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魔法つかいプリキュア! 第25話『夏だ!海だ!大はしゃぎ!かき氷が食べた~いっ!』 [魔法つかいプリキュア!]

 プリンセスプリキュアに続き、二年連続の水着回!
 この並行視聴では、まだプリンセスプリキュア28話に至っていないので、記事で触れるのはフレッシュプリキュア2話以来、実に8年ぶりです。
 みらいとリコがことはに振り回され、勝木さんが怪奇現象を目撃しまくるといったドタバタ劇も楽しく、夏休みに肩の力を抜いて楽しむにはもってこいの一編でした。
  
 朝日奈一家に勝木さんとまゆみを交え、みんなで海へとやって来ます。車の中で、喋るモフルンを訝る勝木さん、誤魔化すみらいといったお約束を経て、改めてことはを「夏休みの間遊びに来ているリコの故郷の友達」として紹介します。

 海に到着したみらい達。海の家の「イチゴメロン味かき氷」を楽しみにしていましたが、あいにく製氷機が壊れて臨時休業です。業務用製氷機の故障という事態は、家電メーカーのエンジニアである大吉さんの闘志に火をつけ、修理を申し出ました。それでもすぐには直りません。その間、みんなで海を楽しむことになりました。
 もっとも「小さい頃のはーちゃん」という話に食いついてくる勝木さん等、気苦労がありそうですが・・・この時はまだ、それが些末な出来事だと言う事に誰も気づいていません(笑)

 帽子を忘れたみらいのために、ことはは無から有を作り出す魔法を駆使して、モフルンの分も含めて四人おそろいの帽子を作り出します。ことはの魔法の凄さを認めながらも、リコは魔法を使うところを見られないよう念を押しますが・・・
『誰にも見られずに魔法で海を楽しくしちゃおう!』
 みらいとリコが海へ向かった後、こっそり口にすることは。嫌な予感しかしません(笑)

 なぜかヤモーも海へ来ていて、人気の無い岩場でドクロクシーのカカシにエメラルド奪還を誓っています。背後に現れたラブーに目もくれず、ドクロクシーの骨に向き合うヤモー。
『なるほど!そのような策が・・・さすがドクロクシー様!かしこまりました。その策で必ずや!』
 骨が語りかけて来たとは思えません。ヤモーだけがお言葉を聴いたのか、それとも・・・?

 みらいとことはは、水着に着替えて勢いよく海へダイブ!海からリコを誘います。浜でヤドカリをつついているリコは、のんびりしているだけで十分だとみらいの誘いを断わりますが・・・のんびりさせてもらえませんでした(笑)。ことはがこっそりかけた魔法で、リコの浮き輪が大きな魚のようになり、凄まじい勢いで海へとすっ飛んで行きます。取り残された勝木さんが目を白黒させる中、巨大な魚浮き輪がリコを引きずり回しました。見かねたみらいがこっそり魔法で助けますが・・・
『キュアップラパパ!リコ、止まって』
 確かに止まりました。リコだけが(笑)。魚の浮き輪に置き去りにされて、哀れリコは海へと落下。
『リコちゃん大丈夫?』
『・・・大丈夫』
 気遣うまゆみにorzの体勢のままサムズアップするリコは、とても大丈夫には見えません(笑)。

 お次はスイカ割り。目隠ししたまゆみを、みらいとリコと勝木さんが誘導します。
『キュアップラパパ!スイカよ割れやすくなーれ!』
 するとスイカがみるみる巨大化。慌てて逃げ出すみらい達ですが、目隠ししたままのまゆみは、迷いなくポイントを定めて気合一閃!スイカに棒を叩き込み、見事綺麗に真っ二つになりました。まゆみが目隠しを外す前に、リコがこっそりサイズを元に戻す魔法をかけたお蔭で気づかれずに済みましたが、もちろん勝木さんにはばっちり見られています。目の錯覚や蜃気楼だと誤魔化しますが、そんなレベルの話ではありません(笑)。

 お次はビーチバレー。リコがスパイク決めると同時にことはが魔法を掛けました。人類滅亡レベルの殺人スパイクが砂を巻き上げ、砂まみれになるみらいとまゆみ。大洗女子学園バレー部キャプテンを務める勝木さんも、これにはびっくり仰天です。
 その後もことはは、子ども達の砂の城を巨大化させたり、魚を宙に舞わせたり、イカとタコがデカくなったり、トウモロコシと焼きそばもデカくなったり、水で作ったイルカを舞わせたり、キュアップラパパと魔法の言葉でハチャメチャ大混乱。魔法じゃなくご迷惑かけています。都度それを鎮めたみらいとリコは精根尽き、爆裂魔法を放った後のめぐみんのように浜辺へぐったりと横たわりました。

 あれだけ魔法を使っても、ことはは疲れるどころか元気いっぱいで、モフルンと共に製氷機の修理状況を見に行きました。一方みらいとリコは立つ気力も無く、笑顔で手を振ることはをぐったりと見送ります。その一部始終を、ヤモーが偵察しているとは知る由もありません。

