なのかを問い掛ける凄い話でしたね。

足らないキュアデコル(星)を求めて、襲いかかるグレーゾーン(三ツ矢氏は、最近それで人気でしたね)のジョーカーと戦おうとしても、必殺技を吸収し、精神を蝕む攻撃等次元が違う強さにまるで歯が立たなかった。

そして無力感と虚脱感と恐怖はそのままバッドエナジーに変えられ、遂に皇帝ピエーロ復活の針が、規定量の22に進んでしまった。

正にバッドエンドである。

この一連の流れを見てると、スイート13話での『あと少しで心が揺らぐところで、メフィストによって再洗脳されて闇に堕ちたセイレーン』を見てるようでした。

思えばそれも米村脚本だったりします。

だが絶望がピークに達して諦めかけた時、兄としてキャンディを守れなかったポップの流した涙によって、目の前で大切な瞳を曇らせてしまった時、みゆき達は何の為にスマイルプリキュアになったかを見つめ直します。

自分達の気持ちと、今まで温かい笑顔で受けてきた友情と愛情を強さに変える。

守るべき大切な物を守る為に、戦ってみせる!

決意を新たにキャンディを救いキュアデコルを取り戻しにバッドエンド王国に向かう展開は正に燃える展開。

頑張る姿を代価にして戦うことよりも、愛情や友情を届けるようにといった、肯定的な理由で戦う方が、ずっとヒーローらしくプリキュアらしいスタイルです。

かつてのハートキャッチでのミラージュの試練がそうだったように。

恐らく米村氏が、こういうことを本当に書きたかったのならば、メインライターにしたのは、正解だったのかもしれません。

今回は前半と後半で、動から静に移り変わる演出も絶妙でした。

流石、仁井氏が仰った田中演出が光る回だけあります。

必殺技を一度出したら使えない筈なのに、平気で二発目を放ってしまうという、初歩的ながら致命的な演出ミスは有りましたけど…

それからこの話の印象を残すのに忘れてはいけないのが、今回のポップが助けを請わないことです。
助けてと言われて助けるような当たり前な展開を敢えて取り入れないことで、個々の決意が薄呆けてしまわないように配慮しているのがポイントです。

蛇足ですが、前回の話のTJ-type1さんのブログの記事を閲覧すると、どうして最近メルヘンをモチーフにしないのかが解りますよ。

バッドエンド王国のしている所業を、「夢を掴む事を難しくさせる厳しい現実」に置き換えると納得させられます。

さて次回は、題名を見ていて、絶望のダメ出しをしているように感じましたが、遂にハッピー達のお姫様姿が舞い降ります。

スタッフも1話以来の米村脚本×大塚演出による、胸熱コンビが手掛けます。

フォームについて詳しくは来週語りたいですが、これまでのエンドカードの姿から、サニーとビューティのイメージが変わったことだけは、伝えたいと思います。

又しても蛇足ですが、川村氏は新フォームを毎週先行告知としてエンドカードに小出しされるのは、やはり初出のインパクトに欠けるから、好きじゃなかったみたいです(大塚氏は、その件はtwitter上で「己の器量不足のせいだ」と嘆いており、その事を川村氏は「監督のせいじゃないから大丈夫です」って呟いていましたけど…)。
by 横浜学園都市部 (2012-07-08 20:57) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
前回のおさらいが、少々ゆったりとしていただけに
今回の急展開の数々、心の準備をしていても度肝を抜かれました。
それにしても、三ツ矢さん怖いですねェ・・・(笑)
昨年の中尾さん等、ベテラン勢が演じる悪役がいると
色々と引き締まる感じがします。

>まさにバッドエンド
これまではバッドエンド陣営にとってのBADだった訳で
BADもHAPPYも表裏一体と思いますので、
完全なBADもHAPPYも無いと、結論づけそうな気もしますが、果たして・・・

確かにスイート13話に通じるところもありますね。
あと少しで幸せが掴めるところで、奈落の底へと落とされる展開は
満と薫やイース様でもありました。
ただ、敵側の立場では初代のベルゼイ達もそうでした。
あと少しで勝ち得た自由が無残に潰えた事を思うと、
結局は立場の違いでしかないのかな、と。
今作では果たして歩み寄りがあるのでしょうか・・・

>肯定的な理由で戦う方が、ずっとヒーローらしくプリキュアらしい
これまでのみんなも、ずっとそうだったんですよね。
後ろ向きな理由でプリキュアになれなかったかれんの例が示すように、
プリキュアのDNAはそこにあるんだ、と。

>二発目
ええ、私も当然気になりました(苦笑)
まあ見なかった事にしようかと、スルーさせて頂きましたが・・・
もしくはハッピーのレベルが上がり、
最大MPが上がったんじゃないかと考えています。

