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ハピネスチャージプリキュア!第37話 『やぶられたビッグバーン!まさかの強敵登場!』 [ハピネスチャージプリキュア!]

 本日はキュアパルフェのお披露目会だというのに、私はといえば三作絶賛並行視聴中です(苦笑)。
 と思ったらハピネスチャージでもこのタイミングで「新たな?」プリキュアが登場。もっとも彼女は初登場ではなく、しかもプリキュア達、特にフォーチュンに厳しい試練を与える存在なのですが・・・
  
 今日はぴかりが丘のハロウィン祭り。みんなで変装してお祭りへと繰り出しました。
 町はハロウィン一色で、おおもりご飯もハニーキャンディを配っています。
 その様子を鏡越しに忌々しく見つめる、三馬鹿もとい三幹部。三人ともハピネスビッグバーンを受けた影響で、幸せの余韻で呆けています。もはや彼らは使い物にならないのではと、ディープミラーがミラージュ様に進言。いささか遅きに失した感もありますが(笑)
 今までもあまり使い物になっていなかった彼らの前に、ミラージュ様の「奥の手」が姿を現します。現れた彼女の姿に、オレスキー将軍達は驚きの声を上げました。

 ハロウィン祭りにブルーも誘うめぐみ達。たまには楽しんでも良いのではと言われてブルーも応じ、ドラキュラの扮装で参加します。
 誠司はちびっこ仮装パレードの隊長として、卓真や真央ちゃんなど子ども達の引率役を務めています。そこにめぐみ達がやって来ますが、ブルーも一緒にいるのを見て誠司の顔が少しこわばりました。先日、めぐみがブルーに飛びついた事が、彼の心に小さな影を落としています。

 改めてハロウィン祭りを堪能。このお祭りではカボチャのケーキを誰かと半分こして食べると、二人とも幸せになれるという言い伝えがあります。ひめはゆうゆうと半分こ。ブルーは合宿以来久々に会うクラスメイト達に囲まれ、みんなから半分ずつケーキを渡されて困惑気味です。この天然ジゴロが
 めぐみには誠司が、ケーキの半分を渡しました。幼馴染の二人が仲良くケーキを堪能します。

 めぐみはその後、沢山ケーキを貰ったブルーの体調を案じています。さすがに食べ過ぎたと苦笑いしたところに、仮面タクマーが乱入!ナイスタイミング!雰囲気をぶち壊してくれました。
 お菓子を求められて、何も持っていないとマジレスするブルーに、めぐみはそっとハニーキャンディを手渡します。ハニーキャンディを受け取って、疾風のように去って行く仮面タクマーを見送りながら、ブルーは申し訳なさそうに口にしました。
『僕はみんなを幸せにしなければと思っているのに、みんなから幸せをもらってばかりだ』
『そんな事無いよ。ブルーが居てくれるだけで、私幸せだよ』

 その様子を、例の如く誠司が、ひめと共に遠巻きに目撃しています。
『仲いいよね。めぐみと神様』『・・・そうだな』
『いいの?それで』
 誠司は答えません。ただ拳を握りしめ、想いを胸の内にしまって耐えています。

 誠司の苦悩は露知らず、ブルーはめぐみにケーキの半分を差し出します。
『僕もめぐみの幸せを願っているよ』
 照れがあるのか、めぐみはケーキを受け取らず、飲み物を貰いに行くと立ち去りました。
『ねえ、いいの?神様にめぐみ取られちゃうよ?』
 ひめの追求から目を逸らし、誠司は重い口を開きました。
『良くねえよ。でも・・・めぐみの気持ちは取るとかとられるとかじゃないからな。だけど・・・ありがとな、ひめ』
 どこか吹っ切れたような誠司の横顔を見て、ひめはそれ以上続けられません。

 ひと波乱ありそうなハロウィン祭りに、空気を読まずにオレスキー将軍がやって来ました。
『お前達に恨みは無いが、奴が現れたからには、俺様は頑張らなければならない。ならないのだッ!!』
 祭りを楽しむ子ども達を見下ろし、いつも以上に暑苦しく気合が入っています。

 チュロスを満喫するゆうゆうに、呆れ気味の視線を送るいおな。
『ねえ、さっきから食べ続けてない?』
『食べ続けてまーす』
 お小遣いは大丈夫なのかは愚問でした。この日のためにハロウィン貯金していたという、凄い執念です。いや、それだけじゃなくて体重が(ゲフンゲフン)
 そこにめぐみが、二人でいると緊張すると弁解しながら飲み物を貰いに来ました。
『見てたよ。神様とカボチャのケーキ半分個してたでしょ』
 ひめの指摘に赤くなって言葉に詰まっためぐみは、お茶を受け取って逃げるように走り去ります。
『めぐみ、神様の事好きだよね』
『自分では気づいてないようだけど』
『めぐみちゃんらしいよね』
 それは「恋愛」の好きではなく、親戚のお兄さんが好きなレベルかもしれないと分析するいおな達ですが、好きであることには変わりません。そしてひめは誠司の事が気になっています。

