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第30話『炸裂!プリキュアレインボーストーム』 [ふたりはプリキュア]

私も追い込まれると力を発揮するタイプだと勝手に思っていますが、
実際に仕事で問題が発生すると、なぜあの時根回ししておかなかったんだ・・・
などと考えてしまう事があります。
夏休みの宿題なんかもそうでしたし、課題やレポート。
そして社会人になってからは各種書類関係などなど。

残念ながら夏休みの宿題は解決しなかったなぎさですが、
マーブルスクリューが通用せず、石の番人も敵の手中に。
予知だけではないポルンの秘められた力によって、
追い込まれたプリキュア二人が死中に活を見出すエピソードです。
  
新たな3人の闇の戦士について、番人を呼び出して話を聞こうとする二人ですが、
番人はすっかりポルンになつかれて、ポルンのおもちゃ状態に。
挙句の果てにプリズムストーンを使ってお手玉を始め、番人と石の取り合いをする始末。
『これはポルンのポポ。ポルンのものになるポポ』
『馬鹿言うな。これは全てを生み出す力。そんな大事なものをお前なんぞに渡せるか!』
マイペースのポルンに振り回される番人でしたが、
ポルンの「予知能力」を考えると、意味深なやりとりです。

結局番人にも新たな三人の事が詳しくは解らず、嫌な予感が高まりますが、
『なぎさ、これってもしかして・・・』
『ん?ああ、夏休みの宿題だけど』
『真っ白じゃない。夏休みは今日で終わりよ』
『大丈夫!私って追い詰められると力発揮するタイプだから今夜一晩頑張れば終わるって』
『ならいいけど・・・』
闇の脅威とは別の脅威(笑)も刻一刻と近づいていました。

闇に浮かぶ赤い目。夜の森の静寂を切り裂くようなカラスの声から、
件の3人の住む森の洋館の遠景が映し出されます。
蜘蛛の巣が張っているものの、アンティークな調度品や絵画など、
MHまで存在し続ける謎の多い洋館です。
これからコント謀議が行われることになる大広間に集う3人。
ジャアクキングの再生。その前にプリズムストーンの力を手に入れたい、と案件を出す
ベルゼイ=結城先生に寄り添う角澤と翔子さん。
3人そろった途端、いきなりの3人そろっての出撃です。

翌朝、新学期の登校風景。なぎさを追いかけて声を掛けるほのかですが、
振り返ったなぎさの顔にはクマが出来、やつれていました。
徹夜の甲斐なく宿題も終わらず、気が重いせいか荷物も重い、という
なぎさのカバンの中には、いつの間にかポルンが入っていました。
今から家に置きに戻る時間も無く、ポルンも連れて学校へいくことに。

『先生・・・こういう場合、やっぱ廊下ッスか?』
宿題の提出を促すよし美先生に言われる前に、自分から切り出すなぎさ。
『潔いというかなんというか・・・』
呆れ顔のよし美先生と、苦笑いの生徒達。ところがポルンが騒ぎ始め、
あわてて誤魔化すほのか。
『い、今のは私でーす!一緒に行くポポー!なんちゃって・・・とか?』
よし美先生をはじめクラスのみんなが、雪城さんが宿題を忘れた?と驚く中、
成行き上、廊下に向かうほのかでした。
廊下でポルンを注意するも、その声が教室の中のよし美先生に聞こえ、
またまたとばっちりを受ける二人。
その隙になぎさのカバンから抜け出したポルンは、
あろうことか校長室で、校長の写真に落書きをしていました。
なんとかポルンをつかまえるものの、そこに現れた教頭に濡れ衣を着せられる二人。
『その写真は、校長が全国盆栽コンクールで金賞を授与されたときの大事な写真ですよ!
 それを、こんな、こんな・・・罰として!草むしりです!』
・・・そんなプライベートな写真を校長室に展示している校長もどうかと思いますが・・・

ともあれ、炎天下の放課後、草むしりに励む二人。
『暑い・・・眠い・・・暑い・・・眠い・・・』
うわ言のようにブツブツ呟きながら草むしりをするなぎさを気遣うほのかでしたが、
『二人でやるの!んでもって、早く終わらせるの!』
『ふふ、なぎさ、ファイト』

学校の時計台が3時を指す頃、草むしりを終える二人。
教頭が見回す中、校門から正面切って入ってくる、角澤・翔子さん・結城先生の三人。
結城先生が不敵な笑みを浮かべると・・・
『校長!今日もステキな髪型で!』
教頭はすっかり結城先生を校長だと思い込んでいました。
前回の「院長先生」描写の疑問点は、結城先生が周囲をそれとなく欺いていたようです。

