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スマイルプリキュア第44話『笑顔のひみつ!みゆきと本当のウルトラハッピー!!』 [スマイルプリキュア!]

そういえば、今回はクリスマス回でした。
プリキュア史上、クリスマスが表立って描かれなかったのは初めてで意表を突かれましたが
反面星空みゆきがこの一年間追い求めてきた「ウルトラハッピー」とは何かを
過去と現在を絡め、そして未来に至るまで追求できるものとして見出した一編。
ある意味クリスマスを前面に出すよりも、より一層その日に込められた意味が伺えるようで
日常回そして5人の総括のトリを飾るに相応しい一編と言えるでしょう。
  
『私の名前は星空みゆき。ハッピーな事が大好きで、
 いつも笑顔でいれば、きっとキラキラした未来が待ってるって信じてます。
 だから毎日、ウルトラハッピーを探しています。でも、ウルトラハッピーって何なんだろう?』

クリスマスムードに包まれる街を、みんなとの待ち合わせ場所へ向かう途中、
転んでしまったみゆきは、その際取り落したキャンディを女の子に拾ってもらいました。
その子が首から下げている鏡が、みゆきの遠い日の記憶を呼び起こします。
目の前の子と同じくらいの年頃だった頃、「誰か」と一緒に過ごした時の記憶が―

畜生!畜生!畜生!
ここはバッドエンド王国。最後通告を受けながら敗戦したウルフルンはアジトにも戻れず、
暗い森の中、悔しさを噛みしめながら冷たい雨に打たれていました。
俺は一匹狼、風の向くまま気の向くまま、などと開き直るも、
ジョーカーに言われた"昔に戻りたいんですか?"という言葉が耳から離れません。
かくなる上は、最後に一つ残った黒ッ鼻を手に、
全ての始まりとも言うべきキュアハッピーを標的に定め、暗い情念を燃やしました。

みんなと落ち合ったみゆきは、さっきの子が持っていた手鏡が
小さい頃大切にしていたものに似ていたと語り、しばし幼き日の記憶を紐解きます。
笑顔の大切さを知る事が出来た時の事、そして初めて仲良くなった友達の話を―

幼ない頃の一時期、みゆきは博司パパの仕事の関係で、
祖母タエさんの家で暮らしていた事がありました。
人見知りが激しかった当時のみゆきは、日がな家の中で一人絵本を読んで過ごしており、
それを心配したタエさんがくれたのが、例の手鏡です。
『笑う門には福来るって言ってね。ネガティブだってぶっ飛ぶ
 笑っていたらきっと、楽しい事がやって来るわ』
手鏡は早速みゆきの宝物になりました。鏡に映る様々な表情はみゆきに勇気をもたらし、
ある日手鏡をお守りにして、外へと足を踏み出しました。
初めて一人で歩くみゆきを取り巻く、穏やかな農村の風景。
ふと、垣根の向こうから、おままごとをしている子供達の声が聞こえて来ます。
しかしみゆきには、その輪に踏み込む勇気はまだ持ち合わせていませんでした。
子ども達もみゆきに気付き、名前を尋ねますが、怖気づいたみゆきは答える事が出来ません。
そして子ども達がみゆきの手鏡に興味を示した事で、
大切なお守りが取られてしまうと思ったのでしょうか。
みゆきは挨拶すら出来ぬまま、その場から逃げるように走り去りました。

木漏れ日が差す森の中、大きな木の下で、
みゆきは誰ともお友達になれなかった事を嘆きながら、鏡に問いかけました。
『鏡よ鏡よ鏡さん。私の、お友達はどこですか・・・?』
木々のざわめきや、小鳥のさえずりしか聞こえない、人気の無い森の中です。
不意に鏡に光が映り込みました。見上げると、いつからそこに居たのでしょう。
高い木の枝に、不思議な少女が座っていました。

今となっては、その子の名前を思い出す事が出来ません。
いや、それ以前に名前を聞いていなかったのかもしれません。
幼い頃のみゆきはそれからも、大きな木の下で不思議な少女と落ち合い、
沢山おしゃべりして、沢山遊びました。そのキラキラした時間はみゆきの宝物になり、
不思議な少女と遊んだ出来事を、絵日記にして描き始めました。
そして完成した絵日記を手に大きな木へ向かう途中、いつぞやの子ども達と鉢合わせました。
再び怖気づき、思わず後ずさりしてしまったみゆきの耳に、
そよ風と共に不思議な少女の声が、聞こえたような気がしました。
『笑って・・・』
その声に勇気を貰い、みゆきは思い切って顔を上げ、恐る恐る口を開きました。
『こ・・・こんにちは』
引きつった笑顔で固まるみゆきを、子ども達は暖かく迎えてくれました。
みゆきも改めて名前を名乗り、描きあげた絵日記を見せたりするうちに、
いつしか自然に子ども達と仲良くなる事が出来ました。
その一方、みゆきの事をそっと見守っていた不思議な少女は、
まるでみゆきに友達が出来た事を安堵するかのように、優しい笑みを浮かべ、そして・・・
みゆきはそよ風を感じた気がしました。しかし、不思議な少女の姿はどこにも見当たりません。

『勇気を出して笑顔で一歩踏み出したら、キラキラ輝く未来が待っていた。
 私、その時分かったの。暗い顔をしているとハッピーが逃げちゃう。
 笑っていたら、きっと楽しい事がやって来るんだって』

それからみゆきは少しずつ、初対面の子とも話せるようになり、新しい友達も出来ましたが、
不思議な少女はそれっきり、二度とみゆきの前に姿を現す事はありませんでした。
さらにタエさんをはじめ、周りの子ども達も誰一人あの少女の事を知りません。
みゆきは今では、あの少女は鏡の妖精だったのではないかと考えていました。
そしてあれ以来、毎日ハッピーを探すようになりました。
小鳥に挨拶し、花を愛で、蝶を追いかけ・・・
以来、今に至るまで本当のウルトラハッピーを追い求めるようになったのでした。
これが、みゆきと手鏡、不思議な少女にまつわる過去の物語です。

みゆきのルーツと言うべき抒情的な思い出話に耳を傾けるれいか達。
しかし、その頃・・・幸せな匂いを嗅ぎつけたウルフルンが、
ハッピーもろとも全てをブッ壊そうと、街に現れました。

一緒にお買い物したり、買い食いしたり、楽しい時を過ごすみゆき達。
おもむろに、みゆきは振り返ってみんなの名前を呼びました。
『うふふ。呼んでみただけ』
みんながここにいる事実。何気ない日々の、何気ない幸せ―
その時、先程キャンディを拾ってくれた女の子が、
お母さんと逸れて迷子になっているのを見つけました。
その女の子、ゆらちゃんのお母さんを探しにみんなで手分けして出発し、
みゆきは残ってゆらちゃんの面倒を見る事になりました。
泣き止まないゆらちゃんに、みゆきは鏡の事を聞いてみます。
それはお母さんが泣き虫のゆらちゃんのために、おまじないを込めて贈ったものでした。
そんなお母さんを、ゆらちゃんも大好きだと胸を張っています。
『誰かの優しい気持ちって、心が温かくなるね』
それを感じている時は、とても幸せな気持ちになれる。
そう考えたみゆきは、ふと自分が追い求めるウルトラハッピーについて、何かに気付きました。

