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マックスハート第13話『なぎさ親子で大バトル?母のココロ子知らず!?』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

中学2、3年といえば反抗期に当たるものですが、
番組の性格上、テーマとして描かれる事はほとんどありません。
「親子ゲンカ」といえばフレッシュシリーズの「消えたハンバーグ」が記憶に新しいものの
これはサウラーの策略と誤解から来るもので、反抗期がテーマではありませんでした。
そう考えると現時点でシリーズ唯一と言っていいかもしれない今回は
娘の心配をする母と、それを疎ましく思う娘。
そんなやりとりから母子の想いを描き出す、視聴後に優しい後味を残す一編でした。
  
理恵ママは夕方だというのに外出しようとするなぎさを玄関で呼び止めます。
なぎさはどうやらほのかにノートを返しに行く約束をしているとのことですが、
まだ春先の事で日が落ちれば肌寒い季節(第13話といえば4月中旬くらいですね)。
もう一枚羽織る事を勧める理恵ママと大丈夫だと譲らないなぎさの間に一悶着あり、
羽織る物を持ってきてあげる、という理恵ママを、凄く散らかっているから
部屋に入らないでと止めるなぎさは、隙を見てそのまま出て行ってしまいました。

なぎさはタコカフェで、先ほどの玄関先での出来事をほのかとひかりに愚痴っています。
寒いかどうかくらい子供じゃないので自分で判断できると
同意を求められ、ほのかとひかりは少々困り顔です。
『親の心子知らずってね』
間に入ったアカネさんはさすがに年の功(ゲフンゲフン)理恵さんの気持ちを察したものの、
少々意固地になっているなぎさは『そんな必要・・・』と言いかけてくしゃみが出ます。
親とケンカしたくてもできない、というほのかを少し気にしつつも、
なぎさのくしゃみはいつしか止まらなくなっていました。
しかも少し寒そうにして、震えています。

洋館では、闇の戦士たちが積み木に興じる少年を見守っています。
ついにバルデスが現れ、シャイニールミナスがクィーンの命らしいと
話題にするサーキュラスとビブリスですが、約一名ウラガノスは話がかみ合いません。
既に話題はクィーンの復活を阻止するとなっているのに、
『バルデスか?だろ?バルデスだろ?当たりだろ?』
『・・・はいはい』ビブリスの呆れた生返事が響きます。

前回のバルデス戦を回想するなぎさはベッドの中で、あのまま風邪をひいてしまったようです。
理恵ママのノックにも気付かずに、部屋に入ってきた理恵ママに疎ましそうに
『まだちょっと熱ある』と布団に包まって背を向けるなぎさ。
『ちゃんとお母さんの言う事聞かないから、こういうことになるのよ』
『別に風邪引いたのは薄着で出かけたからとは限らないもん』
なぎさの弁はいつもと違い、意地を張るように子供じみて見えます。
ところで理恵ママはほのかとひかりが見舞いに来た事を告げに来たのですが、
ここでもまた一悶着ありました。それならそうと早く言って、早く呼んできて、と
相変わらずブーたれているなぎさに、風邪をうつすかもしれないので
長い時間は駄目と釘を刺し、『はいはい』というなぎさの返事を
『一回でいいの』(先のビブリスの台詞とかけているのでしょうか)
と注意する理恵ママに、なぎさは生返事で応じました。

珍しく学校を休んだなぎさを見舞いに来たほのかとひかりでしたが、
話題はいつしかひかりがクィーンの命であると闇の戦士たちに知られた事になりました。
みんなでひかりを、ドツクゾーンからこの世界を守る、と気合を入れるメップルたちですが、
クィーンの命、と周りから言われる事に戸惑いを口にするひかり。そして
『世界を守るためとか、クィーンの命とか言われても、まだ何が何だか。
 私は何をすればいいんですか?世界を守るために何をすればいいんですか?
 私はそんなすごい事のためにいるんですか?
 私はみんなと同じ中学生の女の子じゃいけないんですか!?』
思わず胸の内を強く出してしまい、みんな私の為を思ってくれているのにと謝ります。
ひかりは余計な事を考えずに、今のままでいい。
そしてなぎさ達がひかりを守るのは世界のためではなくひかりのためであり、
自分を大切にする事だけ考えるよう、なぎさとほのかはとひかりを力づけました。
『どんな邪魔が入っても私達はずっとこのまま、いつまでもよ』

