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ジョジョの奇妙な冒険 第13話『JOJO vs. 究極生物』 [ジョジョの奇妙な冒険]

皆様、今年もよろしくお願い致します。
それにしても年末年始を挟んだこの2週間、長かった・・・
ジョジョ第二部は既に暗誦する程読み込んでおり、
話は十分知っている筈なのに、これ程毎週楽しみな作品も珍しいです。
これ程濃密なストーリーなのに、まだ序盤が終わったに過ぎない第二部、
以降の展開がまたしても待ち遠しくなりました。
  
1)開始早々の「ハッピー うれピー よろピくね~」
直前の大真面目なシュトロハイム、とにかく恐怖におののいているスピードワゴン、
そして不気味な沈黙を守るサンタナをはぐらかす、
とんだ修羅場に巻き込まれた筈の空気を一瞬で軽くするジョセフの名台詞。
「のりピー語」のような言い方を想像していたのですが、さすがに古かったのでしょうか。
それでも声と動きが付く事で一層軽さが際立っていて楽しめました。

2)サンタナの吸収能力の描写
ジョセフの足がサンタナの足を通り抜ける場面は、
液体か流動物体を通り抜けるような様をイメージしていたので、
火花がバチバチ散るのは少し予想外でした。
一方、ジョセフの足そのものが無事でも
サンタナの身体を通り抜けた部分の服が吸収?されている描写が新鮮でした。
同様にシュトロハイムが足を掴まれた際も服が先に無くなっており、
容易に吸収できるものは人体以上にあっさりと吸収しているようで、
一層不気味さを際立たせていたように思います。

3)名実況&名解説
いや、本当にやかましいこと(笑)(注:褒め言葉です)
シュトロハイムが実況すればスピードワゴンが適切に解説し、その逆もまたしかり。
さらにはジョセフまでもが「時計みたいになめらかで~」
「レインコートの表面を雨が流れ落ちるように」など、
原作通りとはいえ、説明的だなぁ(笑)
あと原作では今まで意識していなかったのですが、ドイツ人ってフグ食べるんでしょうか。
シュトロハイムの「フグを食う時どうするか~」の件を聞いて、今更ながら気になりました。
また、密かにシュトロハイムの台詞の内でお気に入りだった
「なかなかの運動神経といいたいッ!」がカットされたのが、少々残念です。

4)ナレーションも負けてはいないッ
「露骨な肋骨」と「憎き肉片」
今回はこの2つの説明しかなかったのですが、存在感が半端ないです。
この分だと、今回以上に熱くなると思われる「まぎれもないヒーロー!」や
神砂嵐の説明「歯車的砂嵐の小宇宙」にも期待大です。
それにしても露骨な肋骨の動き方や、
階段を登って集まってくる憎き肉片の動きの気色悪い事と言ったら・・・
第一部よりは薄れているものの、ホラー的な要素も伺えました。

5)派手なアクションとは無縁なのに熱い
まだ波紋法を身に着ける前のジョナサンvsディオのように
未だ未熟なジョセフと柱の男の中では最も格下のサンタナとの戦い故か、
今回は突出した派手なアクションがある訳ではありません。
だからこそ、シュトロハイムの「覚悟」であり、「恐怖に耐える誇り高き姿」が
ジョセフに勝利をもたらすきっかけになるのが熱く、
「人間賛歌は勇気の賛歌」を地で行く展開が素晴らしいです。
シュトロハイムが足を切断するよう促す場面は、
ヘタレだった男が一気に株を上げる個人的に大好きなシーンで、
それを見事に演じ切った伊丸岡さんの名演には感嘆しました。
あとその直前の、妙なポーズで階段を駆け登るシーンも
きちんと再現されていた事、さすがのこだわりを感じました。

6)太陽の下に出たシュトロハイム
原作では非常に劇的な構図だったのですが・・・
自分を抱きしめているように見えて、ちょっとだけ残念な気がしました。
それにしても手榴弾のピンを抜いてからのシュトロハイム、
「ヨーロッパのある場所」や「ある人物」って、回りくどいなあ・・・(笑)
いや、原作通りなんですが、会話で聴くとちょっとわざとらしい気がしました。
素直に「真実の口の地下」「ツェペリの孫」って言えばいいのにと思ってしまいます。
とはいえ、それまでのハイテンションで熱気に満ちたシュトロハイムの語り口が、
プルタルコスの言葉を引用するところで落ち着いて、
ジョセフと静かに目の会話をするあたりのは心が震えました。

7)嵐の後の静けさ
サンタナと一緒に井戸に飛び込むクライマックス、
劇的な台詞回しを引き立てるようにカッコいいBGMが流れていました。
それが一転、サンタナを石化したと同時に、
静かに始まるRoundaboutのイントロと、井戸に反響する水の音が
嵐の後の静けさと、これから始まる嵐の前の静けさのようで印象的でした。

これだけハイテンションなストーリーに出演されていたのが
わずか5人の役者さんだったと言うのにも改めて驚きます。
収録現場はさぞかし熱気に満ちている事でしょう。
そして次回のシーザー、そしてワムウ、エシディシ、カーズの初登場が超楽しみでたまりません。
(個人的にジョセフとポーカーする際、キザなポーズで座るシーンをノーカットで観たいです)
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コーラ売り

カットされちまったー
「そのシーンをカットしろッ! そうすれば放送枠内に収まるッ!」
放送枠内を気にしてサンタナ石化までとなると仕方のない、これも運命なのでしょう

個人的に思うところはないでもないが、新たな…そしてスタンドだけじゃない
ジョジョの魅力というかファンが増えてくれたなぁ、と思うぜっ

個人的予想だと神砂嵐が発動する「まで」やるんじゃあないかと思っているんだが
どーなるかなァーッ

まぁあんまり予想してズバリ当ってると地味に楽しみが半減しそうなんで
このくらいにしておくぜッ
by コーラ売り (2013-01-06 14:53) 

スティクス

>コーラ売りさん
やっぱり現場では描きたい内容と尺とのせめぎ合いがあるのでしょう。
涙を飲んで数々の場面をカットしている様が目に浮かぶようです。

>ファンが増えてくれた
これは感じますね。原作はあれだけの大長編になり、
興味はあってもとっつきにくさ、敷居の高さを感じる方は
少なくなかったと思うので、第一部から順番に観られる事で
新たなファン層を開拓していると思います。

>神砂嵐が発動する「まで」
私はマルクの「アレ」があった後、
予告の最終カットで決めるところまでかなと考えておりますが・・・
神砂嵐がどう描かれるのか、ナレーションがどう説明するのか、
エシディシの「ドモン」があるのか(笑)が楽しみです。
by スティクス (2013-01-06 22:35) 

オルタフォース

あけましておめでとうございます。

ジョセフ渾身の交渉!しかし サンタナは華麗にスルーした!

人間賛歌は勇気の賛歌・・・時代も生まれも違っても、
その志は依然として変わらない。

負け犬の流法(モード)
by オルタフォース (2013-01-09 21:48) 

スティクス

>オルタフォースさん
本年もよろしくお願い致します。

世代は変われども常に変わらぬ人間賛歌、
是非、第三部以降のアニメ化を期待したいものですね。

>負け犬の流法
サンタナはモードを持たないと思いきや、こんなものを持っていたとは(笑)
by スティクス (2013-01-10 22:33) 

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