その矢先、ウルフルンが周囲をバッドエンドに染め上げました。
ピエーロ復活を告げる時計の針は「17」。残すところあと一つです。
みゆきは目を血走らせたウルフルンにいつもと違うものを感じながら、単身変身します。
一方のウルフルンも煉瓦に黒ッ鼻を使い、家のハイパーアカンベェと融合して襲って来ます。
いつも以上の猛攻撃に、ハッピーは壁に叩きつけられて反撃の隙がありません。
『てめえら見てるとな、イライラするんだよ!ムカついて仕方ねえ!』
『あなたは一体なんなの?どうしてそんなに・・・』
苛立ちと怒りを露わにしたウルフルンに問うハッピー。
しかしウルフルンは感情のままにブチまけます。
『いつもスマイルだの友達だの、そんなもん上っ面だけの戯言だろうが!
 てめえらは一人じゃ何にも出来ない癖に、偉そうに知ったかぶって群れやがる!』
それを鬱陶しいと切り捨てるウルフルンに対し、
ハッピーは胸に手を当てて、言い含めるように語りかけます。
『友達は、大切だよ。友達の優しさを感じる度に、私は嬉しくなる。幸せな気持ちになれる』
下らないとウルフルンに否定されても、ハッピーは微笑を浮かべたまま続けます。
『私みんなが大好き。みんな誰かを守りたいって優しい気持ちがあったからプリキュアになった。
 だから、あなたには下らなくても、私たちにとってはとっても大切なものなの』

あかねがやよいがなおがれいかが
それぞれプリキュアになった日の事を思い出しながら続けるハッピー。
聞く耳持たぬウルフルンが叩き下ろす両こぶしを受け止めて、
転校初日の事、そしてこれまでの出来事を想い返しながら、ウルフルンへ説き続けます。

『いつも、誰かの優しさがあったから、臆病な私も自分の一歩を踏み出す事が出来た。
 きっとみんなもそう。誰かの優しさがあったから一人じゃ無理だって思える事にも立ち向かえた。
 友達だけじゃない。お父さんやお母さん、家族。
 クラスのみんなや、先生。それに、大好きなキャンディ。
 みんなの優しさがどんな時でも私を励ましてくれる。前に進む勇気をくれる。
 私の心を温かくしてくれる。私をウルトラハッピーにしてくれる・・・!』

この一年の出来事が、ハッピーの脳裏に去来します。
しかし、ウルフルンは頑なにそれを拒み、全部ぶっ壊すという考えを捨てません。
『みんなの優しさを・・・壊させない。それだけは・・・絶対に・・・私が守る!!!』
ハッピーから、新たな力が立ち上りました。
先日のサニーと同じものを認めて躊躇うウルフルンごとハイパーアカンベェを蹴り上げ、
上空での激闘を経て、地に蹴り下ろすハッピー。
その目は強い意志を湛えてウルフルンを見据えています。
『その目で俺を・・・観るんじゃねえ!』
反撃に転ずるハイパーアカンベェを、まばゆいハートから繰り出す光、
プリキュア・ハッピーシャワー・シャイニングが照らしました。

と同時にハッピーも力を使い果たしたのでしょうか。
膝をつき、肩で息をしながら、ウルフルンに改めて問い直しました。
『あなたたちこそ、何をそんなに・・・』
その時、もう負けられないと拳を振り上げ、手負いの獣の反撃がハッピーを襲います。
しかし間一髪。4つの光が駆けつけてハッピーを護りました。
そしてロイヤルレインボーバーストを受け、ウルフルンは無念の敗退を喫しました。
残るデコルもあと一つです。

ゆらちゃんのお母さんも無事に見つかりました。手を振って見送るみゆき達。
丁度、空から雪の結晶が降りて来ました。今宵はホワイトクリスマスになりそうです。
『私ね、みんなのお蔭でウルトラハッピーが見つかったの。
 それはね、人を思いやる優しい心だと思うんだ。
 私がウルトラハッピーって思った時には、いつも誰かの優しさで心が暖かいの。
 だからね、これからはみんなから受け取ったその優しい気持ちを色んな人に分けて行きたい!』

クリスマスの街を雪が、イルミネーションが彩る中、
ふとみゆきは「そよ風」を感じた気がしました。
そして、光の中に「誰か」を見たような気がしました。
みゆきはその相手に微笑みを浮かべて頷き返します。
『私の名前は星空みゆき。ハッピーな事が大好きで、
 みんなと笑顔でいれば、きっとキラキラした未来が待ってるって信じています。
 みんな笑顔でウルトラハッピー!』



※私はこの時点で劇場版を観ておらず、
 その内容についても一切知らないという事を、念のためお断りしておきます。

まず今回は冒頭に挙げた通り、クリスマス時期にそれを前面に出さない展開が新鮮でした。
たまにはこういうのもあって良いと思います。
作中でははっきりと描かれずとも、背景は明らかにクリスマスムード一色で
おそらくみゆき達は始まったばかりの冬休みを、
みんなでクリスマスと一緒に楽しもうと待ち合わせていたと推察されます。
今までの作品ではクリスマス時期はシリーズ最終盤にあたるため、
最後の日常エピソードかつ、日常ストーリーの総括的な意味合いを持っていました。
それは今回も同様ですが、みゆき個人のまとめが結果的にウルトラハッピーのまとめに、
さらにはみんなと過ごしたこの一年間の総括に当たるという構成が目を惹きました。

ウルトラハッピーについては、シリーズ初期の時点から
「青い鳥」のように身近に見出せるものでは無いかと言われていました。
そしてその通り、今回みゆきが気付いたウルトラハッピーも、
今まで彼女がごく自然に行い、ごく自然に回りにもたらしてきた「ハッピー」と何ら変わりません。
だからこそ、それこそがウルトラハッピーだと気づけた事は大きいと思います。
本人が自覚せずともハッピーをもたらしていた事を、自覚する事によって、
より多くのハッピー、即ちウルトラハッピーに繋がるのは自明と言えそうです。
それを踏まえると、みゆきという人間の持つ魅力が大きく伝わって来ました。
今回誰かの優しさを「もらっている」時に心が暖かい=ウルトラハッピーだと導きましたが
今までもみゆきは「もらう」以上に誰かに「与えて」来ています。
与える事を意識せず、逆に受け取る事を感謝し、
そこに幸せを見出してさらに多くの人へ幸せを分け与えたい。
彼女は改めて意識せずとも、無意識のうちにそれを既に行っています。
だからこそそれを自覚した今、より深い愛情を持って周囲へ分け与える幸せが増すと思います。