その夜、夜景を見下ろすビルに新たなハーティエル、ピュアンが現れました。
夜景に、エネルギッシュな人間界に感激しているらしく、
『なんて綺麗なの?すばらしいー!!』
妙に感動しやすいタイプのハーティエルのようです。

翌朝、なぎさは何事も無かったかのように登校します。
本人の弁では風邪を気合で治したらしいですが、
本当は家で寝ているとひっきりなしに理恵ママが部屋に来て
『なぎさ、お腹空いてないメポ?水分はちゃんと取らなきゃだめメポ(メップルによる再現)』
と一日中続き、なぎさとしてはうんざりしているようです。
『お母さんがメポって言ったポポ?』
本当にそうなら一大事ですが(笑)、相変わらず意地を張ったままのなぎさは
仲直りなんて一生できないかもね!とほのかとひかりに言い放ちました。
その頃、美墨家では、家事の合間にくしゃみをして額に手をやる理恵ママの姿が・・・

岳パパが熱があるらしい理恵ママを気遣っているところに、なぎさが帰宅します。
(あれ?平日ですよね今回の舞台。岳パパ仕事は?)
なぎさは理恵ママが風邪をひいてしまったと知って、うつしてしまったかと気にするものの、
卓上の団子に目を留めて食べようとしたところを注意されました。
またしても不貞腐れて部屋に戻ろうとするなぎさを岳パパは夕飯の買い物に誘い、
なぎさも渋々付いていくことにしました。

岳パパと一緒に訪れた商店街では、なぎさは覚えていないものの、
肉屋のおじさんに昔はよくお母さんと手を繋いで買い物に来ていたと言われます。
続いて訪れた八百屋では、赤ちゃんをおんぶしたまま
店を切り盛りするおかみさんの姿を岳パパは感慨深そうに見つめました。
『早いものだな。なぎさもあんなだったのに』
なぎさは岳パパから、昨日お母さんが凄く心配していた事を聞かされます。
ただの風邪だというものの、小さい頃のなぎさは体が弱く、良く熱を出しており、
そして理恵ママはなぎさが熱を出す度に朝まで看病しながら、
どうすれば丈夫になるのかをずっと悩んでいました。
それだけでなく、岳パパが出張中に夜中に咳が止まらず
理恵ママが雪の中を病院へ連れて行ったこともあったと聞かされ、
なぎさは冒頭の玄関での事、そして昨日の部屋での事を思い出し、
お母さんの気持ち、全然わかってあげられなかったと反省しました。
『なぎさの事を誰より心配してるのは、お母さんなんだぞ』
その岳パパの言葉を聞いて、岳パパにあとコーンだけ買ってきてと頼み、
『私、先に帰る。帰らなきゃ。私、お母さんに・・・』ここで言葉に詰まった後、
『だから、コーンだけお願いね』と駆け出すなぎさを優しく見守る岳パパ。

『謝ろう、絶対謝らなきゃ』
家路を急ぐなぎさの前に妙な空気が立ち込めますが、
無我夢中で家路を急ぐなぎさにはメップルの声も耳に入りません。
そして気付いた時には目の前にサーキュラスが立ちはだかっていました。
道を開けるよう要求するなぎさの頼みも当然届かず、道をふさぐサーキュラス。
『クィーンはいつ復活するのだ?
 それともクィーンとして復活するには何か足りない物でもあるというのか?』
いきなり核心を点いているかのような発言に焦るなぎさに、
サーキュラスもザケンナーを召還して攻撃を仕掛けてきます。
なぜか絶妙のタイミングでほのかとひかりが駆けつけ(笑)
『私は大丈夫なんだけど、お母さんが・・・』
理恵ママの事が気になって仕方がないなぎさは早々に家に帰るべく変身しました。

ザケンナーとプリキュアが戦ってる間、サーキュラスはひかりに詰め寄ります。
思わず後ずさるひかりですが、ポルンに促されてひかりもも変身し、
サーキュラスVSルミナス、ザケンナーVSプリキュアの戦いが繰り広げられます。
ルミナスは自ら仕掛けようとはせずにサーキュラスの衝撃波から身をかわし続ける間、
プリキュア2人はザケンナーが吐く泥に飛ばされて川へ落下しました。

