魔法つかいプリキュア!第37話『魔法が決め手?冷凍みかんのレシピ!』 [魔法つかいプリキュア!]
「同名駅をゆく」シリーズなど、鉄道の旅をそれなりにしている身として、冷凍みかんを最近見かけなくなった事を寂しく思っておりましたが・・・。
その理由はコレだったんですね。あんなに手間がかかるならば、見かけなくなるのも当然です。
一緒に宿題を片付けるみらい達。明日のお休みにみんなでどこかへ行こうと考えていた時、魔法学校教頭のけたたましい声が聞こえてきます。なんでも校長が行方不明との事、教頭は困り果てていました。
カタツムリニアで魔法界へ急ぐみらい達。水晶さんに呼びかけても反応は無く、以前校長がいなくなった際は、単身ドクロクシーの下へ向かった時だったと胸騒ぎを覚えていると、車内販売がやって来ます。
ところが冷凍みかんは売り切れです。チクルンは冷凍みかんを食べた事がありませんが、みらいとモフルンがその味を楽しそうに語るのを聞いて、興味が沸いて来ました。
その時、水晶さんが反応。太陽の丘に・・・と力なく言い残して、再び消えました。
魔法界に到着後、急いで太陽の丘へと向かいます。そこは一年中真夏のぬっくい島、その中で最も日当たりが良いとわれている場所です。熱さに参りながら丘を目指すと、校長の帽子が落ちています。その中で水晶さんが直射日光を避けていました。
そして校長が、何事も無かったようにみかん籠をかついでやって来ます。
散々心配かけておいて、この二人は・・・(笑)
冷凍みかんの材料は、ここの特産品ピーカンみかんです。しかし最近育ちが悪く、心配した校長は様子見ついでに収穫を手伝っていたのでした。
そして校長はチクルンに目を留めます。チクルンの故郷妖精の里は、水晶さんすらどこにあるのかわからない場所。校長も例外ではなく、以前こちらに女王が来た時に会ったようです。
そして「女王」と聞いたチクルンが妙に焦っていることに、この時点では誰も気づいていません。
猛暑のぬっくい島から、酷寒のひゃっこい島へ。
冷凍みかんはアイスドラゴンのため息でピーカンみかんを凍らせる、というとんでもない手間がかかる代物でした。そうとう経費がかかる気がしますが・・・(笑)
寒い地に住むドラゴンの、暖かいものへの憧れ、羨ましいという気持ちがもたらすため息で凍らせるとの事。いや、そのりくつはおかしい(笑)。早速ピーカンみかんみ目を付けたアイスドラゴンが、ため息をつくと思われますが、残念ながらそれはあくびでした。
はぐらかされた気分が漂う中、校長だけは少し危機感を抱いています。以前にも花火のドンドン花が咲かなかったり、ピーカンみかんの育ちが悪かったり。世界に異変が忍び寄っているのでしょうか。
合間を見て、チクルンはリンクルストーンが重要らしいと報告しています。報告を受けたオルーバは、12の輝きだけでなく変身時のキュアップ”ラパパ”を気にかけています。プリキュアの力と、かつて彼らを封じた存在との関係性を推察しています。
再び冷凍みかんづくりがスタート。
まずはことはが正攻法でアピールすべく、アイスドラゴンの前にみかんを差し出します。
『ほら、暖かさが伝わってくる。本当に甘くて、美味しく育ってるよ♪』
それを見たアイスドラゴンは、今にもため息をつきそうですが・・・ことはが食べちゃいました。何やってんだ君は(笑)。
お次はリコ。凍った湖を溶かして風呂を作ります。風呂に浸かれば自然とため息が出ると校長も乗り、湖全体をお湯へ変えました。
そこに飛び込んだアイスドラゴンですが、適温レベルのお湯にも慣れておらず、この温度では暑過ぎたようです。ため息の代わりに出たくしゃみが、モフルンとチクルンを凍らせました。
結局お風呂はモフルンとチクルンが浸かって解凍することになりました。
最後はみらいの番です。モフルンを伴ってほうきに跨り、アイスドラゴンと一緒に飛び回ります。
『ため息じゃなくても凍るなら、この息でも』
ヘトヘトになったアイスドラゴンの荒い息で凍らせようとしますが、出来たみかんはウニのようなトゲだらけ。触ったチクルンは反射的に投げ飛ばしました。
リコ、ことは、校長のところへベニーギョ様が登場。と、そこにチクルンが投げ飛ばしたトゲトゲみかんが降って来ます。あろうことか、みかんはベニーギョ様の口の中へジャストミート!盲亀浮木なみの低確率です。