それは即ち、今後の進退が気にかかる三幹部の今後を占う事にも繋がるような気がします。
『あなたたちは一体なんなの?』『何をそんなに・・・?』
これらの台詞からは、ウルフルンがなぜそこまで頑なになるのか、
その背景を知ろうという意図が伺えました。
これまで一緒にゲームしたりロボットごっこ?したり
子どもになって遊んだりした事はありますが、そうした交流とは別に、
彼らの行動原理について気を巡らせた事は何らかの進展がありそうです。

現にみゆき自身がウルフルンの心境に理解を示しつつあるようにも思えました。
以前感想で触れた事もあるのですが、ウルフルンはとかくみゆき達の友情を羨み、
逆に孤独な自分を悲しんでいるように見受けられます。
程度の大小は異なりますが、今回描かれた幼い頃のみゆきも同様の境遇でした。
子ども達が仲良さそうなのを羨み、そこに入り込む勇気が無く、
友達が出来ない事を一人鏡に向かって嘆く姿は、
ウルフルンに重なると言っては過言かもしれませんが、同じものに見えて来ます。
ウルフルンからも、これまで以上にみゆき達を羨む心情が感じられました。
ハッピーの言葉を頑なに否定するのは、憧れている事の裏返しのように見受けられます。
下らないと撒き散らし、全部ぶっ壊すとのたまう姿からは、
ハッピーの言葉に共感しつつある自分の心を否定しているようでなりません。
人見知り・孤独を克服できたみゆきと、克服できないウルフルン。
この両者は果たして歩み寄れるのか、それとも分かり合えないのか・・・
残りはあと1話かもしれないので、どう描かれるのか気になります。

今回の前半部はとても印象的でした。
以前タエさんの家を訪問したエピソードのような、民話のような抒情性が幻想的で、
かつ少し切ない余韻を残すところもまた民話的です。
あの少女は何者だったのでしょうか。
みゆきは「鏡の妖精」だったのではないかと推察していますが、
私は鏡である事から、ミラクルピースを生み出したやよいのような、
心の中のもう一人のみゆき自身を映し出しているのではないかと考えています。
みゆきに似ていないのはまあ、勘弁してください(汗)
また、以前タエさん宅を訪問したエピソ―ドで起きた「不思議な風」を起こしたのは
あの少女だったのか?などといった想像もできるのも楽しいですね。

さて、みゆきに本当の友達が出来た時、不思議な少女は笑みを残して姿を消しました。
その際、目元が映っていない事と、うつむいているようにも見える事から、
無性に寂しさ、切なさが感じられます。
みゆきに友達が出来た事を喜ぶ半面、もう私の役目は終わった・・・そんな心境が伺えます。
だからこそ、時を越えてみゆきがこの少女を思い出した事で、
彼女は再び存在を許されたのではないでしょうか。
ラストシーンのみゆきは「何か」を見て笑みを浮かべています。
それが何なのかは観ている我々の想像に委ねられています。
あの不思議な少女を見たのかどうかは、みゆきにしかわかりません。
ひょっとしてイルミネーションに目を奪われたための笑みかもしれません。
しかし後者だとしても、小鳥のさえずりや花の美しさ、蝶を追う事に
小さなハッピーを見出していたみゆきですから、
イルミネーションにハッピーを認めたと考える事も出来ると思います。

笑う門には福来ると、タエさんはおっしゃっていました。
不思議な少女も、最後にみゆきが聞いた声は「笑って」というものです。
これもまた、「スマイル」の名を冠する今作に相応しく、
そして一方で今後の最終決戦の厳しさを予想させます。
笑う事によってハッピーを手にする一方、
「ネガティブだって吹っ飛ぶ」では無いですが、
困難に立ち向かい、乗り越える武器としての意味合いもあるのではないかと感じました。
もう一つ、最終決戦の厳しさを予想させたのは「名前を何気なく呼んでみただけ」です。
この他愛も無い日常、ありふれた光景、ささやかな幸せが失われるのか、
そしてそれを取り戻すための闘いがいかに厳しいものになるのか、懸念が高まりました

ところでウルフルンが黒ッ鼻を発動する際、球面に映り込んだ顔は歪んでいました。
かの「大凶顔」と同じようにインパクトがある、少し怖い顔ではありますが、
この顔は「口角」が上がっていました。
前後のウルフルンの表情や台詞回しを考えると、この時の彼が笑っていたとは思えません。
厳しい顔をしていたと思われますが、そんなウルフルンが「笑って」いるように見えるのは、
彼のみならず三幹部側にも、救いのある結末をもたらすのではないかと思いました。
しかしながら、この年末年始を挟んでの三幹部との最終決戦。
3年前のウエスターさん&サウラーとの戦いや
2年前のクモジャキー&コブラージャさんの時のように、
気を揉んだ状態で2週間待つのがしんどいです・・・
そしてピエーロ復活を告げる時計の針をあと1つ推し進めるバッドエナジーとは、
ひょっとして三幹部が発するのではないか、という嫌な予感がします。

ともあれ、2012年もプリキュアと共に良い年を過ごせました。
この作品に感謝しつつ、本年の「スマイルプリキュア」カテゴリーの更新を終えたいと思います。
また2013年も引き続き、宜しくお願い致します。
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コメント 24

幸下人(しあわせげっと)

スティクスさん、メリークリスマス。幸下人です。

今回の話はエピソードは悪くないのですが、
視聴後、私には蛇足気味に感じました。

ウルフルンの再登場、覚醒済みの5人が相手では、
ガマオくん同様、一方的にボコられても無理のない力量差です。
ハッピーの覚醒は、最終決戦当日まで引っ張っても良かったかなと。
前回予告を見た限り、あの少女がピエーロの化けた姿かも、と想像しましたし。

やはり今回は、お約束とはいえサンタコスでサブキャラたちとの決戦前の交流を描いたお話を期待してましたし、
次回も3幹部との再・再決戦とは違う内容を期待していたので、
王道といえば王道ですが、
ちょっと肩透かしを食らったというのが視聴後の印象です。
(30日は放送があると思い込んでいてので、よけいにその感が強いですです。)

しかし、スティクスさんのレビューを拝読して、
少し反省しています。
製作陣の「より良いものを作ろうという姿勢」を信じ、
真摯なレビューで私たちの期待に応えてくれる貴殿のおかげで、
この2週間もの待ち時間を、やすらいだものにしていただきました。

もはや勝機のない3幹部、絶対に、ただボコられるだけの末路ではないと、わたしもスタッフを信じています。
プリキュアたちとの心の交流があるはずです!!