 大吉さんの腕前でも、製氷機はまだ直っていませんでした。みらいとリコのために、かき氷を持っていこうと考えていたことはが顔を曇らせていると、怪しげなお兄さんが洞窟の奥にある天然氷について教えてくれました。ことはは疑いなく信用して洞窟へと向かいますが・・・その後ろ姿を、変身を解いたヤモーがほくそ笑んで見送ります。

 ことはの姿が見えず、みらいとリコはかの子さんの目撃証言を手掛かりに探しに行きます。
 その頃ことはは、モフルンと一緒に洞窟をおっかなびっくり進んでいました。コウモリの大群に驚き、帽子を落としたことにも気づかずに、勇気を振り絞って奥へ向かいます。
『怖くないもん!頑張らなくちゃ!みらいとリコにかき氷!』
 ところが洞窟の奥に氷などありませんでした。愕然とすることはの前にヤモーが姿を現し、先ほど落した帽子と鍾乳石、ドクロクシーの骨を合わせてヨクバールを生成。ヨクバールが巻き起こす衝撃で落盤が生じ、ことははモフルンと引き離されて奥へ閉じ込められてしまいました。
『あなたがエメラルドを持っている限り私は狙い続ける。どんな手を使ってでも!』
 一人になっても、ことはの心は折れず、エメラルドは渡さないと言い切ります。そんなことはの心の隙間へ、ヤモーは言葉巧みに切り込んできます。
『あなたの魔法、たしかに大したものですが、つき合わされた二人はヘトヘトでしたね』
 先程みらいとリコを振り回した事を省みてうなだれることはに、ヤモーの追い打ちが掛けられます。
『お蔭であなただけを簡単に閉じ込める事が出来ました。分かりますか?この状況はあなたが招いたもの。ま、後悔してももう遅いですけど』
 しかしことはは悔やむのではなく、単身立ち向かう覚悟を決め、フェリーチェへと変身します。
『だったら!よけいに負けてなんていられない!みらいとリコの分も私一人で頑張るんだから!』

 鍾乳石ミサイル攻撃をたやすく方向転換させ、ヨクバールを投げ飛ばすフェリーチェ。強化されているヨクバールを向こうに回して単身奮闘します。隙を突かれて巨大な腕に掴み取られても、それをあっさりと押し広げ、逆にヤモーを焦らせる戦いぶりを披露します。しかし腕を振り払いきる前に鍾乳石ミサイル攻撃がフェリーチェに迫りますが・・・
 その時サファイアスタイルに変身したミラクルとマジカルが駆けつけ、洞窟の外へと助け出しました。
『大丈夫?怪我はない?』
『もう、一人で無茶したら駄目だよ!』
 岩を突き破り飛び出してくるヨクバールに、ミラクルとマジカルが渡り合う様を見上げながら、フェリーチェは改めて二人の力になりたいと意志を固めました。ミラクルとマジカルに迫るヨクバールを受け止め、投げ飛ばした後、フェリーチェは改めて二人にお礼を言います。
『二人とも、来てくれてありがとう』
『何言ってるの』『当たり前でしょ』
 三人一緒なら怖いものはありません。鍾乳石ミサイルをサファイアスマーティッシュで受け止め、仕上げはフェリーチェのエメラルドリンカネーションで撃退しました。

 海の家に戻った後、ことはは改めて二人に謝ります。
『私、みらいとリコを、みんなを楽しませようと思ってたの。でも、それが二人に迷惑をかけてたんだね』
『大丈夫。はーちゃんの気持ちちゃんと分かってるよ』
『それにこの程度の事、私たちなんてことないし!』
 ただし今日みたいに沢山魔法を使うのはナシだと言い含めます。ことはが何か言いかけた矢先、大吉さんが製氷機の修理を終えました。もっとも、製氷機が直ったところで氷が出来るまでは時間がかかりますが・・・扉を開くとあら不思議。中には氷が詰まっています。ことはがこっそり魔法をかけていたのでした。

 そしてお待ちかねのイチゴメロン味かき氷をみんなで食べます。ことはの口には、幼い妖精だった頃のようにカキ氷のヒゲができ、それを見たみんなの笑い声が、夏の浜辺にこだまします。


 まずは朝日奈一家総出+勝木さん+まゆみを加えた前半のドタバタ劇が楽しめました。水着披露と同時に、元気いっぱいに海に飛び込むみらいとことはも可愛いのですが、なぜかヤドカリをツンツンしているリコが妙に可愛かったです。ひょっとしてヤドネムリンでも思い出していたのでしょうか?みらいとことはの誘いを断っていたのも、実はトワと同じくカナヅチだったりして・・・
 勝木さんとまゆみの描き方についても、特にスイカ割りで目隠ししているまゆみが異様な事態に気付かないというところが巧いです。
『キュアップラパパ!お魚さん空を飛べるようになーれ』
『キュアップラパパ!みなさん海にお帰り下さい!』
 というテンポの良いドタバタ劇を彩る台詞回しも楽しめました。