しかもトゲトゲみかんは苦かったらしく、怒ったベニーギョ様は全く関係ないリコ達に怒りをぶつけて、みかん籠をドンヨクバールへと変化させます。
みらいとモフルンがいない今、戦えるのはことはしかいません。単身フェリーチェへと変身します。
その頃みらいはもう一度トライしようと飛び回っていますが、ほうきを持つ手がかじかんで落下しました。遠くに戦いの気配を感じるも、今のかじかんだ手ではほうきに乗れません。それでもみらいは、歩いてでも向かおうとします。
リコと校長を守りながら、フェリーチェは善戦していました。しかしいつの間にか足元を凍らされ、身動きが取れません。絶体絶命のピンチに校長が割って入り、ドンヨクバールの攻撃を防ぎます。しかし今の校長にはこれが精一杯。力を使い果たし、老人の姿になってしまいました。
今度こそ絶体絶命と思われたその時、アイスドラゴンがみらいを乗せて飛んできます。
リコと合流し、ルビースタイルへと変身。氷を溶かしたフェリーチェと共に、ドンヨクバールへ挑みます。しかし氷ミサイルに圧倒され、苦戦を余儀なくされました。
その時、アイスドラゴンが氷の息で援護します。あいにくベニーギョ様に一蹴されますが、フェリーチェがピンクトルマリンの力で受け止め、アイスドラゴンは無傷でした。
『大丈夫ですか?』
目の前に現れたフェリーチェに、アイスドラゴンは顔を赤らめています。まさか、お前・・・(笑)
ミラクル、マジカルも負けていません。
『今日一日頑張ったのは、おいしい冷凍みかんをみんなで食べるため。まだちゃんとおいしい冷凍みかん作れていない。だから、こんなところで挫けていられない。まだ冷凍みかんを食べた事の無いチクルンのためにも』
『あの味を知らないでいるなんて、勿体ないもの』
『冷凍みかんはみんなで一緒に食べた思い出の味モフ』
プリキュアは自分のために戦っている―チクルンは困惑します。
その間にドンヨクバールの体制を崩し、エクストリームレインボーで虹の彼方へと追い払いました。
助けてくれたアイスドラゴンに、ことははお礼を言いました。するとアイスドラゴンはことはにフェリーチェの面影を見て、ため息をつきます。すると、なんということでしょう。冷凍みかんが見事できあがりました。どうやらことはに恋しらしく、その「恋のため息」とのことですが・・・いいのか、それで(笑)
『なんじゃそれ・・・』
チクルンがこちらの気持ちを代弁してくれました。
出来上がった冷凍みかんを、早速ひとつ解凍。そしてチクルンに食べさせます。
最初は寒いのに冷たいものと斜に構えていたチクルンですが、ひと房食べてその味の虜になりました。
『冷たいが、心が温まるぜ。まったく・・・』
知らず知らずのうちに、涙を浮かべて冷凍みかんを頬張るチクルン。校長も薬膳茶の効能で若い姿を取り戻し、めでたしめでたし。
と思いきや、最後にオチがつきました。
再びことはがお礼を言うと、アイスドラゴンのため息がまたしてもチクルンを凍らせるのでした。
現在ハピネスチャージとプリンセスプリキュアを並行視聴しているためか、同時期のエピソードの中で今回はユルいと感じてしまいました。もちろんこんな見方をしているからそう感じてしまうだけのことで、普通に視聴していればこの時期に日常回があっても不思議ではありません。
魔法界とナシマホウ界、互いの日常回が積み重ねられて行くからこそ、思い出としてみんなの心に残り、いつか訪れる別れの日が際立つものです。
そしてチクルンにとっては、他愛の無い日常回が発見の連続です。こうしてみらい達やモフルンと触れ合っていく事で、ここからの数話はチクルンの成長物語とも見ることが出来ます。
さてチクルンは今回だけで、何度もみらいやモフルンの行動に疑問と困惑を抱いています。たかが冷凍みかん作りに、なぜそこまで頑張れるのか。
みらい達が冷凍みかんづくりそのものを楽しんでいたという事もあります。しかし、まだ食べた事の無いチクルンのために、食べさせてあげたいという想いが根底にあります。
誰かのために頑張った事が、いつか記憶に残る思い出になる。今まで彼女達が行ってきた日常回は、そのようなものが多くありました。
