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映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光 レインボージュエルを守れ! [プリキュア劇場版]

プリキュアシリーズの魅力の一つに、個性豊かな敵キャラクター達の存在があります。
プリキュア達はこの時点で既に作品の垣根を越えた共演を見せてくれていたため、
敵キャラクターの登場も見てみたいと、漠然とした想いを抱いていた当時、
この作品のCMを見て願いが叶ったと驚いたものです。
もちろんこの作品で映画デビューとなるブロッサムとマリン、
その2人を今度は先輩の立場として導くピーチ達フレッシュ組の活躍も必見ですが、
私としては敵キャラクター達の魅力を再び見せてくれた点が楽しめた作品でした。
  
『な、なんですかこれは!?』
えりかがカーテンを開けると、つぼみのけたたましい声が響きます。
朝が弱いつぼみにとって、声を上げた理由は叩き起こされた事もあると思いますが、
もう一つ。「さがしてください シプレ コフレ」という手紙を目にしたためです。
シプレ達が置手紙残して家出したと取り乱すつぼみに対し、えりかは冷静そのもの。
確かに「さがしてください」という置手紙は家出のものではありません。
ところで手紙に書かれている場所は海の真上。どうやって行くのかという疑問もそのままに、
シプレ達の保護者を自認するつぼみは張り切って探しに行く事を決意しました。
なお、手紙には追伸があります。それは・・・「みんなで遊園地始めました」

同じ頃、通学途中のなぎさとほのかにひかりが手紙を持って来たり、
のぞみ達が集まるナッツハウスにシロップが手紙を届けに来たり、
みんなの所にも同様の手紙が届いています。
練習中の咲をスケッチしている?舞(相変わらずこのバカップルめ)の元にも、
みんなで電車に乗るラブ達(そのラブだけが乗り遅れますが・・・)の元にも、
きっと同じ手紙が届いている事でしょう。
未だ先輩たちの存在を知らぬつぼみもまた、えりかに手を引かれて駆けて行きました。
いつの間にか、海の上に出来ている遊園地。
その近海に「何か」が落ちました。そして深海の闇から「何か」が立ち上り・・・

やってきた遊園地の入り口で、普通にお客さん相手にミラクルライトを振舞っている
シプレとコフレを見て、えりかの顔が引きつりました。
みのりにミラクルライトを渡して、にこやかに応対していたコフレの背後に、殺気が迫ります(笑)
『楽しそうね?コフレ』
コフレをこねくり回し、説明を求めるえりか。そのおかげで入り口には長蛇の列が出来ています。
『ちょっと何してんの?早く入れてよ』
列の中ほどから待ちかねた金髪オールバック、黒スーツの中年(というかブンビーさん)
の声が飛び、園内からも見かねたもう一人の声がかかります。
『ホントに何してんの?まったく、代わってあげるから早く入りなさいよ』
そう言いながら登場した紫髪の少女(というかくるみ)が
シプレ達のような姿に変わるのを見て驚きの声を上げるつぼみとえりか。
『ボケっとしてないで早く行くミル!』
その妖精(というかミルク)に一喝され、シプレ達と共に園内へと入りました。

この遊園地はフェアリーパーク。ホスト役を務める小々田先生とナッツによって、
フェアリーパークのシンボルであるレインボージュエルが紹介されます。
この遊園地はジュエルの力を借りて作られた事、
ハートの時計に全て光が灯る時、奇跡の宝石が現れる事、
人々の夢や希望を集めて光り輝く1,000年に1度の日が訪れる事。
そして小さな希望の光を放つミラクルライトは、園内でポルンとルルンが配っています。
ところがメップルとミップルが楽しそうに風船に乗っているのを見て、
ミラクルライトをほったらかして後を追うポルン。ルルンも当然ポルンに続きます。だめだこりゃ。
後に残されたミラクルライトの山が、突如宙に浮き始めました。
こんなことが出来るのは当然シフォンしかいません。
その時、ライトの一つがつぼみ目がけて落ちて来ました。
『危ない!』
つぼみにぶつかる前に間一髪、飛び込んできた少女がライトを受け止めますが・・・
つぼみよりも、そのまま勢い余って顔面ダイヴしてしまった少女の方が大丈夫ではなさそうです。
言うまでも無く、その少女はラブです。
続けて美希、ブッキー、せつなも追いついて、無事にシフォンを捕まえていました。
『シフォン、めっ!』
シフォンを叱るラブ。と同時に叱られたシフォンが泣き始め、
たちまちライトが雨のように降って来ます。
『ライトを振り回すのは危ないってことで・・・』
結局、いつものミラクルライトの注意事項はラブが身を持って危険性を説明する事になりました。

シフォンが散らしたミラクルライト集めを手伝ってくれたつぼみとえりかに
お礼にドーナツをおごるラブ達。
ラブ達は友達と待ち合わせをしていたにもかかわらず、未だ会えていません。
『私達、遅刻しちゃったの』
『誰かさんが入場チケットを忘れちゃったのよね。別にラブのせいじゃないのよ』
バツが悪そうに、せわしなく飲み物をかき回し始めるラブ。
『そうね、ラブにチケットを預けた私達の責任だわ』
『絶対会えるって、私信じてる』
『隅から隅まで完璧に探せばいいだけよね』
責められるよりもかえって酷い言葉がかけられている気がしますが(笑)
つぼみとえりかはその雰囲気に、探すのを手伝うと言い出さざるを得ません。
2人の申し出にラブは大感激。そして、ここで初めて互いに自己紹介を交わしました。

11人の友達を探して、園内を行くラブ達。
シロップ型の遊具がグルグル回るアトラクションの前や、カートのコースの上の吊り橋、
グレート・ザブーンのようなアトラクションの対岸などで、
それぞれなぎさ・ほのか・ひかり、のぞみ・りんちゃん・うらら・こまち・かれん、
咲・舞とニアミスするも、なかなか巡り会えません。
観覧車の上から探す事にして、6人で乗り込みました。
『そういえば、シプレとコフレとはどういう関係なの?』
おそらくその質問をした美希は薄々気づいていると思いますが・・・(笑)
慌てて「友達」と誤魔化すつぼみとえりかに、ラブは笑顔で振り返りました。
『それじゃあ次はみんなで乗ろうね。シプレもコフレも友達みんなで。
 楽しい事ってみんなと一緒だともっと楽しくなって、百倍しあわせGET出来ちゃうんだよ!』
いつか近いうちに、その約束を果たす事を夢見て。観覧車の中に穏やかな空気が流れます。

その穏やかな時間は長く続きませんでした。
『何か出た!』
フェアリーパークに忍び寄る4つの影が、突如上空から降り注ぎます。
砕け散る岩山。逃げ惑う人波。
とっさに薫はみのりの手を取り、満と共に安全な所へと避難して、
珍獣達総出で人々の避難誘導に努めます。
なぎさ・ほのか・ひかり、咲・舞、のぞみ・りんちゃん・うらら・こまち・かれんも
園内各所でそれぞれ異変を察し、先程の4つの影はラブ達6人の前に姿を現しました。
4つの影はウラガノス、キントレスキー、ムカーディアさん、そしてノーザ「さん」。
いずれ劣らぬ強敵ぞろいです。
『みなさん、少し離れててください。ここは私達に任せて下さい』
この時点でラブ達が歴戦の戦士とは知らず、
つぼみとえりかは駆けつけたシプレ・コフレと共に変身します。

