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ジョジョの奇妙な冒険 第12話『柱の男』 [ジョジョの奇妙な冒険]

世間では三連休初日だというのに、今日は早朝から仕事だったため
昨夜は泣く泣く早めに寝て、今朝は早朝に出社でした。
帰宅してこの録画を観るのがとにかく楽しみでしたが、まさに期待通り!
シュトロハイムのこれ以上ない程のハマりっぷり、女装ジョセフの怪しさ、
そして、サンタナの不気味な存在感がとにかく半端ないです。
  
1)まずはドノヴァンさん
あの身の軽さを動きで描くとこうなるんですね。原作以上に変な人っぽく、
ある意味「濃い」顔つきとも相俟って初っ端からインパクトがありました。
わずか5分足らずの登場とは思えぬ存在感。
惜しむらくは、ジョセフによる「拷問シーン」のカットでしょうか。
ナチス親衛隊としての矜持を明らかにした直後、あっさりと音を上げる落差が楽しいのですが・・・
一部の時でも顕著でしたが、尺の都合とはいえ少々残念です。
あと、さすがに「Hello Adolf」の張り紙は無理だったようですね。

2)メキシコ中央高原をバイクで駆るジョセフのカッコ良さは異常!
開始早々のドノヴァン戦での、ジョナサンとは異なる戦いっぷりの楽しさもありますが、
荒野をバイクで走るというシチュエーションそのものがとてもカッコよく見えました。
第一部ほど「北斗っぽさ」は無いものの、
80年代のジャンプ黄金期の空気を感じさせる雰囲気があるように思えます。
それだけに、「ノックしてもしもお~~~~~し」の件のカットが少々残念です。

3)シュトロハイムが素晴らしすぎる件
第一部で上田さんという素晴らしいキャスティングに唸らされましたが、
この伊丸岡シュトロハイムもまた最高です。
「動物園の中のグリズリーを~」「飲んどる場合かーッ!」
など数々の名台詞はもちろん、
「スピィィィィイイイイドワゴン」と妙なテンションの呼びかけや、
随所で裏返ったかと思えば冷静に語る等の落差が絶妙です。
次回もシュトロハイム活躍の場オンパレードですので、まずは
「なかなかの運動神経といいたいッ」などの解説っぷり、そして
「ああ切ってほしいのだーッ」での根性がどう再現されるのか、楽しみです。

4)もちろん負けてはいないスピードワゴン
この解説っぷりを待っていました。
シュトロハイムがいるせいでおとなしく見えますが、それは年を経ての円熟のようです。
年相応に落ち着いた、それでいて内に秘めた熱さは変わらない名解説者ぶりが見事で、
シュトロハイムとの掛け合いは観ていて楽しいです。

5)ムホッ!いいジョセフ・・・
予想はしていましたが、こいつはやべえッー!
色と動きがつくと何とも言えない気色悪さでした。
この一連の場面では、きちんと「笑顔でスカートをめくれ」をやったのも評価したいです。
(変な下心がある訳ではないのですが・・・)
そしてもちろん、ドイツ兵のやられ台詞「タコス」がちゃんと入っていたのも良いですね。

7)サンタナが不気味、かつカッコいい件
原作で初めて読んだ時の事を思い出しました。
まず目覚めてからの得体の知れなさ。一見知的生物には見えない数々の動作は
妙な可愛らしさすら感じられますが、吸血鬼を食う場面からは一転、
台詞の少なさとも相俟って「何を考えているかわからない」不気味さが滲み出ています。
その後の「空気供給管」に潜む場面や、兵士の体内に潜り込む場面は
パニック映画を観ているような恐ろしさがありました。
特に肥大化した兵士の場面、動きがついて見ると、その気色悪さは異常でした。
こんなのを実際に目の当たりにしたら、訓練されたドイツ軍人でもパニックになりそうです。
ところでAパート終了前の、シュトロハイムの名を呼ぶ場面でのサンタナが
とってもカッコ良かったです。スト様以上の「美形」に見えましたが、
悲しいけどサンタナ、短命なのよね・・・

8)ジョセフ登場シーンが頼もしすぎる!
上記サンタナの恐ろしさを全面に押し出した後だけに、
まぎれもないヒーロー!の登場による安心感が伝わって来ます。
そして波紋ヘア・アタックはこういう技だったのかと、
20年以上読んで来て初めて分かったような気がしました。

