SSブログ

第9話『取り返せ!メポメポ大作戦』 [ふたりはプリキュア]

まだ9話ということは、放映当時は3~4月頃でしょう。
サブタイトルと時期からは結びつきませんが、
小さなお友達にとって一番怖い話かもしれません。
新一年生には、「夜の学校」の怖さがわからないかも知れませんが
現実で「あれ」に遭遇したら、とても怖いと思います。

ちなみに怪談話は全てのシリーズで存在し、
マックスハート:ベローネのルリコさん
スプラッシュスター:夏合宿
プリキュア5:ローゼット伯爵
5GoGo:大江戸妖怪物語
とありますが、全て時節に合わせた、夏に放映されたエピソードでした。
  
なぎさの回想では、既に「ほのか」と呼んでいます。
歯磨きをしながら、ケンカのこと。そのおかげで友達だと思えるようになったこと、
ケンカのおかげでゲキドラーゴを撃退できた事。
じゃあ『ケンカしてないときに襲われちゃったら大丈夫なの?』
と、変な心配をしています。超人バロム1とは正反対です。
それにしても、寝ぼけ眼で歯磨きしたり、
鏡の前で身支度をするなぎさがすごく可愛く描かれています。

おしゃれを気にしすぎることをメップルに茶化され、朝からメップルと大声で言い合うなぎさ。
しかし美墨家はマンションです。その声は筒抜けで、
部屋の外からはなぎさが独り言を言っているように聞こえます。
不審がる亮太。カメラ目線で『また独り言言ってるよ、やばいんじゃない?マジで』

更に茶々を入れるメップル。この時点では特に異変は見られませんが・・・
あまりにもうるさいので、『もうあんたなんか無視。朝ごはんもあげない!』
と、メップルを無理矢理閉じるなぎさ。
閉じられたメップルの中から『今日は朝から体調が悪いメポ』という声が聞こえますが、
いい加減うんざり気味のなぎさは、もう取り合いません。

朝食中の理恵ママ、亮太となぎさ。
挙動不審ななぎさを気遣ってか、二人とも腫れ物にさわるような態度です。
『ごちそうさま、いってきまーす』と登校するなぎさを、
『別に変わった所は無いみたいだけど』『いや絶対変だって』
と気にする理恵ママと亮太。
ですが、私は別のところが気になりました。
朝、歯磨きして身支度して制服に着替えてから朝食後すぐ登校。
普通、朝食後に歯磨きじゃないのかな・・・と。

通学中も、「気持ち悪い」「目眩がする」と訴えるメップルですが、
『誰のせいでうちで変人呼ばわりされてるかわかってんの?』
と、相変わらずなぎさは無視。
一応、なぎさも家族の不審な視線は気になっているようです。

昇降口で、今日数学の抜き打ちテストがあるかも、と朝から浮かない志穂と莉奈。
そこに登校してくるほのかに対し、『ほのか!』『あ、なぎさおはよう』
と名前で呼び合うなぎさを見て驚く二人。
『いつから雪城ほのかと。そういう仲なわけ?』
『そうよ×3。ほのかなんて呼んじゃって』
と、急に名前で呼び出したことに気になる様子です。
この志穂と莉奈の反応を見ると、
まだ「雪城さん」はクラスで近寄りがたい存在だと思わされます。

懸念されたとおり、一時間目から抜き打ちテスト。
テスト用紙を見てため息つくなぎさですが、普段眠らせている筈のメップルの声が。
『あとでご飯あげるから、次の休み時間まで我慢して』
と返しますが、当のメップルは大分具合が悪そうになってきました。

ドツクゾーン ジャアクキングのお説教タイム。
オツムの弱いゲキドラーゴだけでは心許ないのか、今回はイルクーボも同席しています。
さすがはドツクゾーンNo.2のイルクーボ。ジャアクキングに応対しつつ、
解りやすくゲキドラーゴに指示を与えます。
『とにかく例の二匹を連れて来い。但し潰したりするなよ。奴らは石の隠し場所を知っている』
この指示が、後にメップルのためになるとは、この時誰が思ったでしょうか。