『つぼみちゃん達、プリキュアだったのね!?』
後輩が出来て嬉しいのでしょうか、その姿に感慨深そうな表情を浮かべたラブもまた、
みんなと共にフレッシュプリキュアへと変身。
『あたしたちの他にプリキュアがいたの!?』
驚くブロッサムとマリンに振り返り、親指を立てて挨拶するピーチのカッコいい事!
『ブロッサム、マリン、よろしくね!』
昨年の彼女達とは違って、後輩を迎える立場となりました。
対峙する相手はノーザ「さん」。洒落や冗談が通じる相手ではない事は周知の通りです。
ウラガノスと共に襲ってくるノーザ「さん」を前に、ブロッサムとマリンは身動きが取れません。
しかし、既に歴戦を乗り越えて来た4人は違いました。
ウラガノスとノーザ「さん」を押し留めて新人2人を守ります。
ノーザ「さん」はボトムの力によって復活した事を示唆し、
そしてウラガノスのパワーが拮抗を押し破りました。
続けてキントレスキーが周囲の地面を抉り取って投げ飛ばすという
豪快すぎる怪力を披露して外部と繋がる橋を破壊し、逃げ道を断ち切ります。
いつもの3回繰り返しの志穂節で驚く志穂、
ブンビーさんは腰を抜かして狼狽し(あんたそれなりに戦えるし飛べるだろ)
みのりは薫にしがみついて怯えますが、
薫は怖い時にはミラクルライトをつけるよう、みのりを優しく宥めました。

一方、この時点では経験の浅いブロッサムとマリンは思うように動けません。
キントレスキーと漢の一騎打ちを繰り広げるピーチ、
ノーザ「さん」相手にしなやかな動きで善戦するベリー、
ウラガノスのパワーを上手に受け流しつつ、懐に潜り込んで一撃加えるパイン、
そしてムカーディアさんと素早い攻防を繰り広げるパッション。
しばし、間合いが空き、膠着した時間が流れます。
『仕方あるまい。こうなったら・・・』
キントレスキーが呟いた直後、頼もしい声が響きました。
『ちょっと待った!』
その声に振り返ったブロッサムの顔は、みるみる驚きが入り混じった笑顔になります。
そこには総勢11人の歴戦の戦士達の姿が。
ブラックを筆頭に以下順に名乗りを上げ、一斉に飛び発ち、着地。
総勢17人となった戦士たちが、今一堂に会しました。
『レインボージュエルは、渡さない!』
つられてポーズを取った後、我に返るブロッサムとマリン。未だこうした事にも慣れていません。
『おのれ、何て数だ』
あのキントレスキーですら思わずたじろぐ中、
レインボージュエルのありかを突き止める役目は果たしたと、
ノーザ「さん」は冷静に一時引き上げを指示しました。
プリキュアが沢山いる事に驚きと心強さを感じながらも、
ブロッサムとマリンは先程の敵達の強さに不安を隠せません。

『どうしてこんな事になっているんでしょう。私達、シプレとコフレを探しに来ただけなのに』
不安を口にするつぼみに、無言でそっと腕を絡めるえりか。
既に言葉は無くとも想いは伝わるという事でしょうか。
『本当だよね。私達も遊びに来ただけのつもりだったんだけど、
 寝坊するはチケット忘れるわ、散々な目に』『それはなぎさが悪いと思うよ』
不安そうなつぼみ、えりかをよそに、この状況を笑い飛ばせるなぎさ達。
ラブも、咲も、のぞみも、みんなチケットが見つからなかったり
道に迷ったり、地図が分かり辛かった事を笑い飛ばして意気投合、
それぞれ舞、りんちゃんが呆れてしまう等、女房役の苦労は絶えません。
それでもいつしか、みんなからは自然な笑顔がこぼれています。
不思議そうにしていたつぼみとえりかも、ラブの紹介によっていつしかその輪に加わるのでした。

一方、招かれざる客達の輪も増えています。
プリキュアの存在を報告するキントレスキー達に、1,000年に一度の機を逃さぬよう指示するボトム。
直後、空が暗くなり、邪悪な気配が溢れ、レインボージュエルを巨大が球体が包み込みます。
危険だと言われても、思わず真っ先に球体へ駆け出すのぞみの前に、
『そう、とっても危険よ・・・』
球体の中からノーザ「さん」の上半身が飛び出しました(怖ぇよ)
キントレスキー、アラクネアさん、ハデーニャさん、モエルンバ・・・続々と球体から顔を出し、
ボトムの野望を斉唱するかのように、次々と口にして行きます。
ボトムがレインボージュエルを手にすれば、
その無限の力で暗く冷たい暗黒の世界を築き上げる事。
レインボージュエルを奪えば、プリキュアも力を失う事。
『一筋の光も届かぬ深海の闇に沈むのだ』
皆を代表するように宣言するノーザさん。
その血走った目や変な方向に曲がる関節、顔が怖すぎますって。
徐々に遊園地の姿は禍々しく変貌して行き、地割れによってみんなも分断され、
球体に浮き出た敵達の笑い声が、園内にこだましました。

埋まったシプレとコフレを大きなカブのように掘り出すモフモフ達。
レインボージュエルはまだ完全に奪われていないと、ナッツを筆頭に取り戻す事を考えます。
しかし助けとなるミラクルライトは、先程ポルンとルルンがお化け屋敷前に置いてきたまま。
怖くてもこの際やむを得ません。
シプレとコフレはつぼみとえりかを、フラッピとチョッピは咲と舞を探しに、
残るみんなでお化け屋敷へと向かいました。

気付いた時、つぼみとえりかは不気味なジャングルの中にいました。
植物好きのつぼみでさえ、さすがに気味が悪そうなジャングルを
恐る恐る進んで行くと、突如草が揺れる音がしました。
こわごわ振り返る2人。出てきたのは・・・『メポー!』『ミポー!』
突然の事で怯えて逃げるつぼみとえりか、顔に張り付いたままのメップルとミップル。
我に返って互いを認識し、安堵したものの、別の脅威が襲いかかろうとしています。
あたりの木々が枯れ始め、枯葉を撒き散らしながら現れたのは・・・
俺はカレハーン。カレッチと呼んでくれ♥ってコラァ!』
我らのカレッチ登場。せっかくの自己紹介空しく逃げられてしまいますが、
逃げた2人の行く手を今度は蜘蛛の糸が阻みます。
アラクネアさんに捕えられ、後ろからはカレッチが追いすがり、
シプレとコフレが居なければ変身できない2人に迫る危機。その時・・・