今回もその一つと言えますが、第三者的のチクルン目線から見せる事で、改めてみらい達が「誰かのために頑張る」姿が際立って見えます。
そして「自分のために」みんなが動いていると知り、その賜物の冷凍みかんを食べた時、チクルンは思わず涙していました。
今まで妖精界で適当に生きてきた頃や、オルーバに使役される身では感じた事の無かったものを実感したのでしょう。誰も自分の心配などしてくれたことが無く(正確には実感した事が無く)、それを実感した事で、チクルンの心は少しずつ揺れ動き始めました。
その頑張りに何を見出すかで、チクルンとベニーギョ様を対比しているようです。
ベニーギョ様はこれまでもそうですが、プリキュア達の奮闘を見ても心を動かされる事無く、敗戦から学ぶものがありません。常々、なんだかむかつくから帰る、という姿勢です。
人は思考停止しては成長しないもの。ベニーギョ様の無関心、無感動は、成長とは真逆だと反面教師のように描いているように感じます。
とまあ、今回はあまり難しく考えずに、冷凍みかんの製造工程を楽しむべき一編だと思います。
こんなに手間暇かけていては、女子中学生が車内販売で買える金額だと利益が出ないのでは・・・と要らぬ心配をしてしまいますが、アイスドラゴンに払う人件費や、冷凍させるための諸経費が無いので意外と経費がかかっていないのかもしれません。
魔法界の事実上トップである校長が、単に「英気を養いたかった」という理由で無連絡失踪とか、このユルさも本作の魅力の一つとも言えそうです。
水晶さんが氷嚢乗っけていたり、突っ込みどころは多々ありますが、その最たるものは惚れっぽいアイスドラゴンでしょうか。壮太だけでなく人外にも通じてしまう、ことはの無垢な天真爛漫さ、恐ろしい子(笑)。もっとも、これから明かされることはの素性を知っていると、種族の垣根を越えた博愛精神も納得ですが・・・
そして、せっかく風呂が出たと言うのに、入浴シーンはチクルンとモフルン、想像上の校長と水晶さんだけとはッ!次はぜひみらい達を(以下自粛)まあ、チクルンとモフルンのくしゃみ「チクション」「モフション」が可愛かったので、良しとしましょう。
その理由はコレだったんですね。あんなに手間がかかるならば、見かけなくなるのも当然です。
一緒に宿題を片付けるみらい達。明日のお休みにみんなでどこかへ行こうと考えていた時、魔法学校教頭のけたたましい声が聞こえてきます。なんでも校長が行方不明との事、教頭は困り果てていました。
カタツムリニアで魔法界へ急ぐみらい達。水晶さんに呼びかけても反応は無く、以前校長がいなくなった際は、単身ドクロクシーの下へ向かった時だったと胸騒ぎを覚えていると、車内販売がやって来ます。
ところが冷凍みかんは売り切れです。チクルンは冷凍みかんを食べた事がありませんが、みらいとモフルンがその味を楽しそうに語るのを聞いて、興味が沸いて来ました。
その時、水晶さんが反応。太陽の丘に・・・と力なく言い残して、再び消えました。
魔法界に到着後、急いで太陽の丘へと向かいます。そこは一年中真夏のぬっくい島、その中で最も日当たりが良いとわれている場所です。熱さに参りながら丘を目指すと、校長の帽子が落ちています。その中で水晶さんが直射日光を避けていました。
そして校長が、何事も無かったようにみかん籠をかついでやって来ます。
散々心配かけておいて、この二人は・・・(笑)
冷凍みかんの材料は、ここの特産品ピーカンみかんです。しかし最近育ちが悪く、心配した校長は様子見ついでに収穫を手伝っていたのでした。
そして校長はチクルンに目を留めます。チクルンの故郷妖精の里は、水晶さんすらどこにあるのかわからない場所。校長も例外ではなく、以前こちらに女王が来た時に会ったようです。
そして「女王」と聞いたチクルンが妙に焦っていることに、この時点では誰も気づいていません。
猛暑のぬっくい島から、酷寒のひゃっこい島へ。
冷凍みかんはアイスドラゴンのため息でピーカンみかんを凍らせる、というとんでもない手間がかかる代物でした。そうとう経費がかかる気がしますが・・・(笑)
