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第31話『マジ家出?ポルンは一体どこ~!?』 [ふたりはプリキュア]

騒々しくワガママ。よく言えば天真爛漫のポルンにはいつも周りが振り回され
苦労が絶えません。が、そんなポルンの心境に入り込んだエピソード。
マスコットキャラクターのホームシックがテーマになるのは
他にもチョッピ等でも描かれますが、仲の良い家庭を目の当たりにし、
親しい人の声を久々に聞いた、まだ小さなポルン。
振り回されつつも最後に皆の優しさが感じられるエピソードでした。
   
もう既にこのBGMがかかると条件反射的に思い浮かぶ
三人組の根城の洋館から今回は始まりました。
前回拉致された番人は鳥かごに監禁され、オウムと同居していました。
その番人の持つ石に何の力も感じられない事に苛立ち、思わず鳥かごを揺する結城先生。
角澤、翔子さんに石の力を探し出さねばならないと、次の目的を決めていました。
『ウザいぞ、おっさん』『何か言ったか?』『別に・・・』
結城先生を鼻で笑うかのような番人でしたが、
『ウザイゾ、オッサン!』とオウム返しするオウムのせいで結城先生の怒りを買い
オウムにかじりつかれてて焦る番人。
『私を亡き者にしたら、石の力は永遠に発揮できないんだぞ』
そう脅しつつ、とりあえずの身の安全を確保する番人の発言を受け
ならば石の力を得るより先に、ジャアクキングの復活を、と方針を変更しようとする結城先生に
『光の力同士、どこかで繋がっているはずだ。
 伝説の戦士を追い詰めれば、何か手がかりがつかめるかもしれない』
と提案する角澤。ウエスターさんとは違い、できる男です。
(ウエスターさんはあれでいいキャラなので、個人的には好きですが)

不安そうな表情で前回の回想中のなぎさ。
ポルンの出した新しい力のことよりも、三人の強さと、さらわれた番人に対する
不安感の方が強いようですが、
そんななぎさを他所に、メップルと追いかけっこに興じるポルン。
疲れきってメップルがダウンしても、ポルンは全然疲れる気配がありません。
丁度昼食のため部屋を出るなぎさに、遊び相手がいないと駄々をこねるポルンでした。

久々に登場の岳パパを含め、美墨一家4人勢ぞろいの昼食。
理恵ママが山岡さんに教わって料理番組を見て作った本格的なカレーに
舌鼓を打つ美墨一家ですが、
『こういうのを、華麗なるカレー・・・なんちゃって』
久々の登場でも、相変わらずやっちゃった岳パパ。
呆れたなぎさの視線の先には、部屋から抜け出したポルンが目に入り
あわてて亮太がスリッパ蹴飛ばしたことにしてポルンを部屋に連れ帰りました。
部屋から出ないようにポルンに念を押し、再び食卓に戻るなぎさ。
一人取り残されたポルンは、ドア越しに楽しそうな美墨一家の声を聞き
寂しそうに光の園の皆との暮らしを想っていました。
が、虹の園でずっと実体を保っていられるポルンを、メップルは不思議に思っていました。

ほのかの部屋で、ミップルも交えて話し合うなぎさとメップル。
当のポルンは元気に遊びまわっていますが、虹の園であんなに長い間
元の姿でいられるなんて、普通は考えられませんでした。
ポルンに聞いてみると、番人が何らかの鍵を握っているようでしたが、
肝心な事はわかりませんでした。
突如、ポルンから長老の声が聞こえてきます。
どうやらプリキュアのパワーアップ、長く元の姿でいられるだけでなく、
光の園との会話も出来るようになったようです。

長老も番人の気配が消えたことを心配していたようですが、
七つの石を失った変わりにポルンのパワーが強まっている、という事から
七つの石の力がポルンに宿っているのかもしれないと推測しました。
そしてその影響で、ポルンに眠っていた力が目覚めようとしている。
長老ともっと話をしたい、光の園の話をしたい、と思っていたポルンでしたが、
残念ながら途中で切れてしまい、あまり長い間話すことはできないようでした。

ポルンに石の力が宿っている、その事がベルゼイたちに知られたらポルンが狙われてしまう。
そう懸念した矢先に、一人どこかへ駆け出して行ってしまうポルン。
『みんなの所ヘ行くポポ』
慌てて追いかけるなぎさとほのかですが、その背後に舞う
一陣の風と共に、角澤が姿を現していました。

ポルンを追って大通りに出ると、勢いのままトラックの荷台に飛びついていました。
荷台の後ろで今にも振り落とされそうなポルン。
丁度そこに、ハイエースのような車に乗ったアカネさんが通りかかり、
『前のトラック追ってください』と、刑事ドラマのような台詞で乗り込むなぎさとほのか。
アカネさんもやる気十分で追いかけてくれました。
いつものたこ焼き屋台カーはエンジン故障で修理に出しており、
タウンエースは代車のようですが、これでどうやって商売しているのか気になります。
ともあれ、トラックから振り落とされたポルンは、
なぎさが窓から身を乗り出して間一髪受け止めました。