今年最後のプリキュアレビュー。
ウルフルンの「プンプンするぜ」に敢て触れていないあたり、
あの作品方面への脱線なしで1年を締めくくりたかった
スティクスさんらしい律儀さがよく出ていますね。

1年間、渾身のレビューお疲れさまでした。
2013年も引き続きよろしくお願いいたします。


by 幸下人(しあわせげっと) (2012-12-24 08:16) 

具米

今回のみゆきのエピソード、他の四人の苦悩の末に諦める直前まで
追い詰められてからの覚醒というカタルシスにあふれた展開と比べると
物足りないという感想も方々で見かけましたが、派手なバトルだけが
プリキュアの醍醐味ではなく、自分に優しさを分けてくれた人達を
守りたいという気持ちを、ただ真っ直ぐにぶつけるみゆきの眼差しは
個人回の締めとして相応しい強い意志を感じさせられました。

多少強引な解釈ですが、今回のみゆきの話にはこれまでの
「楽しみを共有してくれる大切な友人」「理想の自分を諦めない」
「大切な人達を守る覚悟」「自分で選んだ自分の道を切り開く」
というエピソードも内包しているように見えました。
切欠をくれた謎の少女も、山に隣接する別の町から遠出してきた
みゆきと同じような立場の女の子とも考えられますが、あの山ですから
そういった「モノ」が居てもおかしくないのかもしれません。
なおちゃんが更にビビりそうですが。

ウルフルンがハッピー・サニーを目の敵にする点に関しては
自分が得られなかったものを大切だと言える事への嫉妬や羨望が
原因にも見えてきます。
みゆきが謎の少女と出会わなかったら。
他人の前で笑うことができない子のままだったら。
ウルフルンのように「一人が当たり前だ」と周囲に当り散らしながら、
誰も寄せ付けず強がっていたかもしれません。
元はほんの少しの差ですが、大きく開いてしまったプリキュアと
バッドエンドの面々の溝をどう埋めるかが楽しみです。

この期に及んで姿形も見えないミラクルジュエルですが、ジョーカーや
(今回名前を呼ばれなかった)ポップ、メルヘンランドの住人が
知っているにも関わらずキャンディだけ知らないとなると、キャンディ自身が
ミラクルジュエルだという説が真実味を帯びてきますね。
もしかしてラストで三幹部救済に「願い」は使われるのでしょうか?

しかしね!冬服ですよ冬服!可愛い過ぎるでしょ!!
みゆきとあかねは割りと似たところがあるので両方ジャケットですが
あかねの方は若干男物っぽい感じの配色。
やよいは短めのコート&モコモコしたカチューシャ(あざとい)&タイツ
なおは白のストール(ショール?)が目を引きますが、タイツですよタイツ!
やよいと違ってパンツルックなので絶対領域が見放題ですよ、お兄さん!
れいかはシックなロングコートをきっちりと着るところに堅い性格が
よく出ていて可愛らしかったです!
なおは子供をあやすシーンも良かったですねぇ。
フレ勢ほどの衣装持ちは難しいでしょうが、やはり私服のバリエーションは
テンションが上がります。DCDはその辺りの需要を満たしてくれますね。
はじけ過ぎたゆりさんや、しまむらっぽくないせっちゃんも見れたりします。
by 具米 (2012-12-24 17:26) 

スティクス

>幸下人さん
メリークリスマス。私は先程一人でスパークリングワイン開けたところです(笑)
それはさておき、今回は他サイト様でも割と厳しめの意見が目立ちますね。
ここ最近の4人エピソードと比べると、少し地味かもしれませんが、
私としては逆に前回初見時に感じたような違和感が無く、
むしろこういう方向性もあるのかと思った次第です。
サンタコスが見たかったのも確かですが・・・(笑)

もちろんおっしゃる通り、ウルフルンの立場を考えると
今回は傷に塩を揉むような印象が無くもないですが、
それを「対話」がカバーしているのかなと思いました。
それにしても、謎の少女がピエーロの策だとすれば・・・恐ろしいですねぇ。
結果的に暖かさを感じる視聴後の感想を抱きましたが、
もしそうだとすれば、ハートキャッチやスイートと同様の
クリスマス後の修羅場が重たい展開になりそうです。

私も30日は放送があるものと考えていたので、この点も意外でした。
週刊テレビ版を見ると、来週のこの枠はバラエティの再放送だとか・・・
正直、こんなもの(と言ってしまうと失礼ですが)で潰されるのが残念です。
しかし、スタッフの皆様への年末年始リフレッシュ期間と考えたいです。
私としては常日頃から制作陣を敬い信じていたいので、
それに見合った感想が書ければと心がけて来たつもりです。

ちなみに「プンプンするぜッー!」はスルーしたのではなく、
本文を執筆しているうちに忘れてました。
その分結果オーライになったようで良かったかもしれませんが・・・

本年も暖かいコメントの数々、ありがとうございました。
迷いがちな時、疲れている時、幸下人さんの言葉は
常に私を勇気づけて下さいます。
来年も引き続きご愛顧の程、宜しくお願い致します。
by スティクス (2012-12-24 20:31) 

スティクス

>具米さん
今回はけっこう意見が分かれるようですね。
個人的には相性が良かったのですが・・・

>優しさを分けてくれた人達を守りたいという気持ち
この方向性では、マックスハートの第8話や第15話という傑作がありますね。
あの話と比べてもいい線を行っていると思います。
何よりウルフルンを見据えるハッピーの目の力強い事!
睨むのではなく、哀れむのでもない。あの眼差しが凄く良かったです。

>多少強引な解釈
いや、なるほど的を得たご意見だと思います。
例に挙げておられるあかね、やよい、なお、れいかのテーマそれぞれを
今回1話に凝縮したとも読み取れるような気がします。
というよりも、ご指摘を受けて私もそう感じました。

>みゆきが謎の少女と出会わなかったら
もしそうだったら、確かに今のみゆきは考えられないですね。
ほんの小さなきっかけで人間は変わり得るという一例にも思えます。
だからこそウルフルン以下三幹部も、
次回どう変わる(もしくは変わらない)のか、気がかりですが
決してバッドエンドに沈むような事は無いと思いたいです。

>ミラクルジュエル
55のピンキーとかもいつの間にか集まってましたし、
案外、忘れられてたりして(笑)。いや、それはないですね。
やっぱりキャンディ自身と言わずとも、
何らかの深い関わりがあるのは間違いなさそうです。
仮にキャンディ=ミラクルジュエルだとすれば、
シフォン=インフィニティの際に描き切れなかった細部を
明確にしてもらいたいものです。