『寝よう!帰って即寝よう!』
やっと帰れると思っていたなぎさですが、ポルンがまたしても行方不明になったと知り
『・・・・・・誰のせいで草むしりをーーー!』と、
口から火を吐いて怪獣のように怒り狂うなぎさ。
『こらー!!出て来んかー!ここか?ここか?こら!』
堪忍袋の緒が切れたなぎさはヒロインにあるまじき口調と顔でポルンを探し回りますが、
ふと気が付くと、3時なのに暗い空と、眠らされて倒れているよし美先生、教頭。
教頭を介抱しつつ上を見上げると、屋上には不敵に佇むジュナ、レギーネそして
『こんばんわ。プリキュアのお嬢さん達』と挨拶するベルゼイ・ガートルードの姿が。

プリズムストーンを奪いに来たという3人から逃げる2人ですが、
屋上から飛び降りて追いかけてくる3人。
『そこかー!』なぎさとほのかではなく、空間を切り裂くように攻撃するジュナ。
そこにはのんびりお茶を飲んでくつろいでいる番人がいました。
番人が振り返ると、そこには切り裂かれた空間を広げているレギーネが。
そしてベルゼイに引きずり出される番人。
『プリズムストーン!確かに!』

高らかに宣言するベルゼイを前に、変身する2人。
『とっととおうちに帰りなさい!』
『ふふふふふ、帰らせることができるかな?』
番人を捕まえているベルゼイをサポートするかのように、向かって来るジュナとレギーネ。
ブラック対ジュナ、ホワイト対レギーネの戦いが始まっていましたが、
『どうした?手ぬるいぞ!』ブラックの攻撃をがっちりガードするジュナと、
『なあにそれ。それでも戦ってるつもり?』
素早い身のこなしでホワイトの攻撃をかわしつつ、反撃するレギーネ。
パワーもスピードも優れたジュナとレギーネに苦戦を強いられ
状況を打破しようとベルゼイに向けてマーブルスクリューを放ちますが、
ベルゼイをかばうかのように瞬時に前に出て受け止めるジュナ、
マーブルスクリューの側面から流れを断ち切るレギーネ。
そして片手で番人を持ち、もう片方でマーブルスクリューを切り裂くベルゼイ。
3人の連携で、消されてしまうマーブルスクリュー。
『白と黒の稲妻を合体させてパワーを生み出すマーブルスクリュー。
 ならば二つのパワーを分けてしまえばいい』
プリキュアの力を研究しているかのようなベルゼイに、
成長しているはずのプリキュア二人もさすがにたじろぎます。
そしてジュナとレギーネに攻撃され、劣勢に追い込まれる二人。
危機的状況を前に、ベルゼイの手から一瞬消えて、必死に逃げる番人。
ベルゼイたち三人も、プリキュアとの戦いよりも番人の確保を優先するように、
番人を追って校内に向かっていきました。

『はぁ、はぁ。しんどい・・・』と一息つく間もなく、闇の気配を感じて姿を隠す番人。
その下をジュナが通り過ぎ、番人がほっとした時の隙を感じたのか、
立ち止まって虚空を見上げるジュナ。
そして放たれたジュナの衝撃波で番人はレギーネの足元に転げ落ち、
番人の行く手をふさぐベルゼイ。
なんとか気力を振り絞って屋上まで逃げた番人ですが、捕らわれるのも時間の問題です。
『全てを生み出す力をドツクゾーンの者に渡すわけにはいかない。
 この力を光の意志を持つものに託さなければ。
 メップルか、ミップルか、プリキュアの・・・できれば白い方』
追い詰められつつもブラックに対してちょっと失礼な番人ですが、
光の者の気配を感じて、喜び勇んで振り返ります。
『この気配は光の・・・良し!』『ポポ?』『ポポ・・・?』
『よりによってお前かよ・・・』そこにいたのはポルンでした。
気落ちした番人ですが、この状況下ではやむを得なく、プリズムストーンの力を
ポルンに託すことにしました。ポルンの体に吸い込まれていく7つの光。
そして番人がポルンに説明しようとした矢先、現れたベルゼイによって捕まってしまいます。
『番人を離すポポ!離すポポ!』
果敢に向かっていくポルンでしたが、あっさりとベルゼイにつまみ上げられ
『離すポポ離すポポ』とわめくポルンを、素直に離してくれる放り投げるベルゼイ。

