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第32話『ポルンを励ませ!とっておきのカーニバル』 [ふたりはプリキュア]

前回に続いてホームシックで駄々をこねるポルンを励ますエピソード。
ですが、前回ポルンの境遇を知っていても、2話続くとちょっと食傷気味です。
今回はそんな気運を察したかのように、
レギーネこと小山翔子さんの魅力が発揮され始めた話であり、
今週のフレッシュプリキュアでクローズアップされた
ある気になる台詞をキュアブラックが発したことを、始めて意識しました。
  
念願ともいえる、ジャアクキングの復活を果たして喜ぶ
ジュナ、レギーネ、ベルゼイの三人。それだけでなく、
光と闇の衝突をが、面白くなってきたと一人呟くベルゼイ・ガートルード、という
ドツクゾーンを舞台にしたシーンで幕を開けます。

目覚まし時計が鳴り響く中、なぎさはまだ夢の中でした。
ベッドから転げ落ち、床に這いつくばるようなうつ伏せという
ヒロインにあるまじき姿で寝ているなぎさ。
ポルンがカーテンを開けても目を覚まさず、そこに理恵ママが起こしに来たことで
慌ててポルンはべッドの下に隠れました。
続いてなぎさに貸していた定規を取りに来る亮太が部屋に入ってきて、
再びぬいぐるみのふりで誤魔化すポルン。
理不尽な寝起きのコブラツイストの被害に遭う亮太を見て、
こそこそ隠れながら生活する事に嫌気が差し、
光の園へ帰りたいという思いを再び募らせていました。
なぎさは登校前の朝食、メップルはまだ睡眠中。
誰も構ってくれず、こっそり部屋を出たポルンは、
『私だってレディですからね!』
『コブラツイストかけるレディなんているかよ』
と言い争いつつも仲の良い姉弟を、うらやましそうに見ていました。

オムプ、シカルプ、パルプを呼び出し、遊び相手ではないとたしなまれつつも、
シカルプを鬼にして鬼ごっこを始めるポルン。
当初難色を示していたオムプも意外とノリがよく、
『何故逃げるんですか?』と息を切らせるシカルプを鬼に、鬼ごっこに興じていました。
それにしてもシカルプの声が、あのジャアクキングと同じ小野健一さんとは
とても思えず、コミカルな台詞回しが楽しいです。
ともあれリビングまで聞こえてくるその騒々しさを聞いて、慌てて部屋に戻るなぎさに叱られ
消えるオムプたちと、我に返るポルン。
『光の園帰るポポ帰るポポ帰るポポ』と泣き出すポルンの声は
例によってリビングの理恵さんや亮太まで届いており、
『なぎさの独り言、ますます増えてきたような・・・』と、再び誤解を抱かれていました。

通学路で、ほのかも両親と離れて暮らしているので
ポルンの心境に理解を示していました。
しかしメップルとミップルが言うにはプリズムホーピッシュが無いと帰ることができず
早く番人を助け出さなければ、という結論になりました。
そしてポルンの予知能力で、何か解るのではないかと思案を巡らすほのかでした。

その番人が拉致されている洋館で、
番人を尋問するも埒の明かない結城先生と角澤の前に
二階から翔子さんが降りてきました。
『どこに隠したの・・・?』
翔子さんの声が小さくて聞き取れずに『?』となる番人に再び
『どこに隠したの・・・?』
と聞く翔子さんでしたが、やはり番人の反応は同じで、ついに
『どこに隠したのよ!!!』
と叫ぶ翔子さんの態度に番人だけでなく、結城先生と角澤も驚いていました。
今度こそ俺が、と出撃しようとする角澤を制して、翔子さんに目をやる結城先生。
『今度は私が行って来る・・・』と、小声のまま出撃して行きました。