>助けを請わない
私もここには随分と考えさせられました。
あの状況でポップを見捨てられる子達ではないですし、
ここまでされては立ち上がらざるを得ない状況じゃないかと
最初はやや冷めた目で見てしまいました。
しかしメルヘンランドの住人達の諦めきった状況により、
ポップは一人で戦い、生きて来たのだと思うと
これまでの辛さが一気に込み上げて来るのも当然だと思い直した次第です。

>フォーム
これは大人の事情がありそうですが(笑)、詳しくは来週という事で・・・

>エンドカード
これもある意味大人の事情ですかね・・・
バンダイ様としては早めに告知したいでしょうし、
お子様に取ってはカッコよくお色直ししたプリキュア達の姿に、
胸を躍らせるものだったと信じたいです。
ただ、大きなお友達としてはネタバレにも見えますし、
かといって期待を抱かせる効果もありましたし・・・
皆が皆、納得いく物を作るというのは本当に難しい事だと思います。
by スティクス (2012-07-08 23:26) 

だいず

スティクスさんどうもです!
重かったですねぇ。

いままでは「主人公補正」を星空さんたちも信じていたのですけれども・・

急になくなってしまい。
これは絶望です。

負けたら死ぬ? それまで考えさせるお話はまさに初代5話以来のお話ですね・・

でも、ただ暗いだけじゃない。
最後に日常を守るため、希望を持って立ち上がる姿に、プリキュアから勇気をもらえたと思います。

来週も楽しみですねw
by だいず (2012-07-09 10:44) 

幸下人(しあわせげっと)

「ピーサード」でググルと、貴ブログがトップで出てしまう、スティクスさんにとってそんな重要な意味も持つエピソード、無印第5話。

というよりwikiに独立した項目がないピーサードの扱いに、涙を禁じえません。
だてにたった5回で散ってはいない・・。

こんにちは、幸下人です。

みゆきたちに絶望を突きつけた今エピソード、重い回ではありますが、
私の見方では、ジョーカーの戦闘ぶりにすっかり魅せられた一編でもあります。

そもそも3幹部とすらガチで組み合っていない5人が、まともに戦える相手ではないことは織り込み済みで、やられっぷりに注目していただけに、
中盤のターニングポイントとなるプリキュアVSジョーカー、
戦闘場面だけを見た視聴者なら、
どちらが主人公だかわからないほどのジョーカーの華麗な立ち回りは、
期待以上のものでした。

悪魔を思わせる出で立ちで、ピッコロよろしく殺人光線を放つダークプリキュアや、
何気に巨大化して加音町を破壊しまくるメフィストに比べ、
白を基調としたジョーカーの身なりは、邪悪さが緩和されているというか、
新しい悪のヒーロー像を感じます。

ハマーン様搭乗機・白色基調のキュベレイの美しさを彷彿させるのですね。

「さっさとよこせ!」の場面は、本性を見せたとは解釈していません。
最後のデコルを奪うくらい、たやすいことのはずで、
ちょっとプリキュアたちを驚かしてやろうか、くらいの「演技」のように
思いましたがどうでしょうか。

仮面の下も気になりますね。サバーク、ミューズの件があるだけに・・。
3シリーズ続けて正体は近親者という展開はちょっと賛同しかねますが、

可能性では
① れいかの父
② やよいの父

しかし、この2つの線はないと思います。
あくまでみゆきが主人公であり、他の4人は横並びの扱いにすべきで、①か②だと、娘が後半のサブ主人公になってバランス的にちょっと・・。

③佐々木先生
これなら、なぜ5人が同じ学校、さらには同じクラスに「召集された」か説明がつき、
「先生が悪」という私好みの展開で、しかも女性役という点で三ツ矢さんにとっても本望?でもありますが、
来春、小学校へ登校拒否の新1年生が続出しそうで、ダメっぽいですね。

短冊の文面の件、4人は省略かと思いきや、スティクスさんご指摘の通り、見事な演出でした。
しかし、
タルト 「パインはんがプリキュアにならはったときは・・以下同文」
ブッキー 「省略するの・・(涙目)」

が、さらに引き立つという、皮肉な結果となってしまいました・・。
by 幸下人(しあわせげっと) (2012-07-09 16:32) 

やまぴょん

スティクスさん、こんばんは。

やっと「スマイルプリキュア」が始まった。ある意味そんな感じがしています。

今までは戦う目的が希薄で、襲いにくるから戦う、という防衛戦。
逆に言えば、自分たちから戦う目的はなかったはず。
それが今回、自分たちが戦う目的を見つなければいけない状況になった。
その上で戦うことを決意した。

簡単に書けばそんな感じで、やっとここからが本番という風に感じました。
それにしても本当にジョーカーがカワリーノさんに見える。苦笑
逆に言えば、ここから5とは違う、他のプリキュアとは違う何を見せてくれるのか?
その意味でもここからが本番ですね。

今から最終回が楽しみですが(気が早すぎ)、その前に次回を楽しみに視聴したいと思います。
by やまぴょん (2012-07-09 19:39) 

