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フレッシュ第34話『インフィニティ現れる!明日を取り戻せ!!』 [フレッシュプリキュア!]

現実に身を置いていると、ふと明日が来なければいいなどと思うこともあります。
たとえば、今この時間。明日からまた仕事だよなぁ・・・という心境ですが、
そう思う時があっても明日があるからこそ今日を頑張れるというものです。
「明日」に期待を膨らませるクローバータウンの住人たち。
残りわずかの不幸ゲージを溜める為に共同戦線を組むウエスターさんとサウラー。
そして、衝撃と共に明らかになるインフィニティの正体。
6~7月のイース様月間に続き、再びシリーズの転機となりそうな一編です。
  
ラブとせつなは夕飯の材料をスーパーで買い物中。
只今野菜詰め放題を行っている事に『ラッキー、超お買い得じゃん』、と
妙に主婦っぽいラブが嬉々として向かった先では
100円で野菜詰め放題とはなかなか太っ腹なセールで、
私の近くのスーパーにも欲しいくらいです。
ピーマンばかり大量に詰めるラブに衝撃の事実を打ち明けるせつな。
なんとピーマンが苦手だそうで、好き嫌いしちゃダメだよ、と詰め寄るラブ。
お約束どおりせつなはラブの苦手なニンジンを詰め始め、
互いが張り合うように野菜を詰め続ける二人ですが、袋が溢れかえってしまい
結局痛み分けのように大量のジャガイモを買いました。

沢山のジャガイモを見て、今夜は生姜焼きなので、
明日せつなと一緒にコロッケを作ろうと提案するあゆみさん。
部屋に戻り、ラブがお駄賃としてもらったお釣りの100円玉をボトルに溜める様を見て
せつなは不幸タンクの事を連想したのか、
不幸ゲージがどのくらい溜まっているのか懸念していました。

不幸のゲージやインフィニティ、管理国家についてカオルちゃんの店で話し合う4人。
そういえばせつなが加入以降、イース様としての
ラビリンスの知識を活かして話し合う事が今まで無く、少し意外です。
先の野菜詰め放題を例にして、沢山野菜を入れようとしても袋が小さいと破れてしまうが
もし無限に入る袋だったら、とインフィニティについて要約するせつな。
『メビウスがインフィニティを手に入れたら全世界を自分の管理下に置くなんて容易い事よ』
丁度その発言と前後して、無邪気にドーナツを浮かべて遊ぶシフォン。
食べ物で遊ぶことを注意される、という何気ない描写が挿入されますが・・・
ともあれ、インフィニティが現れてもラビリンスに渡さなければいい、と立ち上がる4人。

せつなが懸念したとおり、不幸のゲージはあとわずかで満タンの所まで来ていました。
おそらく次のナケワメーケで決まるという状況に、どちらが手柄を立てるかではなく
共同戦線を張るウエスターさんとサウラー。
今回はサウラーが考えた作戦を実行役のウエスターさんが遂行、ということになりました。

クローバータウンストリートで家路に着く4人に、
いつに無くご機嫌の駄菓子屋のツンデレ婆さんがお菓子をくれました。
明日、孫の結婚式(大安ですが月曜に?)だと嬉しそうなツンデレ婆さん。
美希が帰宅すると、ハワイ在住のアイドル時代の友人に会うため
明日、ハワイに言ってくると浮かれているレミさん。気分はすっかりハワイアンで楽しそうです。
ブッキーの動物病院では、牛のお産のために正パパが不在で
明日、産まれるという話に元気な子牛の誕生を願うブッキー。
そして桃園家では食卓を囲みながら
明日、お得意先のゴルフ大会(月曜に?)だと楽しみにしている圭太郎パパ。
せつなの作るコロッケまでには帰ってくると、楽しい夕食の団欒が繰り広げられています。
明日、コロッケを作ることをせつなも楽しみにしていました。

その夜、ビルの屋上で日めくりカレンダーをナケワメーケ化するサウラーとウエスターさん。
『キョーハナンノヒー?アシタハナンノヒー?アシタハコナーイ』
妙に雄弁なナケワメーケを見て自信たっぷりの二人。
『これでもう明日は来ない』
『不幸は寝て待てだ』・・・ウエスターさん。それは「果報」ですよ・・・

目を覚ましたラブが枕元の時計を見ると12時を指しており、
昼まで寝てしまったのかと慌ててカーテンを開けると、外はまだ夜でした。
随分眠った気がするけど・・・と不質に思いつつ再び床につき、
再度目を覚ました時もやはり12時。そしてカーテンを開けると夜。
時計が壊れているのではないかと大して気に留めていないタルトですが、
呼びに来たせつなと共にラブが階下に下りると、
夜が明けず、全ての時計が止まったままと報じるニュースを
深刻な表情で見ている桃園夫妻の姿がありました。

ラブとせつなは暗い街に出てクローバーボックスを覗き込むとそこには事態の元凶、
ウエスターさんとナケワメーケが映し出されており、美希とブッキーに連絡。
その頃暗い街に出て来ている人々の心は不安に苛まれていました。
そんな空気を象徴するようにカラスが飛び交う、長い長い夜の街。
人々の不安な気持ちに拍車をかけるようにナケワメーケをけしかけ
『そうだ、明日はもう来ない。もっと怯え、もっと不幸になれ』と高笑いするウエスターさん。
その頃サウラーは不幸ゲージの前で
『闇は人を不安にさせる。作戦通り不幸のゲージはもう満タンに近い』とほくそ笑んでいました。
『ついに、インフィニティを手にいれる時が来たのだ!』
高らかに宣言するウエスターさんの前に立ちはだかり、変身する4人。

