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第39話『涙キラ!汗がタラ!結婚式は大騒動!!』 [ふたりはプリキュア]

気づいてみれば大学時代の友人達もどんどん所帯を持ち、
いまや独身の男は私ともう一人という状態です。
と、そんな私の状況は置いておいて、今回はなぎさとほのかの担任である、
シークン こまち よし美先生(C.V.永野愛さん)の結婚エピソード。
後にプリキュア5でも結婚式エピソードがあり、その話との共通点
・ウエディング姿のなぎさ、りんちゃん、こまち、うらら、のぞみ、白無垢のかれん様の妄想
・結婚式場のスタッフとして紛れ込んでいる角澤、ガマオ君
を見出す事ができますが、クラスメイトみんなで先生へのプレゼントを作る事、
結婚早々単身赴任になってしまう事を心配する生徒達の心境など、
2年桜組の先生への想いが伺える一編でもありました。
  
いつものように遅刻スレスレで駆け込んでくるなぎさでしたが、
『今日は特別に大目に見て進ぜよう』
『ありがとうごぜえますだ。先生様』
MHで明らかになるなぎさの時代劇好きですが、こんなところに伏線が貼ってあったとは・・・
ともあれ時代劇のようなやり取りの中、やけに寛大なよし美先生の様子が気になる生徒達に
先生から結婚の報告がありました。
ウェディングドレス姿の先生をバックに、驚く桜組の生徒達。

その頃洋館では、角澤と結城先生がチェスに興じていました。
こんな小さなコマの一つでも、進め方を間違えれば命取りになると興味深そうな二人。
結城先生にチェックメイトされ、焦る角澤の背後から翔子さんの疑問が飛びます。
『小っちゃいのが怪しいのよね・・・』
『ん?』
『王様と女王様はいるのに、小っちゃい王子様はここにいない。なんで・・・?』
小っちゃい王子、すなわちポルンは、自分に疑いの目を向けられていることもしらず
元気に飛び跳ねていました・・・

よし美先生の結婚式は来週の土曜日と、随分急な通達でしたが、
(いくらなんでも現実の結婚式場がそうすぐに予約できるか疑問ですが・・・)
新郎が急に海外転勤する事になったため、急な日取りになってしまったようです。
先生が新郎と一緒に海外に行ってしまう?仕事を辞めてしまう?と
心配し始める生徒達を制するなぎさとほのかは、
二人で職員室の先生の下に直接訊ねに行きます。

『ご心配なく。先生は辞めたりしません』
まず当面の心配は杞憂に終わりました。
ですが新婚早々離れて暮らす先生の心境を察し、寂しくないのか問うほのかに、
先生は、この仕事が好きなこと。そして結婚してもずっと続けていく覚悟を語ります。
・・・ところが当然先生にも本音もあるわけで、
『彼が家にいなければ、お料理やお掃除を手抜きしても文句言う人がいないしね』
このあっけらかんとした態度がよし美先生の魅力でもあります。
そこに祝福に現れた校長と教頭を見て、席を外すなぎさとほのか。
『いやはや、私も結婚式までが人生最高の時間でした。でも、その後は・・・』
第7話でも散々愚痴っていた教頭は結婚を控えた人に対してとんでもない事を言い始め
呆れているよし美先生と、教頭を制する校長。相変わらず苦労の耐えない職員室です。
ところがほのかが職員室を辞そうとしたところ、何やら物憂げなよし美先生が気にかかりました。

『というわけで、よし美先生は学校を辞めません』
早速臨時のクラス会のような場を設け、報告するなぎさとほのか。
そしてそのまま、クラス全員でプレゼントをあげよう、と議題が進み、
毎日使ってもらえる物。せっかくだから手作りで、クラス全員で出来る物を
皆で考えることになりました。