寒い地に住むドラゴンの、暖かいものへの憧れ、羨ましいという気持ちがもたらすため息で凍らせるとの事。いや、そのりくつはおかしい(笑)。早速ピーカンみかんみ目を付けたアイスドラゴンが、ため息をつくと思われますが、残念ながらそれはあくびでした。
はぐらかされた気分が漂う中、校長だけは少し危機感を抱いています。以前にも花火のドンドン花が咲かなかったり、ピーカンみかんの育ちが悪かったり。世界に異変が忍び寄っているのでしょうか。
合間を見て、チクルンはリンクルストーンが重要らしいと報告しています。報告を受けたオルーバは、12の輝きだけでなく変身時のキュアップ”ラパパ”を気にかけています。プリキュアの力と、かつて彼らを封じた存在との関係性を推察しています。
再び冷凍みかんづくりがスタート。
まずはことはが正攻法でアピールすべく、アイスドラゴンの前にみかんを差し出します。
『ほら、暖かさが伝わってくる。本当に甘くて、美味しく育ってるよ♪』
それを見たアイスドラゴンは、今にもため息をつきそうですが・・・ことはが食べちゃいました。何やってんだ君は(笑)。
お次はリコ。凍った湖を溶かして風呂を作ります。風呂に浸かれば自然とため息が出ると校長も乗り、湖全体をお湯へ変えました。
そこに飛び込んだアイスドラゴンですが、適温レベルのお湯にも慣れておらず、この温度では暑過ぎたようです。ため息の代わりに出たくしゃみが、モフルンとチクルンを凍らせました。
結局お風呂はモフルンとチクルンが浸かって解凍することになりました。
最後はみらいの番です。モフルンを伴ってほうきに跨り、アイスドラゴンと一緒に飛び回ります。
『ため息じゃなくても凍るなら、この息でも』
ヘトヘトになったアイスドラゴンの荒い息で凍らせようとしますが、出来たみかんはウニのようなトゲだらけ。触ったチクルンは反射的に投げ飛ばしました。
リコ、ことは、校長のところへベニーギョ様が登場。と、そこにチクルンが投げ飛ばしたトゲトゲみかんが降って来ます。あろうことか、みかんはベニーギョ様の口の中へジャストミート!盲亀浮木なみの低確率です。
しかもトゲトゲみかんは苦かったらしく、怒ったベニーギョ様は全く関係ないリコ達に怒りをぶつけて、みかん籠をドンヨクバールへと変化させます。
みらいとモフルンがいない今、戦えるのはことはしかいません。単身フェリーチェへと変身します。
その頃みらいはもう一度トライしようと飛び回っていますが、ほうきを持つ手がかじかんで落下しました。遠くに戦いの気配を感じるも、今のかじかんだ手ではほうきに乗れません。それでもみらいは、歩いてでも向かおうとします。
リコと校長を守りながら、フェリーチェは善戦していました。しかしいつの間にか足元を凍らされ、身動きが取れません。絶体絶命のピンチに校長が割って入り、ドンヨクバールの攻撃を防ぎます。しかし今の校長にはこれが精一杯。力を使い果たし、老人の姿になってしまいました。
今度こそ絶体絶命と思われたその時、アイスドラゴンがみらいを乗せて飛んできます。
リコと合流し、ルビースタイルへと変身。氷を溶かしたフェリーチェと共に、ドンヨクバールへ挑みます。しかし氷ミサイルに圧倒され、苦戦を余儀なくされました。
その時、アイスドラゴンが氷の息で援護します。あいにくベニーギョ様に一蹴されますが、フェリーチェがピンクトルマリンの力で受け止め、アイスドラゴンは無傷でした。
『大丈夫ですか?』
目の前に現れたフェリーチェに、アイスドラゴンは顔を赤らめています。まさか、お前・・・(笑)
ミラクル、マジカルも負けていません。
『今日一日頑張ったのは、おいしい冷凍みかんをみんなで食べるため。まだちゃんとおいしい冷凍みかん作れていない。だから、こんなところで挫けていられない。まだ冷凍みかんを食べた事の無いチクルンのためにも』
『あの味を知らないでいるなんて、勿体ないもの』
『冷凍みかんはみんなで一緒に食べた思い出の味モフ』
プリキュアは自分のために戦っている―チクルンは困惑します。
その間にドンヨクバールの体制を崩し、エクストリームレインボーで虹の彼方へと追い払いました。
助けてくれたアイスドラゴンに、ことははお礼を言いました。するとアイスドラゴンはことはにフェリーチェの面影を見て、ため息をつきます。すると、なんということでしょう。冷凍みかんが見事できあがりました。どうやらことはに恋しらしく、その「恋のため息」とのことですが・・・いいのか、それで(笑)