やまぴょん

もう一つ、気がついたことについて。

スマイルの中ではメルヘンランドとバッドエンド王国の間の問題にみゆき達の世界が全く関係ないことが、今回の話ですごく効いていると思いました。

他のシリーズでは何かしらの形で自分たちの世界(日常)に影響があることで戦うことを強いていましたが、スマイルでは敢えて戦わなくていいという選択肢を見せることで、プリキュアであることの意味を提示させたのはうまいなと思いました。
by やまぴょん (2012-07-09 21:16) 

R2

ついに話が動いてきた、という1話でしたね。

実は最近、仕事の方で自分の無力さを痛感させられる事が続き、このままこの職場でやっていけるのか、という不安が消えない状態が続いてまして(汗
そんな時にタイムリーにこんな暗い話が、と焦りましたが、よく考えるとこんな時だからちょうどこういう話を見てもいいんじゃないか、と思えてきました。

>技を跳ね返させられるという事態は予想外だったとしても、常に最悪の事態を想定して冷静に対処できたポップからは、既に戦士としての覚悟が伝わって来るように思います

すみません。自分、見た時には単純に「おーポップ相変わらずスゲー」などと呑気に感心していました(汗)
こういう所、やっぱりスティクスさんは良く見られていて流石だな、と思います。

今回の話でやよいが口にしていた「私達どうなっちゃうの?」はプリキュアとしては、確かにかなり思い切った疑問ですよね。
今までのシリーズでもこの手の疑問はあるにはありましたが、それは「負けたら『この世界は』どうなっちゃうの?」という話であって、ここまでストレートに自分達自身の心や身体、さらに言えば命の心配をする、というのは無かったんじゃないでしょうか。

それに対する皆の回答それぞれに「らしさ」が見られたのが素晴らしいと思いますが、中でも個人的には、あかねのそれが印象に残ります。

「色々考えたけど結局はよく分からない。けど、自分の中にあるもやもやしたもの、それがたぶん答え」という言葉。

単純に、「これが大事」と示すのではなく、「怖いのは嫌だけど、このままでいるのはもっと嫌だ」という気持ちに突き動かされる、というのはすごく共感できますね。

自分もみゆきたちのように、もやもやしたものを抱えてるよりは、まず身体を動かそう、と思います。

by R2 (2012-07-09 22:52) 

スティクス

>だいずさん
本当にヘヴィ級、ずしりと重く圧し掛かってくる一編でした。
口直しに軽やかな白穂乃香でも傾けたい気分です。

>主人公補正
これが全く通用しないどころか、
主人公であり、これまで一度もバッドエナジーを取られたことが無く、
落ち込んだ姿を見せた事が無いハッピーが、
真っ先に絶望の表情を見せた事が本当に衝撃的でした。
負けた後の事に関しても、私も無意識に避けていた事実と直面させられ、
戦うってなんだろうと考えさせられたものです。

ただご指摘の通り、希望が芽生えるラストの展開は
清々しく好感が持てました。
とことん絶望で終わった5の23話と対照的だったと思います。
毎年この時期は、本当に次が気になります。
来週、いったいどうなるのか、私も楽しみです。
by スティクス (2012-07-09 23:00) 

スティクス

>幸下人さん
まさか・・・?と試しにピーサードでググってみたら、あらびっくり(笑)
他の幹部をググってみてもこんな結果にならないのに、
ピーサードがこんなにも私のサイト内で重要位置を占めていたとは・・・
灯台下暗しとはこの事でしょうか。
ともかく、開設間もない頃の記事なので、今とはだいぶ記述が異なりますが
思い入れのある話だけに、光栄な気がします。

>ジョーカーの戦闘ぶり
強いんだか弱いんだかよくわからない(笑)ウルフルン、
脳筋なのにお人好し?なアカオーニ、
秘密道具以外の戦闘力が皆無?なマジョリーナと、
この時点で三幹部の戦闘力がはっきりしていないので、
(昨年同時期のトリオ・ザ・マイナーもそうですが)
カードを巧みに操り、手玉に取るような戦い方、私もカッコいいと思います。
似ていると思っていたカワリーノは、この時点で実力を露わにしていないので
こういった所にも相違が見られますね。
そして「白を基調」という視点には唸らされました。
キュアブラックが当時珍しかった「黒」のヒロインだった事と、
関連付けて見る事も出来るかもしれませんね。
邪悪ながら優雅、でもやっぱり恐ろしいほどの邪悪。
仮面の下の素顔に意味があるのかどうかも、
謎のひとつとして気になりました。

しかし、まさか俺のなみえ(すみません)が、そんな事・・・
一時期サソリーナ=鶴崎先生説があった事を思い出しました。
でも言われてみれば5人が同じクラスに揃ったのを鑑みると、
「スジが通ってるよ、スジが!」・・・?