>冬服
私もこれ、取り上げようと思ってました。
今回限り?なのが残念なくらい、
5人それぞれの個性が出ていて良かったですね。
特になお。あのケープだかポンチョだかのお蔭で可愛さ倍増でした。
やよいの黄色タイツもヤバかったです。最近あんまりアピールしてませんが
かつて美希やせつな、クリスマスの満と薫などで暴走していた通り、
密かにタイツフェチなもので(笑)
あと、今回ゲストのゆらちゃん。あのベレー帽がまた良かったです。
衣装のバリエーションが楽しめるDCDも、
本編では見られない一面が見られるようで楽しそうですね。
by スティクス (2012-12-24 20:50) 

黒猫六芒

こんにちは。
みゆきが女の子と出会った場所って、6話での秘密の場所ですよね。なんか見覚えがあるなーと思ってましたが。
さて今回の「みゆき個人回」、これまでの4人に比べたら地味というのは、確かにそのとおりだとは思います。まあ自分の心がそう感じた正直な気持ちなもんで(^^;
とはいえ、みゆきと4人では決定的に違う所がひとつあります。それは、みゆきが主人公だという事。

●「人を思いやる優しい心、その心そのものがスマイルプリキュアなんだ」
(→体一つになっても喰らいついて倒す、その心そのものが仮面ライダーなんだ/by仮面ライダーW)
前にも書きましたが、みゆきの言動はこの作品の根幹、言わばみゆきはスマイルプリキュアそのものであり、彼女だけがみゆきという「私」とスマイルプリキュアという「公」を背負っています。…だもんでまあ、4人の最終個人回の迫力に呑まれちゃったってのもあるんでしょうけど(笑)。

●「4人が見出した答えはすべてが対等である」
(→卓を囲む者すべてが対等である/by円卓の騎士)
そして、みゆきが示すスマイルプリキュアという番組が持つテーマも、先の4人がたどり着いたそれぞれの答えも、全てが等しく大切なメッセージであり、メンバーが欠けることなく全員、自身の答えを「形」として示したというのも何気に凄い。

さて、来年からはいよいよ最後の決戦が幕開けしますが、
●「昨日今日明日未来 全てのバッドエンドを ハッピーエンドに変えてやるせ!」
(→昨日今日明日未来 全ての涙を宝石に変えてやるぜ/bv仮面ライダーウィザード)
このスマイルプリキュアという番組の結末としては、「誰も切り捨てられない」終わりを期待したいものです。

それでは。
by 黒猫六芒 (2012-12-24 22:28) 

ぽじた

今回の話はプリキュアのどこに期待しているのかで評価が変わるのかなと思いました。
戦闘内容はたしかに大きな盛り上がりこそないとはいえ話の内容は非常にプリキュアらしく日常が好きな自分はとても楽しめました。

みゆきは過去の出来事によって日々幸せを探すようになりましたが、
これまでの話で人から貰ってきた「優しい心」がウルトラハッピーというみゆきの答えによって皆の物語が一つに繋がったと思います。

今回印象的だったみゆきの「誰かの優しさがあったから一歩を踏み出せる。困難にも立ち向かえる。優しさが私を励ましてくれる。前に進む勇気をくれる。心を温かくしてくれる。これからはみんなから受け取ったその優しい気持ちを色んな人に分けていきたい」という言葉は19話のピースの台詞の延長線だと感じました。
みゆきが一見馬鹿そうでありながら実はよく考えているということが分かる良い台詞だと思います。
単純そうでありながら難しいであろうことを自然に実行してきたみゆきに驚嘆しつつ、これからバッドエンド王国とどう向き合うのか、期待が膨らみます。

スマイルを見るようになってから
このサイトへ来させていただくようになりましたが、
スティクスさんの記事は大変楽しく読ませていただいています。
自分と違った視点での物語の捉え方や考えなどがとても面白く、
なにより非常に丁寧に書かれる文章が好きでした。
レビューを書くという大変な作業を数年間続けられるなんて尊敬します。
(自分自身文章を書くのにかなり時間のかかるタイプなので・・・)

今年一年、お疲れ様でした。
良い記事を読ませてくださりありがとうございました。
そして2013も期待しています!
by ぽじた (2012-12-25 05:17) 

アッキー

今週も投稿させていただきます。

最初の頃のみゆきちゃんは自分には受け入れない部分もありました。12話ではキャンディに対する言動で誰かの幸せを自分の幸せとして共有したいがため他の誰かを傷つけてしまう未熟さが印象に強く残っています。
またのぞみちゃんと重ねてしまうことが多く(自分がプリキュアにハマったきっかけがドリームでした)期待としてハードルを上げていたのもあります。

しかし中盤からみせるカリスマ性はのぞみちゃんとは違うベクトルを感じました。のぞみちゃんが強固な城壁ならみゆきちゃんは柔らかいクッションのようなイメージでしょうか。
この包容力はキャンディをはじめとする仲間たちと一緒に作り上げた主人公に、そしてハッピーエンドを作るのにふさわしい力だと再確認させてもらいました。

ウルフルンに対しても上からの否定はせず理解に歩み寄ろうとする姿勢が印象に残りました。のぞみちゃんなら『そんなことないっ!』と言いそう。
のぞみ「そんなことないよっ!」

また寒さを感じさせないあたたかい空気がセリフや声優さんの演技、演出などでよく表現できておりみていてほっこりしました。冬服もみんな可愛かったです。特にキャンディ。やよいちゃんそこ変わって!

少女の正体についてはあまり具体性を求めるのは野暮かもしれませんがみゆきちゃんは鏡の妖精といっていました。観ている子供はどう思ったのか気になります。自分なりの解釈ではみゆきちゃんが愛読していた赤毛のアンに登場するケイティモーリスを連想しました。
たとえ幻でも勇気を持ちたいという強い心の形だと思います。こういったメルヘンと泥臭さが合ってしまうのもプリキュアのすきな理由のひとつです。

余談ですがウルフルンの抱き枕を購入しました。鼻ちょうちんがチャームポイントの可愛い寝姿です。本編とのギャップがとてつもないです(笑)。あの大凶顔は自分が不幸だとおもうことによってより不幸を招いていく演出と受け取っています。笑う門には福きたるの逆バージョンかなと。

いろいろ書き連ねましたが最後に。

今年もお疲れ様でした。来年もウルトラハッピーでいきましょう!
by アッキー (2012-12-25 09:28) 

バディムの人

みゆきとウルフルンの対比はあまり考えていませんでしたね。私が今回考えた対比は森の少女が善なるメルヘン、ウルフルンが悪なるメルヘンでしたので。

森の少女の正体はわかりませんが、みゆきに前に進む力をくれたのは間違いないでしょう。

対するウルフルンはこの土壇場にきて状況をリセットすることを望みました。最初に戻ろうとするのは間違いなく後退でしょう。

森の少女やキャンディは人に前へ進む力をくれる善なるメルヘン。ウルフルン達バッドエンド王国は人を後退させて怠惰にする悪なるメルヘンではないのかと。

興味深いのはウルトラハッピーを見つけたみゆきが、ウルフルンの行動に興味を示したことですね。ウルフルンを悪なるメルヘンと称しましたが、その悪なる存在によって、プリキュア達は素晴らしいものを見つけてきました。

