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5GoGo 第27話『りんちゃんVS大江戸妖怪!』 [Yes!プリキュア5GoGo!]

活発なのに怖がりのりんちゃん。おっとりしているのに妙に肝の据わったこまち。
普段あまり接点のない2人が「怪談」というテーマでくくられた時、
何とも言えない化学反応が起こります。
怯えるりんちゃんと、悪意のない悪乗りのこまちが醸し出すカオス展開に、
シビレッタさんの作中世界が絶妙に交じり合って、
世にも楽しい、もとい身の毛もよだつ(?)怪談話が展開となる今回。
昨年の西洋風幽霊とはまた異なり、和風怪談調の世界となります。
果たしてりんちゃんは無事薄暗い長屋町から帰還できるのでしょうか・・・(笑)
 
今日は楽しい夏祭りの筈ですが、肝試しに参加する事になったりんちゃんは
脅かす側とはいえ、すっかり腰が引けています。
『大丈夫。みんなでやれば怖くないわよ』
『・・・みんなでやっても怖いものは怖いと思います・・・』
町内会長さんから直々に肝試しの演出を頼まれたこまちは、異様に張り切っています。
みんなとの待ち合わせ場所、山中の鳥居は暗い山道に聳え立ち、
さながら冥府の入り口のようにも見える有様。
早くもりんちゃんは、あんなところで肝試しをするという恐ろしさに耐えかねていました。

その頃エターナルでは、毎度おなじみ女の戦いが繰り広げられています。
シビレッタさんはプリキュアが来襲しネバタコス氏が倒されたのは
アナコンディさんの不手際だと指摘し、特にネバタコス氏の非業の最期に触れて
このままでは化けて出ると口にしました。が、アナコンディさんも負けてはいません。
シビレッタさんに片を付けるよう要求し、肩を怒らせてシビレッタさんの部屋を後にしました。
傍らの和風の装丁がなされた本に目を落とすシビレッタさん。
身の毛のよだつ恐怖の物語が始まろうとしています。

祭りの屋台の間を練り歩くうらら、かれんと小々田先生、ナッツ。
遅刻したのぞみにはくるみが付き添い、シロップも仕事で遅くなるため、
普段あまり見られない珍しい組み合わせで集合場所の鳥居を目指します。
そんな折、のぞみ達を迎えに行くと引き返すうららには小々田先生が、
先に集合場所へ向かうかれんにはナッツがそれぞれ付き添いました。
浴衣の着付けに時間がかかり、遅れてしまったのぞみを急かすくるみ、
遅れてしまった事を気にしながら町を走るシロップ、
それぞれが集合場所の鳥居を目指します、が・・・

嬉々として肝試しのプランを語るこまちの後ろに隠れるように歩くりんちゃんは
肝試しが始まる前からおびえ切っています。
ところが、地蔵が立ち並ぶ一角を通り過ぎた矢先、2人の行く手の町並みは
いつの間にか江戸時代の長屋のようになっていました。
『ここって・・・』『どこですか・・・?』
見ると、道端に打ち水をしているおじさんがいます。
りんちゃんは道を尋ねるべくおじさんに話しかけますが・・・
振り返ったその顔は、目も鼻もないのっぺらぼう。
そんなものを間近で見てしまっては、怖がりのりんちゃんにはたまりません。
180度回れ右をして、すさまじい勢いで逃げ出していきました。
手近の長屋に駆け込んで助けを求めると、その中の人たちも全員のっぺらぼう。
再び凄まじい悲鳴を上げて逃げてゆくりんちゃんを、
全く動じていないこまちが追いかけます。

かれんとナッツも長屋の町に迷い込んでいました。
不意にその行く手に連なる傘が道をふさいでいます。
さすがのかれんも少し腰が引け、ナッツはかれんを守ろうとその前に立ちます。が・・・
不気味な笑い声と共に次々に向かってくる傘のお化けを前に、
ナッツはあまりの怖さに珍獣形態となって泣き叫び、
かれんに抱かれて、共に長屋の町を逃げ回りました。

うららと小々田先生も同様、長屋の町に迷い込んでいます。
この状況でもうららは時代劇の勉強になるとポジティブにとらえていた矢先、
道端ですすりなく女性が目に留まりました。
気を使って声をかける小々田先生。ところが、振り返った女性の顔が般若と化し、
小々田先生もまたあまりの怖さに泣きながら珍獣形態となってしまい、
ココに顔にへばりつかれて前が見えなくなったうららと共に町を逃げ回ります。