>パインはん
まあ、あれはあれで(笑)
ブッキーだからこそ丸く収まったと思います。
mktnだったら、それこそ目も当てられな(以下略)
by スティクス (2012-07-09 23:16) 

スティクス

>やまぴょんさん
プリキュア5の5人が初めて手を繋いだのが24話だったように、
スマイルプリキュアもここから真の物語が始まるという印象、
私も少し感じています。
少々気になるのは、二学期のイベントでもおかしくないはずの
修学旅行や体育祭を既に終えてしまっている事。
これまでが前哨戦で、ここから先はまるで違った話になるのではないかと
私としてはそこが少し気がかりだったりしています。

戦う目的について、私はプリキュアは攻撃のための戦いをして欲しくない、
守るための戦いをして欲しいと考えていますが、
「受動的」か「能動的」かは異なります。
どのシリーズでも前半は受動的な感がある中、
特に今作はその傾向が強かった気がしました。
だからこそ、各々が何故戦うのかを考え抜き、
明確な答えでなくても戦うために集まって来たところに、
今作が目指す方向性が少し掴めた気がします。

>世界が全く関係がない
言われてみれば、これは初めてかもしれませんね。
逃げてもいい、という選択肢は初めてだったように思います。
それだけ、敗れるという事の過酷な事実も浮き彫りにされた訳ですが・・・

まるで最終回前夜のようだった今回、
果たしてこれを上回るお膳立てが、本当の最終回近辺で出来るのか?
私はスタッフの皆様の力量を信じていますので、
きっと素晴らしいラストへ導いて下さると期待しています。
by スティクス (2012-07-09 23:30) 

スティクス

>R2さん
私もかつて、仕事関係では本当に悩み、休職にまで陥りました。
そんな時に支えになってくれたのが、
始まったばかりのフレッシュプリキュアで、
一気に改善して行った時の事、そしてここを開設した時の事を思い出します。
焦るお気持ちは良くわかりますが、焦りは決して良い結果になりません。
そして暗く、重い話から光明を見出す事で、
実社会で生きる道筋も立つのではないでしょうか。

などと偉そうな事を申してすみません。
話は変わりますが、まずポップについて。
私も「もうあいつ一人でいいんじゃないか?」といった初見の印象が、
2度目は「あれ?よく見たら誰も対処できてないんじゃね?」
そして「やっぱりポップすげー」というのをまとめたらああなりました(笑)
実は結構そんな風に書いてるんです。

>私達どうなっちゃうの?
他に思い当るのは初代の28話でしょうか。
この時も結構衝撃的だったのですが、さなえさんの過去と、
翔子さんの驚きの変身のインパクトに持って行かれてしまったというか、
それでも改めてなぎさとほのかの発言をなぞると、
相当重い事を言っていました。
一人で抱えるには耐えきれないほどの重みを、
二人で支えつつ乗り切ってきたなぎさとほのか。
対していつも一緒の五人が一人一人、
自分で考えて答えを出した今回。
どちらが正しいという事は決してありませんが、
皆の答えの「らしさ」は、スマイルプリキュア「らしさ」が
良い意味で出たと思います。

私も面倒事は避けたいですし、仕事上で嫌な事から目を背けたり、
実際に逃げたりする事もあります。
それでも最終的にはやらなければならない責任がありますし、
それを果たすのは決して嫌々では無いと考えたいです。
今回のあかねの台詞には、私も勇気づけられた気がしました。
色々と思うところはありますが、共に頑張りましょう。
by スティクス (2012-07-09 23:48) 

ロドリ下衆

こんばんは。
昨日はお寝坊さんでリアルタイムで観れなかったんで、
夜中に一人でマッタリ鑑賞しました。

・・・が、内容が全然マッタリしていませんでしたね(汗)

前回、反撃の鍵となると予測した星デコルでしたが、
ジョーカーをプリキュアたちの元へ誘い出す伏線でしか
なかったですね。あっさり奪われてしまいましたし・・・

先週の予告の時点で流れた、ピース・ハッピーたちの絶望の表情に
至るまで、どういった展開でそうなるのかが気に掛かっていましたが、
必殺技の倍返し&精神攻撃によるものでした。

必殺技はこれまでも、青っ鼻には効かなかったり先週のように
相手の波動砲(?)に押し返されそうになったりと、
必ずしも絶対的なものではなかったですが、
それでも先週必殺技×5で強力アカンベェを撃退できたのが
記憶に新しい為か、同じ戦法で(力を合わせれば)何とかなる!
と考えたのかも知れません。

ハッピーシャワーの2度撃ちは、メルヘンランドにいたのでプリキュアの
パワーが増幅されて撃てたのか?と勝手に解釈してますが。。。

まあ、全くそんな描写はなかったんで、あくまで想像上の物ですけどね。


しかしよりによって、皇帝ピエーロを復活させるためのバッドエナジーを
希望の光の象徴であるプリキュアたちから抽出するとは・・・
恐るべしはジョーカーです。

ムーンライトの時もダークプリキュアに敗れはしましたが、
それでも変身が解けてしまった後でも、ゆりはプリキュアの種で
心の大樹を護ろうとし、自分の遺志を継ぐプリキュアを探すよう
シプレ・コフレに命じました。
つまり、肉体的には敗北しましたが精神的には決して諦めて敗北したりは
していませんでした。

