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スマイルプリキュア第36話『熱血!?あかねの初恋人生!!』 [スマイルプリキュア!]

思い返せばこのスマイルプリキュアのシリーズは、歴代で最も恋愛要素の薄い作品でした。
この時期までにそれっぽい話と言えば、修学旅行の夜の会話くらいなもので、
それもみゆきの珍解答?のためにうやむやになっています。
しかし、そこは年頃の女の子。興味が無い筈もありません。
それにしても初恋で「熱血」とはこれいかに?と思っていたら、本当に熱血だった今回。
ラスト数分の、その「熱血」に、いい年して涙腺を刺激されてしまった一編でした。
  
下校時、一人バレーの練習(には見えないですが・・・)に興じていたあかねは、
夢中になり過ぎたのか、足を踏み外して土手を転がり落ちました。
『Are you OK?』
差し出された手を取って立ち上がったあかねは、相手が金髪碧眼の少年と知って戸惑い、
ろくに言葉を交わす事も出来ず、手を振って立ち去る少年を見送るだけ。
それでも少年の「大丈夫」とプリントされた奇妙なTシャツと、
握った手の感触が心に残っていました。

さて今回からオープニングは当分劇場版仕様です。
毎年毎年同じことを言っていますので管々しくなりますが、またジレンマの時期が(以下略)

翌朝、その少年が佐々木先生と一緒にクラスにやって来ました。
『あーっ!「大丈夫!」』
・・・よっぽどあのTシャツの文字がインパクトあったんですね(笑)
彼はイギリスからやって来たブライアン・テイラー君。
交換留学生として、三週間このクラスで一緒に過ごす事になります。
ブライアン君と知り合いだと思われたあかねは、学校を案内する役を押し付けられました。

放課後、みゆきはやよいと一緒にロボッターのDVDを観るため早々に帰宅し、
なおとれいかは部活。頼みの綱は誰もいません。
『By the way,What's your name?』
言葉の壁に困惑するあかねですが、ブライアン君も片言の日本語が出来ます。
『アナタ、名前ナンデスカ?』『まいねーむいずあかね!』
ぎこちないながらも、あかねの壁は少し取り払われました。

図書室をブックルームと説明する(libraryだろ中学生!)等、
珍妙な英語を交えて校内を案内している折、レディファーストの扱いを受けて
普段そのように扱われる事の無いあかねは戸惑いを隠せません。
話題を逸らすようにブライアン君に見たいものを尋ねると、
帰って来た答えはチャンバラ、キモノ、サムライ。
いかにもステレオタイプでベタなジャパンの代表的項目です。
正しい日本を教えるべく、あかねのやる気に火が付きました。
剣道部、茶道部、そしてれいかの在籍する弓道部を見学させ、
れいかがニンジャガールだと評されてしまうものの、ブライアン君の反応は上々。
クールなジャパンの実態を知ってもらう事に成功しました。

陽は西に傾き、すっかり遅くなってしまったと家路にむかうあかねに、
バレーボールを投げるブライアン君。そのボールをレシーブで返し、
二人のレシーブがしばし続きます。
『何や?あんたもバレーボール好きなんか?』
『Volleyball!』
言葉のキャッチボールには、言語の壁はありません。
翌日、バレー部ことVolleyball clubの見学に誘い、ブライアン君も快諾しました。

秘密基地で、ブライアン君がすっかりバレー部になじんでいると話題に上ります。
言葉も何とか通じており、彼と話す分なら英語も・・・
そんなあかねを横目で見ながら、やよいはそっと、しかし単刀直入に問いました。
『あかねちゃんさぁ、最近ブライアンの話しかしないよね。
 あかねちゃんさぁ、もしかして・・・ブライアンの事好きなの?』

戸惑うあかねはたちまち4人の素早い動きによって取り囲まれ(笑)女子の尋問を受けます。
『あかねちゃん、ブライアンといてドキドキしない?』
レディとして扱われた事がよぎり、どぎまぎするあかねの反応にみんなは大興奮。
『恋だよ!それは恋だよ!』
あかねが否定しても、この状況では焼け石に水です。
ならば想いを伝えるためにも告白だと、当事者のあかねを置いて盛り上がりました。

まずはみゆきの案。名付けてシンデレラ作戦とは、
靴を落として拾ってもらうというそのまんまの作戦です。
そんな子供だましの手を・・・本当にやってしまうのがみゆきです。
あかねの上履きを投げ、確かにブライアン君は拾ってくれましたが、それでおしまい。
まあ、当然ですね(笑)
『こういうのは小細工なしだ!私がお手本を見せてやる!』
次になおが直球勝負、正面切って告白の言葉の例をあかねに見せようとしますが、
なお自身もお手本を見せられる経験がある訳ではありません。真っ赤になって固まってしまい、
とても面と向かって「好きだ」などとは・・・『言えるか~!!!!』
次いでやよいがイラストで伝えようと、自作絵を例に出して勧めますが、
残念ながらあかねの絵心は和音レベルでした。
『ねえ、あかねちゃん・・・』
あまりの出来に絶句するやよい。もう何も言ってあげるな。わかってやれ・・・
イラストが駄目なら手紙だと提案するれいか。それはいわゆるラブレターというものです。
しかし、こんなに周りからいろいろ煽られては、書けるものも書けません。

すっかり暗くなった帰り道、
あかねはガイドブックを手にキョロキョロしているブライアン君を見つけました。
日本食の店を探しているというブライアン君を、
「お好み焼き あかね」に招待すると、その味に彼も大満足。
イケメンな彼氏だとお客さんに冷やかされたり、
「おおきに」の意味を説明したりするあかねに、
ブライアン君はもっとこの国の事、この国の言葉を知りたいと言いました。
『よっしゃ!ウチに任しとき!』

あかねだけでなく、次第にみんなもブライアン君と打ち解けて行きます。
緑川家でなおの弟・妹たちと触れ合ったり、れいかと弓道体験をしたり、
ヒーローっぽいポーズ取らされてやよいの絵のモデルになったり、みゆきと一緒に本読んだり。
しかし、やはりあかねと過ごす時が長く、スパイク決めたあかねとハイタッチを交わし、
学校だけでなく一緒に食事をしたり、動物園や水族館に行ったり、砂浜を走ったり・・・
楽しい日々は瞬く間に過ぎて行きました。

夕陽を望む高台。この町で一番きれいなところだとあかねが案内した場所の景色に、
ブライアン君も感動し、日本に来て良かったと打ち明けます。
しかし、夢のような三週間はもう経ってしまいました。
『そっか・・・帰って・・・しまうんやな・・・』
あかねにとって、シンデレラの魔法が解ける時が来ました。
夕焼けの茜色の空に、宵闇が交錯します。