のぞみとくるみも同じく長屋の町へ迷い込み、
脇の水路を行く小舟に乗った女性に道を尋ねようとしましたが・・・
その女性の首がのぞみとくるみの眼前へぬっと伸びてきました。
くるみも同じくあまりの怖さにミルクの姿になって泣き声を上げ、
のぞみと共に江戸の町を逃げ回ります。
そして、その頃シロップも、提灯お化けに追われて町を走り回っていました。

こまちは長屋の陰で身を潜めて震えるりんちゃんにようやく追いつきました。
『すいませんこまちさん。私全然ダメ、ダメダメ、怖すぎる!』
ただ一人平然としているこまちがいても、りんちゃんにとって怖いものは怖い。
それでも、こまちはいつもりんちゃんに勇気づけられているため、
こういう時くらいは頼りにしてほしいと気遣います。
そして町の様子が変わっても、鳥居がの位置が変わっていない事に目を留め、
鳥居まで行けばみんなと落ち合えると発案しました。
この状況であの暗い山の鳥居に行く事を怯えるりんちゃんの肩を掴み、
こまちは徹底的にお化け嫌いを克服しようと言い出しますが・・・
もしかしてこまち、面白半分では?(笑)

平然としたこまちしがみつき、恐る恐る歩くりんちゃん。
不意に長屋の障子が開き、中から骸骨が出てきて2人の背後に現れます。
『ちょいとそこのお嬢さん・・・ひっひっひ・・・』
『は・・・はい・・・なんですか・・・?』
振り返ったりんちゃんとこまち、と思いきやその顔はフランケンシュタインの怪物に包帯巻。
さらに下から懐中電灯が当たり、逆に骸骨が一目散に逃げて行きました。
お面を外してしてやったりの2人。続けて嬉々として紙袋をあさるこまちに、
再びりんちゃんの顔が引きつります。

『あら~?おかしいわねえ。まよっちゃったのかしらぁ~(棒)』
一人柳の下を歩くこまちの背後に、人魂と共に幽霊が現れます。
『う~ら~め~し~・・・』
ところがこまちが幽霊の背後を指すと、そこには・・・
『う~ら~め~し~やぁ~・・・』
黒髪のカツラで幽霊に扮したりんちゃんを、懐中電灯で演出するこまち。
幽霊もまた、怯えて逃げて行きました。
『りんさんって、艶やかで儚くって、とっても大和撫子~♪』
りんちゃんの幽霊ぶりを称えるこまちは、本気なのか面白半分なのか、
ともかく、りんちゃんも少しずつ怖さを克服してきています。

のぞみとミルクは、籠の中に身を潜めています。
みんなを探しに行きたくても怖くて探しに行けない。そう思っていた矢先・・・
四方八方から悲鳴とも叫び声ともつかぬ声が徐々に近づいてきます。
身を寄せて震えるのぞみとミルク。結局悲鳴はみんなのもので、
りんちゃんとこまち以外のみんながここに合流しました。
そしてりんちゃんとこまちと合流すべく、ミルク→くるみも鳥居に目を付けます。

ようやく鳥居へと到着したりんちゃんとこまちを、シビレッタさんが待ち受けています。
落ちている傘を一つ目一本足のお化け傘ホシイナーと化すシビレッタさん。
怯えるりんちゃんに、こまちは物怖じせずに変身を促しました。

変身したものの、ルージュにとってはやっぱりお化けは怖いです。
そして2人では分が悪く、たちまち追い込まれてしまうルージュとミント。
諦めてローズパクトを出すよう迫るシビレッタさんに、ミントは力強く反発します。
みんなと合流するためにお化けに追いかけられても頑張ってきた私たちが諦める筈がない。
ミントの言葉と眼光を受け、シビレッタさんはもう一人、ルージュに水を受けますが・・・
『怖くない!・・・怖くない、怖くない、怖くない・・・
震えを抑え、言い聞かせるようにつぶやき続けながら立ち上がるルージュ。
ミントのおかげで少しは怖くなくなったというルージュにホシイナーが迫りますが、
『往生際悪いに決まってるじゃない!私たちはそう簡単に、あきらめたりしないんだから!』
ルージュは率先してお化けホシイナーに挑みかかり、鋭い打撃を叩き込みます。

