ここまでの話で、主人公が何も特殊能力を持っていなかった事に改めて驚かされます。
それだけ密度が濃かったこの作品に、あの力が加わる日がやって来ました。
波紋疾走!オーバードライブッ!
ツェペリさんの強烈な存在感、不朽の名台詞、そして「メメタァ」(笑)
展開の早さは相変わらずではありますが、今はこのテンポを大いに楽しんでいます。
1)何はともあれツェペリさん
今では一線を退き、後進の育成と音響監督業に仕事を移しているという
塩屋翼さんのお名前と声を、久々に聴きました。懐かしいです。
ただ私の中で塩屋さんの声といえば「かりあげクン」のイメージが強烈な事と、
ツェペリさんはずっとキートン山田さんを想定していたので、
実際に観るまでは少し心配していましたが、流石はベテランです。
飄々とした姿、決めるところで決める様、若き日の回想・・・全てがしっくりハマっていました。
それにしても最初から最後まで台詞の多い事!お疲れ様です。
おそらく翌々週でタルカス戦が描かれると思いますので、あと2回しか登場しない?のが惜しく、
そして激闘、受け継ぐ意志をどう表現するのか楽しみです。
ところで塩屋さんの声で「仙道」という単語を聞くと
某湘北バスケ部員を思い出してしまいます(笑)
「すわったままの姿勢でジャンプ」を動画で見るとあんなにシュールだったのかという発見や、
「ノミっているよなぁ~」から始まるツェペリさん至上の名言など、今回はツェペリ劇場でした。
2)スピードワゴンはクールに去るぜ
そこに至るまでの「イデーイデー」がカットされているのが少し残念ですが、
カットすべきでない台詞は絶対に残すというポリシーが伺えました。
その前後の説明的な台詞の数々もまた、スピードワゴンが「名解説者」たる所以のようです。
3)大人になったエリナ
ああ!う・・・美しすぎますッ!(まだ早いですね)
少女時代も可愛いかったですが、大人エリナの作画が美しくて良かったです。
この分だと、もし出番があるとすれば「メアリー・スチュアート」や「ポコの姉ちゃん」、
そして2部のリサリサ先生にも期待出来そうです。
ところでエリナがツェペリさんを見る目が完全に不審者を見る目で(笑)
ジョナサンの介護時にスピードワゴンを冷たくあしらう描写がカットされた代わりに
違った意味でエリナの冷たい表情が楽しめました。
4)メメタァ
そうきたか!と笑わせて貰いました。
実際に音がつくとすればあんな感じだとは思っていましたが、
まさか一文字ずつ丁寧に文字が現れるとは・・・
斜め上の描写を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!
5)切り裂きジャック
前回の予告で、故・郷里さんのように聴こえた声の主は誰かと思えば・・・
プリキュア的には咲のパパだったとは(笑)
いや、確かに日向大介さんはキントレスキーとタイマン張れそうな程マッチョでしたけど。
それはさておき、ジャックが絡む場面はかなりエグいものが多く、
画面を黒くして規制するのは止むを得ませんが、
それでも残虐性、異常性においてディオ以上というアブなさが画面から伝わって来ます。
少々残念なのは「屠所のブタのように~」のくだりのカットですが、
ここは文庫でも「罠とともに水に沈められる鼠のように~」に修正されているくらいですので、
仕方が無いですね。それを差し引いても「あぁぁ味わってやる!」
「絶望ォーに身をよじれィ!」の再現度が高く、満足でした。
6)波紋カッター
これ、ツッコミどころでしょうか(笑)
まさか「パパウ パウパウ」をツェペリさん自身が言ってしまうとは。
画面上の擬音も「パパウ パウパウ」になっていましたが、
ツェペリさんが発声している以上、こっちは「フヒィーン」の方が良かったような気がします。
7)北風がバイキングを作った
サメを仕留めた漁師の話がカットされてしまったのが残念ですが、
だからこそ、北風=逆風=ワインというように繋がって
逆にツェペリさんが何を言いたかったかが伝わって来ました。
8)ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!
待ち望んだジョナサン最高の決め台詞が遂に来ました!
期待通り、いや期待以上に熱い言い回しで、見ていて燃え尽きそうになりました。
改めて興津ジョナサン、最高です。
9)ワンチェンが襲ってこない?
これが残念、というよりジョナサンにやられた傷を根に持っていたという
第1部最後に繋がる伏線の一つが無くなってしまわないか気がかりです。
また、ディオは波紋の存在を知らないままジョナサン一行に対峙する事になる筈なので、
どうつじつまを合わせるのか、逆に期待しています。
前回の第3話が凄すぎたために、やや軽い感じも受けましたが
並みの作品と比べればそれでもまだ充分濃い一編で、
次回のブラフォード戦にますます期待が高まりました。