テスト終了し、全然出来なかったのか肩を落として踊り場に来るなぎさ。
メップルの面倒を見ようと開いたところ、凄い熱に気づきました。
初めて具合が悪いと知ったなぎさですが手を尽くそうと考える前に、
突如教頭によってメップルが閉じられ、没収されます。
『没収。学用品意外は没収。携帯も例外ではない。わかってるね』
『違います。それ携帯じゃなくて』『でも学用品ではないね・・・没収』
反論空しく、教頭に没収されるメップル。
プリキュアで「没収」というと最近のことなので「エターナル」を連想してしまいますが、
この時はまだ「校則違反」の「没収」でした。

職員室の隙間から教頭の様子を伺うなぎさ。
ミップルは「パルプのカード」で治療する事を教えると共に、
虹の園の環境はミップル達にとって生きていくには苛酷な環境であること、
まだ体の馴染んでいないメップルにはとても大変だった、と語ります。
朝や通学中のやりとりを回想し、メップルのことを想うなぎさは
意を決して職員室に『失礼します』と入り、教頭と直談判します。しかし・・・
『余計なものは持って来ない。これはルール、規則、校則!わかるね?』『だけど・・・』
『私だって好きでやってる訳じゃない。しかし、集団生活にはルール!わかるねぇ?』
と、正論で追い返されてしまいました。

ほのかもよし美先生を通じて相談してみたようですが、
よし美先生も教頭先生の言う事が正しいとの見解で、駄目でした。
『こうなったら手段は選ばない!』と決心するなぎさ。
向かった先は・・・演劇部の部室でした。こっそり潜入する二人。

職員室に「来」と書かれたどてら、原付用ヘルメット、岡持を持ったラーメン屋が登場。
どうみてもバレバレのなぎさの変装。どんぶりを探す用に教頭の机に近づきますが、
『無い!私はラーメンなど食べていませんから』と、撃沈。
ですが、『待ちなさい!・・・給湯室。あるとすればそこです。』
と、ちゃんと応対する教頭。こう見えても一応気を使ってくれているようです。
ほのかには『手段を選ばずって言った割には、姑息な小技をつかうわね』
と言われてしまいますが、めげないなぎさ2度目の挑戦。
『ちわー!宅配便でーす。お荷物お預かりに参りましたー!』
『ありません!』『また・・・お伺いします』
2敗目。なぎさは『上手くいくと思ったようでしたが、
『そういうとこ・・・すごいよね』と、やや引きつり気味のほのかでした。

アカネさんを交えて相談する三人。
『そりゃあ運が悪かったね』『うん。あ、今のシャレじゃないよ』
アカネさんはベローネのOGとして、裏事情にも詳しく、
教頭は大のマンガ好きで、没収したマンガを放課後最後まで残って
読んでいるとの事。そして、本当はマンガだけ没収したいけど、
それでは示しがつかないために他の物も没収しているようで、
アカネさんも何度も没収されていたので、アカネさんの時代には「とっくに有名だった」ようです。
そのやり取りのさなか、「なぎさ」と呼ぶほのかに気づき、
『いつのまにかすっかり仲良くなった』と、鋭い観察力を見せるアカネさん。
ほのかにそれ程接しているわけでもないのに、細かいところにも気づくところ、
OGとしての存在感だけでなく、面倒見のいい頼れるお姉さん感が伝わってきます。

放課後の学校に忍び込んだなぎさとほのか。
職員室を覗いてみると、アカネさんの言うとおりマンガに夢中の教頭がいました。
第7話での愚痴を聞く限り、家庭でも奥さんに頭が上がらそうなので、
これが仕事のストレスを発散する手段だと思うと、ちょっと同情します。
なかなか帰る気配のない教頭を見て、
『教頭先生が帰ってから取り返しに行った方が確実だと思う』と提案するほのか。