下校後、プレゼントを考えるために雪城家に立ち寄ったなぎさに、
結婚式とは何か訊ねるメップルとミップル。
『こんな大きなケーキが出てきて、すっごいご馳走も出てきて・・・』
相変わらず食べ物のことばかりのなぎさを向こうに回して、結婚式は何かを説明するほのか。
ですが、ほのかは両親と常に離れて暮らしているため、先生の心境を心配していました。
ほのかにはさなえさんも忠太郎もいる。でも先生は・・・?
先程職員室で見た、物憂げなよし美先生の様子が気にかかっていました。
そんな折、ほのかの部屋の新しいクッションの「アメリカンキルト」を見て、
これをプレゼントしようと思い立つなぎさでした。

キルトを作るために、クラスのみんなが協力して布を持ち寄り、
デザインは第4話以来久々の登場になる美術部の真由が担当。
裁縫のことならコスプレの腕で鍛えた夏子と京子が、と
クラスが一体となって盛り上がっていました。もっとも、
『わからないことがあったら、さっさと解決してあげるわ!』
『ありえない。しかもとっととだし・・・』
夏子と京子の第14話と変わらぬ決め台詞になぎさは呆れていましたが・・・

そこによし美先生が、放課後の教室が騒がしい事が気になり、様子を見に来ました。
慌ててキルトを隠し、ダンスの練習です。最近流行ってるサンバです、
と誤魔化すなぎさに乗せられて、無理矢理サンバを踊るクラスメイトたち。
この恥ずかしそうに踊るほのかが可愛いですが、先生は
『下校時間をちゃんと守ってね・・・』と、引きつっていました。

家に帰っても裁縫を続けているなぎさ。どうも裁縫は苦手のようで、
指を縫ったりきれいに縫えなかったりと悪戦苦闘していましたが、
そこに現れた理恵ママのお手伝いで見事綺麗に縫い進められました。
『さすがお母さん。お父さんが惚れるわけだ。ねえ、どっちからプロポーズしたの?』
『なーに急にバカなこといってんのよ。もう寝なさい』
余談ですが、この赤くなって照れる理恵ママ(若く見ても30代半ば)が異様に可愛く
私も30代なんだなぁ・・・と思い知らされました。

そしてなぎさは「結婚」の2文字に思いを馳せ、一人想像を膨らませていました。
ウエディングドレス姿のなぎさ。ケーキ入刀。お相手は・・・藤P。
『なんか怖いメポ・・・』
赤くなって不気味な笑みを浮かべるなぎさを、気味悪そうに見守るメップルでした。

結婚式までいよいよあと一日。放課後にみんなで作業を進め、
スカートも一緒に縫ってしまっているなぎさをからかうクラスメイト達。
よし美先生のため、クラスの力が一つになっていることを伺わせる微笑ましいシーンです。

そして結婚式当日。ウエディングドレスを着付けてもらっている先生。
披露宴会場に運び込まれるウエディングケーキ。
そこに、披露宴会場スタッフに紛れてグラスを磨いてる角澤の姿が。
シャンパングラスが置いてある下のテーブルクロスを一気に払いのけ、
宙に舞ったグラスでシャンパングラスタワーを作り
最後に磨いていたグラスをてっぺんに投げ上げる角澤。
どこで身に着けたのか、かっこよすぎるかくし芸です。
が、式場に現れたなぎさとほのかを見て、顔色を変える角澤・・・。

先生に内緒で式場にやって来たなぎさとほのかは
披露宴準備室のような部屋を借りてキルトを置きに来ました。
その部屋で見たウエディングケーキの真実、入刀するところ以外はイミテーションだと知り
がっかりするなぎさでしたが、壁を破って突如ジュナが乱入し、変身する二人。

結婚式を台無しにしないために、ジュナを食い止める二人。
『俺には関係無いな。俺が興味あるのはお前達と、隠された石の力の在処だけだ』
『関係ないなら、なおさら邪魔する権利なんて無いはずよ!』
『そうよ、とっととドツクゾーンに帰ってよ!』
ホワイトがジュナの足を払い、体勢を崩したジュナに蹴りを仕掛けるブラック。
一方結婚式はつつがなく進み、バージンロードを歩む先生。
連れそうお父さんにあまり似ていないところを見ると、先生は母親似なのかもしれません。