 その頃、誠司からブルーに話しかけていました。
『神様。ハロウィン楽しんでるか?』
『ああ、カボチャのケーキの話は感動したよ。誠司君も食べたかい?』
『毎年めぐみと分けてる』
『それはいいね。二人でずっと、幸せを二倍にも三倍にもして欲しいと願っているよ』
『でも、あいつは・・・』
 その先の言葉を飲み込んで、誠司は話題を変えました。
『あのケーキ、もっと大きくなるといいんだけどな』
 この冗談でブルーと笑い合えると思ったその時、タイミング悪くめぐみが戻って来ました。
 お茶を差し出すめぐみの指が、受け取るブルーの指と重なります。赤くなって手を引っ込めるめぐみに、誠司は複雑な目を向けています。

 そこにオレスキー将軍が乱入。お菓子をよこせと迫る仮面タクマー達を鏡に閉じ込め、ハロウィンカボチャのサイアークを生成。騒ぎを聞きつけた四人が駆けつけ、変身します。

『俺様は今、猛烈にマズい!頑張らねばならんのだ』
 妙に焦っているオレスキー将軍を気遣い、ラブリーとハニーが相談に乗ろうと歩み寄りました。
『ナンバーワンである俺様の地位を揺るがす、物凄い強敵が現れてな・・・』
 思わず相談してしまったところで我に返ったオレスキー将軍が、サイアークをけしかけます。
 サイアークが放つ無数のコウモリはさほど強くありませんが、振り払っても振り払っても、延々と出続けてきりがありません。

『こうなったら私があのデカ頭を!』
 自信満々のプリンセス。一体何をするのかと思いきや・・・
『頭では頭で行くよ!』
 おい、まさか・・・そのまさかでした(笑)。ガチンコヘッドなる技は、まさかのヘッドバット!しかし大して効いていません。技をかけたプリンセスの方が頭を抱えて悶絶しております。
『こうなったら、三人同時にやってみましょう』
 まさか三人でヘッドバットするのかと、ちょっとドキドキしてしまいました。結局やらなかったみたいですが(笑)。

『見たか俺様の底力を!やはり俺様こそが一番!ナンバーワンはこの俺様だ!』
 一番にこだわるオレスキー将軍に、ラブリーが問いかけます。
『何でそんなに一番がいいの!?』
 一番でないと誰も見向きもしてくれない、相手にしてくれないというオレスキー将軍の発言を受けて、ラブリーはイノセントフォームにチェンジ。オレスキー将軍に呼びかけます。
『もうこんな戦いやめようよ。カボチャのケーキ半分こして、一緒に幸せになろうよ』

 その模様を、ミラージュ様が鏡越しに観戦しています。オレスキー将軍が籠絡されそうと見て、「彼女」に出撃を促しました。

 イノセントフォームのラブリーパワフルキッスでサイアークの動きを封じ、四人揃ってのハピネスビッグバーンでサイアークを浄化。その余波はオレスキー将軍にも及んでいます。
『べつにいちばんじゃなくてもいいかなぁ~』
『そうだよ。一番より、みんなで一緒にハロウィンしよう』
『一人で一番より、みんなで一緒がいいよ』

 その時、ビッグバーンの幸せオーラが何者かの手によって打ち破られました。
 我に返るオレスキー将軍。
 現れた気配に、真っ先に反応するぐらさん。
 「彼女」の姿を見て、息を呑むフォーチュン。
『お姉ちゃん・・・』
 土煙の向こうから現れたのは、氷川まりあこと、キュアテンダーの変わり果てた姿でした。


 いつの間にかハロウィンがプリキュア世界でも定着した、と思いきや、実は今回はスイート以来2度目です。この後魔法使いプリキュアでインパクト抜群のハロウィン回が描かれたり、劇場版プリンセスプリキュアも、ハロウィンではないもののパンプキン王国などそれらしい雰囲気がありました。おそらく近年の3作が続いたために、多く感じられるのでしょう。
 もっとも、今回のサブタイトルではハロウィン回とは思えないのですが・・・
 再見にあたり、ハロウィン回であることをすっかり失念しておりました。ラストで登場するキュアテンダーのインパクトが強かったからかもしれません。