下校後になぎさの部屋で、ポルンの予知能力から何かを掴もうと試みる二人。
『喋る鳥ポポ・・・』
ポルンの返事は番人の居場所を的確に言っているのですが、
これだけではなぎさとほのかには当然解りません。
その頃番人は、三人がいなくなった隙にインコを上手く言いくるめて
鳥かごの外のリンゴに目を向けさせ、インコに鳥かごを壊させようとしていました。
が、固い鳥かごをクチバシで噛み続けて、インコのくちばしがボロボロになってしまい
涙目で番人に『オマエノセイダ!!』と恨み言を言いながら怒りをぶつけていました。

『お口痛いポポ』
突然ポルンが発した脈絡の無い台詞は視聴者にはよくわかるのですが、
なぎさとほのかには当然わかりません。
真面目に手がかりを掴もうとしているほのかに対し、
なぎさは今夜のおかず、明日の弁当のおかず、明日の夕食をポルンに聞き、
『ハンバーグポポ』『鳥のから揚げポポ』『焼肉ポポ』
との返事で喜んではしゃぎ、ほのかに怒られてしまいました。
手がかりがつかめず、ノートの表紙に描かれた虹を見てはしゃぐポルンを気遣って
どこかに遊びに行こうか、と提案すると、お祭りに行きたいとの返事。
一年に一回しかお祭りはやっていないので途方にくれるなぎさとほのかを他所に、
ポルンは『お祭りポポお祭りポポ・・・』と駄々をこねていました。

『たーこやーき!おいしい、おーいしいアカネちゃんのたこ焼きだよー!』
『・・・あ、あの・・・いえ・・・』
町をさまよう翔子さんは、アカネさんの屋台前を通りかかって
アカネさんの客引きにあって困惑していました。
『どうです?お安くしときますよ!』
『え?・・・じゃあ・・・』
『ああ、ごめんごめん。無理にと言ってるわけじゃないんで、あはは・・・』
『そ、そうですか・・・あ、そ、それじゃ・・・』
翔子さんが立ち去った直後に通りかかるなぎさとほのかにも声を掛けるアカネさんですが、
『これからちょっとお祭りに』という二人を引き止められず、
『たこ焼き安くしとくから、カキ氷もまだあるよー!』
というアカネさんの呼び声が空しく通りに響いていました。
ひょっとしたら前回代車を壊されてしまったために債務を負ってしまったのか、
いつもより客引きに熱心なアカネさんが気の毒でしたが、
「アカネちゃん」というのはどうかと・・・(笑)

ポルンを連れてやってきた神社は、当然のように閑散としていました。
お祭りはやっていないから、来年また来ようというなぎさとほのかの言葉にも耳を貸さず
駄々をこねるポルンを見て、なぎさは何か思いついたようでした。
『わかった。行こう、お祭り』

やってきたのは遊園地。コーヒーカップに乗って楽しむなぎさ、ほのかと
メップル、ミップル、そしてポルンの三匹。
『ここなら一年中お祭りね』
と、ほのかが言う通り、ポルンたちも楽しんでいました。
続いて観覧車に乗り、見晴らしに喜ぶ三匹でしたが、
この遊園地は・・・なぎさとほのかが少し顔を曇らせます。
言われるがままに駆けつけて、何がなんだかわからないまま
急遽戦うことになってしまった、あの初めての変身の事を思い出していました。

『私たちは仲間だって言っただけ』
楽しんでいたポルンが振り返ったとき、なぎさはそうポルンに言っていました。
『仲間?』
『だから、友達であり、家族みたいなものでしょ』
『友達?』
『そう、友達って言うのは、つまり・・・その・・・』
『いつでも本当の事を話せる相手かな?』
『よくわからないポポ』
ポルンのことを、仲間であり友達であると語るなぎさとほのかでしたが、
突如暗くなる空。そして、急に人の気配が無くなる遊園地。