次回、ジョセフ&シュトロハイムVSサンタナのガチバトルも楽しみですが、
あの「露骨な肋骨」「憎き肉片」をどう表現するかも気になります。
そして、シュトロハイムのカッコ良すぎる名台詞まで到達してしまうのか・・・
恐怖に耐える誇り高き姿を持ちつつ、次週まで待ちたいものです。
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まるっさ

結構ジョゼフの声にも慣れた気がします。しかし今回ホントシュトロハイムさんの独擅場でありました・・・さすが第二部のムードメーカーですw

それにしても先日コンビニで購入しました第二部総集編上巻(下巻は来年1月5日発売)によりますとアニメ1話につき原作4話消化している感じです。確かにブルりんやノックして、は話の流れ的には不要でお遊び的存在かもしれませんが、いずれもやはりないと寂しいですね。

しかしホント次回が待ち遠しいアニメであります。


ちなみに前回の記事のスレの続きになり恐縮ですが・・・確かにカーズには速水さんでも合うかも知れませんね。ご存命でしたら傲慢不遜なライバル役という意味合いで、悪・即・斬の(おい)鈴置さんでもあってたかも知れません(OVAで花京院演じてましたが)。そう考えますと井上さんはあんまり悪役はされてない気がします。
あとの二人は特に当時25年前ということもありまして、顔的にエシディシ=内海賢二さん、ワムウ=玄田さんをイメージしてたこともあります。
by まるっさ (2012-12-23 01:58) 

元通りすがり

子供時代のシュトロハイム「サンタが煙突にィィィィ!!」「おいきさまッ 暖炉のそばに立っているんじゃあないッ プレゼントが貰えない!!」
by 元通りすがり (2012-12-23 09:50) 

スティクス

>まるっささん
シュトロハイムが本当に素敵すぎますね。
スピードワゴン同様、もうこれ以外のキャストは考えられないです。
こうなるとシーザーにも凄く期待しています。
リサリサや柱の男達はどんな声の方々か知っているのですが、
私は失礼ながら佐藤拓也さんの事を存じないもので・・・

>ブルりんやノックして
一部もカットが多かったので、この点は慣れたいのですが、
やっぱりちょっと残念ですね。
それでも原作愛がビンビンに伝わる事に変わりはないので、
おそらく制作側も断腸の想いでカットしているのだと理解したいです。

カーズは鈴置さんも面白そうですね。それだけに存命でないのが残念です。
私も井上和彦さんの悪役は想像できないので、楽しみです。
ところでエシディシの内海さんもいいですね。
もしやるとすれば、ラオウではなく、リクームとか千兵衛さんとか、
そっち側の演技になるんでしょうか・・・
by スティクス (2012-12-23 23:44) 

スティクス

>元通りすがりさん
(ローストチキンを)食っとる場合かーッ!

by スティクス (2012-12-23 23:46) 

オルタフォース

タコス兵士が女性にセクハラするシーン。
婆さんが女扱いされて密かに喜んでました。

ドイツ軍はシュトロ少佐を筆頭に実況の精鋭が揃っていて、
その分野でも世界一を狙えそうです。
by オルタフォース (2012-12-24 21:25) 

ぽじた

ディオがいなくなることで次の悪役はどうなるのかなど気になっていましたが
話が進むに連れて敵が転々と変わっていくのも楽しいですね。
ジョセフのキャラクター性なども見えてきてジョナサンとは違ったベクトルの魅力を感じました。

実況するシュトロハイムの考えが及ばないところを丁寧にカバーしている
スピードワゴンの的確な解説は貫禄がありますね。
by ぽじた (2012-12-25 01:49) 

バディムの人

こちらでは初めましてです、スティクスさん。

アニメスタッフの頑張りも素晴らしいですが、それだけに原作の荒木さんの構成のたくみさがわかります。

ディオとダイアーさんの対決。ネタにされがちですが、あれって人間には決して破れなかった技であるサンダースプリットアタックを破ることで、ディオが人間を超えていることを表現しているんですよね。

今回のサンタナが吸血鬼を取り込むシーンも、柱の男がディオやストレイツォをも超える怪物であると見せているんですよ。

ああもシンプルに強さを表現できるのは素直にすごいですよ。そして、その後の空気供給管をたどるシーンや兵士の体内に入るシーンで、さらにとんでもない化けものであることを見せて言っているんですよ。