『チェインジ・プリキュア・ビートアップ!』
颯爽とフレッシュチームが駆けつけました。
(約一名、着地に失敗して尻餅をついてしまう兄貴がいますが(笑))
カレッチの枯葉攻撃とラブサンシャインで真っ向から渡り合い、
アラクネアさんにはベリーとパッションが、
続けてパッションとカレッチの足技対決と、先輩らしい戦いぶりを見せつけます。
そしてこの場は任せて、つぼみとえりかにレインボージュエルを託しました。
『でも、私達どうしたらいいか。シプレ達ともはぐれちゃったし・・・』
不安を漏らすつぼみに、ピーチがかける言葉は先程のラブと同様です。
『・・・観覧車。すごく楽しかったね。今度はみんなで一緒に乗ろうよ。
 次はみんなで乗ろうね。シプレもコフレも、友達みんなで!』
遊園地をまだ楽しんでいないのは、ベリーもパインもパッションも一緒。
下らないと言われようとも、その他愛のない日常を守る事こそが、プリキュアです。
ピーチは背後から蜘蛛の糸が襲い来るのを見て取るや、
前から襲ってくるカレッチの腕を取って豪快に投げ飛ばし、アラクネアさんに叩きつけました。
その隙につぼみとえりかを先に進ませます。
つぼみ達をみすみす逃がしてしまったアラクネアさんの苛立ちが、
カレーパン(中辛がオススメ)もといカレハーンに叩きつけられました。
『いつまで寝てる。カレーパン!』
『・・・カレハーンだ』

タイムリミットは刻々と近づいています。
メップル、ミップルを抱えて先を急ぐつぼみとえりかですが、突如落とし穴に落とされました。
同じ頃、フラッピとチョッピ、シプレとコフレもそれぞれのパートナーを求めて
園内を探し回っていますが、その背後に水のお姐さんの、あの特徴的な影が迫り・・・
そしてお化け屋敷に向かったモフモフ達。
その前のミラクルライトを取りに行く踏ん切りがつかないでいるうちに、
ミラクルライトは屋敷の中へと引きこまれてしまいました。
慌てて後を追うモフモフ達。その後を追ってお化け達が中に入って行き・・・
『お化け怖いナツ~!』
閉ざされた扉の奥からモフモフ達の悲鳴が響きました。

落とし穴を抜けた先は、プラネタリウム。
『シプレ達を探すって、こんなに広いんだから無理ですよ・・・』
思わず弱音を吐いてしまうつぼみに、なぎさ達なら絶対に諦めないと前置きした上で、
ミップルとメップルは今できる事を精一杯する事、最後まで希望を失わないよう諭します。
そして、シプレとコフレを信じる事も。
その言葉に俄然やる気を燃やすえりか。その時、高飛車な笑い声と共に流れ星が光りました。
流れ星と思われたのは、巨大な水球を操るシタターレ姐さんです。そして、
『太陽は熱いぜ!チャチャチャ♪』
前門の水、後門の炎。背後からはモエルンバも登場。
既にシプレとコフレを捕えていたシタターレ姐さんは、これ見よがしにつぼみ達に突き付けます。
『信じていたから会えたメポ』『・・・これはちょっと違うミポ』
シプレ達を人質?に取られ、変身前の状況であっても、
つぼみとえりかは希望を捨てないと決めたばかりだと、シタターレ姐さんに挑みかかります。
しかし生身の状況では限界です。巨大な火球、水球が、追いつめられた2人に迫りますが・・・
その時、火が水球を、水が火球を消し去りました。
ドリーム達率いるプリキュア5チームの登場です。
それでもまだシプレ・コフレと言う切り札を手にして得意げなシタターレ姐さんですが、
詰めの甘さは相変わらず、隙を突かれてローズに奪い取られました。
その余波で跳ね飛ばされたシタターレ姐さんは、モエルンバと仲良く正面衝突。
そしてつぼみとえりかも再び変身できるようになり、戦いの舞台は園内へと移ります。

ここで相手はもう一人増え、ハデーニャさんが加わりました。
ドリーム達もピーチ達同様、ブロッサムとマリンを先に行かせようとします。
一緒に戦うと留まろうとするマリンを、レモネードとミントが説きます。
『さっきココ達が言ってたじゃないですか。
 レインボージュエルはみんなの夢や希望が集まって輝いてる、とても大切なものだって』
『私達だけじゃない。
 私達の友達や家族、みんなの希望の光だから、力を合わせて絶対に取り戻しましょう』
そうはさせじと、モエルンバの炎のカーテンが8人のプリキュア達を包み込みます。
『なぎさとほのかは、メップルとミップルがいないとプリキュアになれないの』
このローズの言葉で事態の重さがはっきりしました。
プリキュアみんなの力が絶対に必要だと、ブロッサムとマリンを行かせるドリーム。
サファイヤアローで炎のカーテンを破り、プリズムチェーンで牽制し、
エメラルドソーサーが左右から襲ってくる熟女2人を弾きます。
モエルンバの炎には、真っ向からファイヤーストライクの炎対決を挑みかけ、
すかさずシューティングスターを叩き込み、その隙に駆け出すブロッサムとマリン。
行く手を阻もうとハデーニャさんが後を追おうとする前に、ローズが立ちはだかりました。
一瞬ミルクに戻って不意を突き、一撃を喰らわせた後再びローズへ。
『お前かい・・・!』『あなたの相手は、私よ!』
時間は着実に過ぎて行きます。

『急がなきゃココーーーー!!』
お化けに追われて泣き叫びながら逃げ惑うモフモフ達。
これではミラクルライトを取り返すどころではありません。さらにウラガノスが立ちはだかります。
『またなんか出たココ!』『人をお化けみたいに言うな!』
ウラガノスも一応、気にしているようですが(笑)
そんなウラガノスにタルトはミラクルライトを探している事をうっかり漏らしてしまい・・・
駄目だこいつ・・・早く何とかしないと・・・
そのままみんなでウラガノスに追い回されてしまい、
その間にメップル・ミップルの気配を感じたルルンが、続けてポルンが離脱し、
残ったみんなは小さな箱の中へと隠れました。しかし箱は狭く、ウラガノスにバレバレです。
あっさりと見つかってしまいますが、その箱の中に一つだけミラクルライトがありました。
それを手にしたシフォンによって、あっさりと消されるウラガノス。
そして先程引きこまれたミラクルライトも全員の手に行き渡ります。

ミラクルライトの力によって、ブロッサムとマリンにもレインボージュエルの在処が
時を刻んでいるハートのすぐ傍らだとわかりました。
そして、メップルとミップルもポルンとルルンの気配を感じ、
2人にレインボージュエルの下へと向かわせます。
みんなからミップルとメップルを託されたため、ブロッサムとマリンは責任を感じていますが、
メップル達にはシプレ達が従い、ブロッサム達を先へと進ませます。
行くしかない、そう覚悟を決めて一路走り続けるブロッサムとマリン。
その前にキントレスキー、ムカーディアさん、ネバタコス氏、そしてノーザ「さん」と、
今の2人にとっては荷が重すぎる強力な相手が立ちはだかりました。