『なんじゃそれ・・・』
チクルンがこちらの気持ちを代弁してくれました。
出来上がった冷凍みかんを、早速ひとつ解凍。そしてチクルンに食べさせます。
最初は寒いのに冷たいものと斜に構えていたチクルンですが、ひと房食べてその味の虜になりました。
『冷たいが、心が温まるぜ。まったく・・・』
知らず知らずのうちに、涙を浮かべて冷凍みかんを頬張るチクルン。校長も薬膳茶の効能で若い姿を取り戻し、めでたしめでたし。
と思いきや、最後にオチがつきました。
再びことはがお礼を言うと、アイスドラゴンのため息がまたしてもチクルンを凍らせるのでした。
現在ハピネスチャージとプリンセスプリキュアを並行視聴しているためか、同時期のエピソードの中で今回はユルいと感じてしまいました。もちろんこんな見方をしているからそう感じてしまうだけのことで、普通に視聴していればこの時期に日常回があっても不思議ではありません。
魔法界とナシマホウ界、互いの日常回が積み重ねられて行くからこそ、思い出としてみんなの心に残り、いつか訪れる別れの日が際立つものです。
そしてチクルンにとっては、他愛の無い日常回が発見の連続です。こうしてみらい達やモフルンと触れ合っていく事で、ここからの数話はチクルンの成長物語とも見ることが出来ます。
さてチクルンは今回だけで、何度もみらいやモフルンの行動に疑問と困惑を抱いています。たかが冷凍みかん作りに、なぜそこまで頑張れるのか。
みらい達が冷凍みかんづくりそのものを楽しんでいたという事もあります。しかし、まだ食べた事の無いチクルンのために、食べさせてあげたいという想いが根底にあります。
誰かのために頑張った事が、いつか記憶に残る思い出になる。今まで彼女達が行ってきた日常回は、そのようなものが多くありました。
今回もその一つと言えますが、第三者的のチクルン目線から見せる事で、改めてみらい達が「誰かのために頑張る」姿が際立って見えます。
そして「自分のために」みんなが動いていると知り、その賜物の冷凍みかんを食べた時、チクルンは思わず涙していました。
今まで妖精界で適当に生きてきた頃や、オルーバに使役される身では感じた事の無かったものを実感したのでしょう。誰も自分の心配などしてくれたことが無く(正確には実感した事が無く)、それを実感した事で、チクルンの心は少しずつ揺れ動き始めました。
その頑張りに何を見出すかで、チクルンとベニーギョ様を対比しているようです。
ベニーギョ様はこれまでもそうですが、プリキュア達の奮闘を見ても心を動かされる事無く、敗戦から学ぶものがありません。常々、なんだかむかつくから帰る、という姿勢です。
人は思考停止しては成長しないもの。ベニーギョ様の無関心、無感動は、成長とは真逆だと反面教師のように描いているように感じます。
とまあ、今回はあまり難しく考えずに、冷凍みかんの製造工程を楽しむべき一編だと思います。
こんなに手間暇かけていては、女子中学生が車内販売で買える金額だと利益が出ないのでは・・・と要らぬ心配をしてしまいますが、アイスドラゴンに払う人件費や、冷凍させるための諸経費が無いので意外と経費がかかっていないのかもしれません。
魔法界の事実上トップである校長が、単に「英気を養いたかった」という理由で無連絡失踪とか、このユルさも本作の魅力の一つとも言えそうです。
水晶さんが氷嚢乗っけていたり、突っ込みどころは多々ありますが、その最たるものは惚れっぽいアイスドラゴンでしょうか。壮太だけでなく人外にも通じてしまう、ことはの無垢な天真爛漫さ、恐ろしい子(笑)。もっとも、これから明かされることはの素性を知っていると、種族の垣根を越えた博愛精神も納得ですが・・・
そして、せっかく風呂が出たと言うのに、入浴シーンはチクルンとモフルン、想像上の校長と水晶さんだけとはッ!次はぜひみらい達を(以下自粛)まあ、チクルンとモフルンのくしゃみ「チクション」「モフション」が可愛かったので、良しとしましょう。
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