お別れの日。花束を受け取り、みんなに見送られてブライアン君は学校を後にしました。
しかし、見送りの輪の中にあかねの姿が見えません。
ただ一人、みゆきだけが校門の影に俯いてたたずむあかねの姿を目にしました。
下校後もあかねの姿は見えず、みんなは空港へ見送りに行っていると思っています。
『ねえ、今日のあかねちゃん変じゃなかった?』
疑問を口にしたみゆきは、一人鉄橋の下でボールを打つあかねに気が付きました。
見送りに行ったと思っていたみんなが、あかねの下へ駆け寄ります。
見送りになど行かない、一緒に居るのは楽しかったけれどそれだけで、
もう会う事も無いと、あかねは努めて素っ気なく振舞っているようです。
『本当にそれでいいの?何ていうか、その、多分。あかねちゃんらしくないよ』
背中を押すのではなくとも、問いかけるようなみゆきの言葉。
あかねも分かっているのでしょう。しかし、何も言えません。
ほんの一歩、踏み出すだけの少しの勇気がありません。

そんな事とは露知らず、ウルフルンはベタな恋愛ドラマを観て苛立ちを募らせていました。
町に出撃しに来てみたら、今度はリア充爆発しろ的な光景を目の当たりにし、
『何が「待った~♥」だ。ムカつくぜ』
周囲をバッドエンドに染め、たちまち落ち込むカップルたち。
鉄橋の下のあかね達も周囲の異変に気づき、駆けつけて変身しました。
ウルフルンもカップルのペンダントをハイパーアカンベェ化して対抗します。

『目の前でいちゃこらと、目障りなんだよ!』
あの、ウルフルンさん何か暗い過去でもあったんですか・・・(笑)
それはともかく、愛や恋を下らないと一蹴するウルフルンに、
誰かを好きになる事は素敵な事だと反論しながら立ち向かうも、
相変わらずハイパーアカンベェは強く、返り討ちに遭います。
『何だかんだ言ったところで、最後は別れちまって終わりなんだろ?
 くだらねえ。そんなの無意味で無駄なだけじゃねぇか』
別れてしまって、終わり。無意味で、無駄。
その言葉と共に攻撃を受けたサニーは立ち上がれません。が、しかし・・・
『でも・・・それが・・・意味が無いなんて。そんなの、寂しいよ』
呟くようなピースの言葉で、サニーの心に火が付きました。
無意味などではない。無駄な筈など、無い。
スポーツデコルで出した竹刀でハイパーアカンベェの攻撃を受け止め、
無駄じゃなければなんだというウルフルンの言葉に反発します。
『それは、今のウチにはまだわからん。
 けど!離れ離れになったとしても、一緒に過ごした時間は消えへん!』

竹刀に炎を宿し、炎の剣でハイパーアカンベェと剣戟を繰り広げます。
そして雄叫びと共にハイパーアカンベェを押し切り、
ロイヤルレインボーバーストで仕留めました。

戦い終わり、あかねは空港へ向けて大急ぎで駆け出しました。
しかし空港行きのバスに間に合わず、目前で発車してしまい・・・
そこに追って来たなおが俊足を活かしてバスを呼び止めます。
ところが乗ろうとした折、お金を持っていない事に気が付いて・・・
今度はれいかが追いつき、財布を差し出しました。
しかし、折角2人の助力で乗れたバスは渋滞に嵌ってしまい・・・
と、今度はみゆきとやよいが自転車で追って来て、
みゆきは自転車を提供し、やよいは空港までの近道を描いた地図を渡しました。
みんなの少しずつの後押しを受けて、あかねは空港目指してペダルを踏みます。
下って行く坂道の先に空港が見えた、と思った矢先に転倒してしまい、
自転車はチェーンが外れてこれ以上漕げません。
あとは自分の足で走るのみ。空港を目指し、茜色に染まった空の下、
髪留めをほどいたあかねの髪が舞います。
走る。走る。息が切れて歩く。再び走る。走る。走る。そして・・・

空港に到着した直後、飛行機が離陸して行きました。
間に合わなかった・・・?膝をついたあかねの目に涙が滲みました。
『Are you OK?』
聞き覚えのある声に顔を上げ、目の前に差し出された手を取って、あかねは答えます。
『うん、大丈夫やで・・・』
目の前には、あの「大丈夫」Tシャツを着たブライアン君が手を差し出していました。
あかねが来ると信じて待っていたという彼と、
先程交わす事が出来なかった言葉を交わします。
『なあ、ブライアン、その、えっと、なんちゅうか・・・』
『おおきに。学校楽しかった。お好み焼き美味しかった。
 他にも色んな事、沢山、沢山。全部あかねが教えてくれたんです。
 あかねがいたから、僕、この国がとても好きになりました。だから、おおきに!』
『ウチも・・・ウチも、めっちゃ楽しかった』
あかねはブライアン君の手で涙を拭い、笑顔で握手を交わしました。
またいつか、会う時があるでしょう。See you again.


今回は戦いが終わってからラストにかけての場面が真骨頂と言えるでしょう。
みんなの少しずつの後押しで空港に向かうあたりから私の涙腺がヤバくなり、
自分の足で走り始めてからは本気でヤバくなりました。
戦いが終わってからの「走る」場面で泣かせて来た、体育祭の話を思い出します。
あかねがかなりお気に入りの私としては、視聴前にやや複雑な気持ちがあったのも事実です。
しかし、歴代の恋愛対象となる人物、いつきコッペ様は、まあ・・・アレとして(笑)
藤P、牛乳王子、ココ、ナッツ、王子先輩のように、
ブライアン君は内面も立派な英国紳士でした。(大輔?御子柴?なにそれおいしいの?)
実際プリキュアにおいて視聴者を裏切るような真似はしない事を信じていますので、
素直に2人の関係を暖かく見守る事が出来たと思います。

事実、あかねファンとしては普段見られない彼女の表情や仕草の数々が見られて新鮮でした。
特に印象深いのは、髪留めを外して走り始めた場面です。
この場面は意地を張ったり、照れ隠しだったり、別れの寂しさから来るあきらめといった
抑えていた心を解き放って素直になった事の象徴のように見えました。
そしてもう一つ、あまり認めたくないのですが・・・
この髪の描写は、恋を知って「女」になった事を暗喩しているようにも思えます。
本人もあまり意識していませんが、あかねは女性的で繊細な要素も持っています。
ボーイッシュな一面が際立つが故に、これまでクラスの男子や弟からも
あまり女性扱いを受けなかったのかもしれません。
先入観無く、普通にLadyとして扱ってもらった事によって、
プリンセスフォームの髪型などで少しずつ表れてはいた女性的な面が
本人は気づかないながらも、少しずつ表に出て来たように思います。