キントレスキーとノーザ「さん」、あまりに強すぎる2人と戦うブロッサム、
エターナルの腕利き2人組相手に渡り合うマリン、いずれも相手が悪すぎます。
『勝つ気のない者に、私は負けんぞ!』
弱気になったブロッサムを一喝するあたり、キントレスキーの矜持が伺えます。
そしてブロッサム、マリンに攻撃が迫ろうとしたその時・・・
ブロッサムの前には拳を受け止めるブラックとホワイトが、
マリンの前には精霊の光を広げるブルームとイーグレットの姿がありました。
上空を舞うシロップの背にはルミナスと、モフモフ達が乗っています。
キントレスキー、ムカーディアさん VS ブラック、ホワイト
ネバタコス氏、ノーザ「さん」 VS ブルーム、イーグレット
それぞれが激闘を繰り広げる中、偉大な初代と二代目は新人を労い、
そしてフレッシュチーム、5チーム同様に先へ行かせます。
『ブロッサム、マリン。ありがとう』
『あなたたちがメップルとミップルを守ってくれたから、私達もここに来ることが出来た』
『シプレ達は私達が守るから安心して』
『ここは私達が食い止めるから、レインボージュエルを』
ブロッサムとマリンを行かせまいと後を追う4人の敵幹部たちを
上空からルミナスがハーティエルアンクションで動きを止めます。
その間にブルームはブライトに、イーグレットはウィンディに、恒例の二段変身を遂げて飛び、
ブロッサムとマリンをレインボージュエルの下へと投げ飛ばしました。
アンクションを断ち切って行く手を阻もうとするノーザ「さん」を、
ブラックとホワイトがマーブルスクリューで牽制。
そして、遂にブロッサムとマリンはレインボージュエルの前へと辿り着きました。

『間もなくだ。暗黒が世界を覆う』
ボトムもブロッサム達の前に姿を現し、
それと呼応するように敵達もパワーアップし始めました。
ブロッサムとマリンをボトムの圧倒的な力が襲い、
各地で戦うプリキュア達全員も苦戦を強いられています。
倒されても、懸命に立ち上がろうとするプリキュア達。そして、
『まだです・・・!』『もう少し、もう少しなんだから・・・!』
懸命にレインボージュエルへと手を伸ばす、ブロッサムとマリン。
その時、時間が訪れました。ジュエルの蓋が開き、中から光が溢れます。
希望が輝くと思いきや、その周囲ごと一気に飲み込むボトム。
レインボージュエルは奪われ、園内はさらに荒廃します。
各地で戦いを繰り広げていた敵達も、希望が失われた今、
プリキュア達の勝ちは無くなったと確信し、ボトムと一つになるよう集まり始めました。
巨大化したボトムが、立ち上がります。

『こんなの、どうやって戦うの・・・?』
流石のマリンも諦め気味の、この状況。それでもブロッサムは折れていません。
『まだです。約束したんです。みんなと、いっぱい、約束したんです・・・』
立ちあがるブロッサムの目には、涙が溢れています。しかしその瞳は強い意志を湛えています。
『みんなと一緒に観覧車乗ろうって、約束したんです。
 みんなで力を合わせようって、約束したのに・・・なのに私達、助けられてばっかり。
 シプレ達も小さい体なのに、自分より小さい子達を守るために頑張りました。
 だから私だって頑張りたいんです。みんなと力を合わせたいんです!頑張りたいんです・・・!』
そのブロッサムの姿は、マリンにも立ち上がる勇気を与えました。
先程と同様、そっと腕を絡めて立ち向かいます。
『そうだった。私達なら何とかできるよ。今までも、これからだって私たちは一緒。
 プリキュアもあんなに沢山いて驚いたけど、みんな気持ちは一つだった。
 私達も一つになれるよ。沢山の希望の光を守らなきゃ。だから、一緒に頑張ろう』
涙と共に、マリンの言葉に頷くブロッサム。そして2人は高らかに宣言します。
『私たちは絶対に諦めない。希望は捨てない!』
巨大なボトムの身体を駆け登るブロッサムとマリン。
何度振り落とされそうになっても負けずに走り続け、フローラルパワーフォルテッシモを叩き込み、
それが効かずとも、希望は失われても、暗黒が支配したとしても、諦めません。

その時、最後まで諦めない2人の心に残った希望の光に反応し、
ミラクルライトが光り始めました。今こそミラクルライトを使う時です。
上空のシロップの背でモフモフ達が降り始め、
対岸で見守っていた人々も、みのりを皮切りにしてみんながミラクルライトを振り始めます。
ブンビーさんまで(笑)(この場にいつき、ゆり、薫子さんとプリキュアが3人いる件)

ミラクルライトの力と共に、総勢17人の戦士達がブロッサム、マリンを中心に一同に会しました。
『私たちの希望の力、受けて見なさい!』
最後の戦いの火蓋が、切って落とされます。
ボトムに挑む17つの光。一つ一つは小さくても、彼女達は一人ではありません。
そしてミラクルライトの力でしょうか、皆は一斉にスーパープリキュアへと変貌しました。
『溢れる希望に勇気を乗せて、光り輝く未来に届け。
 プリキュア・レインボージュエル・ソリューション!!』
レインボージュエルが無くとも、一人一人には絶対に消せぬ希望の光があります。
『私達が諦めない限り、希望は絶対無くならない!』
希望は奪ったはずだと困惑するボトムに対するマリンの答えを受け継いだ、
ブロッサムの叫びがこだまします。
『希望は私達の中で、輝いているんだからああああっ!!!』
そして前作オールスターズ同様、ブラックから順に受け継がれた力を
最後にブロッサムが紡ぎ上げ、ボトムを闇へと沈めました。

花火が上がり、雲の切れ間から陽が差して、パレードが始まります。
ようやく遊園地での楽しいひと時を満喫する、17人の少女達。
かたやチョコポップコーン、チョコパフェを買い求め、
かたやメリーゴーランド、かたやコーヒーカップと楽しんでいます。
そしてみんなで一緒に観覧車に乗るという目的も果たしました。
次にレインボージュエルが開くのは1,000年後。
その時また闇の力が現れたとしても、
今度はもっと大きなレインボージュエルとなって再び対抗する事でしょう。なぜなら・・・
『こんなにいっぱいの希望の光があるんだもの』

後日、相変わらず朝が弱いつぼみを起こしにえりかがやってきます。
カーテンを開けると、つぼみのけたたましい声が響きました。
今日は特別な日、みんなでチョコを買いに行く日です。
窓の外には、既に15人の少女達がつぼみの目覚めを待っていました。
つぼみとえりかも、もうこの輪の中の友達です。