恐竜のアトラクションに憑依するザケンナーを見て、
観覧車から降りた二人の前に翔子さんが立ちはだかります。
『石の力はどこ・・・?』
『え?』翔子さんの声が聞き取れずに聞き返すほのかに、再び
『石の力はどこ・・・?』
『は?』やはり聞き取れずに聞き返すなぎさに業を煮やし
『石の力をどこに隠したの!?』と切れる翔子さん。
『番人はどこ?』と質問を質問で返すほのかに
『じゃなくて、石・・・』と反論するも
『そうよ、番人を帰しなさいよ!』と、なぎさにも聞く耳を持ってもらえず、
『話し合いは無駄みたいね・・・・』
と呟いたあと、レギーネに変身。そして再びボヨヨーンと巻き上がる髪。
『石の力はどこ?』レギーネになるや否や、堂々とした口調で
蹴りで牽制しつつ質問してくるレギーネ。
その蹴りの風圧でポルンが飛ばされたことに憤り、変身する二人。

『光と闇。どっちの力が強いか、思い知らせてやる』
と、恐竜ザケンナーをけしかけるレギーネ。
ポルンはパトカーのような園内の遊具に隠れますが、
恐竜が踏み潰した他の遊具にみたいなものにパトカーが潰され、怯えて逃げてきます。
『そいつの事がそんなに大事?』
『当たり前でしょ!ポルンは私達の、大事な友達なんだから』
「友達」関係をあざ笑うかのようなレギーネに反論する二人のプリキュア。
『友達として、ポルンは私達で守ってみせる!』
『せめて虹の園にいる間は私達が、この命に代えても!

恐竜を力で持ち上げるブラックと、空気投げを決めるホワイトに
『プリキュラー!』と大喜びのポルン。
『だから「ラ」じゃなくって「ア」だっつーの!』
『ラー!』そんな楽しそうなポルンとブラックとのやり取りに苛立ったのか、
厳しい言葉を投げかけるレギーネ。
『薄っぺらな友情や正義は、全て闇に飲み込まれて消える定めよ。
 我々には偉大なるジャアクキング様の、闇の力がついている』
レギーネの言葉に、ジャアクキングが復活したと察して当惑する二人に
追い打ちを掛けるかのように火を吐きかける恐竜ザケンナー。

『友達にひどい事しちゃ駄目ポポーーーーーーーーーーーーー!!!!!!』
ポルンの叫び声が響き渡り、ブレスレットが現れ、レインボーストームを放ち、
撃退される恐竜ザケンナー。撤退するレギーネ。
いえ、決してはしょった訳ではないのですが、本当にこのくらい一息に
ポルンの叫びからカタがついていました。

ゆっくり寝ていたい日曜の朝。寝ているなぎさの体の上を、
朝から元気一杯に跳ね回るポルン。
起こされてうんざりのなぎさは、日曜朝の世のお父さんの心境かもしれません。
ともあれ、最後は満足そうなポルンで幕となりました。

翔子さんの小声→切れて大声というネタは今後定番となり、
館でも大声に驚く結城先生や角澤という、
普段想像できないコミカルな姿を見ることができます。
しかし気が弱くオドオドしている翔子さんでしたが、
思考はレギーネのそれと同じで決して光の側の視線に立つことはありません。
これが翔子さんの特異なキャラを際立たせており、レギーネ姿での
言動や態度、振る舞いとの落差と相俟って
シリーズ上他に類を見ない個性的なキャラクターとして記憶に残っています。
翔子さん姿は薄倖の佳人といった雰囲気で、個人的に好きなキャラクターの一人ですが、
今後の運命を先に知ってしまっている今、少し残念なものが残ります。

先述の「気になる台詞」は、途中アンダーラインを引いた
ブラックの「この命に代えても」です。
作品が異なる以上方向性も異なり、2004年と2009年という時代背景から
主人公側に求められる振舞いや態度にも変化が生じていると思いますし、
いつまでも同じ路線を繰り返せないという事情があるのでしょう。
ただ、この台詞を敵であるイース様が発し
その言葉に疑問を覚えるピーチという点が、「命に代えても」という事を
賛美する主人公にしないというフレッシュシリーズの特色を現していると思いました。

明日はいよいよイース様の運命の日。
その前日に奇しくもこういった話を視聴するとは思いませんでしたし、
このエピソードにこのような台詞があったとは覚えておりませんでした。
明日はフレッシュ視聴、都議会議員選挙、名古屋場所初日、来週に向けての買出しと
私にとって長い一日になりそうです。
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