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マックスハート第31話『バルデス復活!チームワークでギリギリ突破!!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

「ノーサイドの精神」
先ほどまで激しく戦った相手でも、試合終了のホイッスルが鳴れば共にラグビーを愛する仲間。
ラグビーが紳士のスポーツと言われる所以でもあります。
練習の成果を出すべく奮闘するベローネ学院ラクロス部に立ちはだかる
御高倶と並んでライバルの一角に挙げられる格闘館との試合。
そして、光と闇3対3の激闘。
2つの戦いが並行して繰り広げられる、胸の熱くなるエピソードです。
  
徐々に人の形になりつつある灰
腕を動かし、上半身を起こし、そして立ち上がるその姿は
筋骨隆々たる体躯と特徴的なアゴと七三別けの頭(笑)。
そして、闇の世界に咆哮が響き渡ります。

明日からラクロスのリーグ戦です。
ほのかは同じ部長としてラクロス部を牽引するなぎさの姿が
励みになると良く練習を見に来ていました。
一時は衝突し合っていたマキとメグミも、互いが張り合う形で、良い意味で刺激し合っており、
そんな2人に負けじとなぎさは「ラジオ体操第2」の「あのポーズ」
(でご理解いただけると私、信じてる)で決めます。
みんなも一緒にと促されて、絶対やだ×3などと言いつつも
なぎさ、志穂、莉奈以下部員達みんなで筋肉アピールポーズをとりました。
同じ目標に向かって互いに信じあい、励まし合える仲間がいて、
その中心になぎさがいる。ほのかとひかりはその光景を暖かく見守ります。

試合の日、タコカフェで店番をしていたひかりですが、帰ってきたアカネさんの計らいで
「負けたら承知しない!」というラクロス部OGの言葉と共に応援に向かいます。
その試合会場ではベローネチームが、
対戦相手である格闘館の選手達を見て固まっていました。
なぜかグラウンドでボディビルダーのようにムキムキの筋肉をアピールしている相手チームに
負けじと筋肉アピールポーズを取るベローネチームですが、明らかに体格が違います。
それにしてもラクロスにそんな筋肉が必要でしょうか・・・
『・・・って言うか、何でわざわざあんな筋肉見せつけてんの?』
莉奈の疑問も当然です。

『ゴーゴーベローネゴーゴゴーゴゴー♪』
いつもの応援が久々に響き渡る試合開始前のミーティング時に
なぎさは自分達の力を信じてとにかく全力で、と皆を鼓舞しました。
一方格闘館チームからは奇妙な余裕が感じられます。
そして試合開始。
ボールを手にした志穂はなぎさへパスを出そうとしますが、
なぎさが徹底的にマークされておりパスを出せません。
とりあえず莉奈へパスを出したものの、その莉奈もパスできずに思うように動けず
格闘館のキャプテンは不敵な笑みを浮かべます。
やむなくメグミにパスを出した莉奈ですが、あえなくパスをカットされて
ベローネはそのまま先制点を許してしまいました。

なぎさの動きを完璧に研究し、巧みに封じる格闘館に再び追加点を奪われ、
前半終了時点で無得点2失点です。
このピンチになぎさはハーフタイム中に作戦を練り直し、
思い切って後ろに下がる事を提案しました。
常に前線で動いているなぎさがディフェンスまで下がる事は過去に無く、
相手チームの混乱に乗じて反撃する作戦を組み立て、前線には代わりにマキを抜擢します。
そして、メグミにはそのアシストを任せました。
マキは当然不安そうな表情を浮かべるもの、力強くクロスを握り締めて決意を新たにしました。
ところがその試合会場をビルの上から見下ろす闇の三戦士達の姿が・・・

なぎさが自軍ゴール前にいる事に、格闘館にもベローネスタンドからもどよめきが走ります。
『スポーツは才能ある個人のプレーだけじゃない、チームワークも大事。お互いを信じる心。
 そして応援している人達。信じているのよなぎさは。みんなの持っている力を』
そして客席のほのかが見守る中で、後半開始の笛が鳴り響きます。
・・・と同時に指を弾くビブリス。
するとグラウンドからなぎさの姿が、スタンドからほのかとひかりの姿が消え失せました。
なぎさのクロスが、ひかりの持っていた手提げが、主を失って転がります。

なぎさ、ほのか、ひかりは別の次元のスタジアムへ飛ばされ、
その前に姿を現す闇の三戦士達は、アメフト選手のようなザケンナーを大量に生成します。
取囲まれたほのかとひかりが心配そうな顔を浮かべる中、
なぎさは一人複雑な表情を浮かべています。
ベローネチームと共に戦うことが出来ない無念さ、試合の場に居る事のできない想い、
そんな心中が感じられる表情で、闇の3人組に試合に戻すよう頼み込みます。
『今、ベローネのみんなは自分達の勝利を信じて全力で頑張ってる。
 私はキャプテンとして、最後まで一緒に戦いたい。だから・・・』

そんな懇願は当然サーキュラスとビブリスに一蹴され、
なぎさは想いのたけをぶつけました。
『下らない?私達は、毎日毎日地道に練習を積み重ねてきた。
 みんなの力を、勝利を信じて努力してきたの。今日はその成果が試される日なのよ。
 それが下らないって言うの!?』
逆上して生身のまま3人に向かって行こうとするなぎさを
ほのかとひかりが押し留めますが、なぎさの想いは止まりません。
『あんた達にいったい何が分かるの?何も分からないくせに、いい加減な事言わないで!
 今日の試合はみんなにとって、とても大事な試合なの!
 だから私は、今日と言う日を大切にしなきゃいけないの!』
そんななぎさの想いに応えるかのように、ほのかは共に変身します。
続いてひかりも変身し、今回からは直後ルルンの力がルミナスに宿ります。