冒頭で触れた通り、プリキュア達の共演もさることながら
この作品では敵たちの再登場が楽しみで、かつ楽しめました。
全員を束ねる役にノーザ「さん」を起用しているのも、一番直近の敵である事ももちろんですが
彼女が一番の適任者という事が言えるでしょう。
例えばNo2キャラとしてアナコンディさんやカワリーノも考えられますが、
愛に殉じ、ある意味「成仏」したように見えるアナコンディさんや
ブンビーさんの部下として生まれ変わった?カワリーノが出ては違和感があります。
もっともカワリーノはブンビーさんと一緒にお客さんとして紛れていますが(笑)
他に考えられるのはベルゼイかイルクーボですが、
逆に作品が過去のものだとその脅威が伝わり難かったのかもしれません。
本来のターゲットである子供達に、初代のブラック・ホワイトの事は伝わったとしても
初代の敵キャラクターでは過去すぎてしまい、
それ故にドツクゾーン組からの再登場はウラガノスだけだったのだと考えています。
もっともノーザ「さん」の凄まじい顔芸、嫌な方向に曲がる関節など、大人が見ても強烈で、
これをイルクーボがやったとしたら・・・あまり想像したくありません(笑)
フレッシュの敵で出せるのは彼女とクラインしかいませんが、
一人で敵達を纏め上げ、かつ強烈なインパクトを出したノーザ「さん」の存在感が見事です。

ナイトメア・エターナル組からも個性的な面々が見受けられました。
この人選でも例えばスコルプさんを出してしまうと、狂言回しのブンビーさんの存在があるため
妙な空気になりかねません。またシビレッタさんとイソーギン&ヤドカーンを
失礼ながら消去法で消すと、残るはネバタコス氏とムカーディアさんとなります。
ネバタコス氏はやや今作での影が薄いのに反し、ムカーディアさんはこれこそ本性というか、
本編でもっとこのノリノリの悪役っぷりが見たかっただけに、吹っ切れ感が妙に爽快でした。
また、いわゆる「中の人ネタ」的にも、ホワイトと対峙・対決する場面から
忠太郎VS飼い主のようなものが楽しめました(ただの偶然だと思いますが)
ギリンマ君、ガマオ君、ブラッディ氏はビジュアル的な問題か、
はたまたコンビを組ませる相手が難しかったからなのか、
ナイトメアからは女性陣だけが復活している点が異例です。
しかしアラクネアさんはカレッチと何だかんだでいいコンビネーションを見せつけて、
ハデーニャさんはおそらく「ミルクの仕返し」要員と思われるので、
この人選にも意味があったと思います。

ドロドロンを除いた全員が登場という好待遇に恵まれたダークフォール組。
これはもちろん彼らの濃すぎるキャラクターが影響しているのかもしれませんが、
誰とも絡ませやすいキントレスキー、狂言回しも真面目も出来るカレッチ、
そしてルージュ、アクアの火・水属性に対抗するモエルンバ、シタターレ姐さんと
使いやすい面々だった事が大きそうです。
(ドロドロンはアラクネアさんと「糸」が被ってしまうというのもありそうです)
モエルンバ対ルージュの炎対決であったり、炎のカーテンを打ち破るサファイヤアロー等、
見てみたいと思われる組み合わせが現実に見られ、
また「カレッチと呼んでくれ」「カレーパン」など、ファンなら思わずニヤリとさせられる台詞回し、
常に真っ向勝負を挑むキントレスキーとの対決など、
彼ら全員のインパクトは抜群です。
欲を言えばブラックとキントレスキーの一騎討ちを、もっと見たかった気がしますが・・・

ドツクゾーン組が少ないのは前述の理由と思われますが、
それでもなかなかどうして、ウラガノスは一人で結構頑張っていました。
ブンビーさんを会話させるために高木さんの出演できる役という事情もあると思いますし、
何役か兼任させるという点ではポイズニー姐さんやジュナが出ても良さそうですが、
あくまで主役は「プリキュア」。無い物ねだりは仕方ない事として考えます。

さて思わず敵の事から書き始めてしまった通り、
今作では復活した敵キャラ達が生き生きと動いており、
敵キャラオールスターズと言っても過言ではないかもしれません。
その反面、プリキュア達においては、特定のキャラクターの出番が極端に少ないなど
扱いに差が見受けられるのが否定できません。
これはどうしても致し方の無い事ですが、少々残念にも感じられる事でもあります。
もっとも、前作オールスターズDXではフレッシュ勢に花を持たせながらも
全員に等しい見せ場があり、みんなの出会いを中心に描いていたので、
それを踏まえて細かい説明を割愛したという事情は評価しています。
どうしても削らざるを得なくなってしまったからこそ、
つぼみとえりかの成長と進歩、ラブ達が受け渡すものといった、
本作のメインテーマに比重が置かれる事になったと思います。

前作では「出会い」が描かれたオールスターズ。
今回描いたものは「受け継がれるもの」、そして「先に進むという選択」だと思います。
作中で、先輩となるプリキュア達は何度もつぼみとえりか、
ブロッサムとマリンを先に進ませようとします。
プリキュア達のみならず、メップルとミップルまでもがそうさせる理由は何なのか。
過去のプリキュア達に出会えるのは嬉しい事です。
今でもブラック・ホワイト・ルミナスの姿を見る機会があるのも、
私が大好きなブルーム・イーグレットに会えるのも、
5チームの活躍が楽しめるのも、フレッシュ勢の姿に胸を躍らせるのも、
オールスターズという機会があってこそです。
しかし、過去を省みるだけではなく、先を進んで欲しい。
そのようなメッセージと共に、前に進む事を押し示しているように見受けられました。

前作におけるラブ達同様、この作品でのブロッサムとマリンはまだ未熟です。
それでも、ハートキャッチのラストを見届けた今に於いても、変わらぬ境地が見いだせました。
不安そうなつぼみに寄り添うように、無言でそっと腕を絡めるえりか。
対して後半では不安を抱いたマリンが、ブロッサムに腕を絡める事で不安から脱しています。
こうした関係から伺える信頼関係であったり、
ブロッサムが涙と共に絞り出すように頷く「・・・はい!」などは、
あの本編48話での、ゆりとともに最後の変身をした場面が重ね合わされます。
控えめかつ弱気なようで、実は芯の強さを持ち合わせていたつぼみ。
その最初期にこのような姿を見る事が出来て、
ブロッサムが「最弱」でありながら「最強」成り得たのが解る気がしました。

他にも観客たちに紛れ込んでいる登場人物探しや、
時折喋る宮迫や志穂など、(健太、加代ちゃんにも喋って欲しかったのは欲張りでしょうか?)
見返す度に小ネタを探すのも楽しそうな作品、まだまだ奥が深そうです。

なお、特筆すべきはEDでしょう。
あのCGアニメーションの凄さを初めて見た時は圧倒され、
本編そっちのけで何度もBD特典の完全版を見返してしまった事を白状します(苦笑)
ドリーム・ルージュ・レモネード・ミント・アクア(5)

ピーチ・ベリー・パイン・パッション(4)

ブラック・ホワイト・ルミナス(3)

ブルーム・イーグレット(2)