それにしてもブライアン君、嫌みの無い素直な性格で好感が持てました。
ステレオタイプな日本像を持っていたり、妙なセンスのシャツを着ているところも
ありがちな外国人観光客っぽくてリアリティがあります。
個人的には、交際とまでは行かずとも、あかねとは今後連絡を取り合う仲でいて欲しいです。
例えば手紙やメールのやり取りをきっかけに、
あかねが苦手な英語を克服する可能性もありますね。
また、彼がバッドエナジーを出す展開にならなかった事も評価したいです。

あかねの英語嫌いという設定を活かしてこの話を作ったところ、構成の上手さが感じられます。
人はいつ、どんなきっかけで変わるかは解りません。
昨年の響も初期の時点では本気でピアニストを目指すなど想像もつきませんでしたし、
つぼみの宇宙飛行士のぞみの教師、
りんちゃんのアクセサリーデザイナー、かれんの医師なども同様です。
最初から道を決めていたとしても、その可能性はいくらでも枝分かれして行きます。
一本の道を進む事も、たくさんある可能性を選んで進んで行く事も
どちらも肯定して成長を描いてくれるプリキュアシリーズに出会えた事が
今更ながら本当に良かったと再度感じた次第です。
また、言葉というものは「伝えようとする気持ち」「理解しようとする気持ち」があれば
言語が違っても少しぐらい何とかなるものです。
実際私も英語はさっぱりですが、海外旅行の折には何とかなっています。
途中描かれるバレーボールのシーンでは、
この「言葉のキャッチボール」を象徴しているように思えました。

ところで、あかねを囲む4人の反応もまた楽しめました。
修学旅行の夜といい、この子たちは自分の恋愛にはまだ関心が薄くても、
他人の恋愛には思いっきり興味があるお年頃なんですね(笑)
そしていざ当事者になるとアタフタしてしまう、と。
実際の中学生としては少々初心ですが、そこがプリキュアらしい点でもありました。
そんな中、やや興味本位というか、押しつけがましく見えてしまうやよい、なお、
一応傍観の立場ながら、興味津々といった感が隠せないれいかに比べ、
みゆきのさりげない一言は今回も常に的確です。
見送りに行かないと一点張りのあかねや、
ウルフルンの言葉に返せず、攻撃と共に立ち上がれないサニーにかけた言葉は、
いずれもみゆき=ハッピー自身がはっきりと言葉に纏めきれないものでした。
それでも、言葉にならずともほんの少しだけ背中を押す効果をもたらしています。
「私の意見はこうだからこうした方が良い」
ではなく、「こういう風に思うけど、どうかな?」といった感じのニュアンスで、
自分一人や誰か一人のウルトラハッピーではなく、みんなのウルトラハッピーを願う
みゆきらしさが端的に感じられたと思います。

今回ウルフルンが否定するのは恋や愛ではなく、
最終的な結果が望むものでは無かった場合における、
そこに至るまでの過程を「無駄」と一蹴する事でした。
事実、空港へ向かうあかねをサポートするみんなの行動は、
悪い見方をすれば徒労に終わったと見る事も出来ます。
なおが懸命に呼び止め、れいかが差し出した財布で乗ったバスは渋滞に巻き込まれ、
結局あかねはこのバスで空港へ行っていません。
みゆきの自転車も途中で役割を果たせず、
やよいの地図だけが結果に繋がる過程かもしれません。
それでも、この行為の数々が「無駄」だったとは思えません。
空港へ向かおうとしなければ、空港へ辿りつけないですし、
先の事を考えてばかりでは何も始まりません。
こうした過程の結果こそが、あかねを空港へ到着させ、
ブライアン君との別れに間に合ったと考えたいです。

それにしてもサニーがメインになる話はアクションにも恵まれていて、ファンとして嬉しいです。
今回もアクションパート自体は短いのですが、
竹刀デコルからの炎の剣のカッコ良さときたら!
ビューティ以外に剣を使うキャラクターが出る等も予想外だったので、驚きました。
その炎を剣に帯びる際の指弾きといい、本当サニーはアクション映えします。
また、彼女の名前の由来でもある「茜色」を描いた、夕焼けの美しさも印象的でした。

七色が丘に国際空港があるあたり、やや無理な設定かもしれませんが
成田や羽田に向かう展開だったら、あの走る場面が無かったと思うと、
突っ込むのが野暮と思う事にします。
ところでブライアン君は「交換留学生」でした。
という事は、逆にイギリスへ行ったクラスメイトが誰かいたのでしょうか(笑)
そっちにも同じようなドラマがあったのかもしれないと思うと、
また想像力を掻き立てられます。
そして、みゆきがすっかりロボッターにハマっているのにも笑わせてもらいました。
こうやって布教活動が行われて行くのですね(笑)
なおが勇気を振り絞って「好きだ」とあかねに言えたとしたら・・・
この画が見られなかったのが少々残念ではありますが、そこは想像力で補う事にします。

その想像力がブッ飛ばされそうな次回予告がまたやってくれました。
いったい、あの三人は・・・
本当にスマイルプリキュアは予告で毎度度肝を抜いてくるので、ラストの後まで侮れません。
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横浜学園都市部

交換留学生:ブライアンに関わる内に次第に恋心を抱き始めたあかねのときめき全開なストーリー。

普段のボーイッシュさとは掛け離れ、甘酸っぱくも純情なあかねの姿に、唯々見てる側もときめいているばかりです。

あかねが英語が苦手という設定を踏まえた回は、実際れいかが主役だった(次回は主役なので楽しみです)16話でも触れましたが、実際は同じ成田氏の脚本担当でしたので、だからこその構成が生きていたと思います。

最終的に空港で見送ることは出来ませんでしたが、個人的にはこれは失恋だとは思ったりはしません。

時を超えた先に、僅かでも必ず再開できる可能性を示唆するかのように話したラストは、余韻を残すのに最高な話です。

それにしてもあかねが話に関わると、やはり相手はウルフルンなんですね。

今回はあかねをブライアンに取られたから、嫉妬してるのかと思ったのですが、杞憂でよかったです(曲解してるので、無視していいです)。

さて次回の主役はれいかで、生徒会長選挙がテーマです。

入江生徒会長の卒業で次期生徒会長を決める選挙を始める事に…

しかし副生徒会長であるれいかは、束ねる自信がないからと選挙から辞退しようとしたのですが…(あとは三馬鹿のあれで察してください)

こんなことを演出に組み込むのは、土田さんの仕業なんですよ(褒め言葉です)。

脚本は特撮エッセイ本を出版してる小林雄次
演出はシュールの戦犯:土田豊
作監は、フランシス・カネダ&アリエス・ナリオのTAPコンビでお送り致します。

今週のスタッフ
脚本:成田良美(S☆S・5・5GoGo!メインライター・オールスターズNS脚本)