 そしてハロウィンを楽しむ姿よりも、めぐみと誠司、ブルーの複雑な関係が主に描かれていることも影響していそうです。
 特に誠司は前回ラスト、ブルーに飛びつくめぐみを目撃して以来、夏合宿の頃から宿し始めていた心の小さな影が、次第に表に出始めて来ています。
 拳を握りしめて耐え、自分を律する姿は、日ごろから空手で心身を鍛えているだけのことはありました。
 それでも抑えきれない胸の内が、随所で姿を現しています。
 まずめぐみに同伴してブルーが来た時の、そっけない挨拶。次いでカボチャのケーキをめぐみに分けに来る場面では、まるでブルーより先手を取ろうと飛び込んできたようにも見受けられました。
 ブルーと二人きりで会話するシーンでも、話しかけ方は実に自然で、最初はわだかまりなく話すつもりだったのかもしれません。しかしブルーからカボチャのケーキの話題を振られて、『毎年めぐみと分けている』と言うところでは、自分の方がブルーよりも付き合いが長い事を、優越感として対抗したように思えました。しかし続くブルーの言葉は、本人が意図したものでないにせよ、誠司の「挑戦」を受け流しています。そのため、誠司はこれ以上続ける事が出来ずに、当たり障りのない話題へと切り替えたのでしょう。
 もっとも、その直後にめぐみが登場したことで、彼の心はまた複雑に揺れてしまうのですが・・・
 この誠司の複雑な胸の内も、ある意味今回のサブタイトルである「まさかの強敵」ではないかと思えてきました。

 ところでケーキ半分こについていえば、勝ち負けで言えば誠司の方が勝っています。めぐみは誠司が差し出したケーキを受け取り、ブルーが差し出したものは受け取っていません。照れがあったとはいえ、「本当に一緒に幸せになりたい人」を考えたという深層心理があったかもしれない、というのは深読みしすぎかもしれませんが・・・
 また、ひめはゆうゆうとケーキを分けていますが、いおなが誰と分けたのか、あるいは受け取ったのかは描かれていません。大好きなお姉ちゃんと分けたかったために、いつか再会する時に取っておいたのかもしれません。もっとも、そのお姉ちゃんがラストに変わり果てた姿で現れるとは実に皮肉ですが・・・

 オレスキー将軍がこだわるナンバーワンの座について。今回の趣旨からすると、トップを目指すというよりも、一つしかない椅子を誰が取るのかという風に見えました。
 彼は今回、キュアテンダーの事を「俺様の地位を揺るがす物凄い強敵」と評しています。
 それは「めぐみの隣にいるという立場(誠司)を揺るがす物凄い強敵(ブルー)」というように読み替えも出来そうです。一番でないと誰も見向きをしてくれないというオレスキー将軍の言葉に、ラブリーは胸を痛めて寄り添うような描写がありました。敵の悩みにも寄り添い、手を差し伸べる事が出来る。それはめぐみの持つ優しさであり、彼女の基本にある博愛の精神たるものでしょう。しかし、めぐみは自分が「一番に」ブルーを見ているため、現時点で「一番」ではない誠司に目が向いていないことに、まだ気付いていません。彼女が誠司の悩みに目を向け、耳を傾けるには、まだ数話後の事になりますので、改めてその時に見返す事にします。

 さてハロウィンを楽しむ描写については、ゆうゆうのインパクトが強かったです。ハロウィン貯金の執念と、それをジト目で見るいおなの姿が、緊迫した心理劇の清涼剤のようでした。
 そしてゆうゆうがめぐみに渡したお茶の銘柄が「すごーいお茶」(笑)。おーいお茶のパロディだと思われますが、良く見ると英語表記も「The GREAT TEA」としっかり書かれているこだわりっぷりが楽しめました。
 清涼剤と言えば、戦闘シーンでのまさかの頭突き(笑)。フォーチュンが三人でやりましょうと言った時、本当にプリンセス、ハニー、フォーチュンが同時に頭突きかましたらどうしようかと思っちゃいました。

 そんな清涼剤が吹っ飛ぶほど、次回は特にいおなにとって重く、辛い展開が待っています。そして、あの「ミュージカル?」も、そろそろ出番ですね。
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MP

スティクスさんの言う通り、今日の「プリアラ」はキュアパルフェ覚醒の日(その一方でジュリオことピカリオがコロンみたいに)。そんな中でハピチャはいよいよ「決戦編」へ。

そんな中で中盤までは、去年の「まほプリ」でもやった(しかも魔法界・ナシマホウと2回)、お馴染みのハロウィン。でもひめは「ポップコーン食べたい!!」とウハウハ状態(なおもそう言うだろ)。また中盤では「すごーいお茶」というお茶まで。前の「おしるこソーダ」よりはいいけど、名前聞いたらどういうイメージが出るんだろ。

後半のオレスキー達との戦いもいつも通り…と思いきや、ラストでキュアテンダー登場とは!!
by MP (2017-07-16 21:48) 

スティクス

>MPさん
>おしるこソーダ
そんなのもありましたね(笑)。
作中のプリキュアスナックも「なっとうぎょうざ味」でしたし、このセンスとファンサービスには脱帽です。
by スティクス (2017-07-16 22:18) 

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