 イチゴメロン味のかき氷・・・最初その名前を耳にした時、イチゴシロップとメロンシロップのブレントかと思いました。毒々しい色になるんじゃないかと心配しておりましたが、切ったイチゴとメロンを盛り付け、かき氷アラモードのようなもので安心しました。
 ところで海の家の食事はかき氷だけでなく、ラーメンや焼きそばなども妙においしく感じられるものです。スキー場のカレーなども同様で、自然を前にした解放感や高揚感、みんなと一緒に楽しんで食べた思い出補正など、色々な要素が絡み合うためだと思われます。
 ドタバタに振り回されて疲れただけでなく、みんなと一緒に海で過ごしたひと時のことが、最後のかき氷の味と共に、きっとみらい達の記憶に残って行くのでしょう。

 ことはが巻き起こす騒動の数々は、子どもの悪意の無いいたずらのようなものです。「魔法を見られてはいけない」とは言われていますが、「魔法を使ってはいけない」とは言われていませんので、彼女には悪い事をしているつもりは全くありません。実際の小さなお子様には、気を惹くために悪戯をする事もありますが、今回のことはのようなケースもある事でしょう。
 それに振り回される親や大人は大変で、作中のみらいとリコはその代弁者のようです。もっとも代弁者という点では、ことはを責めたりしないという事についても当てはまります。悪い事をしたのならば注意しなければいけませんが、みらいとリコを楽しませたいという一心で巻き起こした騒動については寛容に接しています。
 さらにみらいとリコにとっては、今日子さんとかの子さんが同行しており、さらに上の目線から全体を見守っています。戦い終わった後、遅くなってごめんなさいと謝る三人を、今日子さんもかの子さんも咎めることはありません。これはことはに対するみらいとリコと、同じ反応です。
 自分がした事を自覚し、それを素直に省みられるかを子ども目線で訴えているとすれば、子どもがそのように反省していれば寛容に接するという事を大人目線に訴えているように思えました。

 また今回はヤモーに憐れみを抱いた一編でもありました。ヤモーが懸命に崇めているドクロクシーのカカシは所詮ただのカカシ。そこにはドクロクシーの遺志など宿っておりません。それにヤモーは気づいているのかいないのか。後者だとすればまだ救いがあります。しかし前者だとすれば、ドクロクシーの意志は既に無いと知っていながら、現実から目を逸らすためにこのような崇拝を続けていることになります。
 ヤモーは今回、ドクロクシーの骨から「お告げ」のような形で策を授かったように描かれています。しかしこの場面で、ドクロクシーの遺志が何かを語りかけたとは思えません。また、背後に立つラブーが何かしたとも思えません。もしドクロクシーが存命なら、こういう助言をして欲しいと考えた事を、そのままドクロクシーのお言葉として受け止めているように見受けました。
 それほどヤモーは追いつめられています。そして彼は自分のためではなく、主君のためだけに一人で動いています。みらいやリコのために一人で(モフルンもいますが)洞窟へ向かったことはと、本質的には同じです。違うのは、ことはにはみらいとリコがいるのに対し、ヤモーが本当に一人ぼっちだということです。同じ一人でも、この対比が悲しく見えてきました。
 次回でヤモーは退場となりますが、このあたりをどう描いていたかを注意してみようと思います。

 肩の力を抜いて、などと書いていながら、妙に湿っぽくなってしまったので、口直しを・・・
 戦い終わって遅くなったことを今日子さんに謝る場面。この時映っている緑ビキニのお姉さんが可愛いんですけど!三人が頭を下げている場面なのに、このお姉さんに目が行ってしまいました。
 プリキュアの水着解禁とはいえ、原則露出控えめですから、その分はモブの皆さんが補って下さる、ということですね(本当かよ)
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MP

恒例の「海」回。しかもプリキュアが全員水着!「ゴープリ」で久々水着となった後の事で、水着回は「ゴープリ」だけじゃなかったんですね。

前半はことはのメチャクチャ魔法で、海辺が大騒ぎ!! スイカがデカくなるわ、魚が空を飛ぶわ、もう大変でした。

後半、ヤモーがことはを罠にかけるために人間態に!! 今回のワルってのは人間態に変身するってのが少ないですし、これは貴重な回でした。そのヤモー、次回で退場って事に!! あの頃は「これでどんな展開に」と大変でしたよ。
(今年の「プリアラ」は水着やるのか!? やるんだったら、ショコラことあきらの水着見たい!!)
by MP (2017-04-13 19:26) 

スティクス

>MPさん
メチャクチャ魔法のハチャメチャ大混乱は、勝木さんの反応と合わせて面白かったです。

ヤモーは変身能力があるならばもっと活用した方が良かったかもしれませんね。
個人的にはスパルダが人間になればどうだったのか、見てみたかったです。
バッティ君はある意味、人間っぽくなりましたし、ガメッツさんはとんでもないおっかさんんいなりましたから(笑)

>ショコラことあきらの水着見たい!!
私も同感です!!!ああいう子が可愛い水着着たりしてのギャップ萌えや、逆に色気のかけらもないスポーティな水着も見てみたいものです。
もっとも、色気過剰になりすぎない健全なものを期待しています。
by スティクス (2017-04-15 23:11) 

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