ローズ(1)
と、徐々に登場してくる冒頭からカウントダウンのようで、
その直後勢いよく登場するブロッサムとマリン、
そしてモデリングやダンスの見事さもさることながら、
「壁蹴り」を披露するブラックとホワイト、夜のビルをバックにする5GoGoチーム等、
かゆいところに手の届くファンサービスぶりがたまりません。
ブルームとイーグレットにはきちんと精霊の光が煌めいていたり、
本編でもダンスをしていたフレッシュ組の切れの良さが突出していたりと、
細部までこだわった作りは本当に凄く、ひょっとして本編以上に手間がかかっている気がします。
後半の全員ダンス、そして作品毎のパートと、その際後ろで動きを止めているみんなといった
(個人的にはブルームとイーグレットのパートの後ろで止まったポーズのブラックが可愛いです)
個々のシーンも見応えがありました。
後の「ミラクルダンスステージ」と比較しても引けを取らぬ質の高さ、
今でも通用する高い水準を持ったEDです。
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まるっさ

『船頭多くして船山に登る』

前作DX1はほとんどドリームが実質主人公状態でそれはそれで嬉しかったのですが、やはり要所要所は当時の新作であるフレッシュが挿入されるため、正直どっちつかずで、まさに先に挙げました言葉状態でした。
その点DX2の場合はメインをブロッサムとマリンだけに絞り、まるで二人の目を通じて初代からフレッシュまでの(順序は逆ですが)『プリキュアバビリオン』でも見ているような感覚・そしてジャンプでおなじみの『お前達は先に行け』パターンが入るなど、ハートキャッチ組の残念作画はさておき物語としてのクオリティ自体はDXシリーズの中でも一番高かったのがこのDX2だったと思います。
加えてもう二度と見られないであろうと思っていたスーパープリキュア(厳密には各劇場版のとは違いますが)が見られたりサブキャラの出番が多かったりなどサプライズが一番充実していたのもDX2なのでは、と。(DX3は作画は良かったのですが、DX2と比して新鮮味に乏しかったのが・・・)

あと個人的に観ていて声を出して驚き喜んだシーンの一つがそのスーパープリキュアでしたが、もう一つは馬越さん作画の直後の3DCGでの疾走シーンのBGMが『昨日のわたしを超えていく』であったことだったりしますw
やっぱりあのBGMは最高です!

それでは。
by まるっさ (2012-05-05 12:17) 

スティクス

>まるっささん
受け止め方は人それぞれですから、
私はDX1にはそのような印象を受けませんでしたが・・・
個人的にDXシリーズは、ストーリーを楽しむというよりも
多少の問題は考えず、むしろお祭りを楽しむ感覚で
大勢のプリキュア共演による雰囲気を感じる作品群だと考えています。
また、絵柄に関しても描く作品毎に異なる個性を上手に融和し、
中庸の視点で描き切っている青山氏の力量も評価しています。

ご指摘のBGM、ここは私も熱くなりました。
やっぱりこの曲がかかると思わず身を乗り出してしまいますね。
本当にここぞという場面で使われるからこそ効果的です。
そのうち「三人の絆」のリアレンジにも期待したいものです。
by スティクス (2012-05-05 23:09) 

なぎほの

私も、疾走シーンのBGMで『昨日のわたしを超えていく』が流れた時は、電流が走るように体が震えたのを覚えています。
もっとも、プリキュアを初めて観たのがDX2だったので、当時は曲のタイトルすら、何も知りませんでした。
ただただ、女の子達の真っ直ぐさ、曲のかっこよさと美しさ、バトルの激しさや、絵の美しさに圧倒されていました。
そして感動のあまり、次々とDVDを借りまくり、シリーズ全作品を完走してしまいました。
DX2は、私をプリキュアの世界へ誘ってくれた思い出の作品です。

DX2のサントラCDが欲しいのですが、レンタルショップにもないし、販売されなかったのでしょうか。
by なぎほの (2012-05-06 21:53) 

スティクス

>なぎほのさん
この作品がプリキュアデビューだったのですね。
出会いのきっかけが素晴らしい作品で本当に良かったです。
あの曲、シビれますよね。さかのぼって視聴されて行くうちに、
「鏡の国」であの曲を耳にされた時には
また違った感動があったのではないかと思います。

>サントラ
私はあまり意識した事が無いのですが、どうなのでしょう。
描き下ろしの新曲が無いとリリースされないのか、それとも・・・?
by スティクス (2012-05-06 22:33) 

なぎほの

DX1と3はサントラが出ているんです。
今更ですが、DX2も出して欲しい〜( i _ i )
by なぎほの (2012-05-06 23:02) 

横浜学園都市部

今回の作品は、ブロッサムとマリンを主人公にして、他の面々はサポートに徹しているというポジションになりましたね。

因みに台詞の数が少ないのはかれんで、2回しか発しなかったそうです。

さて、この作品にはひっかけているものが有ります。

それは、過去のプリキュア達のフルボッコです。

この部分は、ハートキャッチにおいてムーンライトが敗北した部分をひっかけているそうです。

DX3にもスイートにてひっかけている部分が有りますが、此方はDX3の感想の時に教えます。

by 横浜学園都市部 (2012-05-07 12:25) 

スティクス

>なぎほのさん
そうだったのですね。確かに1作だけ出ていないのは残念です。
何か大人の事情でもあるのでしょうか・・・?
by スティクス (2012-05-07 21:12) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
毎年恒例の新人研修(笑)といった感が良いですね。
昨年ではひよっこだった子達が先輩として後進の指導に当たる姿は
受け継がれて行くバトンというものをつくづく感じさせます。

>かれん
本当に少ないですよね・・・敵の中でも少な目のネバタコス氏より
さらに少ないんじゃないかと気になりました。
DX1や3でそこそこ挽回するので、良しとしたいです。
(その分DX3ではせつなやいつきが残念な事になりますが・・・)

>フルボッコ
確かにムーンライト敗北の印象がまだ強い時期ですので、
ひっかけていると見る事も出来そうです。
それでも、決して諦めずに立ち上がる
新人ブロッサムの姿を見る事が出来て、
彼女の強さとは物理的なものではないものなのだと実感させられます。
DX3のその「ひっかけ」、再見の際に念頭に置いて見て見ます。
by スティクス (2012-05-07 21:17) 

ミスタープリキュア

これも拝見した。

今回もまた、「ホワイトバック・スローモーの初対面」「現役は先輩を知らない」「妖精達は知っている」が使われているが、ブロッサム・マリンが先輩(特にフレッシュ)を見た時の驚き様が、DXのフレッシュやDX3のスイート以上にすごい。でもそれは、ブロッサム・マリンがそれぞれ「引っ込み屋で大人しい」「はりきり屋で突っ込み屋」と、それまでのピンク・ブルーとは一変しているからな。
(マア、「戦隊」でも「レッドがリーダーじゃない戦隊」がここん所多いから、「一つスーツの役割を変えてみようか」というスタッフの考えかもな)

そして今回のワル達「再生幹部軍団」が、皆ツワモノ揃いだ。しかし初代のダークファイブと3人衆が皆無なのが意外。ダークフォール5大幹部が、ドロドロン以外全て出ているのとは対照的だ(でもキントレスキーは目立つな)。