プリキュアの場合、過去何度となく自分自身や他の人々の心に宿る
『希望』という名のパワーによってピンチを切り抜けてきました。

しかし今回、肉体的にはむしろまだ戦える状況でありながら、
戦う気力を削がれる、精神的な敗北を喫しています。
この『心の敗北』が、何より観ている側の絶望感を一層煽りますね。

口では『絶望なんかしていない!』と強がっても、実際に自分の体から
立ち上るバッドエナジーを目の当たりにして、みゆきたち5人の
絶望感・敗北感は相当なものだったでしょう。


それを経ての雨の中の話し合い。
重々しい空気が圧し掛かっていました。

頑張ってもどうにもならない現実・・・それを身を持って思い知らされた時、
みゆきたち5人はどうするのか。
さすがに『スマイル、スマイル!』などといつもの様に楽観的に
いられる状況ではなく、やよいの発した言葉が更に重い空気を誘います。

『元の世界に戻れなくなるんじゃ・・・』
幼児向けの縛りを無くして表現するなら、おっしゃる通り『生きて帰れない』
という事ですね。

まだ中学2年生の身で成すがままプリキュアとなって戦う事となった5人に、
己の命を投げ打って戦う覚悟が今まであったかと言うと、
とてもそうとは思えません。

しかし、意図せずそういう状況になった今、これから先の戦いに
不安を抱き、バッドエンド王国に乗り込むのを躊躇するのも
無理はありません。

ただ、みゆきたち5人にはまだ、元の世界に戻るという選択肢が
残されており、その選択肢がないポップとの違いが、覚悟の違いに
繋がっていると思います。

ここで究極の選択。
キャンディやメルヘンランドを見捨てて、元の世界へ戻り今まで通り
普通の生活をして家族や友達と何事も無かった様に過ごすか、
キャンディやポップを救うべく、勝てないとわかっている戦いに身を投じて
現実世界の家族や友達との決別をするか・・・

しかし、良く考えてみるとどちらも『敗ける』という前提での事。
戦う前から、気持ち的には既に敗けてしまっています。
これでは心の、希望のパワーを自らの力にするプリキュアが
勝てるはずもありません。

それでも戦いに突き動かすキャンディからの5人への想い。。。
大事なものを天秤なんかに掛けられるはずもない、
どれか一つが欠けても明るい未来なんて有り得ない。
今、自分がどうしたいのか?

導き出した答えは、5人ともそこでした。

おそらく結論を出した時点で、完膚なきまでに敗北を喫した
ジョーカーに対してどう戦うのか、そこまでの答えは見出せていないはず。

それでも『キャンディを助けたい』という自分の気持ちがハッキリしていて、
決意が固まり覚悟が決まって歩き出す5人の姿は、
観ている側にもとても勇気を与えてくれるものでした。

我々の日常でも、始める前から失敗を想像して行動を起こすのを
躊躇われる場面というのは多々あります。

それでもやはり行動に移さず心にしこりを残したままいるより、
たとえ失敗したとしても行動に起こした方が、後悔は少ないと思います。

プリキュアにはこういった観る側の日常にも置き換えられるような教訓が
散りばめられており、憂鬱な月曜日でも『今週もがんばろう!』と
前向きに仕事に向かうことができます(笑)

みゆきの『ごめん』は、意外な答えでしたね。
色々想像されますが、真意はどこにあるのか・・・こういう何気ない台詞の
一つ一つが、とても意味深く考えさせられるのも、プリキュアの魅力ですね。


次回、未来を明るく照らすはずのプリキュアたちが与えてしまった
バッドエナジーによっていよいよピエーロ復活となるようですが、
ジョーカーに対して(他の3幹部はともかくw)どんな戦いを繰り広げるのか・・・

おそらくは無策で乗り込みそうな予感もしますが、
そこはビューティさんに期待するとしましょう(笑)

プリキュアも対抗すべく結果的にはプリンセスフォームとなって
パワーアップする様ですが、何がキーとなるのか?
ジョーカーから奪い返したデコルデコールのフルコンプの力か、
あるいはキャンディの新たな力(ミラクルジュエル?)か。。。

中盤のクライマックスに向けて、またまた目が離せません!!