悪なるメルヘンもまた、善なるメルヘンとは違う形で、人の支えになることがあると思うんですよ。だから真のウルトラハッピーを見つけたみゆきが、悪なるメルヘンを何らかの形で受け入れるんじゃないかと思います。

そうなると最後は本当の意味でみゆき達がメルヘンを救済するんじゃないかという気がしてきました。人々に夢や希望を与えてくれたメルヘンという存在に対して、みゆき達がなんらかの形で感謝を送るのではないかと。

とにかく最後は全ての登場人物に希望を与えてくれる終わりかたになってほしいですね。

それと毎回予告で必ず使われる「皆笑顔でウルトラハッピー」毎回言われているのであんまり意識しませんでしたが、あれは祈りの言葉なのではないでしょうか。

皆(視聴者やもろもろの登場人物)に笑顔でウルトラハッピーな気持ちになってほしい……そんなみゆきの優しさが詰まった言葉だったのではないかと、今さらになって考えてしまいました。
by バディムの人 (2012-12-25 09:54) 

横浜学園都市部

あんまり感想として書く事が浮かばないので今回は短めですが、ウルフルンの「お前と出会ってからおかしくなっちまったんだ…」ってセリフが頭から離れませんでした。

これって恋愛フラグにしか感じませんね。

今まで感じたことのない感情が出てきたのかもと、あのセリフから感じます。
by 横浜学園都市部 (2012-12-25 22:19) 

極北

こんにちは。とってもメリークリスマスです。(ちょうどチバテレビにて無印44話が放送されていました)

さて今回のポイントはやはり、「自分が受け取った優しい気持ちを色んな人に分けていきたい」とみゆきが気付いた所だと思います。つまり幸福の連鎖というわけですが、連鎖の一番初めが幼い日のみゆきの笑顔、という点が興味深かったです。そしてみゆきの背中を押したあの少女は、スティクスさんの仰るように、やよいにおけるミラクルピース、すなわちみゆきの心の中に少しあった、一歩踏み出したい自分であったと思います。

ストーリーの都合上仕方無かったのかもしれませんが、ウルフルンとみゆきの主張が平行線に終わってしまったのは少し残念でした。和解の種を見出せれば良かったのですが。

次回予告、「終わりの始まり」ってすごいタイトルです。これが示すのは、スマプリの日常回が全て終わったということ。特に「呼んでみただけ」には、プリキュア5の39話のような淋しさも感じられました。
by 極北 (2012-12-25 23:45) 

スティクス

>黒猫六芒さん
森の中の切り株など、確かに6話のあの場所っぽいですね。
初期の頃のエピソードを終盤に繋げてくると感慨深いものがあります。

>人を思いやる優しい心
みゆきの存在自体がスマイルプリキュアの象徴のようですね。
のぞみ同様、みゆきも他4人のように飛び抜けて強い個性があるわけでなく、
(もっとも、2人とも十分な個性がありますが)
誰と組んでも合わせられる「白」だと思います(実際は桃色ですが・・・)
だからこそ地味に見えてしまうかもしれませんが、
何色にも染めて行けるように、色々解釈の余地がある一編だったと思います。

>4人が見出した答えはすべてが対等
それぞれの答えを出すのは難しかったと思いますし、
それをぶれずにやってのけるところ、流石プリキュアシリーズですね。

>「誰も切り捨てられない」終わり
前作スイートがその好例でしたから、
今作がどのようになるのか期待しています。

ところで、仮面ライダーと円卓の騎士というものに私は全く明るくなく
気の利いた返信ができずにすみません・・・勉強して来ます。
by スティクス (2012-12-27 06:59) 

スティクス

>ぽじたさん
確かに今回は戦闘だけでなく、4人のエピソードと比べて
全体的に地味だったのが影響していそうです。
それでも「噛めば噛むほど味がある」ような一編ではないかと思います。
みゆきがどうしてウルトラハッピーの答えを見出したか、
ここに繋がるエピソードを遡って考えてみると中々興味深いです。

>実はよく考えている
誰かのために、という時にはむしろ考える前に行動でき、
それが結果的に相手の事を理解しているように思います。
みゆきが自然に行えているこの事は、実際にはとても難しく
誰でも出来る事ではありませんので、
それ故にみゆきがこのシリーズの主人公たる所以でしょうか。

私も他サイト様の感想に刺激を受けつつ楽しんでいます。
同じ話でもいろいろな角度から観るとまた新たな発見がありますよね。
来年度も引き続き、努力して行きたいと思います。
もっとも、年々書くスピードが落ちてきているのですが・・・(笑)
by スティクス (2012-12-27 07:29) 

スティクス

>アッキーさん
実は私も、本当は各シリーズ最初期には、その前作の未練があるのか、
みゆきに限らず、歴代主人公ほぼ全員に注文を付けたくなる事があります。
例に挙げていらっしゃる12話だけでなく、それぞれのシリーズにおいても
未熟ゆえに問題を起こしてしまう事もありますが、
逆にそうした未熟さを次第に克服していく姿もまた、
惹かれる要素のように感じています。

>強固な城壁なら柔らかいクッション
確かに、のぞみも含め5組は敵側に対してドライな印象が強く
私としてもその点が未だに気にかかっている点です。
のぞみ「そんなことない!」
その分みゆきの柔らかさと、その裏の芯の強さが
のぞみとは異なる方向性のカリスマになっているという差別化が図れて
この一年を通じてキャラクターの骨格がしっかりと固まったように思います。

>少女の正体
やっぱりこれは観た人それぞれに解釈してほしいという事だと思います。
「幻でも勇気を持ちたいという強い心の形」という解釈も良いですね。

>ウルフルンの抱き枕
噂になっていたアレですか!ぜひ、画像upなどで観たいものです。
使い心地の方はいかがでしょうか?
最近は追いつめられて余裕が無いウルフルンですが、
基本お茶目な彼なので、この寝姿のような「安眠」が果たせるよう
幸福な結末を祈りたいものです。

それでは、また来年もよろしくお願い致します。
by スティクス (2012-12-28 06:22) 

スティクス

>バディムの人さん
善なるメルヘンと悪なるメルヘンの対比というのも面白いですね。
ウルフルンに限らず三幹部は物語の悪役を演ずるよう定められた存在で
メルヘンのもう一方の側面という認識が依然からも伺えました。
悪役がいなければ善の物語も成立しませんし、
各種物語から前に進む力を貰ったみゆきが、
その「悪」に感謝するというのも考えられそうですね。
いずれにせよ、優しい結末になる事を期待しています。