前回とは打って変わり、純情系の脚本にシフトチェンジしました。
5でも恋愛描写には力を注いでいましたしね。(特にのぞみとココやこまちとナッツ)

担当回
初代:10 13 17 26 30 35 40 43 49
MH:2 7 11 16 21 36 45 劇場版MH2
S☆S(後期メインライター):2 5 9 14 18 23 24 30 34 41 42 47 49  劇場版
5(メインライター):1 2 7 11 16 23 24 31 35 39 45 49 劇場版
5GoGo!:1 2 7 13 18 24 30 38 43 47 48 劇場版
フレッシュ:7 13 19 22 28 33 39 46
ハートキャッチ:5 9 14 23 24 28 32 39 43
スイート:6 11 15 19 22 26 30 34 39 44 46
スマイル:11 13 16 24 27 29 35 今回

演出:田中裕太
物語のターニングポイントである時ほど光る演出家。
ほかのアニメでは、見かけない。

何に対して突き動かさせるかの表現が上手い人物だと、個人的には思います。

担当回
フレッシュ:4(石平信司氏と連名) 17 32 44 (この3話はいずれも八島善孝氏と連名) 49(門倉小平太氏と連名)。
スイート:4(山口祐司氏と連名) 12 23 30 38 47
スマイル:8 15 22

作監:稲上晃(初代・MH・S☆Sキャラデザ)(担当回はスマイル27話参照)

稲上さんのデザインでは、主にあかねの描写が一番綺麗に思ったりするんですよね。

同じように主役だった17話でも、あかねの表情が輝いていましたしね。


原画に参加した作監陣:河野宏之
by 横浜学園都市部 (2012-10-21 20:33) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
いやほんと、三十路も半ばを過ぎた独り者には眩しいくらいの一編で
あかねの店のお客さんじゃないですが「ごちそうさま」って感じです。

>時を超えた先に、僅かでも必ず再開できる可能性
この表現、未来のずっとずっと先で繋がっているという
マックスハートの最終回を思い出します。
あの時のルミナスとの別れのように涙だけではない
再開を予感させてくれる余韻が本当に良かったです。
もっとも、これだとあかねの店に居候として働いているブライアンが!
になってしまいそうですけど(笑)

>ウルフルン
確かに、何だかんだであかねとの縁が深いですね。
お好み焼き回の腹ペコ姿も忘れられませんが、
中盤での決戦時でもガチバトルしてましたし、
今後どう決着がつくのか、少し気になってきました。

次回は・・・まあ、三幹部はネタとして楽しめそうですね。良い意味で。
by スティクス (2012-10-21 22:01) 

具米

スティクスさん同様、あかね推しの自分としても覚悟を決めなきゃならんと思い
前1時間からのスーパーヒーロータイムでテンションを上げてから臨みました。

結果として思ったよりもすんなりと、若い二人の心の交流を「あまずっぺぇ」
と言いながらも受け入れられました(完全にオッサンモード)
ラブコメとして非常に丁寧にあかねの心情が描写されていたことと、
ブライアンの好青年っぷりと、クラスの皆との交流の楽しそうな光景、
そして代わりに嫉妬を爆発させてくれたウルフルンw

特に出会いと、もうすぐ別れが近いと気付くシーンの空が印象的でした。
彼女の名前の元にもなった夕暮れ時の綺麗な茜色。
個人的に真っ赤な空よりも、少し太陽が落ちて群青色の夜と
交じり合いつつある、不思議に色が入り混じった空が好きです。

先週の感想で、未知のものを遠ざける傾向があるといったあかねですが
今回は持ち前の面倒見のよさと、交換留学生として来日するくらい
好奇心旺盛なブライアンの姿勢とが上手くマッチして、彼女にとって
新しい世界がひらけた事だと思います。
(ステイ先の家族は案内とかしないの?という突っ込みはヤボですねw)

結果の出ない事への不安や不満から、過程ごと無意味だと切り捨てる事は
ある種の心の防衛本能ですが、それらは怠け玉よろしく精神の停滞へと
繋がる危うい選択でもあります。
ほんの一言ですが、ここぞと言う所で光を差してくれるみゆきは
「ハッピー」の名前に相応しい子だと思います。そして可愛い。

「結果が全てではなく、過程における経験や意志こそが大切だ」というと、
ジョジョ5部のアバッキオの「真実に向かおうとする意志」のエピソードや、
黄金伝説クリスタニア(古いw)の『黄金郷の試練』を思い出しました。

あと、他のメンバーのはしゃぎっぷりは予想できましたが、れいかが
思ったよりもテンションが高くて驚きました。みゆき&あかねほど鼻息荒くは
ありませんが、興味津々で迫る顔や、ラストの全力疾走後の表情には
やられてしまいました。
なお、恋愛まで奥手とか最終回までにどれだけ弱点増えるんだ・・・
by 具米 (2012-10-22 00:29) 

ミユキスキー

今回は爽やかで見ていてとてもほっこりした気分になりましたね。
あかねが悩んでることに対してそれぞれが自分で考えて自分なりに一生懸命手伝う姿を見ていて良い友達関係を演出していると思いました。
バレーボールでのハイタッチから夕陽を背にしたあかねの手が徐々に下がっていく心理の表し方が良いですね。
最後に上向きになるような手の動きでの握手が最高でした。

感動系の話なのかな?と視聴前は思っていましたが
あかねちゃんブライアンのこと好きなの?からの高速移動をするゴプリキュア
TVドラマのキムタク?っぽい人が「ちょ!まてよ!」のシーンなど細かく笑える描写を入れてくれるのも良いですね。

最後に…あかねの絵はなぎさや咲よりも下手な…いや個性的な絵ですね…
by ミユキスキー (2012-10-22 01:18) 

匿名希望

初めて記入させて頂きます。

私は娘がおり、昨年くらいから一緒に見るようになったプリキュアシリーズ、おぢさんな私を惹きつけるは何なのか?を知ろうとしたら このページを拝見し、正直感銘を受けました。特に今回は素晴らしいレポートなので、どうしてもコメントしたくなりました、ご容赦願います。

さて、各位コメントを踏まえて 録画を見返したところ、数倍楽しめ 感じ入るところがありました。お礼申し上げたい。

私が最もイイなと感じた描写は、空港で ブラTマソ君が「おおきに」、あかねが「thank you (発音上達Ver)」と お互いの言葉で伝える場面です。中盤での 自分の言葉での バレーボール/volleyball表現が うまい布石だったのでしょう。 さらに細かいと、あかねは「ブライアン」と 相手に相手の名前で呼びかけていました、序盤では「なぁ」だったので 劇的な変化と思ったのは 私だけでしょうか?。