今回も長文でゴメンナサイ(汗)
文章を簡潔にまとめる能力不足を感じる今日この頃。。。



P.S
予告のサニーのお姉さんフォームと、瞳を閉じた美人さんな
ピースにドキっとしちゃいました(汗)
by ロドリ下衆 (2012-07-10 02:04) 

スティクス

>ロドリ下衆さん
今までがまったり?だっただけに、反動もまた大きかったですね。
概ね私と同じ見方で視聴されたようですが、
「倍返し」という点が面白いと思いました。
実際にジョーカーに返された技の威力だけでなく、
これまで5人で乗り越えて来た事が全く通用しないという、
メンタル面にも倍返し、追い打ちを掛けるようなバッドエナジー抽出と、
五人をこれでもかと打ちのめす描写の数々、強烈でした。

まだ未見かもしれませんので深くは触れませんが、
プリキュア5の中盤に於いても精神的ダメージが大きく、
SS中盤に於いても重い十字架を背負わされ、
いずれも日常が比較的ほのぼのした作品群だけに
余計しんどさが際立った感がありました。
もちろん、逆に立ち上がった折のカタルシスもひとしおですが・・・

>気持ち的には既に敗けてしまっています
これが一番大きかったですね。
努めて楽観的に振舞おうとするあかね、
冷静に受け止めつつ悔しさを隠しきれないなおとれいか、
そして不安に押し潰されそうなやよいと、
皆それぞれ違った反応ながらも、これでは勝ち目はないでしょう。
そんな中、みゆきだけに負け前提の要素が見えなかったのが
主人公たる器でしょうか。
これと言った特技は無く、勉強も運動も苦手。
それでも中心に居るべき存在。
以前触れましがた、「項羽」ではなく「劉邦」タイプの
将たる人物に思えて来ます。

ごめんの答えは、私の回答も十分ではないですね。
意図したものは、果たしてなんだったのか。
それがはっきりと明示されていないからこそ、
いろいろに受け手で解釈できるのも、制作側の主張に思えて来ます。
あの状況で正しい答えなどない、ならば見た側で色々と考えて欲しい。
そうした意図があるような気がしました。

次回はどうなる事やら・・・
来週の事を言うと鬼が笑うと言いますし
(それを言うなら「来年」ですね。一人ノリツッコミ失礼しました)

>美人なピース
毎週毎週この子は予告やエンドカードで
美味しい所を持って行って・・・(笑)
今回のビューティのエンドカードもヤバかったですねぇ。
お披露目が今から楽しみです。
by スティクス (2012-07-10 22:41) 

きすけ

今週はいろいろな表情がでましたけど、やはりハッピーの「やった…?→なん…だと?!」ってくだりがヤバかったっす…
ジョーカーさんやっぱ強かったし…やはり攻撃反射といえば準ボスキャラのオハコですね~他のキャラと似た様な攻略法があるのかな、と妄想

野暮なことですが☆デコルは秘密基地に置いてきた方が良かったんじゃ(ryとかいう俺がいる^q^
ポップの覚悟をみたスティクスさんに対して私は、これまで「拙者はサムライでござる(キリッ」と強がって?いたポップが、この大変な事態なって初めて『年相応の弱さ』を見せてしまったのかな~と思いました(キャンディが幼稚園児ならポップは小学校高学年ぐらいのイメージ)いやでも『巻き込んですまなかった』と5人に語るポップの兄貴はかっこいいですわ…!

負けたことによる動揺と今後の不安でバラバラになりかけたところで、敢えて一人一人考えよう。といえるみゆきさんパねぇっす…その後、キャンディの短柵を見て『何が一番大切か』気付き、また5人が集まって手を重ねるシーンは本当に鳥肌が立つほど燃えた!あとれいかさんのアレが伝染したwなおちゃんの『道』発言にも萌えた^q^P.Sこの木曜深夜にやるアメトーークが『ジョジョの奇妙な芸人』デスヨ
by きすけ (2012-07-11 21:24) 

スティクス

>きすけさん
ハッピーの表情の変わりっぷりは強烈でしたねぇ。
私も上で少し触れましたが、ピース以上にあれには驚きましたから。
そして攻撃反射。マホカンタの何たるかを知らしめた
ダイの大冒険を思い出した今日この頃です。

>デコルは秘密基地に
確かに(笑)。でもそれを言ってしまうと越後のちりめん問屋のご隠居が
最初っから正体明かして印籠出せって事と同義かと思うと、
難しいですね。
ポップに関しては、戦士としての覚悟を持った彼が
会えて涙を見せるからこそ、人間臭い一面が際立ったと感じています。
常に冷静でも良かった気もしますが、
やはり情に訴える展開の方が盛り上がるので仕方無いですね。
それでも「巻き込んで」のくだりは私も気に入っています。
"モフモフ"なのに"もののふ"キャラって、他にいませんから新鮮でした。

一人で考えようと持ち出したみゆきは、凄い決断をしたと思います。
既に五人は一心同体、悪く言えば依存度もそれなりに高くなっており、
誰かと一緒に考えたとしたら本当の答えが出なかったように思います。
そして皆が一つに集まった場面の高揚感、私もぞくぞく来ました。