そして群集役で、過去の脇役や異世界住民達がDXよりも多く出演、中でもブンビー・南・西といった、かつての悪役が登場している。皆、昔の上官や仲間を見て驚いたろうな。でもブンビーは「プリキュア5ならやってくれる。あいつらは俺に生きる望みを教えてくれたからな」、南と西は「イースならやれるだろう。仲間と共にラビリンスを開放してくれたからな」と、それぞれ思ってたろう。

そして何より群集の中には、霧生姉妹(そういえば彼女達も元ワルだな)・いつき・ゆり・薫子といった、後のプリキュアや番外プリキュアが混ざっている事だ。まさかいつきが後に彼女たちの仲間に入るとは、誰も思っていなかったろう。それに他の4人も「かつてはああだったな」と思っていたろうな。
。そしてゆりは能力を復活し、薫子も1回だけキュアフラワーに変身したからな。

でも「フェアリーパーク」の設定がこの回というのは惜しいな。また映画で再現してくれないかな。横浜だって2回舞台になったしな。
by ミスタープリキュア (2012-12-07 11:41) 

スティクス

>ミスタープリキュアさん
この作品での出会いの場面や、先代プリキュアを見た場面は
確かにインパクトがありましたね。
えりかだけでなく、実はつぼみも結構なハイテンションを内に秘めているので
2人の性格が良く表れていると思います。
それでなくとも、フレッシュ組の変身に続くあの先輩達大集結を見れば
HC組だけでなくとも驚いてしまいそうですが(笑)

>再生幹部軍団
こちらの共演も楽しかったです。
初代~MH組からウラガノスだけなのがやや寂しいですが、
濃い面子揃いのダークフォール勢が多いのが嬉しかったです。
(ドロドロンはちと残念です。奴もものすごく濃いキャラなのに・・・)

ブンビーさん、西&南コンビは、内心そう思っていたかもしれませんね。
その台詞が無いため想像するしかありませんが、
彼らなら、口に出さずともそう考えていそうです。
同じく満と薫も、咲と舞なら・・・と考えているのでしょう。

そしてHCを最後まで観た後だと、
群衆の中にプリキュアが3人も紛れている事実が面白いですね。
もっともこの時点では、いつきは覚醒前、ゆりは心の花も種も喪い、
薫子さんもおそらく戦えないと思いますが・・・

>フェアリーパーク
来春のオールスターズとはいわずとも、また見たい世界観ですね。
次は1,000年後かもしれませんけれど(笑)
by スティクス (2012-12-08 08:10) 

ミスタープリキュア

そんな事無いと思うな。今でもやっているだろう(だといいね)。

そしてまだ行った事の無い(か?)スイートやスマイルが行ってみたとすれば、次の様な事が起きるかもな。
1.タルトがキャンディと出会って、「久し振りやなあ、でも横浜の事件は大変やったなあ」「ホントですクル」と会話するだろう。
2.響がなぎさ・咲・のぞみとともに、お菓子をパクパク。
3.アカネとひかりの「タコカフェ」(恐らくパークに出店してとして)であかねがタコヤキを食べ、「ごっつうまいわ。本場の大阪にも負けんわ」と舌鼓。でもミキタンはタコ嫌いだから食べないだろう!
4.うららがカレーライス、ラブがハンバーグを食べてるレストラン(そんなのあったか?)で、なおがいろんな料理をパクパク食べて、2人はアッケに取られる。
5.やよいがえりかと出会い、やよいが「うちのママ、えりかのママの店で働いてるのよ」というと、えりかが「へえ、そりゃ奇遇ねえ」と発言。
そして何より、あゆみが親友と共に来園しているのを見て、皆は喜ぶだろう。すっかり明るくなり、親友も出来たあゆみの顔を見たいものだな。

しかし一つだけ気になる事が有る。「フェアリーパーク」は遊園地だから、当然入場料・アトラクション代・食事代などががっぽり取られる。でもその儲けた金をどうするのだろうか?アトラクションなどの施設は、妖精の妖力でほいほい出来るのだから、もしかしたら、恵まれない人や施設などに寄付するんじゃないのだろうか?もし今だったら、岩手・宮城・福島などといった、東日本大震災に遭われた県だろうな。何しろ1年前に震災が起きた時、初代からリズムまでの21名が「みんなの心を一つに」と呼びかけたぐらいだったから、当然やるだろうな。そして寄付された震災地でも、プリキュア妖精からの寄付金だったら大いに喜ぶだろう。
(俺って現実主義だな)
by ミスタープリキュア (2012-12-09 17:20) 

スティクス

>ミスタープリキュアさん
今も何処かにあると考えた方が楽しそうですね。
やっぱり来春のオールスターズの舞台になっても良いかもしれません。

数々の予想の中で、これは間違いなさそうです。
>2.響がなぎさ・咲・のぞみとともに、お菓子をパクパク。
そしてみゆきがクッキーを当分する、と。
たこ焼き予想も楽しいですね。敬遠するmktnの背後で、
さりげなく食べているウエスターさんの姿が目に浮かびます。
やよいとえりかの「親同士の」接点がある以上、こちらも期待したいですね。
尤も「知らないまま」で親同士が知人というのも面白そうですが。

>遊園地
実際には経費もかかりますからねぇ・・・
まあ、浦安の夢の国でもその辺は匂わせないようにしていますし、
作中の描写では入場ブースはあるものの
お金をそこまで使っているような印象を受けなかったので、
案外タダなのかも??
そして寄付に回すという発想は私も歓迎したいです。
そのための寸志が入場料代わりとかでもアリかもしれません。
by スティクス (2012-12-09 20:53) 

ミスタープリキュア

そうか、タダだったのかも知れないな。確かに冒頭で、シフレらがミラクルライトを配っている時は、皆金を払ってなかったからな。他もそうだろう。

あれから随分と投稿作を拝見したが、この時期はまだプリキュアが17名という事もあってか、各キャラの個性を映していたな。まずHC組がフレッシュ組と出会って、仲間を探そうとしてもすれ違い続き、そしてやっと全員集合となっても、なぎさとラブは「チケット忘れた」、咲とのぞみは「道に迷った」と言って、やがて皆で大笑いと、なんともノンキだった。これを見てつぼみは、「プリキュアて何てノンキなのかしら」と思ってたろう(ムーンライトやフラワーのイメージは知っているから、全然イメージが崩れたろう)。

一方の妖精達も、冒頭、ポルンとルルンがメップルとミップルの風船配りに気を取られ、ライト配りをほったらかしにしてしまい、慌ててライトのあるお化け屋敷に急ぐも、そこで、自分達が仕掛けた(かもしれない)お化けに驚くという、何たるトンマ、更にそこへ現れたウラガノスに、タルトが目的をベラベラ喋っちゃうという、これまたトンマぶりだ。でも隠れた箱にライトが見つかって、それでウラガノスをボトムに吸収させないままやっつけたのだから、マア良しとしよう。これが次のDX3で、今度はシャドウをやっつけるといった殊勲を立てるのだから。
(でも、ウラガノスが「人をお化けみたいに言うな!!」と言ったが、あの形相と図体見たら、プリキュアじゃない一般人は誰だって驚くだろう。もっともサンクルミエールのフォーカスレディー・美香だったら「ワァすごい!!特ダネだわ!!」と叫んでシャッター切りまくるだろう)