『お前達にはわからないのか。お前達はいわば鍵なのだ。
 ジャアクキング様があらゆる世界を手中に収めるための謎を解く鍵なのだ。
 こんな世界のこんな片隅で小さな事に関わりあっている暇など、今のお前達には無いのだぞ』
そう語るジュナに「小さな事」と言われ、幸せになりたいと願う結婚式は
小さな事ではないと反論する二人。
『幸せって、今立っているこの場所から作るものじゃないの?』
『そうよ、そんな定めなんか乗り越えて、みんなで幸せになってやる』
一方で式は進み、指環交換へと移っていました。

式が進む中、ジュナとの戦いが続くプリキュア達は、
ポルンの助けが無くても追い払う、とマーブルスクリューを放ち、受けて立つジュナ。
『よし美先生にとっても、私達にとっても、大事な日を邪魔はさせない』
『今日がよし美先生にとって、永遠に記憶に残る最良の一日にするために!』
二人の気迫でパワーを増すマーブルスクリューに押し切られ
ジュナはステンドグラスを破って退けられました。

無事に結婚式は終了し、そしてプレゼントも無事でした。
なぎさとほのか、そして後から駆けつけた桜組の生徒達に祝福されて先生も嬉しそう。
そしてなぎさとほのかがプレゼントのキルトを広げると、表情を輝かせる先生。
新郎新婦をキルトで包み込み、
『よし美先生、お幸せに』『離れていても』『私達の先生を』『大切にして下さいね』
という生徒達の祝福の言葉に、新郎の転勤が取りやめになった事を告げ、
心配が要らないことを告げる先生に、クラス一同が沸いていました。
・・・海外転勤が取りやめって、普通栄転が流れたと考えるべきでは・・・?
ともあれ、めでたしめでたしとブーケを投げる先生。
とっさに受け取ろうとする教頭を校長が阻止し、ブーケはなぎさの手の元に・・・
教会前の階段で喜ぶなぎさをバックに、幕となります。

MHに至るまでの2年間、なぎさとほのかを見守る「年の近い大人」のキャラクターとして
アカネさんと並び存在感を示すよし美先生。
ちょっと軽いながらも、きちんと生徒を見ているところが、少しばかり厳しくても
生徒に慕われている一因でしょう。
第3話でカブキマンことピーサードに惚れっぽい姿をさらけ出したため、
新郎との出会いはその後なのかもしれませんが
MH初期に超ラブラブの新婚生活を披露して生徒にドン引きされる場面もあり
夫婦仲は上手く行っているようです。

今回はよし美先生にスポットが当たっているのですが、個々の出番は少ないながらも
「2年桜組」として先生を祝福したいと一致団結する生徒達の描写が印象的です。
美術部の真由、ニセプリキュアの京子と夏子といった面々の特技を生かして
クラスが一丸となって目標に向かってゆく。
こういう展開は清々しく、見ていて気持ちが良いものです。

伏線を思わせるジュナの「チェスの駒」や「鍵なのだ」発言も気になります。
そして、幸せとは何か。フレッシュプリキュアの最近のエピソードに至るまで、
しばしば取り上げられる問答。
これから先、ジュナ、レギーネ、ベルゼイが「駒」であることから
彼らの幸せを手に入れようとあがいていく様を知っているだけに、複雑な気分になりました。
そして幸せを手に入れる道へ進み始めたイース様=せつなと、
取り残されたウエスターさん=ジュナ(同じ声なのでどうしても意識してしまいます)。
今に至るまで、敵側がきちんと描かれているために引き立つストーリー展開があるからこそ、
プリキュアが大人の視聴に耐える作品なのだと改めて実感しました。
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