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第43話『激揺れまくり!藤P先輩に届けこの想い』 [ふたりはプリキュア]

次回予告を見る限り、9月6日放映のフレッシュプリキュアでは
久々に「あまずっぱぁ~」な展開になりそうです。
ただフレッシュシリーズが初代と異なるのは、「甘酸っぱい」のが
プリキュアメンバーに惚れている男子達だということ。
初代~MHシリーズでは「甘酸っぱい」中心になるのはなぎさで
藤Pに対して気持ちを素直に出せずにやきもきする描写が
恋に恋する乙女らしさを醸し出していますが、今回はなぎさにとって酷な展開かつ、
前回描かれたなぎさとほのか二人の絆をも揺るがしかねない波風が立つストーリー。
年の瀬に描かれた、恋する乙女たちの心情編の「前編」にあたる話です。
 
ラクロス練習の合間にサッカー部の練習を眺めているなぎさは、
藤Pのプレイ、タックルを受けて転倒する藤P、無事に駆け出す藤Pを見て
それぞれコロコロと表情が変わり「百面相してる」とほのかにからかわれて我に返ります。
『なぎさが気づかなかっただけよ。藤村君に見とれて』
『や、やだ何言ってんの?私はただサッカー部の練習を見てただけで』
『隠す事ないじゃない。友達なんだから』
『だから違うってば』
相変わらず藤Pの事になると素直になれず、ラクロスの練習と口実を設けて退散するなぎさを
もっと素直になってもいいのに、と見送るほのか。
その後ろに、サッカー部の練習を目を輝かせて見とれてるもう一人の女子生徒がいました。

『自分にとって大切な人を思う自分の心。そしてその自分の心に素直になること。
 それって自分自身のことなんだもん』
前回自分で出した答えを、合唱コンクールの結果発表中の講堂で回想するなぎさ。
でも、そう上手く行かない時もある・・・と想いに耽っていましたが、
なぎさたちのクラスが優勝との発表で我に返り、皆と喜び合います。
しかしその帰り道の渡り廊下で、心ここにあらずといった様子の
クラスメイトの唯の相談に乗ったことで、なぎさの心に波紋が広がることに・・・
なぎさも知らなかった、藤Pの誕生日がもうすぐだという事を唯が知っている事。
そして、プレゼントに何を渡そうか悩んでいる、という唯の相談を聞き、
顔を曇らせるなぎさ。それって、まさか・・・なぎさの不安は
『私、藤村先輩のことが・・・だから・・・』
と、顔を赤らめて答える唯の発言で的中してしまいました。

ドツクゾーンでは、毎度の事のようにジャアクキングが闇の三戦士に訓示を述べていました。
全てを食い尽くす力に彼等自身も蝕まれていくこと。ジャアクキングが石の力を手に入れれば
闇の呪縛から解き放たれること。そして、闇の世界で全てを生み出す力を
持つにふさわしいのは、闇の支配者であるジャアクキングだけだ、という事・・・
下剋上の企てを知ってか知らずか、圧倒的な威圧感で三人に圧力をかけるジャアクキング。

そんな緊迫感あるやりとりを吹っ飛ばすように、凸凹執事コンビの寸劇が入ります。
執事ザケンナーAが折角焼いたスコーンを、こっそり平らげている執事ザケンナーB。
詰め寄るAの前で、今焼きあがったスコーンも一気に頬張り、落胆するA。
残後の脈絡がなく、ちょっとした息抜きのようなシーンでしたが、
ひょっとしてスコーン「食い尽くす」事に掛けていたのでしょうか。

『大丈夫なのか?我々がやろうとしていることは、ジャアクキング様の意思に背く事に・・・』
『あの威圧感。ジャアクキング様の前に立つと、いつもからだがすくむ・・・』
未だジャアクキングに背く事を恐れるような角澤と翔子さんですが、
結城先生は自身たっぷりに石の力を手に入れる、と言い放ち、
もう後戻りはできん、と二人の決心を促していました。
角澤と翔子さんは気づいていないようですが、結城先生の自信の根拠は
もう昔の我々ではない、という事のようです。それはどういう事なのか。
結城先生はただ、いずれわかるとだけ告げてじっと構えていました。

その頃学校では、ほのかと藤Pが幼馴染だとなぎさに聞いた唯が、
ほのかに藤Pの好きなものを尋ねていました。
ほのかは唯と一緒にいるなぎさに目をやりますが、バツが悪そうに目を逸らすなぎさ。
ともあれ、唯の問いにほのかは
『プレゼントをあげるならどんな物でも、心のこもった物をあげれば喜ぶと思うわ
 藤村君はそういう人だから』と教えますが、意図的になぎさにも言った様にも思えます。
そしてプレゼントを考えるために教室を駆け出していく唯と、取り残されたなぎさとほのか。
しばし、見つめ合う二人ですが、振り返って唯を追いかけようとしたなぎさに
『プレゼント、森岡さんがあげるんだ・・・』
『なぎさは、その協力をするんだ・・・』と引き止め、問いかけるほのか。
『友達に協力を頼まれたら、協力するのは友達として当然じゃない』
どこかバツの悪そうな上ずった声で返答するなぎさにほのかが何か言いかけようとしたところ
唯の呼ぶ声で出て行ってしまうなぎさ。
『大丈夫かな・・・?』二人をほのかは心配そうに見送っていました。