>なおちゃんの『道』
すると今度は誰に伝染しちゃうんでしょうか、アレは(笑)
いや、あの発言は凄く良い台詞だったんですけど、ね。

>ジョジョの奇妙な芸人
以前しずちゃんの「吉良吉影は静かに暮らしたい」連発に
大いに笑った記憶があります。普段バラエティ番組を観ない私ですが、
録画スタンバイしておこうかと思います。
by スティクス (2012-07-11 22:44) 

まるっさ

今回はまるで薄い本でも見ているかのような際どいハッピーさんの描写はともかく(汗)、死への恐怖におびえかといってキャンディも見捨てられないと、板ばさみ状態で動けないみゆき達に対して巻き込んだことを誤り、自分だけでもなポップ、そしてラストの静かに感謝の涙を流すポップと、彼をトリガーとして泣かされた気がしますw そして王道的にかっこいいみゆきにも・・・ラストの深くかみしめるような『輝け・・・スマイルプリキュア!』は圧巻でした。

あと今回URLに貼らせていただきました自分のブログ記事にも書かせていただきましたが、後半みんなが再結集するシーンが劇場版ドラえもんと重ねてしまい、ほんとにやばいくらいに泣けてきたものです。
しかしあのころの劇場版ドラえもんにおいて、バギーちゃん、ロコロコ、ミクラスと名脇役を演じられていた三ツ矢さんが今回は恐るべき敵というのも皮肉な話でありますw

ただオブラートに包みすぎたのか、あまりにも
『死ぬかも知れない戦いへの覚悟⇒キャンディを選ぶ』
『やっぱり死にたくない⇒家族友人を選ぶ』
に置き換えすぎて、Bパート序盤で表現されてた『死への恐怖への克服』がうやむやになり、ラストでは『キャンディも家族友人もどっちも大事』というなんだか論点からずれた?結末になってしまった気がするのはちょっと残念だったかな、とは思います。あれじゃあまるで戦うことへの恐怖に対してではなく、キャンディに助ける価値があるかどうか悩んでるみたいにもとれなくもなかったので(汗)。ここはストレートに
『勝ち目のない死ぬかもしれない戦いは怖いけれどそれでもキャンディを見捨てることはできない』
といった流れ・雰囲気で良かった気がします。
それでも能動的に動ける主人公、そしてみんなは、観ていて心地よかったです。ホントにそれぞれ対等な個性が集まり、誰に言われるまでもなくそれぞれ自発的にみんなを引っ張ろうとする5人! そこがスマイルプリキュアならではの魅力だな、と思います。まさに劇場版のドラえもんの5人のごとく・・・。


by まるっさ (2012-07-13 13:01) 

名無し0620

はじめまして

必殺技2発に関しては撃てるようになったというエピソードを入れ忘れたミスというべきではないかと…ガンダムの脚本書きたくて入社説明会行ったけど飲み屋の仕事をしている負け組が言ってみる。
Pフォーム獲得後か今回の敗北後に修行、撃てるようになるとか。
本来は女子向けのアニメでDBのようなトレーニングエピソード差し込んで初期技のリミッター解除は厳しいでしょうけど。

次回予告は見ない人間なので流出している画像でしか知りませんが
Pフォームの武器は剣なのだろうか、と。
GoGoやセラムンとどう必殺技の違いを作るのだろうかと気になるところ。
剣で飛び道具ぶっぱというパターン多くて接近戦でも使っていたのはかれんさんくらいですし

ニコ動のニュースでPフォームの存在割れているんですよね…。
記事タイトルだけで記事開いて見てませんが。
by 名無し0620 (2012-07-14 05:32) 

スティクス

>まるっささん
薄い本(笑)。相当ネタにされてしまいそうですね、あれは。
現に某pixivでも大反響ですし・・・

>劇場版ドラえもん
確かに、大魔境的なかっこよさがありましたね。
私もあの映画での、ジャイアンの超名場面「台詞無し」が大好きで、
今回みんなが集まってくるところにあの場面を重ね合わせる解釈、
なるほどと思いました。古き良き往年の名作のような、
それでいて今に生きる作品を作り出した今回のスタッフの皆様の力量、
本当に素晴らしいです。明日は何を見せてくれるのか、今から楽しみです。
そして三ツ矢さんといえばバギー(涙)
もちろんロコロコもミクラスも締めるところはしっかり締めてくれましたので、
山椒の一粒のような、メリハリのある存在としてのジョーカーに期待です。

一方で問題提起して頂いた件、これは難しかったと思います。
今見返しても論理的な答えになっていないのは確かですし
かといって感情だけで片付けられる問題でもありませんし、
三十分と言う尺で纏める事や、お子様への解りやすさ、
拒否感を与えない作品作りなどの制約が伺えます。
本当に作りたいものと、どうしても妥協しなければならない点の線引きは
毎回あるでしょうけれど、常に最善を尽くしていると感じます。
私もここがこうだったら、と思う事は常々ですが、
万人が納得する作品など決してありえませんので、
一つの作品に何を見出すのかに重点を置いて
今後も見続けて行こうと思います。
能動的に集まった事に関しては、何も言う事はありません。
スマイルプリキュアだけでなく、プリキュアシリーズとしての魅力が伝わり
これまでのDNAをしっかりと受け継いだ作品だと確信した次第です。
by スティクス (2012-07-14 13:47) 