お好み焼きが ちゃんと「さいの目カット」だったのも、見つけました^。

初記入で長々と失礼致しました。これからも リポート楽しみにしています。

by 匿名希望 (2012-10-22 08:47) 

幸下人(しあわせげっと)

ブライアン 「アカネ、この歌の続き、知ってますか?」
あかね 「なにぃ?」
ブライアン 「誰だ、誰だ、誰だ~・・・」
あかね 「んん・・昔おとんが口ずさんでたような・・思い出せへんわ・・」
やよい 「わたし歌えるよ!(完唱)」
豊島 「おぉ!さすがやよい。ブライアン、おまえガッチャマン好きなのか?」
ブライアン 「モチロンデス!世界の平和を守るセイギノ5ニングミといえば、彼らをおいて他にいません!」
豊島 「そうだな、じゃ、放課後ガッチャマンごっこして遊ぼうぜ!宗本、おまえみみずくの竜な。」
宗本 「どういう意味だよ。じゃ、やよいはつばくろの甚平だな。」
やよい 「違うもん!コンドルのジョーだもん!」
豊島 「ジョーはブライアンがいいよ、大鷲のケンは俺がやる。白鳥のジュンは・・」
宗本 「れいかがぴったりじゃないかな。」
豊島 「異論なし!じゃ、あかねはレッドインパルス。ベルクカッツェは、こないだ知り合ったリイナおばさんに頼もう。」
やよい 「決まったね!早く放課後にならないかな!」

あかね 「やよい・・・あんた本業だけで飽きたらんのか・・?」
れいか 「あかねさん、やよいさんは別のキャラクターをロールプレイすることで、ピースの新境地を開こうとしているのかも知れませんよ。」
あかね 「そうか?じゃ、うちも本気でやってみようかな・・。」
れいか 「いいですよ、あかねさん。何事も全力投球です。」

かくして現役正義のヒロイン3人を加えた史上最も贅沢な「ガッチャマンごっこ」の始まりです・・・。

スティクスさん、こんにちは。幸下人です。

ご指摘の通り、ブライアン君がバッドエンド幹部に遭遇することなく、
日本にいい思い出だけを残してイギリスに帰った点は、すばらしい構成でした。
もっとも、イギリスには石仮面が転がっていたりもしますが・・。
by 幸下人(しあわせげっと) (2012-10-22 13:13) 

スティクス

>具米さん
私も覚悟していたのですが、なにせプリキュア以前の番組を観る習慣が無く
洗濯したり掃除したり近所のパン屋へ朝食買いに行ったりして
まったりしてから臨みました。って、それじゃ逆効果?
いや、予想通りというか予想以上に爽やかな良作だったので、
構える必要など無かったですね。本当、おじさんには眩しい青春賦でした。

>空
本当に今回は綺麗でしたね。
過去にも「光と影の対比」に注目して視聴していたのですが、
今回のこの茜色と群青色のコントラストが、
そのまま複雑な心境を表しているようで効果的でした。

>ステイ先の家族
私もこれ気になっていました(笑)
まあ、突っ込むのは野暮かなと同じご意見でしたのでスルーしました。

ご指摘の通り、私も今回感想を書きながら
「今にも落ちてきそうな空の下で」を思い浮かべていました。
ウルフルンが恋愛ではなく、過程を無駄と切り捨てたところで
反射的にこのアバッキオのエピソードが思い出されたので・・・
第5部で一番勇気づけられる一編ですし。
その警官とはまた違った意味で、みゆきの存在が光に感じられ
両者の素晴らしい作品に出会えた事を感謝しています。

>れいかの反応
様子を見るようで興味津々なところが妙に可愛かったですね。
あと財布を持って来た時の声、普段のれいかとは違った一生懸命さと
あの表情には私もやられました。
by スティクス (2012-10-22 22:39) 

スティクス

>ミユキスキーさん
はじめまして、でしょうか?コメントありがとうございます。
(もし以前にコメント頂戴しておりましたら大変申し訳ございません)
某キントレさんのようなご指導、宜しくお願い致します。

今回は爽やかな本編はもちろんの事、
ご指摘の「手」といい、空の色など細かい描写の丁寧さも光りましたね。
またみんなの関わり方も、最初は興味本位だったかもしれませんが
各々の個性が端的に表れていて良かったと思います。
何ができるか、という事では空港へ向かう際の助力にも繋がりました。

>細かく笑える描写
あかねを壁に追いつめる動きは素早かったですね(笑)
この動きは・・・トキ!って感じでした。
また、ベタなドラマのシーンもこのためだけにわざわざ作っていたり
細かいところまで凝ったこだわりが愉しいです。
そして、確かにキムタクっぽい・・・?かもしれません。

>あかねの絵
なぎさ、咲レベルだとは思いましたが、
それ以上に和音が描いた「わおーん」「すげー」の絵に似ていた気がして
本編では和音を引き合いに出してしまいました。
いずれにせよ、個性的な絵でしたね。

by スティクス (2012-10-22 22:55) 

スティクス

>匿名希望さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
私は独り者ではありますが、同じく朝からおじさんを惹きつける
その魅力に憑りつかれて、色々あって今に至っています。
これまで3年半続けて来ましたが、本当に感想を書くコツなど無く、
毎度楽しく悩みながら綴ってまいりました。
話によって私の感想にもムラがありますが、
こうした評価を頂けるととても嬉しく、書いて良かったと張り合いがあります。
こちらこそ、お礼を言わせて下さい。

>お互いの言葉で伝える
これ、実際にやると凄く喜ばれるんですよね。
私も海外へ行く際は、最低限の挨拶だけでも
その国の言葉を使うよう心がけているのですが、
その場合はお互いの気持ちが本当に通じたと感じる事があります。
私たちも外国人に話しかけられた時、「Excuse me?」よりも
「スミマセン」の方が何か嬉しいですし、
実際会話のキャッチボールを始めようという意思があるように思います。
あかねとブラTマソ君の心の距離が、
最初とラストで随分違っている事が感じられ、いい場面でしたね。

>相手に相手の名前で呼びかけていました
言われてみれば・・・確かにそうですね。
プリキュアに於いて名前で呼ぶ事は、
初代第8話などのように特別な意味を持ちますので、
改めてあかねとブラTマソ君の心の距離について気づかされました。

これからも色々な、特にお子様がいらっしゃるお父様としての
貴重なご意見を頂けると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

by スティクス (2012-10-22 23:07) 

スティクス

>幸下人さん
外国人がガッチャマンを歌う、
とくれば「かもめ食堂」ネタですね!?
(え・・・?違う?)
ブラTマソ君と、豚見昼斗念君、ちと共通点があるような気がします。
やっぱり海外でも
「♪地球は一つ 割れたら二つ おお~パンダチャーン」
の替え歌が通用するのか、れいかさんでなくても興味津々です。