>みんな笑顔でウルトラハッピー
私もお約束の台詞だと思っていましたが、
祈りの言葉というご意見に考えさせられました。
なるほどそういう意図があるとすれば、
みゆきの「与える」愛がこちら側にも届いているようで、
素晴らしいメッセージですね。
by スティクス (2012-12-28 06:29) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
恋愛フラグ・・・確かにそう聞こえかねない台詞ですね、あれは。
『お前といると、私の中の何かがおかしくなって行くッ!』
というピーチとの最終決戦に臨んだイース様の台詞を髣髴とさせます。
その後の「ラブせつ」状態を考えると、やっぱりこれって・・・(笑)
by スティクス (2012-12-28 06:33) 

スティクス

>極北さん
既にだいぶ日が経ってしまい申し訳ございません。
チバテレビの無印も、今頃は佳境を迎えていらっしゃる事でしょう。
遅ればせながら、改めてメリークリスマスです。

>幸福の連鎖
不幸の連鎖、悲しみの連鎖、憎しみの連鎖は容易に作れますが、
その逆を行うのはとても難しいものだと思います。
幼い日の引っ込み思案だったみゆきが
ほんのちょっぴり勇気を出して踏み出した結果が今に続いているとすれば
人はわずかなきっかけで変わり得るという事でもありそうですね。

>和解の種
今回は確かに平行線で終わりましたが、種はしっかり蒔かれたと思います。
新年には芽を出す事を期待したいです。

>終わりの始まり
「終わり」が「始まってしまう」という意図があると思いますが
色々な解釈が出来る、何とも言えない迫力があるタイトルですね。
終盤のサブタイトルでは「ひかりが消えた日~」と、続く
「無限の闇 永遠の光」に連なるような無言の圧迫感が感じられます。
あと、ご指摘の通りの寂しさもまた・・・
by スティクス (2012-12-28 06:40) 

極北

なんかこんな年の瀬のこんな時間にホント今更ですが…。

>種はしっかり蒔かれたと思います
そうでしたね。勢いで「残念」と書いてしまいましたが、これは脚本やストーリーがと言う意味ではなく、みゆき達とウルフルンにとって残念だったという意味のつもりでした。いずれにせよ、みゆきがウルフルン達バッドエンド王国の住人の事情に踏み込むのは今シリーズで初めてであり、スイートで最終決戦の文字通り直前になって響が疑問に感じた問を、スマプリでは年内に提示してきたわけです。スティクスさんの仰る通り年明けの展開が楽しみです。

それでは良い新年を。
by 極北 (2012-12-31 03:53) 

スティクス

>極北さん
またまた日が経ってしまい、年またぎになってしまって恐縮です。
只今帰省中なもので、手短に・・・

>みゆき達とウルフルンにとって残念
私も早とちりしてしまいました。
おっしゃる通り、響がノイズに対して抱いた疑問を
今の時点で抱かせたということは、良い結果に終わるような気がします。
仮にウエスターさんやサウラーのように一度は生死不明になったり、
クモジャキーやコブラージャさんのように倒されたとしても
その精神を救済する可能性も考えられるので、
いずれにせよ、5日後にどう描かれるか、楽しみです。


by スティクス (2013-01-01 21:02) 

ロドリ下衆

遅レスですが、何か?(苦笑)

個人回の最後を、主人公のみゆきがしっかりと締めてくれた良回でしたね。

てっきりシンデレラ回がみゆきの個人回に当たるのかと思っていましたが…

内容的にはやよいやれいかの様に悩んで迷って落とされ、そこから這い上がる様な展開では無いんで、前回やなお回の様なカタルシスこそありませんが、それでもみゆきの主人公たる姿勢を再確認させられました。

相手の違う考え方には受け入れる姿勢も見せつつ、全てがウルトラハッピーになれる方法を探すという慈愛を示す一方で、ただ闇雲に破壊行為を使用とする相手には毅然とした態度で臨み立ち向かって行く、まさに主人公の真骨頂とも言うべき強さを見ました。

それでいて『あなたたちは一体…』等、相手を知ろうとする歩み寄りの姿勢も示していたんで、最終局面に向けてただ三幹部を排除するような方向にはならず、何らかの救済があると期待出来そうです。ジョーカーの『また昔に戻りたいのですか?』というセリフが強調されている所からも、その裏付けが取れるかと。

女の子の正体は結局最後まで明かされる事なく終わりましたが、制作側が視聴者に対して一方的に結論を押し付けない、受け手に考えさせる余地を残すプリキュアらしい締め方だったと思います(エヴァみたいに残し過ぎるのも考えものですが(苦笑))。

鏡の精か、森の精か、はたまた帰省回で話題に上がりながら存在を感じさせなかった座敷童なのか?でも基本家の中にいるものだと思うから、違うか(^_^;)
若しくは、みゆきの幽波紋(スタンド)かッ
名前は『ハッピープラチナ』で(笑)

最後、空を見上げるみゆきにそよ風が吹いた時、幼い頃と同様に何かが聴こえたのかも知れませんね。
何かを見ている、というよりは、何かに耳を澄ましている、という様に見えました。

戦闘はハッピーの放つ『H.S.S(ハッピーシャワーシャイニング)』こそ見応えがありましたが、さすがに一連の流れは見覚えのある感があり、ややマンネリ化している事も否めません。

が、5人で座って話をしている時の座り方にそれぞれの性格が良く出ていたり、『呼んでみただけ』等の描写や演出も良かったと思います。

それにしても、みゆきに当てがっていたトレーナーのチョイスって、一体誰のセンス…?(苦笑)



次回、三幹部はジョーカーの様にアカンベェを取り込むんではなく、ジョーカーによってアカンベェ化されてしまうのでは?という懸念も感じますが、ハッピーの慈愛の微笑みで三幹部を救済して欲しいです。


…と書きましたが、娘に買った『たのしい幼稚園』を見たら、最終回へ向けてのあらすじ的なマンガが掲載されていて、三幹部の行く末やミラクルジュエルの謎等、大まかな話がわかっちゃいました(汗)
たの(むよ)幼(稚園)(ー ー;)

あと、次期プリキュアも公式に明かされましたね。
公式発表されてるんで書きますが、リーク情報通りの『ドキドキ!プリキュア』、4人編成の様ですね。

開始時4人は初、主人公の髪が変身前がピンクで、変身後金髪って言うのも斬新です。

キャラクターのプロフィールを見る以上、スマイルの『どこにでもいそうな女の子』とは打って変わって、名前も含めやや特異な感じはありますが、どんな話にまとめて行くのか…楽しみです♪(^ ^)

キャラデザはスイートと同じ方ですかね?あまり詳しくありませんが…(詳しい方、ご教授下さいm(_ _)m)

ドキプリに期待が膨らむ一方で、スマイルに終焉を感じる寂しさ…何とも複雑な心境ですが、最後に観ている側もウルトラハッピーになれるエンディングを用意してくれていると信じています。
by ロドリ下衆 (2013-01-03 08:13) 