一斉にタックルを仕掛けるザケンナーたちを押し留めるブラック、ホワイト、ルミナス。
『どんなに力ずくで私達の未来を潰そうとしても・・・』
『私達は諦めません』
『何度でも、何度でも、はね返してみせる!』
ブラックは地面に拳を叩きつけて数体のザケンナーを跳ね飛ばし、
ザケンナー軍団の先で待つサーキュラス達への道が開けます。
闇の三戦士に向かって行く光の三戦士ですが、
その行く手にはまだまだザケンナーが立ちはだかっていました。
正面から力でぶつかり合うブラック、相変わらず見事な投げ技を披露するホワイト、
そしてルルンの力で強力な防護壁を生み出すルミナス。

『私達は、負けられない!』
走るブラックの、なぎさの心は、別の世界で戦っているベローネチームと共に戦っています。
『今違う場所で、必死になって、一緒に戦っている仲間がいるから!』
一緒に戦っている仲間、莉奈からメグミへ、そしてマキへとパスが通り、
マキは渾身のシュートを放ちます。
そしてブラックは渾身の一撃をサーキュラスに叩き込み、
ホワイトもまたビブリスの攻撃を素早い身のこなしでかわして
白刃取りでその右腕を掴み、そして投げ飛ばします。
ルミナスもウラガノスの攻撃を受け止める、三者三様の戦いが繰り広げられ
『私達の世界の夢や希望、喜びや悲しみ』『みんなの気持ち、みんなの情熱』
『そんな・・・そんなみんなの全て』『決して、渡さない!』
そして、ビブリスとサーキュラスを跳ね飛ばすブラックとホワイト。

それでも立ち上がる闇の三人組は怒りのためか気迫がこもり、
ザケンナー軍団をも跳ね除けて向かってきます。
『火に石油を注いじゃったみたい』『それを言うなら油でしょ』
戦いの場に、暫し流れる妙な間(笑)
を流すようにブラックはルミナスを促し、そして放たれるエキストリームルミナリオから、
闇の三戦士達は一度は身をかわしました。
しかし今回は、そんな3人を逃がさないとばかりに3人を追尾し、
1点に集まった3人をルミナリオが襲います。
身の危険を感じた3人が引き上げ、ルミナリオはそのままザケンナーを一掃しました。

『あと少しなのに』『何だろう』『何かが足りない』『とても大切な、何かが』
なぎさという存在が無いような状態でも、ベローネチームは善戦していました。
後半残りわずかですが、3得点1失点。結果試合は3対3の同点です。
そこに再び、空から差す光と共になぎさが戻って来ました。
そして一気に皆の表情が明るくなります。
相手がフォーメーションを変える間もなく、マキからなぎさへ放たれるパス。
相手キャプテンを正面突破したなぎさのシュートが
格闘館ゴールに突き刺さった瞬間、試合終了のホイッスルが鳴り響き
ベローネの逆転勝ちです。

『一言言いたい』
試合終了後、整列したベローネチームに掛けられる格闘館キャプテンの声に
思わず身構えるなぎさ、志穂、莉奈ですが・・・
『次は絶対に・・・負けない!』と格闘館キャプテンは筋肉をアピールしながら言いました。
怯えながら筋肉ポーズを取るベローネチームに掛けられる格闘館チームの笑い声。
『素晴らしいチームワークね』『良い試合だった』
両キャプテン同士、互いに握手を交わし、そして
『また会いましょう!』
互いの健闘をたたえる姿に、新たなハーティエル「ブレイブン」が感激しつつ姿を現しました。
『いつも、なぎさがいる。私達、みんなの中心に』
笑顔のベローネチームを見守るほのかで幕。

・・・と思いきや、夜の洋館に足音が迫ります。その主は・・・バルデス。
倒された筈のバルデスが、再び戻って来ました。


ラクロスの試合がメインで描かれるエピソードは初代~MH通算でいくつかありますが、
ほぼ全編を通して1試合が描かれるのは珍しいです。
苦戦するベローネ、マッチョで威圧感を与える格闘館。
そして、試合終了後の爽やかな一幕が印象的で、
この後描かれる御高倶との最終決戦を前に
1年半描いてきた「ベローネ学院女子ラクロス部」の成長物語のようでもあります。
後に次期キャプテンを任されるマキの成長ぶりなども描かれ
決してなぎさのワンマンチームではない事も窺い知れます。

そして特筆すべきは3対3の戦いと、時を同じくしてのベローネ対格闘館でしょう。
異次元に飛ばされて変身する前のなぎさが見せるなんとも言えない無念そうな表情、
そして逆上して向かっていこうとする姿。
変身後も思いをぶつけるような戦いぶりなど、
表と裏で繰り広げられる熱い戦いは手に汗握ります。
そんな中でも描かれるな「ことわざ間違え」と、その後の微妙な間など、
ユーモア性も織り込んであり、純粋に楽しめる一編となりました。

ベローネと格闘館は戦いの後「ノーサイドの精神」で文字通り手を取り合いますが、
闇の戦士達との戦いではそうはいきません。
構成上ありえないことですが、少年のために尽くす闇の3人と
少しでも歩み寄る事が出来たら・・・
あの最終回直前、最期の勇姿を知っているだけに、少々複雑な気持ちを抱きました。
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ここ

この話好き
by ここ (2013-12-20 18:56) 

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