閑話休題、ブラTマソ君がバッドエナジーを出さなかったのは良かったです。
例えば英国に帰りたくないなどと言って落ち込む姿など、
ラストの展開を彩る風には繋がりませんので・・・
とばっちりを受けたカップルには気の毒ですが、
日本の、あかねの良い思い出だけを持って帰国出来て良かったです。
尤もあの国には吸血鬼やジャック・ザ・リパーもおりますが
日本にも色々いますからねぇ・・・(笑)
by スティクス (2012-10-22 23:17) 

極北

こんにちは。

同郷のよしみもあり、最近じわじわとあかね派に染まっていたところでの今回の話。私はどちらかというとプリキュアのラブ(コメ)回が好きなので楽しみにしていました。まあ、「つかまえてごら~ん」的な雰囲気の“このあとすぐ”に早くも面喰らってしまいましたが。

しかし、終わってみると「めっちゃええ話やん(涙)」と満足感で一杯にさせていただきました。まず1話の中に出会いから別れまでをしっかりと描き切ったところが良かったと思います。
途中、やよいを始めとする4人の告白作戦やウルフルンのうんこ座りなど笑わせる場面もありつつ、最後は4人のサポートと受けたあかねが空港まで全力疾走するシーンには込み上げるものがありました(BGMも最高)。別れは別れでも、海外に帰るブライアンにもう二度と会えないかもしれない、という切迫した状況が効果的に働いていたと思います。
そして空港でブライアンに手を差し伸べられた時のあかねですが、ブライアンが待っていてくれた事への驚きの後、大きな安心感を抱いているように見受けられる描写が見事でした。「ごめん、遅なったな」の返しもあかねらしい。

ここまで書いてきてあれですが、結局あかねの気持ちは恋心だったのでしょうか。実は視聴直後から自分の中で蟠りを抱えている部分です。

最後に。「あかねさ~ん」と女の子走りをするれいかさんが可愛すぎでした。
by 極北 (2012-10-23 00:15) 

nero

うわ、凄いコメント数ですね。
スティクスさんのサイトは一つ一つのストーリーが整然とデータベースにもなっており、余計なものはなく、それぞれの思いが書き込みやすくなってるからでしょう。これは大変でしょうが、ぜひ続けて下さい。

さて、今回のあかねちゃん回について私も感想を書かせていただきます。スマイルはどっかで見たことのあるようなキーワード(入れ替わり、サイコロ、学園祭、時代劇・・・)を多く感じてしまい、初見の幼女ならいざしらず、全シリーズ全話見てる奇特なプリキュアおやぢにとってはもうちょっとスマイルならではのオリジナルを見たいと思っていたところです。23話以降は個人的には大人しすぎてうーん・・・という感じでした。思い起こせばプリキュア5はみんな仲良しだったけど、ミルク/ローズがスパイスとなりドキドキするような緊張感があったし、スイートは追加戦士の楽しみがあった。スプラッシュスターには満薫がいたし、フレッシュにはイース様が・・・ってキリがないですね(w

スマイルは結局キュアエコーは登場せず、中盤サプライズはありませんでしたから。。。

ただ、前回のロボ回、今回のあかねちゃん回はスマイルならではの良さを感じました。特に今回は走るあかねちゃんが印象的で、完全オリジナルのさわやかなストーリーでしたね。

気がつけばスマイルもあと10回と少々・・・
来年はキュアディケードなんて噂も出てますが、まずはスマイルのラスボス戦がどうなるかに期待ですね!
by nero (2012-10-23 03:32) 

ロドリ下衆

始まる前から既にバッドエナジー放出していた感がありましたが、
終わってみれば甘酸っぱい爽やかな純愛ストーリーで、
なんかこう、込み上げるものがあったり、自分の思春期の体験と
ダブらせたり(はるか昔ですが・・・(汗))、いつも以上に感情移入
できる、個人的に19話に並ぶスマイルプリキュアベストストーリーの
殿堂入りを果たした良作となりました。

印象的に感じたのは『手の握り』でした。
最初の出会いの際、ブライアンに差し出された手を握り返す
あかねの手は、普通の握手握りではなく、引き起こしてもらう時の
握り方で指を上にして握る形でした。

そして最後の空港の場面、しゃがみこんだあかねに差し出された
ブアイアンの手を握り返す時は普通の握手握りでしたが、
頬の汚れを拭ってくれたブライアンの手を握り返すあかねの手は、
最初の出会いの時の握り方でした。

最初の出会いの時は相手が男子(しかも外国人)だった事もあり
思わず手を離してしまったものの、その手(心?)に残る感触に
妙な感覚を覚えていた様ですが、最後に同じ握り方で握り返す事で
その感覚が何なのか、自分なりに答えが出たという事を感じさせて
くれます。

もちろん、それは紛れもない恋心なんでしょう。

ブライアンも本当にイイ奴で、同世代のクラスメイトたちには無い
(のかな?)純朴な好青年で、教えられた事を素直に受け入れる、
そんな所にあかねも惹かれたのかと思います。

まったく、助っ人外国人はブライアンと言いブライアント(近鉄)と言い、
すごいヤツが多いです(笑)

序盤でのバレーボールのやりとりも印象的で、
心が打ち解けていく様を短時間に上手く表現しています。
匿名希望さんの仰る通り、ここで初めてあかねがブライアンの事を
名前で呼んでますね。

最後の別れの言葉も、『さようなら』では寂しさが残りますし、
『好き』と言ってしまうのも、好きなのに離れ離れにならざるを得ない
という現実に引き戻されてしまいますが、敢えてその言葉を口にせず、
離れ離れになるものの、一緒に過ごすことの出来た楽しい時間を
無駄にしない、『おおきに』『センキュー』という言葉で締めたのも、
プリキュアらしい見事な表現でした。

中盤では他の4人が騒ぎ立てる様子も、スマプリらしさ全開でしたね!
なおの『気付かなかったよぉ~』には笑わせてもらいました(笑)

それぞれの告白大作戦も、それぞれの特色が出ていて
面白かったです。
欲を言えば、れいかにはほぼネタになっている『道』を
引用してもらいたかったですが。。。(苦笑)

他にも小ネタとしてはやよいの思惑通りロボッターにすっかりハマる
みゆきや、『ちょ、待てよ!』とか、『ブラTマソ』も笑いました。
(っていうか、佐々木先生。。。^^;)


それにしても本当に今回は、あかね色の空が絶妙に使われて
いましたね。
恋愛話の甘酸っぱさと相まって、印象的でした。

その中を走るあかねの姿は、何も余計な事は考えない、
ただブライアンに自分の気持ちを伝えたい、
そんな純真無垢な気持ちが良く表れていて、
思わずウルっと来ちゃいました(汗)

あかね推しとしては僕もスティクスさん同様、当初は複雑な
心境でしたが、終わってみると素直に二人を応援したくなるような、
爽やかな一遍でしたね。

予想ではてっきり、『恋と思ったけど、やっぱり友達でした。
ちゃんちゃん♪』的にオチが付くのかと思っていただけに、
良い意味で予想を裏切られました。

最終回が終わった後の後日談等で、英語の苦手だったあかねが
それを克服し、今度はあかねの方からイギリスへブライアンに
会いに行く、なんて画も見られたら嬉しいですね。



次回はまたブっ飛んだ展開になりそうな予感が。。。(汗)
『ウルフルン』→『ルンタロー』で、アカオーニとマジョリーナは
どんなネーミングになるのやら・・・

・・・にしてもアカオーニの持っているアレ、今時DSじゃなくて
ゲームウォッチかよ!?というツッコミはナシの方向で(苦笑)
今の子供たちにわかるのかなぁ・・・?