『誰がどう見てもこいつはヤバイ』荒木さんはホラー好きらしいですが、その経験を生かして、恐怖をわかりやすく具現化しているんだと思います。

シュトロハイム少佐達の行動も見事ですよ。

『吸血鬼より弱いんじゃないの?』『頭悪いんじゃないの?』『安全な準備したはずよ?』

これらの疑問点を掲示されることで、その疑問をあっさり覆すサンタナの恐ろしさが際立ちます。彼らがいちいちオーバーなリアクションを返してくれるのも単純に面白いです。

さて、こうなってくると次なる疑問は『どうやってあんな怪物倒すのジョセフ』ですよ。

これに対する素晴らしい回答が楽しみですね。
by バディムの人 (2012-12-25 10:11) 

コーラ売り

ヘイ!イギリスの神父さん!
前回コメントの台詞は来年になっちまったー
まぁ、ヘッポコ軍人→覚醒した漢、の変化を楽しみにしてるぜッ!

ちなみにカーズは池田秀一もありかな…とも思うが
井上カーズ彦で期待がぱんぱんに膨れあがって
こんなにスガスガしい気分は初めてだァ~~

今回はドイツ軍のシュトロハイム以下の部下・研究者の皆さんに至るまで
全員やたらとテンション高くて収録現場を見学した気分になったぜ!
「のんどる場合か」の場面はアニメ版で動揺の余り研究者が
シュトロハイムのコーヒーを飲もうとするほどの異常事態なのだという
見せ方が良かったぜ!

待ち遠しいぜ次回放送ッ!

…ちなみに1月2日3日の午後五時半から第一部が二回に分けて
一挙放送されるらしいぜ!
うちの環境だとTokyoMXの録画と相性悪いんで四話からしか
手元にないんだ!ちゃんとチェックしとかなくちゃな!
by コーラ売り (2012-12-25 19:02) 

スティクス

>オルタフォースさん
あの婆さんの表情の意味がよくわからなかったのですが、
なるほど女性扱いされたから嬉しそうだったのですね。

ドイツ軍の名解説も良かったのですが、残念ながら今回で最後・・・
その分ローマ遺跡のドイツ軍や、カーズ戦でのドイツ軍の解説に期待です。
by スティクス (2012-12-27 07:16) 

スティクス

>ぽじたさん
ストレイツォから始まり、サンタナ→エシディシ→ワムウ→カーズへと
繋がって行く敵側の流れもまた面白いです。
ジョセフも、歴代主人公のうち彼にしか醸し出せない魅力があって良いですね。

スピードワゴン、流石第1部で解説役を努めあげただけのことがありました(笑)
シュトロハイムの及ばぬところを巧みにフォローする名人芸、最高です。
by スティクス (2012-12-27 07:20) 

スティクス

>バディムの人さん
こちらでも宜しくお願いします!

>ディオとダイアーさんの対決
サンタナVS元老人吸血鬼は、
柱の男のとんでもなさを示していると感じていましたが
ダイアーさんに関しては私もずっとネタとして観てしまっていましたため、
改めて目から鱗が落ちました。
いずれも相手がいかにとんでもなく恐ろしい相手か印象づけ、
こんな奴どうやって倒すんだろうという戦慄を
作中の人物と共有させる手腕は見事ですね。
敵が恐ろしいからこそ、倒した時のカタルシスも半端ないです。

そのディオにせよ、サンタナにせよ、倒すのは「ジョジョ」であっても
きっかけはダイアーさんであり、シュトロハイムの
人間としての尊厳があるのが、まさに「人間賛歌」だと思います。
彼らの「恐怖に耐える」誇り高き姿の偉大さが素晴らしいですね。
by スティクス (2012-12-28 06:47) 

スティクス

>コーラ売りさん
確かに、来週になっちまったな!
逆に考えるんだ。楽しみの時間が長くなったと考えるんだ・・・

池田秀一さんは個人的に吉良をやって欲しいと考えていましたが
カーズも面白そうですね。
もちろん、井上カーズ彦さんの畑にすてられカビがはえて
ハエもたからねーカボチャみてえに腐りきってる(褒め言葉です)
高貴さを併せ持つどす黒い悪役演技にも期待しています。

>シュトロハイムのコーヒー
これ原作では分かり辛かったのですが、アニメスタッフの解釈でしょうか。
だとすると、あの現場のテンパり具合が伝わる良い演出だと思います。
それにしてもドイツの解説力は世界一チイイイイ!でした。

>MX
アナザーワン バイツァ・ダストのお世話にならぬよう
きっちり録画確認してくださいね。
まあ、いざとなればムーディ・ブルースで再生という手もありますが・・・
by スティクス (2012-12-28 06:55) 

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