きすけ

あけましておめでとうございます(コメントを残すには遅すぎますがwww)


呼んでみただけ~のくだりがバカップルみたいで、みゆきちゃんかわいいかったです(^q^)

最後のみゆきちゃんの思いに対し『愛やな、愛』と優しく言葉を添えたあかねちゃんといいカップルだと思います…やっぱり愛だよね!
by きすけ (2013-01-03 22:37) 

横浜学園都市部

新年明けましておめでとうです。

正月にスイート22話を放送してくれたtvkに感謝したい人です。

今回は折角なので、2度目の感想ですが、今回のスタッフの視点で、新たに感想を綴ります。

今回のスタッフ
脚本:米村正二(メインライター)
個人的にずっと推している米村氏の脚本は作品を問わず、基本的に『自分探し』の要素が強いです。

基本的にシリアス回の中には、自分の中ではどう動けばいいのかを感じる場面が多めなので、色々考えさせられますね。

行動理念を事細かに説明をして、それでいてドラマ性が高く評価できるのがポイントです。

欠点としては、自分で作った設定を自分で無視したり、バトルを楽しむ場合(個人的にはバトル重視で見てます)だと、結構頭が痛くなる部分が多い為、それが原因で他のアニメでも結構嫌われることが多いのですが、方向性を定める上手さは一品級です。

今回のみゆきの優しさ・明るい性格を見出し、事にウルフルンを受け入れようと説得を試みるその姿は、正にみゆきの持ち寄る優しさの象徴です。

ちなみにやよいの回を担当してるイメージがあると、どこかで仰ってましたが、本人はアニメージュで2回担当したのは偶然だと否定してました。

演出:土田豊×岩井隆央

みゆきにピックアップされがちですが、対決のやり取りにも注目してました。

先程米村氏の項で挙げましたが、みゆきはたとえ敵であっても優しさを忘れることをしませんので、出来うる事なら改心を施そうと考えます。

ウルフルンからしたら、余計不愉快に感じますけど…(多分余計なお世話だと切り捨てかねません(しかも次回…死刑宣告(事実上の)を言い渡されているので、躍起になって襲いかかりますし…)

そもそも向こうが説得に応じる気が、まるで感じないのが気になりますね。

ノイズやフュージョンを悪から開放する事が、出来たようにあって欲しいもんです(未だに謎だらけなジョーカーと皇帝ピエーロだけは、どうなるのか分かりませんが…)。

因みにどうやら、東映アニメのプロデューサー・梅澤さんと音楽担当の高梨さんは、スマイルを最後に降板するそうです。
既にロドリ下衆さんがおっしゃってます次回作では、新しいプロデューサーで行うそうです(何でも振り付けの前田さんが、2人から呼ばれないからだとのことで…)。

作画監督:河野宏之
クセだらけの作画ですが、何気にシリアス回に抜擢される傾向が高め。

なんだかんだ言って各々のクリスマス衣装可愛かったですね。

さて間も無く放送する次回には、みゆき達が最後の究極進化・ウルトラフォームが登場します。

このフォームは、既に映画で先行変身したハッピーを含め、ウルトラキュアデコルという翼のデコルを使います(実際玩具で発売されている模様)。

スマイル組の衣装は翼をモチーフにしていますが、徐々にモチーフが神々しさを増します。

それにしても、いくら何でもパワーアップしすぎな気がするのは、気のせいでしょうかね?

次回のスタッフは
脚本はメインライター・米村正二
作画監督は、フランシス・カネダ×アリエス・ナリオのTAPチーム
演出は芝田浩樹でお送り致します。
by 横浜学園都市部 (2013-01-04 20:07) 

スティクス

>ロドリ下衆さん
帰省&旅行&仕事始めに追われてすっかり返信が遅くなり恐縮です。
既に放映から二週間が経とうとしているので、
おさらいの意味で再度見返してみました。
派手さは無くとも、繰り返し観る事で色々と考えさせられるようで、
中々興味深い一編だと思います。

>全てがウルトラハッピーになれる方法を探す
前作で響が到達した境地に至れそうな予感がします。
明日の放映で、三幹部は一度は退場を余儀なくされると思われます。
私は必ずしも、存命する事だけが救いだとは考えておりませんが、
シリーズ終了までに何らかの救済があると確信しています。

>女の子の正体
私、このように解釈の余地を残す作りが好きなんです。
完全に答えを求める方には不満があるかもしれませんが、
観た人それぞれが、それぞれの解釈を持てるというのは良い事だと思います。
「幽波紋」というのもアリかもしれませんし(笑)
"ズット前カライマス・・・アナタガ幼イ時カライツモアナタノソバニイマシタ"

>呼んでみただけ
このさりげなさが印象的でしたが、私も感想で書いた通り
何か最終決戦の伏線のようで、ちょっと気がかりでもあります。

>たのしい幼稚園
うわぁ・・・ネタバレしてしまったのですね(笑)
くれぐれも、私には内緒でお願い致します。

>時期プリキュア
例年私はこの時期、極力次回作の情報をシャットアウトしていますが、
タイトルと各キャラクターの絵だけは観ました。
一体どんな物語になるのか、楽しみではありますが、
あと4回でスマイルが終わるという現実が、やっぱり少々寂しいです。
by スティクス (2013-01-05 16:28) 

スティクス

>きすけさん
こちらこそ、すっかり遅くなりましてすみません。
今年もよろしくお願い致します。

>呼んでみただけ
伏線かどうかは別として、このやり取りは印象深いですね。
やっぱり愛です!
本年も引き続き、プリキュアシリーズへの愛情を
失わぬよう執筆していく所存です。
by スティクス (2013-01-05 16:31) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
遅くなりましてすみません。今年もよろしくお願い致します。

>スイート
MXTVでも5GoGoの次に放映するようで、
震災のためL字画面になってしまった第6話を録画し直す
良い機会が訪れて嬉しく思います。

>自分で作った設定を自分で無視
まあ、これは仕方が無いと思います。
私自身、過去に書いた事全てを覚えている訳ではありませんし
結構前と違った事を言っている事もありそうなので・・・
それを差し引いて、ドラマ性やメッセージ性では
繊細な心の内面を考えさせられるようで、私も結構好きな部類です。

>スマイルを最後に降板
立役者のお二人が続投しないのは残念ですが、
より一層の成長のためには仕方が無いですね。
新任のご担当の方々には、両氏が築いたものの上に、
更に新たなものを築き上げる事を期待したいです。

ちなみに河野先生、私わりと好きだったりします。
先日のコドモニナール回でもそうですが、
今回も同様、幼児の絵にはしっくりハマっていると思います。
そして何よりアクションが充実している事が高評価ですね。

>ウルトラキュアデコル
ンモー、ちょっとだけネタバレするー(苦笑)
どんなものなのかは、明日確かめさせて頂きます。
by スティクス (2013-01-05 16:43) 

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