スティクス

>名無し0620さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

必殺技二発の件は、ミスですかねえ・・・やっぱり(苦笑)
初代の「光の園と虹の園は時間の流れが違う」設定なども
いつの間にかうやむやになってしまいましたから、
話が続くうちに齟齬が出るのはやむをえないと考えています。
私が敬愛するジョジョや北斗にも結構沢山ありますし、
また魔封波返しに思い切り突っ込んだ事を思い出しました。

私も次回予告以外の先の展開は見ない・知らない方針なので、
武器?の使い道がどうなるのか、明日まで楽しみにしています。
ベリーソードのような囮だったりして(それはないか・・・)

ところで決して負け組ではないと思いますよ。
私も大学の専攻とはまるで違う仕事をしています。
そもそも最初からやりたい仕事を目指して
本当にその仕事に就いている人の方が少ないですし、
逆にやりたい仕事だと思っていたら
その仕事の現実を目にして熱意を失う事もありますから・・・
などと初コメで偉そうな事を言ってすみませんでした。
by スティクス (2012-07-14 13:56) 

名無し0620

>~ではない
親の介護しているので(後妻の子なので父親の年齢高め)ネガティブになっていたようで…失礼しました。

特訓エピソードを入れられない、入れられたとしても描写を濃くできない製作スタッフ側の「大人の事情」があるのかも、です。
過去作見る限り(ハトプリ、スイート)
逆に銀魂とかはPTAが~みたいなぶっとび具合でしたけど。

次回予告を見ないことにしたのはフレッシュからなんですけどね
四人目に誰がなるのか画像の方で露骨なネタバレしていた気が。
あかねの?Pフォーム画像も多分公式のネタバレでしょうし。

思慮の足らない発言してしまうかもですがこちらこそよろしくお願いします。
連投失礼しました。
by 名無し0620 (2012-07-14 14:47) 

スティクス

>名無し0620さん
特訓エピソードの例が過去にあまり無いというご指摘、
私も初めて意識しました。
ラクロスやソフトの「特訓」はありますが、プリキュアとしての特訓は
ハートキャッチとスイートでの2つの「試練」と
5シリーズとスイートのプリキュア「合宿」くらいしか、
すぐには思いつきませんでした。
ひょっとして男子にはウケが良さそうな「特訓」「根性」というものは、
女子にはあまりウケないのかもしれませんね。

>露骨なネタバレ
どう見てもイース様です。本当にありがとうございました。
って感じでしたからね、あれは(笑)
私があまり好まないネタバレは先のストーリー展開を知る事ですので
新フォーム画像程度ならさほど気にしていないんです。
一連のエンドカードにおける皆のカッコ良さには、
あれが動く時どうなるんだろうと言った期待感を逆に抱きました。

最後に、こちらこそ事情を存じ上げず失礼致しました。
これからも宜しくお願い致します。
by スティクス (2012-07-15 07:28) 

元通りすがり

>特訓エピソード

フレッシュにも特訓エピソードがありましたね。
特訓で戦闘力を物理的に鍛えれば強くなれるというラブ達の勘違いにミユキさんが気付いてプリキュアとして強くなるのはどういうことか教え諭す話でしたが。
このエピソードにはプリキュアシリーズの「特訓」「修行」に対する考え方が表れていると思います。

戦闘力を物理的手段で鍛えても、仲間と心を合わせることが出来なければ本当に強くなったことにはならない。
みんな(プリキュア同士や家族や友達や町の人達更には全ての命あるものまで含む)の為に戦う、
みんなの一緒に戦う、それが戦う力の源になるから。
ラクロスやソフトやダンスの「特訓」があるのはプリキュアの戦闘力には関係無くても「心を合わせる」「みんなの為に戦う」「みんなと一緒に戦う」という心を育むことが出来るから。

プリキュアになって特別なトレーニングするような特訓エピソードが無いのはそういう理由からだと思います。
by 元通りすがり (2012-07-16 07:06) 

スティクス

>元通りすがりさん
フレッシュが一番大切な作品などと言っていたのに、
私とした事が・・・見落としていました。
御子柴家の財力と科学力で鍛えるという着眼点は面白かったですね。

それ以上のものを見抜いていたミユキさんの眼力、
確かにプリキュアの強さは物理的攻撃能力ではありません。
やっぱりみんなのために、それが自分のために、そしてみんなのために、
これが一貫しているからこそ、戦う力が強くなるんですね。
そう考えると、結束を高めるための特訓である必然性が感じられます。
守りたいものがあるから強くなれるというミントの言葉が思い出されました。
by スティクス (2012-07-16 11:22) 

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