今週末はいよいよ映画も公開です!
スティクスさんには申し訳ないですが、娘のいるオヤジの特権で
一足先に観てきます!(汗)
by ロドリ下衆 (2012-10-23 05:37) 

幸下人

お察しの通り「かもめ食堂」ネタです。
二人の境遇、
オバサンたちに囲まれたか、
美少女たちに囲まれたか、
という、なんとも埋めようのない違いはあります。

小林聡美さんは「イレカワール」の元祖でもありますが・・・。
by 幸下人 (2012-10-23 20:00) 

スティクス

>極北さん
私もりんちゃんの一連の恋物語のような話や、藤P、牛乳絡みの話好きです。
そして私も「このあとすぐ」には
一体今日は何を見せられてしまうんだろうとブッたまげました(笑)
何気に次回予告並みの破壊力がありますね。あのスポットには。

>1話の中に出会いから別れまでをしっかりと描き切った
やっぱりこれに尽きますね。それでいて、これでお別れといった感でもなく
仄かに再会の予感を伺わせるのも良かったです。
空港へ向かう場面は、きっと今会えなかったら一生後悔するだろうと、
それが夕陽と相俟って緊迫感を醸し出していましたね。
もちろん、みんなの告白作戦やウルフルンにも笑わせて貰える等、
メリハリも効いて楽しめました。
・・・って、ウルフルン「うんこ座り」(笑)まあ、確かにそうですねあれは。

>あかねの気持ちは恋心
私は少しLoveに傾いているLikeだったと考えています。
いずれにしても、あかねファンとしては複雑ではありますが、
そこは娘を見守る親の気持ちで構えたいと・・・(涙)

>女の子走りをするれいかさん
興味津々顔といい、さりげなく可愛らしい姿が目立っていましたね。
決して誰も外野にならない作りも良かったと思います。
by スティクス (2012-10-24 06:46) 

スティクス

>neroさん
私も今回の反響の多さに驚いています。
それだけ、今回の話が良かったと言う事ですね。
私としても、レビューの書き甲斐がありました。

>スマイルはどっかで見たことのあるようなキーワード
私もどこかで感じていたと思います。
ご指摘の通り、ミルク・満と薫・エレン/アコ・イース様のような
スパイスが薄いかもしれませんね。
初代でもキリヤや後半の三人組の運命に興味を掻き立てられましたし、
MHではひかりと洋館の少年の行く末、HCでもダークプリキュアの存在が
シリーズ全体に緊迫感を与えていたと思います。
今作でもジョーカーという存在がありますが、
あまり出番が多くないのが災いしているのかもしれません。
そして今作は面白い事に変わりは無いのですが、
感想の文面や勢いを読み返すと、
過去作の方が私も乗っている気がしました。
ただ、個人的には前回は相性があまり良くなかったのですが、
その分言いたい事がはっきりと書けたように思います。

>スマイルもあと10回と少々・・・
そろそろ次回作の噂が見え隠れする頃になってしまいました。
例年寂しくなる時期ですが、ラストに向かって突っ走る終盤の展開にも
期待しつつ、見守りたいと思います。
by スティクス (2012-10-24 06:59) 

スティクス

>ロドリ下衆さん
私も20年以上前の思ひ出がこみ上げて来ました。
今では独身貴族を気取っている私も、昔は色々と(以下略)
それはともかく、爽やかさと一抹の切なさが凄く良かったですね。
私としても今回はスマイルの中で上位に位置づけています。

>手の握り
名前の呼び方だけでなく、こうした細かいところの描写も良いですね。
確かに、「手」の描き方が最初と最後で変わっていました。
はっきりと「好きだ」「愛している」などとは
決してプリキュアで言ってはならない(行って欲しくない?)台詞なので
その分このような描写で心を表しているようです。
「おおきに」「Thenk you」にしたのも
限りなく「さようなら」「好き」に近い意味合いがあるような気がしますが、
同じ理由に思いました。
ところでやっぱり恋心、なんですね・・・上にも書きましたが、
娘を見守る親の心境で(以下略)
まあ、ブラTマソ君なら許してもいいと思います。
本当にいい人でしたし、立派な英国紳士になる事でしょう。

>なおの『気付かなかったよぉ~』
純情なところもポイント高いです。
お化け嫌い、虫嫌い、食いしん坊、高所恐怖症・・・
一体いくつ属性を出してくれるんでしょうかこの子は(笑)

>『道』
やっぱりそこは「恋の道」なのでしょうか。
おそらくれいか自身がその道をまだ知らないので
持ち出せなかったのかもしれません。
ただ手紙にするよりは、もう少し捻って
「平安貴族は歌に想いをしたためて~」などと
和歌を詠ませるとかでもれいからしさが出たように思いました。

>『恋と思ったけど、やっぱり友達でした。ちゃんちゃん♪』
ブラTマソ君が国に彼女持ちだったりする等、
私もひょっとしてその可能性があるかもしれないと思っていました。
しかしそれではあかねを傷つけるだけになってしまいそうですし、
今回のような作りで本当に良かったと思います。
走る場面と空の美しさは、私の感想や上のコメント返しで
既に触れてしまったのですが、何度でも言及したくなるような、
プリキュア史上に残る名場面だと思います。

>次回
感動させた結果がこれだよ(笑)いやもちろんいい意味なのですが、
彼らは何をやらかしてくれるのかとっても楽しみです。
>ゲームウォッチ
懐かしい!これはドンキーコングなのか、
それとも火事になったビルから落ちる人をタンカで助けるゲームなのか、
おじさんの心を掴みそうな小道具の登場ですね。

それでは、一足先に映画を楽しんで来て下さい!
by スティクス (2012-10-24 07:33) 