速攻でカタをつけようとする4人の攻撃に劣勢のナケワメーケを見て
ウエスターさんもふと目に留まったデコトラをナケワメーケ化。
一度に2体のナケワメーケを相手にする事になりって形勢が逆転し、
苦戦を強いられるプリキュア達を象徴するかのようにどんどん上昇する不幸のゲージ。
その不幸のゲージの事に気づいているのか、シフォンは尋常ではない泣き声を上げ
タルトがいくらあやしても泣き止みません。
カレンダー、デコトラ、そしてウエスターさんの攻撃に窮地に立つプリキュア。

『今度と言う今度は素直に負けを認めたらどうだ。もうお前らの明日は来ない。永遠にな』
いつになく悪役っぽく宣言するウエスターさんの弁ですが、
それを聞いて立ち上がる気力を振り絞る4人。
『明日は、コロッケよね』パッションはあゆみさんとのやり取りを。
『うん、私達の明日』ピーチは結婚式に想いを馳せるツンデレ婆さん、
ゴルフ大会を楽しみにしている圭太郎パパとのやり取りを。
『私達の、明日』ベリーはハワイ旅行に浮き立つ楽しそうなレミさんの姿を。
『私達の、明日』パインは生まれてくる子牛、新しい命を。
それぞれ明日への思いを胸に立ち上がり、4人一斉の必殺技攻撃で
2体のナケワメーケを同時に退けました。

『ふん、後一歩のところで。だがこれでいい』
いつもの悔しさがにじみ出る捨て台詞ではなく、どこか余裕有り気に引き上げるウエスターさん。
残されたカレンダーがめくれて9月28日の到来を告げ、
日が登り明るい空を鳩が飛び交う中、新しい朝、希望の朝が来ました。

これで解決と安堵した4人ですが、この後まさに奈落の底に落ちるような展開が待っていました。
何かを恐れるかのように泣き続けるシフォンを連れて4人の下にたどり着くタルト。
不幸のゲージが遂に満タンとなり、それを察したメビウスが
『インフィニティよ、その姿を現せ』と告げると、
シフォンの額にあるクローバーマークが灰色に染まって行き・・・
泣きながら宙に浮くシフォンをピーチ、ベリー、パインが心配そうに見つめる中、
パッションは恐ろしい事実に気づきました。
『まさか・・・シフォンが・・・?』

急に泣き止んだシフォンは目を閉じ、そして次に目を開いた時には空虚な目をして
『我が名はインフィニティ。無限のメモリーなり・・・』
片言の赤ちゃん言葉ではなく、しかし感情のない抑揚のない声で告げ
空に解けるように消えていくシフォン。
ただなす術も無く見つめるプリキュア、という背筋が寒くなるような終幕の光景でした。

今までも不穏な空気を察することに長けていたシフォンなので、
泣き続ける理由は不幸のゲージが満タンになることを察しての事だと思っていました。
が、本当の理由は「自分が何か別の者になってしまう恐怖」を感じていたのではないでしょうか。
ラスト2分の展開は衝撃的で、まさかシフォンがインフィニティそのものとは
全く予想していなかっただけに驚かされました。
ラストのシフォンの変貌振りは大人の私が見ても戦慄を禁じえなかったので
本来の視聴者層である少女たちは怯えてしまったのではないでしょうか。
かつて「チャイルドプレイ」という、人形が襲い掛かってくるホラー映画があり
怖がった子供達のために人形の売れ行きが落ち、
人形を手放す子供が続出という事がありましたが、
「シフォンお世話になります」を購入した子供達がこのような悪夢に襲われないことを願います。
夜、目を覚ました子供がシフォンのぬいぐるみと目が合って、そして・・・

このインパクトがあまりに強すぎ、順序が逆になってしまいましたが
皆がそれぞれ楽しみにしている明日がキーワードのように描かれ、
それを取り戻すために戦うプリキュアたち。
この構図はメッセージ性も戦う理由もわかりやすく、
まさにバトルアニメの王道とも言っていい展開でした。

せつなが仲間に加わった時、イース様としての知識を活用すれば手っ取り早いのに、
と思っていましたが、1年間の構成上、それを行ってしまうと
事態の解決が早くついてしまうという大人の事情によるものだと考えていました。
それだけに、今回久々にラビリンス時代の知識を活用するような描写は印象的です。
またそれと反するような「ピーマン嫌い」や、桃園家では「せっちゃん」と呼ばれている事、
あゆみさんを「おば様」と呼んでいる事など、せつなの新たな一面を見る事が出来ました。

ところで事件を知ったラブが皆を携帯で呼び寄せるシーン、
美希の事を「美希たん」ではなく「美希!」と呼び捨てにしていた事に
違和感を覚えたのは私だけでしょうか・・・
呼び捨てといえば、「メビウス」と呼び捨てにするせつなもやや意外です。
『見て!私を見て!メビウス様・・・・・・!』と追い求めるほどの存在だったメビウスを
呼び捨てにしている事から既にイース様ではないとはっきり感じさせます。
この点、プリキュア側についた後も「アクダイカーン様」と呼んでいた
満・薫との違いが(生みの親、という事情はありましたが)際立ちます。

ともあれ事態は急展開しそうですが、その割には脳天気そうに見える次回予告が気になります。
今後どのような展開になるのか、予測が難しくなってきました。
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