『いつ元の姿に戻るのだ?それともクィーンに戻れぬ理由でもあるのか?』
鋭いサーキュラスの質問、そして攻撃を避けつつ
『あなたには関係ない。私は私です!』
ルミナスは身を守り続けます。
その間にまたしても川に落とされたブラックとホワイトですが、
『私は早く帰ってお母さんに栄養たっぷりのシチューを作ってあげるんだから!』
というブラックの発言で、仲直りができた事を喜ぶホワイトに
ブラックは私のお母さんは世界一のお母さんだと誇らしげに宣言しました。

『私は今、とっても感動していまーす』
その気持ちに引き寄せられた?のか、戦いの最中に姿を現したピュアンは
流れでサーキュラスの目の前に出てしまいました。
怪訝そうにピュアンを見つめるサーキュラスでしたが、
小さな姿の中に強いエネルギーを感じ取っています。
その間、『私は早く帰りたいの!』というブラックの気迫もあり、
マーブルスクリューMAXでザケンナーを撃退。
サーキュラスもハーティエルに疑問を抱きつつ、ひとまず引き上げていきました。

『ごめん、私急ぐから、じゃあね!』
戦いが済んで、急いで家に向かうなぎさを見送るほのかとひかり。
『お母さん、今行くからね』
想いを胸になぎさが帰宅すると、そこには団子を美味しそうに食べる母の姿が。
熱が下がったら急に食欲が沸いてきたので団子を全部食てしまったという理恵ママに
拍子抜けしつつも、なぎさの胸に込みあがった想いは留まらず・・・
『お母さんいいかげんにしてよね!』そして涙ぐみ『本当に心配したんだから!』
『ありがとう、なぎさ』その娘の心からの気持ちを受け、母は優しくお礼を言いました。

ところが、まだ岳パパが帰って来ていない?と遅い帰宅を不思議がる母子の前に
トウモロコシを探し回って遅くなった、とようやく岳パパが帰宅します。
買って来てほしかった「コーン」とは当然スイートコーン缶詰の事のだったのに、
あろうことかポップコーンを買ってきたという岳パパ。
相変わらずよくわからないボケをかます父になぎさと亮太が顔を見合わせる中、
理恵ママだけは例の如く大うけしていました。
笑い声がこだまする平和な美墨家の遠景で幕、
・・・と思いきや、ちょっとしたオチがありました。
『ほんとは、あるんだよね』そう振り返る岳パパの手にはしっかりコーン缶詰が握られていました。


中学生の頃は、どことなく親に対して気恥ずかしさというか、
つい意地を張ってそっけない態度をとりがちなものです。
むしろ、反抗期としてそれが当然の反応だと思います。
今回は理恵ママの言うことは正論で、なぎさが妙に意地を張っている描写が目立ちますが
なぎさも聞き分けの無い子ではありませんので、本当はそんな事わかっている筈です。
それでも妙な意地が出てしまって素直になれない気持ちを
岳パパがほぐすという展開は、ホームドラマとしてよく出来ていると思います。
そして細かい台詞回しに互いを思う気持ちを感じられます。
特に印象に残ったのは『私、先に帰る。帰らなきゃ。私、お母さんに・・・』
で一度言葉に詰まる台詞です。ここでなぎさは口には出しませんが
「謝らなきゃ」と岳パパに言いたくても、素直になれないのと気恥ずかしさから詰まってしまい、
コーンを買ってきてと言うのが精一杯だったのでしょう。
帰り道、心の中で「謝ろう」と繰り返すものの、口に出せないのが上手い描写だと思います。

私の記憶が確かならば、幼少時のなぎさが映るのは今回が唯一、
ほのかは一度もなかったと記憶しています。
SS以降の主人公たちは一度は幼少時の姿が描かれるので、
これは少し意外でした。
(3月28日追記:、最終回の肝心な場面を忘れていました・・・
          2人が立ち上がるきっかけは幼少時の家族の励ましだったのに・・・orz)

メインテーマはなぎさと理恵ママの関係なのですが、
サブとしてひかりの心境もクローズアップされています。
見舞いに訪れたなぎさの部屋で、クィーンの命として何を求められているのか、
何ができるのかと言う不安を口にしたり、
「親」というべきものを持たないものの、なぎさと理恵ママの関係に心を痛めたり、
サーキュラスの問いかけに真っ向から反論する姿が描かれ、
「クィーンの命である前にひかり」という前提が今回かなりクローズアップされていました。
ひかりにとって転機となる、2話後のエピソードの再見が楽しみになってきました。
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