『協力するのは当然だよ。だって唯は大切な友達だし。友達・・・なんだから』
唯と一緒にサッカー部の練習を眺めつつも、なぎさは表情を曇らせて考え込んでいます。
丁度その時藤Pは少し足をひねったようで、応急処置をしていました。
そんな藤Pの様子を思い出したのか、昇降口で唯と共に下校しようとしたところ、
ふと、なぎさは独り言か、はたまた思わず口を突いて出たのか、
『お守り・・・先輩の怪我が良くなるように。怪我をしないように、試合に勝てるように』
と呟いていました。それを耳にした唯の『それいいじゃない!』という声で我に返ったなぎさ。
そして手作りのお守りを作って先輩にプレゼントする、
と嬉しそうにスキップしながら下校する唯を、心ここにあらず、といった風に
『どういたしまして・・・』とただ見送るしかできませんでした。

『なぎさ?これでいいの?お守り本当はなぎさが藤村君にあげたいんじゃないの?』
突然なぎさの背後から声をかけるほのかの声。
図星を突かれたのか、はっとした後、目を伏せるなぎさに
『友達のためだからって気持ちはわかるけど、このままじゃ良くないよ。
 自分の気持ちに素直にならなきゃ。勇気を出して』
ほのかの言葉に、なぎさは目を伏せたままカバンの持ち手を強く握り締めていました。
『気持ちを誤魔化したり、逃げたりしていても苦しいだけ・・・』
『そんな事分かってる!分かってるのに、それが出来ないから苦しんでるんじゃない!』
ただ後押ししてくれていた筈のほのかに声を荒げて、たまらず駆け出していってしまうなぎさ・・・

『八つ当たりだ・・・ほのかは心配してくれたのに・・・私、最低・・・』
夕陽に染まった土手に一人座り込んでいるなぎさにメップルが声をかけようとしましたが、
そこに絶妙のタイミングで藤Pが通りかかりました。
『美墨さん?やっぱり、どうしたの、こんなところで、寒くない?』
なぎさの隣に腰を下ろす藤Pにも、なぎさの様子がいつもと違う事に気づいたようで
俺でよければ相談に乗る、と声をかけてきますが、
『先輩には、関係ありません』と口走ってしまい、
(違う!言いたいのはそんなことじゃないのに・・・!)と心の中で叫ぶなぎさ。
そんななぎさの様子を見て、そっとしておいたほうがいいと判断したのか
なぎさの肩に自分のマフラーをかけて、風邪ひかないようにと立ち去る藤P。
そのマフラーに顔をうずめたなぎさに、藤Pの暖かさが身に沁みたのか、
自分でもわからないまま涙がとめどなく流れていました。
拭っても拭っても止まらない涙に、ただただ戸惑うばかりのなぎさ。

今までほのかが危ないとき、辛いときに傍にいてくれたなぎさ。
ピーサードに追い詰められた時宝石屋で襲われた時
そして闇に消えるキリヤを泣き叫びながら見送るしかなかった時
今までなぎさが支えになってくれていた事を思い返し、ほのかは久々にプリキュア手帳に、
どうしたらなぎさの力になれるのか。力になりたい、と心情を吐露していました。

なぎさの部屋でも、メップルがなぎさにアドバイスをしていました。
勇気を出して素直になるメポ、なぎさなら出来るメポ、と。
そんなメップルの後ろに藤Pのマフラーが見えて、私に出来る事、何をすれば・・・?
と考えたなぎさは、唯にほのかがアドバイスした「心のこもった物」を思い出し、
でも気持ちを手紙に、心をこめて書けば・・・と書き始めるなぎさ。
藤Pの誕生日は明日に迫っていました。

そして空が白み始める頃、書き上げた手紙を読み返すなぎさ。
「藤村先輩へ。お誕生日おめでとうございます。
 中学最後の試合、頑張ってください。応援しに行きます 美墨なぎさ」
一晩かかってこれだけでも、書けた事に自信が持てたのか、
ちょっと表情が明るくなったなぎさは元気に登校していきました。

なぎさと対照的に、ほのかは沈んだ顔で登校して来ました。
結局どうすればなぎさの力になれるのか、思い浮かばなかったようで
とにかくなぎさに会って話さなきゃ、と思いつつも
なぎさの前に現れた唯を見て、一歩引いてしまいました。