更に「再生幹部軍団」も、ウラガノスやキントレスキーといったパワー派以外にも、いろんなのがいた。中心的な冷酷悪女のノーザを筆頭に、これまた冷酷悪女のアラクネア、やたらに乗りがいいモエルンバ、キョーレツタカピーのミズ・シタターレ、珍しいオバタリアン幹部のハデーニャと様々だ。だがアラクネアとカレハーンがフレッシュ組の攻撃で吹っ飛ばされ、アラクネアが「いつまで寝ている!?カレーパン!!」と叫んだのは笑えた。パン屋の娘のブルームならともかく、組織違いとはいえ、同輩にまで「カレーパン」呼ばわりされるのは傑作だ。これでブルームがシタターレと出会い、「アッ! お前はハナミズターレ!!」「ミズ・シタターレでしょ!!」とやり取りしたらパーフェクトだったなァ。
(でも名前を間違えるくらいまだいい。ナイトメアやエターナルの構成員なんか、ドリーム達には名前を言ってもらえず、組織名称でしか言ってくれないのだから。ブンビーだって改心前は「ナイトメア!」「エターナル!」としか言われなかったもの)

またその再生幹部軍団は、キントレスキーが橋を壊してしまったため、観客との絡みは一切なかったが、もし幹部軍団が、満&薫・ブンビー・西&南といった元ワル勢を見たら、こう言ってたかもな。
*モエルンバが満&薫を見つけたら、
「セニョリータ、アクダイカーン様に命を授かったのに、プリキュアはおろか、人間達の味方をするとは、何と恩知らずな奴だな、チャチャチャー!」
*アラクネアがブンビーを見つけたら、
「よくもギリンマ・ガマオ同様、私に散々嫌味を言ったり、こき使ってくれたな!!」
*また、ハデーニャがブンビーを見つけたら、
「フン、かつてはアラクネアの上官だったお前が、私やブラッディやカワリーノの部下に成り下がり、果てはプリキュアや人間の味方までするとは、何とも落ちぶれた奴よねェ!」
*更に、ムカーディアがブンビーを見つけたら、
「お茶くみしか能が無く、プリキュアのリーダーに志願し、挙句の果ては、ルージュの前で私の正体をバラしてしまい、作戦を台無しにしてくれたな!!」
*ノーザが西&南を見つけたら、
「よくもメビウス様を裏切り、プリキュアの仲間になって、ラビリンスに汚点を残してくれたな!!」
(それにしても、ブンビーは因縁有る奴が多いな。これに対し、ブンビーならアラクネアに対しては「直属上官が私だから良かったのだ! カワリーノだったら使い捨てにされたかもな!!」と言い返したかもな)

こういった奴等を相手にして、HC組は大変だったろうな。まだプリキュアになりたてのホヤホヤだし、それにパワー派幹部でも、TVで相手のクモジャッキーは、ウラガノスみたいに体がガッチリしてないし、キントレスキーみたいな強烈怪力じゃないからな。やがて戦いによる経験を積んで、最後は宇宙的な規模の相手に立ち向かえるのだから。

さて、もうすぐ2012年も終わりだ。色々なプリキュアオールスターズ作品を見て楽しかった。そして2013年のTV新シリーズ(あえて「DP」としとこう)や、新オールスターズ映画の情報も気になるところだが、一番なのは、あと1ヶ月間の現役のスマイル組の活躍が楽しみだ。はたしてどの様な決着を着けるのだろうか?そしてバッドエンド三幹部はどうなるのだろうか?幹部軍団メンバーのTVでのラストみたいになるのか?あるいは満&薫やブンビーらの様な結果となるのか?

また私めとしては、そちらがHC以降の映画作品の情報を出してくれるのを楽しみにしている。

では、良いお年を。
by ミスタープリキュア (2012-12-31 15:54) 

スティクス

>ミスタープリキュアさん
只今帰省中のため、手短に失礼します。

ご指摘の通り前半部分では敵味方妖精問わず、
個性の描き方が楽しめたと思います。
特に敵幹部達の再登場は、いずれも濃い面子ぞろいなだけに楽しめました。
「カレッチと呼んでくれ」「カレーパン」や、ブンビーさんの存在そのものなど
過剰になりすぎない程度でファンサービスが充実していたのも良いです。
例に挙げていらっしゃる組み合わせももちろん観てみたかったですが、
そこは逆に、想像力で補えるというのも一種のファンサービスかもしれません。

2013年も新シリーズ、春のオールスターズ、そしてスマイルの総括と
気になる要素が多々あります。
本年も全力で向き合う所存ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

ところで劇場版HC、とっても記事執筆が難しいんです・・・
せっかくパリやモン・サン・ミッシェルまで行ってきたというのに、
この名作に向き合う事の難しさに日々苦しんでおりまして・・・
完成までには当分時間を要しそうです。すみません。
by スティクス (2013-01-01 21:12) 

ミスタープリキュア

そうか。やはり記事執筆はかなり遅れるのですな。いつでも待っている。

あれ以来私めは、何度もユーチューブ投稿作を拝見するも、その度ごとに削除されてつらい思いをしていた。せめてDVDでも借りねば…と思っていた。でもレンタル代かかるしな…。

そんな矢先、(宣伝的で恐縮だが)来たる5月5日に「アニマックス」でこの作品が放送される事が判明した!しかもこ「アニマックスは、5月3日からこの日まで無料放送だと言う!そのため、BS放送が受信できるテレビを持っている人は、誰でも見られる訳だ!私めの家のテレビも受信可能なので、早速この日は録画する事にしている。楽しみだ。

プリキュアファンの諸君、5月5日はアニマックスで「DX2」を見よう!そして録画しよう!プリキュアの勇姿と歴代ワルどもの大暴れを拝見しよう!!
by ミスタープリキュア (2013-04-21 23:47) 

スティクス

>ミスタープリキュアさん
遅れる、というよりも手が付けられないといった方が近いです。
期待に添えずすみませんが、劇場版を書き上げるのは相当負担がかかるので
正直、いつになるのかわかりません。

>ユーチューブ投稿作
うーん・・・私としては本編まるまるupには否定的なのでコメしづらいです。
例えばみどころ抜粋ダイジェストであれば興味を惹かせるためのツールとして
価値はあると思うのですが、本編全てを無断掲載するのは
やっぱり作り手に対して失礼だと思うんですよ。
そんなに高いものでは無いですから、レンタルしてもいいと思いますが・・・
DVD買っても数千円程度ですし。

無論アニマックスの無料放送はきちんとしたルートですから、
これは素直に嬉しいです。
この機会に他の劇場版も放映してくれるといいですね。
by スティクス (2013-04-24 09:10) 

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