『どうして勝手な真似したのよ』そう問い詰めるなぎさに、
『寂しかったポポ・・・』と答えるポルン。その声を聞いて、
『そのぬいぐるみ、何かしゃべった?』と気にするアカネさんを、
『さ、寂しかったポポ・・・』と、恥ずかしそうな顔で呟いて誤魔化すほのか。
どうやらポルンは久しぶりに長老の声聞いたため、急にホームシックに襲われたようです。

『ブブーン、ブブーン』突然、今までの予知能力のように声を発するポルン。
『ブブーン・・・』またしても恥ずかしそうに誤魔化すほのかが可愛いです。
アカネさんの車の行く手に工事の標識があり、左折してもらえますか、という作業員に
誘導されるまま左折していくアカネさん。
その作業員は作業員らしからぬ、丸いサングラスをかけた怪しい男(というか角澤)でした。
車はいつしか人気の無い工事現場に入り込み、不審に思うアカネさんの横、
運転席のドアの外に、風と共に現れるジュナ。
アカネさんは眠らされ、後部座席のドアを壊してなぎさとほのかに襲い掛かってきます。
そして4台のトラックをザケンナーにして脅し、石の力のありかを問い詰めるジュナに
『そんなの知らないわ』『知ってても言う訳無いでしょ』
・・・そんな事言ったら知っていると言っているみたいなものですが、
変身する二人。

ザケンナーに任せきりではなく、ジュナも積極的に風の力で攻撃してきます。
そしてバックして荷台を付き合わせる4台のトラックザケンナー。
荷台を囲むように鉄骨が降り注ぎ、
『特設リングへようこそ。石の力が分かるまでお前達に逃げ場は無い』
狭いスペースに追い込み、ジュナは鉄筋の雨を降らせて攻撃してきます。
鉄筋の一本を取って弾き返すブラックと、回転して避けるホワイト。
そしてブラックは構えを決めていました。なぎさの部屋に貼ってある
女の子らしからぬポスター「李飛龍」の構えを決め、棒術で応戦するブラック。
ですが、鉄筋の量が多く、棒を落としてしまうブラックをかばって
鉄筋に飛びつくポルンでしたが、力の差がありすぎ、あえなく振り落とされて
パチンコ玉のように鉄筋の間を転がって来ました。

ポルンが巻き込まれたことに怒り心頭の二人。上等だ!と立ちはだかるジュナ。
『もうやめてポポーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!』
ポルンの叫びが響き渡り、ブラックとホワイトの腕にブレスレットが出現。
速攻でレインボーストームを放ち、ジュナを退けました。
戦い終わって、疲れて眠っているポルンを見守る二人。
『こんなに小さい子が知らない世界に一人で来たんだもん。
 寂しいのは当たり前だよね』
ポルンに振りまわされつつも、その心境を酌んであげるなぎさとほのかでした。

平穏に幕切れ、と思いきや、ドツクゾーン。
ジャアクキングの台座跡地に集まっているベルゼイ、ジュナ、レギーネの三人。
三人が力を混めると、脈動し始めるドツクゾーンの空と大地。
そして噴火する火山のように台座跡地からジャアクキングが立ち上がり、
反応するかのようにクィーンも立ち上がっていました。
『ジャアクキングが・・・復活しました・・・』
そして産声代わりの雄たけびを上げるジャアクキングの咆哮で幕となりました。

今回はポルンの力の謎、ホームシックで周囲を巻き込むポルン、
ポルンの力で形勢逆転、とほぼポルンがメインのエピソードでした。
今まであまりにもワガママかつやりたい放題のポルンでしたが、
ラストのなぎさが優しく語るように、まだ小さいポルンが慣れない虹の園で
ホームシックにかかるのも無理はありません。
冒頭の美墨一家の食卓を囲んでの団欒や、長老の声を聞いたことで
ポルンの寂しさが募って行く様は、一人暮らしを始めたばかりの私にも
あったかもしれない、と少し親近感を覚えました。

岳パパが久々に登場。というよりも、私の記憶が確かならばまだ3回しか出ていない
にもかかわらず、短い出番で強烈な印象を残すそのキャラクターは非常に濃いです。
濃いといえば、今までなぎさの部屋に貼ってあった謎のポスター
「李飛龍」は今回の伏線と言うわけではないと思いますが、
インパクトのある小道具を上手く活用した一例だと思います。
ほのかの「ポポ」「ブブーン」など、細部の小ネタが楽しめる一編でした。
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