第1部は血肉になる程読み込んで、既に展開を知っている筈なのに、
いや、だからこそでしょうか。凄く面白いッ!!
2回目だからか、アニメ独特の作りにも慣れて前回以上に楽しむ事が出来ました。
成長した2人の確執、疑惑、スピードワゴン登場、そして石仮面発動・・・
これから毎週金曜の延長上の深夜がとても楽しみでたまらないッ!!
この夜遅くまでTV観てる堕落した男がァーッ
ということで前回に引き続き、雑多に挙げて行きます。
良かった点
1)ラグビーの実況
原作でもインパクト抜群だったあの実況。
アニメ版でも声を枯らさんばかりに声を張り上げていて、あの熱さが存分に出ていました。
原作では分からなかった事ですが、その場で観客と混じって声を張り上げていたとは(笑)
19世紀末という時代を考えれば、マイクがある訳ではないので当然なのですが、
右手を口元に添えて叫んでいる姿が妙にツボでした。
2)ディオの裏表の描き方
床に伏したジョースター卿を前にして、
ジョナサンと共に和気藹藹と話しているにもかかわらず、伝わって来るドス黒さ。
原作でも窺い知れたこの本性が、アニメ絵の眼力と子安声で良く伝わって来ました。
3)BGM
第1話ではあまり気にしていなかったのですが、
オーケストラを基調とした重厚なBGMの数々が、
ヴィクトリア朝時代の英国らしさと共にジョジョの世界観に絶妙にマッチしていました。
4)スピードワゴン
あの仕込み帽子はああいう構造だったのですね、と動画で見て初めて解りました(笑)
ところで今となっては叶わぬ願いなのですが、
個人的にスピードワゴンの声は、故・野沢那智さんをイメージしていました。
青年時代も第2部の老人時代も、どちらにもぴったりだと思っていただけに残念ですが、
上田燿司さんの声もスピードワゴンに違和感ありません。
次回出るであろう「こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーッ!!」
をはじめとした名台詞の数々をどう再現するのか、期待です。
5)ジョースター家の執事
脱力してしまう擬音「イジケー」が無いのがやや残念ですが、
何とも言えない情けなさ?を画面いっぱいに描くあたり、目の付け所が良いです。
6)石仮面発動・吸血鬼覚醒
死んだと思ったらディオの背後に立っていた、といった不気味なシーンや
ディオの派手な吹っ飛び方(笑)で、その強さが存分にアピールされていました。
それにしても前述のディオの吹っ飛びシーンは大げさで(だがそれがいい!)
存分に笑わせて頂きました。
追いつめられたディオが太陽を観て「最後に見るものなんて嫌だ」と嘆く場面は
声が入るとより一層、プライドの高い男が追いつめられた時の情けない一面が出ていました。
7)EDテーマ「Roundabout」の導入部
前回はこの曲の特徴あるメチャ格好いいベースパートから始まって意表を突かれました。
今回は原曲の通り、物静かで印象深いギターのメロディから始まり、
ジョナサンとディオの対峙の場面にあのイントロがしっくりと嵌って、
本編のラストに重ねる形でEDに入ったのが凄く良かったです。
同じ80年代の作品「シティーハンター」のED導入を連想しました。
残念だった点
1)スピードワゴンの相棒の東洋人の台詞カット
「アチャッーッ!何を気どっているねーッ!
東洋の神秘中国拳法 この蹴りをくらってあの世まで飛んでいくねーッ!」
別に無くてもいい台詞なので当然なのですが(笑)
これを声付きで聞いてみたかったのは私だけではないのでは?
2)ワンチェンがディオの耳のほくろに言及する場面カット
その分、ディオの耳に目が行くように描かれており、特徴的なほくろが良く見えるのですが、
知らない人が見たら何だかわからないと思います。
ディオが人間を止める直前に、ワンチェンがボソッと呟くであろう台詞の根拠が
少し見えにくくなってしまうのではないかと思うのですが・・・
この場面は次回どのように描くか、逆に期待しています。
良くも悪くもあったもの
1)オープニング
第一部の名場面を畳み掛けるように描き切る作画は圧巻でした。
テンポ、構成、演出、どれをとっても見事としか言いようがありません。
しかし、テーマ曲が・・・
私はHM/HRも好きなので、曲自体は嫌いではないです。
というより普通に聴いたら好きな部類だと思いますが、
EDのクールさに魅せられてしまうと、バタ臭さが際立ってしまうような気がします。
もっともそのバタ臭さ、熱さ(暑さ?)こそがジョジョの魅力とも言えるのですが・・・
それにしても限られた条件・制約の中でこのクォリティ、素晴らしいです。
次回は名場面・名言の宝庫となる話なので、今からとても楽しみです。