待っている間、心配なだけではなく、何か不思議だと語るなぎさ。
『ほのかとの事もそうだけどさ、この間まで全然知らなかったメップルと
一緒に暮らすようになって、毎日ケンカばかりしてたけど、いなくなるとこんなに心配で』
『出会いって本当にそう。不思議よね』と返すほのかに、
『これからまた、もっともっと出会っちゃうのかな?あの、出会いたくない連中にも』
と、本心を漏らすなぎさ。確かに第2話で既に戦う事に対して恐れを抱いていました。
そのスタンスが変わらず通されている所に、普通の女子中学生が背負うには
あまりに厳しい戦いの日々への不安を感じさせます。 

空にはすっかり満月が照っていますが、夜空に急遽立ち込める暗雲。
ようやく帰ろうとする教頭。『また明日集めるとするかあ』
などと言っています。先ほどちょっと同情しましたが、
私も中高時代、ジャンプやスピリッツやヤンジャン等、よく没収され、
結局返してもらっていない事を思い出しました。
マンガではない「ポケットに名言を」とかは没収されなかったのに・・・

それはさておき、没収したメップルを開こうとする教頭ですが、
どうやっても開かず、やたら熱い事にも気づき、
『帰り道にて調査』と懐に入れてしまいます。 
その頃、すっかり暗くなり、誰もいなくなった校舎の理科準備室から不気味な光が・・・
なぎさとほのかは、いつのまにかうたた寝をしていました。

戸締りをして、帰宅する教頭。ふと先を見ると、廊下に不審な人影が。
『何だね君は。こんな時間に何をしてるんだ?』
今のご時勢、結構勇気があります。
『黙ってないで何とか言いなさい』と声をかけると、
振り返る人体模型。効果音と共に三回大写しになります。
一瞬の静寂後、響き渡る教頭の悲鳴。

悲鳴に気づき、駆けつけたなぎさとほのかが目にしたのは
倒れた教頭の懐をまさぐる人影でした。
「バイオハザード」で初めてゾンビが登場したシーンを思わせるアングルです。
教頭の懐からメップルを手にし、なぎさとほのかの方に向き直る人影。
そして一飛びで二人の目の前に現れる人体模型・・・
思わず悲鳴をあげ、走って逃げる二人を、追いかけてくる人体模型。
『いやー!やめてやめて、来ないでー!!』
『でも寄生虫の標本よりマシかも』
・・・たしかに目黒寄生虫博物館とか行くとそう思いますが、人体模型もかなり怖いです。
『あなた、こんな時によくもそんな・・・』となぎさが振り向くと、
もう真後ろまで迫っていた人体模型。
『うわああ!ごめんなさい!ごめんなさい!』
『別に謝ることないけどね!』
謝りたくなる気持ちもわかります。そして二人の真ん中に入り、併走する模型。
それが仇になり、

→なぎさ→→→→→→→→→→→→→
→模型→→衝突!|下駄箱|
→ほのか→→→→→→→→→→→→→

下駄箱にぶつかり、バラバラになる模型。校舎の外に逃げ出す二人。
ですが、『メップルを取り戻さなきゃ』と、踏みとどまるなぎさ。
『ソレハ出来ン!ウガ』と、どこからともなくゲキドラーゴの声が。
ベローネ学院に安置されている「明日の像」が喋った!と思ったら、
台座の上で同じポーズを取っているゲキドラーゴでした。

『やっぱり、さっきのザケンナー』『ソウザケンナ』一瞬しらける二人。
先ほどの模型のように一飛びで飛んでくるゲキドラーゴ。
その手にメップルが。人体模型の下半身が持ってきたようです。
『ツイニ手ニ入レタ ウガ!オ前達叩キ潰ス!』とご満悦のゲキドラーゴ。
メップルが敵の手中にある今、変身もできません。
が、妙に熱いメップルに気づくゲキドラーゴ。
『メップルは今病気なの、早く直してあげないと、メップルは・・・
 もしメップルに何かあったら、あんたのせいだからね!』と訴えるなぎさ。
『病気。ソレハイケナイ。ソレト・・・』
ジャアクキングに怒られる事を想像するゲキドラーゴ。メップルの額に三角布が・・・
『ソレ、イケナイイケナイ。ドウスレバ?』
『私なら治せるから、頼むからメップルを返して』と、涙を流して訴えるなぎさに
『・・・ウガ』とメップルを返すゲキドラーゴ。
単純なだけに根はいい人っぽい憎めなさがいいです。