プリキュアが駆けつけた時には既に、番人は捕まり、ポルンは倒れ
『残念だったな』『あんたたち遅いのよ』『お前達にもう用はない』
そのままレギーネの手刀、ジュナの膝蹴りで飛ばされるプリキュア。
『つまんない、まるで手ごたえが無いんだもの』とレギーネに酷評され
『これ以上は時間の無駄だ』とジュナに見限られ
『さらばだ!光の使者』とベルゼイに言い放たれた時、
『二人をいじめちゃ駄目ポポー!!』
ポルンの叫びが響き渡りました。
『ポポーーーーーーーーー!!!!!!!!』

ポルンから発せられる光を受けて、ブラックの右手、ホワイトの左手にブレスレットが現れ
『プリキュアレインボーブレスだ!』感嘆する番人を嘲るかのように、
『ふっ・・・なあにそれ!』と向かってきたレギーネの素早い攻撃をかわし、
続いてジュナの攻撃を受け止め、パンチを叩き込むブラック。
『力がみなぎっていく・・・』『それだけじゃないわ。体の痛みも消えていく!』
『おまけに徹夜疲れもなくなってる』
徹夜疲れはまぐれのようですが、段違いのパワーを手にした二人は
輝くブレスレットに導かれるまま、手を繋ぎます。
『また何か言うんじゃない?なんか言うんでしょ?』
第1話のように、新たな力に戸惑うブラックの言うとおり、
『希望の力よ!光の意志よ!』
『未来に向かって、突き進め!・・・やっぱり・・・で、何が出んのよぉ』
ところどころ冷静に突っ込むブラックが楽しいですが、放たれた
『プリキュア・レインボーストーム』
は巨大な虹色の光の奔流を巻き起こし、放った二人も反動で下がってしまうほどでした。
三人で受け止めたものの、押し切られそうになり、
『撤退だ!』渋るレギーネを促すように、再度叫ぶベルゼイ。
『撤退だぁ!』

暗い空は晴れ渡り、時計台は4時を指していました。
我に返った教頭とよし美先生に見送られて下校する二人ですが、
新たな力をえたものの、新たな問題も抱えたことを気にしていました。
『番人はさらわれ、プリズムストーンは奪われた』
下校する二人が向かう先の空は、ついさっきまで晴れていたのに
二人の不安を表すかのように、いつしか厚い雲が立ち込めていました。

シリーズ中盤で必ず行われるパワーアップ。
アニメもビジネスである以上、テコ入れによる新商品の投入は避けられませんが、
いかに話に上手く絡めてくるかがポイントです。
今回は前半では迷惑かけ放題、後半では芯の強さを見せ、
強大な石の力を受け入れるポルンを上手く使っていたと思います。
当時の玩具商品ラインナップは既に覚えていないのですが、ポルン型の玩具ならば
自然に話がつながり、販促に貢献したのではないでしょうか(笑)

今回からマーブルスクリューに変わって放たれるレインボーストーム。
この一連の演出は、シリーズ通しての技の中でも私の好きなものの一つです。
ポルン役の池澤春菜さんが毎回違った台詞を叫び、光が放たれるとバックに流れるBGM。
金管による力強いメロディーを支えるストリングスの三連符の伴奏。
こういう曲が私は個人的に好きなもので・・・
このBGMがMHに受け継がれなかったのが残念でした。

今回は地味ながらなぎさ、ほのかの描写も優れていると思います。
ここまででなぎさとほのかの心の距離は全く感じられないほど縮まり、
過去数回振り返った程度では第5話第7話第8話のようなぎこちなさは
全く感じられません。宿題を忘れたなぎさ、騒ぎ始めたポルンのとばっちりで
廊下に立つことになってしまったり、草むしりをすることになるほのかですが、
元々そのような事で苦言を呈すような性格ではありません。
そしてほのかに悪いと思っているからこそ、熱中症になりそうな状況下でも
二人で草むしりをすることにこだわるなぎさ。
「黒板消しダンス」を思い出させるような、二人の関係が感じられます。

そしてジュナ、レギーネ、ベルゼイ・ガートルードの三人の存在感は、
全員集合からまだ1回目にもかかわらず抜群です。
ジュナは初登場時に肉弾戦を繰り広げましたが、レギーネとベルゼイが戦うのは今回が初。
パワー型のジュナ、スピード型のレギーネ、そして知略に優れたベルゼイ。
サウラー好きの方には「え゛?」と思われるかもしれませんが、
ジュナ=ウエスターさん。レギーネ=イース様。ベルゼイ=サウラー
ジュナとウエスターさんの声が共にノリスケ松本保典さんと言うこともあり、
役回りはフレッシュプリキュアの敵方3人に類似しています。

もっとも明日のフレッシュプリキュアではイース様がどうなるのか気が気ではないですが
ふたりはプリキュアシリーズはこれから日常と戦闘を絡めたエピソードに再び入り
しばらくは急展開無く楽しめる展開が続いていきます。
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