ドリームたちも駆けつけ、6人になるプリキュア達に、傘を広げて襲いかかるホシイナー。
その回転にいいように振り回されてしまった6人ですが、
ミントは何かを思いつき、レモネードにホシイナーの動きを止めるよう要求。
プリズムチェーンで一本足を拘束した後、いつもよりも大きなエメラルドソーサーを作り出します。
ミントの意図を察したレモネードがエメラルドソーサーの上にホシイナーを叩き付け、
果たして回転するエメラルドソーサーの上で、いつもより余計に回しております状態で
ホシイナーを回してやりました。仕上げはミルキィローズブリザード。
『時代劇には花吹雪がつきものよ!』
舞い散る薔薇の花吹雪と共にホシイナーを撃退しました。

引き上げようとするシビレッタさんに対し、
散々怖い思いをさせられた仕返しとばかりにファイヤーストライクを蹴り込むルージュ。
シビレッタさんも負けじと傘のような髪で受け止めるものの、
髪で火の玉を受け止めてはたまりません。熱さに耐えかねて撤退していきました。

気を取り直して、こまちプロデュースの肝試しが始まります。
イメージとぴったりの扮装を用意したというこまちを前に、
小々田先生、ナッツ、シロップはきっと笑っちまうなどと余裕の態度を見せていたものの、
本物の幽霊をも脅かしたりんちゃん扮する幽霊の迫力には本気でビビってしまいました。
『やっぱりりんさんって、とっても大和撫子~♪』
それがほめ言葉なのかはさておき、りんちゃんも怖がりな自分を克服できたと、
少しは自信がつきました。ところが・・・
『イメージとぴったりですって?』
そこにはドラキュラかれん、化け猫くるみ、うららに至っては塗り壁、そしてのぞみは河童と、
妙に似合っているかれん以外はあんまりの扮装の数々が。
『それはイメージというか、面白いだろうなって思って・・・』
やっぱり面白半分だったこまちを追い回すお化けの皆さん。
この後肝試しがどんな反響だったかは定かではありません(笑)


今回はサブタイトルこそ「りんちゃん」とありますが、
冒頭からラストまで終始怪奇展開を楽しんでいるこまちのインパクトが抜群です。
りんちゃんをイジり倒す(くどいようですが、こまちに悪気は全くありません)様や、
幽霊たちを巧みにあしらう様、そして「大和撫子」の世間ズレした感と、
とんでもないセンスが披露されるラストシーンまで、
かれんの言葉を借りると、私も「時々こまちがわからなく」なります(笑)

お祭り回という事もあり、みんなの浴衣姿もかわいらしく、
浴衣初披露となるくるみや、シロップの甚平姿などの個性も相俟って、
一昔前の遊園地のお化け屋敷のようなごった煮感と言いますか、
難しいことを言わずに気楽に楽しめる一遍として純粋に楽しめます。
ホシイナーの「傘で回す」攻撃、ミントの「エメラルドソーサーで回す」攻撃、
そしてシビレッタさんの「髪で回す」受け流しからは、
「おめでとうございます!」と言いたくなるような
昔懐かしい海老一染之助染太郎の芸を思わせ、この点でもお祭り感が感じられました。
そんな中、案外怖いものに弱いかれんが少々意外性があって目を惹きました。
思えば前年度のローゼット伯爵の話でも、不意打ちを受けて大声を上げた経験があるだけに、
実はかれんも本当は怖がりで、無理に押し殺しているのではないかと思われます。

後回しにしてしまいましたが、りんちゃんに目を向けてみると
ただ怖いもの、苦手だと思っていたことを多少なりとも克服しようとする前向きな姿勢や、
こまちの助力に対する感謝、そして「諦めない」というプリキュアシリーズ定番とも言える
ミントの言葉に反応し、怖いものから目を背けずに、諦めずに立ち向かおうという
りんちゃんらしい一面もはっきりと見て取れました。

さて、タイムリーなスイートプリキュアでも次回は見た目に反して怖がりのエレン、
とのことですが・・・果たしてエレンをイジるこまちの役割は誰が果たすのでしょうか。
私としては、奏は案外怖がりで、響がこまちの役割を受け継いでいると予想しますが・・・
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