スティクス

>幸下人さん
やっぱり「かもめ食堂」でしたか!
私あの映画大好きなので、こんなところでネタを見る事が出来て嬉しいです。
囲まれるのがオバサンだとしても、凄く居心地が良さそうで
実際にヘルシンキであの空気に触れてみたいです。
小林聡美さんの「イレカワール」はちょっとわからなかったので、
あとで調べてみますね。
by スティクス (2012-10-24 07:36) 

きすけ

いつもは真っ先に観るスマプリだけど、今週は先にマギとかライダーなど他に録画した番組を見ていた俺ガイル…なかなか覚悟が決まらなかったので^q^


事前情報から自分で想像していた以上に、普通にイイハナシダナーと思ったけども…やはりモヤっとしてしまったため『スティクス!君の意見が聞きたい!』みたいなw

よかった点はスティクスさんやコメントでも述べられているし、自分でも客観的に見ればそうだってわかるんだけど

校内やお好み焼きあかねの案内はいいとして、水族館とかに二人で行くってーまるでデ(ry
ブライアン(ブラTマソの誤植すごいなwww)は気のいい野郎だったけど、やっぱ爆発しろ!と…若輩者のアッシはまだ『娘を見守る父親の気持ち』にはなれませんぜ…みたいな^q^ウルフルンさんの気持ちならよくわかるって言うかw


それはそうと部活に行くなおとれいかさん2人に『プリキュアになってからろくに行ってなかったじゃないかw』とツッコミを入れたくなった俺ガイル

次回は久しぶりのれいかさん回で生徒会の話っすか…みゆきちゃんの応援演説とか期待してもよろしいか
あと贔屓目にみても中学生には見えないマジョリーナさんがwww
by きすけ (2012-10-24 12:52) 

スティクス

>きすけさん
「あかねは渡さない」「あかねを応援する」
両方やらなくっちゃあならないってのが、あかねファンのつらいところだな。
覚悟はいいか?オレは出来てる
・・・って感じの覚悟が私も必要でした。
少し構えて臨んだのに、そんな危惧とは全く無縁のいい話でしたね。

ただ、やっぱり「水族館」や「砂浜」は完全デエトですよね。畜生ッ!
神社仏閣など日本らしいところに行っていないのも
あの年代の男女が行くスポットじゃなさそうだという、
妙なリアリティがありました。おかげで壁殴りが捗ります。
私もまだまだ「娘を見守る父親」にはなれないようです。
そして、ウルフルンには激しく同意させて頂きました(笑)
いや、今回のカップルは普通でしたが、
町中で思わず腹が立つ程イチャついている輩を見ると
バッドエンドに染めたくなってきます。

>部活に行くなおとれいかさん
その前のみゆきとやよいのロボッターの理由づけや、
あまり活動していない部活の参加が妙に不自然に思えたので、
「お邪魔にならないよう退散した」ように思えてなりません。
恐ろしい子たち・・・(笑)

>贔屓目にみても中学生には見えないマジョリーナさん
2年ほど前には乾いたサッカーとやらを見せてくれた
某サソリの人もおりました。
果たしてワイルドな狼さん、番長のような鬼さんと共に
どんなスケバン?っぷりを見せてくれるか楽しみです。
by スティクス (2012-10-24 23:18) 

匿名希望

スティクス様、初投稿なのに レスありがとうございました!。
昨日 朝一番で 子供を連れて映画見てきたので、それだけご報告までに。よかったです。

by 匿名希望 (2012-10-28 08:34) 

スティクス

>匿名希望さん
こちらこそ、ご丁寧に返信ありがとうございます。
早速映画をご覧になられたとの事、羨ましいです。
私は来年3月のBDまで待つ身ではありますが、
いずれ溜まっている劇場版視聴記も上げる予定なので、
気長にお待ち頂ければ幸いです。

もう聖地巡礼旅行から一年経とうとしているのに、未だ書き上げられず
本当に「花の都でファッションショー」のハードルが高いんです(涙)
by スティクス (2012-10-28 12:11) 

黒猫六芒

はじめてコメントさせていただきます。

37話も既に放映された後ですが、それらを見終えて思うのは、
このような話を割り振れるのはあかねが最適だなぁという事。
やよいはやはりヒーロー絡みの「濃い」話が似合いますし(^^;、
れいかだと「生真面目さ」故に、37話のような話が適任、
もっとも、そのイメージが強すぎてかえって振り幅を狭くしてる嫌いはありますが、
なおの場合は「初恋話を作るなら」、幼馴染れいかの兄淳之介さんでしょうし、
みゆきの場合だと主人公であるがゆえに、その言動が「作品全体の色」を左右してしまう。
そうなると、方言とかお好み焼き要素はあれども初期設定からの追加要素が少ないし、
なによりあかねって凄く「自然体」な娘なんですよね。それだけに、作れる話の幅が広く、
このような恋愛がらみの話でも違和感が少ない。
(仮にこの話がなおだった場合、れいかとなおで関係が完結してしまい他のメンバーが入って来られない)
元々持ってる要素を凄くうまい具合に昇華させた、作品全体の中でも名エピソードの一つに
数えられる素敵な話だったと思います。

それにしても、あかねは二番手ポジションであるがゆえに基本円卓の関係である
5人の中でも主役であるみゆきに対しては、まず真っ先にフォローをする立場で実際
第一の親友といってもよく、要所要所で必ず一番美味しいポジションを演じる上に
個人回でこのような話を割り振ってもらえるなんて破格の優遇度ではないでしょうか。

38話はなおの個人回…なんでしょうけど、どうもなおは奇抜な話を担当させられやすく、
体育祭の時にしても、良いエピソードではありましたがやよいと折半してる感があっただけに
ちょっと割を食ってる気がします。
by 黒猫六芒 (2012-10-28 21:53) 

スティクス

>黒猫六芒さん
はじめまして。コメントありがとうござます。
あかねの立ち位置に関するご意見、興味深く拝見しました。
私はてっきりりんちゃんに近いポジションのためだと安易に考えてしまいましたが、
なるほど確かに他の誰でも今回の話は成り立ちませんね。
例に挙げられた、なおと淳之介お兄様の関係というものも興味津々ですが・・・

何より自然体という意味で、あかねは最初から殆ど
軸がぶれていないですし一番的を得ている子ですね。
実家や海の家の手伝いがあると思えば、
芸人絡みも出来てしまう等、ポテンシャルが高いです。
残り話数の関係上、厳しいかもしれませんが
もしもう一度メインが回ってくるとすればどんな話が出来るのか、
こちらも見てみたいものです。

>破格の優遇度
そうですね。やよいは暴走気味、れいかは真面目、
なおはご指摘の通り少し直球ではない話が振られやすい?
となるとあかねは動かしやすいキャラクターだと思います。
次回のなお回も変化球っぽいですが、
どうせなら大家族設定を活かした話が観たかった気がします。
by スティクス (2012-10-29 07:02) 

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