『なぎさ、変身できるよ』と言うほのかに腹を立てるゲキドラーゴ。
『ウガガ!騙シタナ!』
なぎさは騙すつもりはなかったらしく、『待って、騙してなんか・・・』と弁解します。
このほのかを冷静とみるか現実的とみるか・・・
ゲキドラーゴの指示で、今度は校舎を突き破って出てくる巨大人体模型。
「巨神兵」のような迫力と恐ろしさに、思わず悲鳴をあげる二人。
『ザケンナーヨ、踏ミ潰シテシマエ』
模型の下半身だけが襲ってきます。そして・・・踏み潰されるゲキドラーゴ。
・・・腐ってやがる、と毒づきたくなります。

その隙を突き、変身する二人。
ですが、汗びっしょりのブラック。どうやらメップルの体調が影響するようです。
模型の下半身を払いのけるゲキドラーゴ。そのまま上半身に倒れ掛かり、潰される校舎。
・・・腐ってやがる。早すぎたんだ、と本当に呟きたくなるシーンです。

今回は速攻で、マーブルスクリューを放つ二人。
例によって正面から受け止めるゲキドラーゴですが、
メップルを気遣うブラックの気迫に押され、撃退されるゲキドラーゴ。

急いでメップルの治療のため、パルプのカードを使うなぎさ。
メップルの前には巨大な注射が・・・
『え?ヤダヤダヤメルメポ』と、頭かくして尻隠さずのメップル。
『これさえ打てば一発で直るんですからね!』と、
容赦なく尻に注射するパルプ。
アッー!と顔をしかめたものの、熱が下がり安眠するメップル。

今度は教頭先生を介抱する二人。
『私はなぜ・・・そうだ、模型。人体模型が歩いてきて』
『生徒から取り上げたマンガの読みすぎで、どうかしちゃったんじゃないですか?』
『大丈夫ですよ、私達、誰にも言いませんから』
さりげなく教頭との交渉カードをちらつかせる二人。かなり交渉上手です。
没収されたメップルを「お守り」と説明し、『お守りであるならば勉強の邪魔にはならない』
と、返そうとして手をひっこめる教頭。
『ところでマンガのことなんだが・・・』『わかってます!』
中二にしてこの交渉能力。たいしたものです。

翌朝、元気になったメップルとやりあうなぎさ。
ですが、また大声になっており、部屋の前では怪しむ亮太とおたまを構える理恵ママさん。
『な?完全に独り言だろ?』『しかも大声で・・・』
『ヤバいよマジで』『・・・どうしましょう』
すっかり心配されているなぎさは、不安そうな二人に気づいて苦笑。で幕となります。

今回は戦闘が非常に短いため、それ以外の描写がメインでした。
名前で呼び合うことになった二人をとりまく関係。
学校に必要の無い物を持ってこないという教訓などですが、
なんといっても夜の学校を走り回る人体模型と、巨大人体模型。
プリキュア5の走る骸骨よりも、半身が無表情なだけに
かなり怖いです。小さな視聴者たちは大丈夫だったんでしょうか。

ミップル、メップルの「過酷な虹の園の環境」という設定は、
残念ながら今後マックスハートに至っては忘れられたようです。
普通に「ぬいぐるみ姿」で元気に動き回ってましたから・・・

また、随所に「ダジャレ」が多い回でもありました。
・「運が悪かったね」「ウン」
・「明日の像」
・「あのザケンナーは」「ソウザケンナ」
「明日の像」はただの一発ギャグかと思いましたが、
マックスハート最終回を既に体験してきた今、感慨深いものがあります。

予告漫才は
『親友の誕生日にプレゼントは必須よね』『気持ちだけでうれしいわ』
『やば、お財布空っぽ』『・・・』
これだけだと漫才に見えないのですが、口と声がシンクロしていて
次回では全く関係のない台詞を言っていますので、映像で見ると笑えます。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。