そして、サッカー部の練習場所で、お守りを渡す唯に乞われて付き添うなぎさ。
意を決して、藤Pにお守りを差し出す唯。藤Pも無碍に断るような性格の人間ではないので、
相変わらずの好青年ぶりでお礼を言って受け取りますが、
お守りと共に唯が藤Pにかけた言葉を聞いて、なぎさの中でなにかが弾けました。
『中学最後の試合、頑張ってください。私、応援しに行きます』
『うん、がんばるよ。応援よろしく』
一晩かかって書き上げた手紙の文面と一緒。しかもそれに応えてくれた藤P。
ついに耐え切れずに、その場を立ち去るなぎさの背に唯も藤Pも声をかけますが、
逆に二人きりの今こそ告白する機会、とばかりに決意をこめて告白する唯。
『先輩。私、私ずっと先輩のことが・・・』

『何て言ったらいいのか分からないけど、とにかく会って話さなきゃ』
校内を探し回るほのかでしたが、なぎさは再び夕陽に照らされた土手で
手紙を破り捨てていました。
『何でこうなっちゃうんだろう・・・どうして・・・?』
『どういうことなのかしら?』
打ちひしがれたなぎさの自問自答に答えるでもないKYなタイミングで、レギーネ登場。
冒頭のベルゼイの「昔の我々ではない」に疑問を感じ、
その答えを理不尽になぎさに問い詰めて迫ってきました。
迫ってくるレギーネに石を投げるなぎさですが、全てレギーネに避けられて
『何が変わった?教えなさいよ!』と追い詰められたところにほのかが駆けつけます。
が、変身を促すほのかに対しても『でも・・・』と生返事を返すなぎさには覇気が見られませんが
ほのかに後押しされるように変身。

しかし先ほどの精神的ショックに打ちひしがれているブラックの動きが悪く、
レギーネの攻撃をまともに受けてしまい、あろうことか起き上がれずに
『もう・・・やだ・・・』と泣き出してしまいました。
そんなブラックのもとに向かうレギーネから守るべく、孤軍奮闘するホワイトですが、
『可哀相ね。あんなパートナーを持って!』
とレギーネに蹴り飛ばされるホワイト。その状況にも立ち上がれないブラックに
レギーネは衝撃波を放ちますが、それを身を挺して庇い、吹き飛ばされるホワイト。
『役に立たない仲間を庇うなんて呆れた人だわ』
冷たく言い放つレギーネにようやく吹っ切れたのか、ブラックはパンチのラッシュを畳み掛けます。
始めは軽くいなしいてたレギーネですが、どんどんラッシュが早くなっていって余裕がなくなり
ブラックのボディブローがまともに入りました。
そして立ち上がったホワイト、なぎさの部屋からパワーを送るポルン、
ブレス装着、レインボーストーム、退却するレギーネ、とスムーズに(笑)進行しました。

『ホワイト、ありがとう、来てくれて』
『お礼なんて。私はあなたのパートナーなんだから、当然でしょ?』
前回と逆に、ブラックを助けに来たホワイト、という構図ですが
戦い終わってもまだなぎさの顔はうかないまま。
そんななぎさを励ますように背を、少し強引に押して家路につかせるほのか。
二人が向かった先の、陽が落ちた空の風景で幕となりました。

友情と愛情のどちらをとるか。その狭間で悩み苦しむなぎさと、
なぎさのために何かをしてあげたいけれど空回り気味のほのか。
前回の「最強の絆」は思春期の少女にとっての「恋心」によって
脆くもひびが入るという事を言うかのような、ある意味リアルで二人にとっては酷な展開です。
この1篇だけですと結局なぎさは立ち直れたのか、唯の告白の行方は、など
消化不良の観が否めないため、当時リアルタイムで視聴された方は
やきもきされたかもしれませんが、これらは次回に美しく円満解決するので
前後編の前編、という見方が正しいのかもしれません。
もっともサブタイトルや予告ではそのように感じさせないのですが・・・

唐突に現れた観のある唯ですが、実はよし美先生の結婚式回
普通のクラスメイト、という位置づけで出演していました。
今回のストーリーの構想がその時点で練られていたとしたら、
欲を言えば結婚式回でもっと存在感が現れていれば、
ポッと出のキャラクターという印象が薄れたと思います。
ともあれ、なぎさと違って友達より自分の想いを優先して告白に向かう唯は
少し冷たい印象も受けますが恋にはある程度の押しの強さや自分も通すことも大切。
そう少女達に教える教訓的なキャラクターになれたでしょうか。

戦いの途中でも戦意を喪失して涙し、戦いが終わっても元気がないなぎさ。
次回のクリスマスイベントで果たして再起できるのか、
後半レビューも近日中に仕上げたいと思います。
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