SSブログ

マックスハート第33話『勇気を出して!なぎさ波乱のバースデー!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

ラクロス部の1年半の成長を描いた前々回に続き、
今回はなぎさと藤Pの関係を描き出します。
誕生日に、ほのかの粋な計らいで藤Pと2人きりになるなぎさ。
ほのかが、ひかりが、シークンが、ブレイブンが甘酸っペーと見守る中、
意を決して口を開きますが・・・
  
10月10日、かつての体育の日はなぎさの誕生日です。
ほのかと下校中、何か欲しいものを訊ねられたなぎさは、
昨年藤Pに「おめでとう」と言ってもらえた事に想いを馳せ、
今年も覚えてくれたら嬉しいと口にします。
と、そう言ったそばから前を行く藤Pに気付いて声を掛けると、
藤Pはいつに無く元気が無さそうな顔で振り返りました。
その様子やほのかとのやり取りからは、高等部の練習がしんどい事が伺えます。
今度の休みも練習。その日はなぎさの誕生日ですが、
それを言いかけたほのかの口を、なぎさは慌てて塞ぎます。
自室に戻ったほのかは、なぎさに何をして挙げられるか月夜の下で想いました。

弾けるクラッカー。藤Pに2人っきりで誕生日を祝ってもらい、
今にも口付けしそうな距離で自分で書いててorzな比喩です面と向かって
『お誕生日おめでとう。美墨さ・・・』『なぎさ!!』
案の定、これはなぎさの夢でした。なぎさを叩き起こした理恵ママは、
修学旅行の買い物に行く筈だったのではと、まるで玄関へなぎさを追い立てるようです。
そして玄関先でも岳パパや亮太までもが、なぎさを追い出すように強引に外へ送り出します。

相変わらず窓の外を眺め続ける少年を見守りつつ、
サーキュラス、ビブリス、ウラガノスの3人はバルデスの言動が気になっていました。
もうすぐ全てが明らかになる。いずれわかる時が来る。
復活してから妙な落ち着きを漂わせるバルデスには、ジャアクキングの声が届いていました。
そしてお前達にも聞こえる筈だと言うものの、未だ3人には何も聞こえません。
特に張り切って耳を澄ませるウラガノスは拍子抜けしたようです。

修学旅行の買い物を済ませ、ほのかはなぎさに公園の秋桜を見に行こうと誘いました。
ひかりも連れて訪れた公園は満開の秋桜が広がり、しばし美しい風景に目を奪われます。
ほのかによる秋桜のうんちくが語られ、だるまさんがころんだに興じるメップルたち。
穏やかな休日の時間が流れます。

不意に聞こえるサッカーボールを蹴る音が聞こえ、
そちらへ行ってみるとベローネ学院高等部サッカー部の練習が行われていました。
ボールを持つ藤Pはしばらくしのぐもボールを奪われてキャプテンに注意され、
なぎさはそんな様子を心配そうに見つめます。
練習の休憩時間、ほのかは藤Pに声をかけ、藤Pはしばしなぎさ達と共に休憩しました。
そして水を飲んで一息つこうとしたところ、水筒が空っぽなのに気付いたほのかが
機転を利かせ、ひかりと共に水を汲んでくると立ち去りました。
去り際に振り返り、なぎさにウィンクするところを見ると、
なぎさと藤Pを2人きりにしようとしたほのかの気遣いです。

突然訪れた状況に例の如く固まり、何を話していいのか迷うなぎさですが、
ふと藤Pを見ると元気が無さそうに見え、何か心配でもあるのか訊ねてみます。
『あとはなぎさの勇気次第かも』
公園の水道で2人の方向を見ながら、ほのかはその行く末を案じていました。

思い通りのプレイができず、どうしていいかわからない。
サッカーに自信を失くしかけていると珍しく弱みを見せる藤Pに、
なぎさは自分が考えるアドバイスを贈りました。
ラクロスの試合でミスするような時は何も考えないのが一番。
たっぷり遊んでたっぷり眠ってたっぷりチョコ食べて、
とにかく自分を信じる勇気を持つことではないか、
と言い終えてから支離滅裂だと頭を抱えるなぎさに、藤Pは思わず笑みを漏らしました。
笑われた、となぎさは内心穏やかではありませんが、
藤Pはしっかりとなぎさの言葉を受け止めてくれました。
自分の悪いところばかりを考えていたと反省し、勇気を出して自分を信じる事が必要だ、と。

その後の藤Pの発言で、ほのかが2人を会わせようとしたことに気付くなぎさは、
せっかくのほのかの気遣いを活かせずにいることにやきもきしていました。
『本当に勇気が必要なのは、あなたではないんですか?』
見守るブレイブンがささやき、遠巻きに見守っているほのかとひかりも顔を見合わせます。
『(このままでいいの?去年より成長したところを見せなくていいの?
 今こそ勇気を出す時じゃない?)』

遂になぎさは意を決して立ち上がり、口を開きます。
『じ・・・じ・・・じ・・・実は、あ・・・あ・・・あたし・・・先輩の事が・・・』
ところがなぎさと藤Pの間には、いつの間にかウラガノスが立っていました。
バルデスの発言を気にしてか耳を澄ませたまま『その先が聞きたい』と言いながら。
藤Pは意識を失い、こんな大事な時を邪魔されて涙目のなぎさですが、
本当はまだ心の準備ができておらず、いいところにきてくれたかも、
とウラガノスに返すあたり複雑な乙女心を感じさせます。
ともあれ、俺も聞きたいと繰り返すウラガノスとは話が噛みあわず、
サッカーボールやホース、バケツなどをザケンナー化するウラガノスに
変身して立ち向かう2人。

ブラックがサッカーボール部分に蹴りを入れ、ホワイトの投げが炸裂。
転倒したザケンナーに顔がほころぶプリキュアですが、
ウルトラダイナマイトのように炎を纏って突進してくるウラガノスに跳ね飛ばされます。
ザケンナーもまた再び立ち上がり、劣勢になりそうなのを見てひかりも変身。
直後にエキストリームルミナリオで撃退しました。
・・・決して今回戦闘描写が短くはないのですが、何かあっさりした文面になってしまいました・・・

練習再開のホイッスルが鳴り、目を覚ました藤Pが戻ろうとしたその背に
精一杯の勇気を振り絞って声を掛けるなぎさ。
『藤P先輩の事・・・藤P先輩の事を・・・ずっと・・・ずっと・・・
 応援しています!頑張って下さい!』
今のなぎさにはこれが精一杯でしたが、再び戻ってきた藤Pに誕生日おめでとうと祝福され、
藤Pが誕生日を覚えていてくれた事にみるみる表情が晴れ渡りました。

そして夕暮れのタコカフェで、あの特製デコレーションケーキが贈られ、
ほのかからは「勇気の証」と題する本が贈られました
様々な困難に立ち向かった世界の科学者達の記録が綴られている本をもらったなぎさを
滅多に読書しないなぎさなら来年まで持ちそうだと冷やかすアカネさん。
賑やかな誕生日の午後が終わろうとしています。

日が落ちて暗くなった家に戻ったなぎさを迎えるのは、しんと静まり返った暗い室内でした。
誕生日だというのにうちの家族は・・・愚痴をこぼしながらリビングに入ると
なぎさの帰宅を待ちわびたかのように迎える美墨一家の姿がありました。
料理やケーキ作りのためになぎさを冒頭で無理矢理押し出したようで、
なぎさは家族の祝福に目が潤みます。
ケーキもうまくいった事だし、景気もよくなるという相変わらずのオヤジギャグをかますパパ、
一人で受けてる理恵ママ、呆れた亮太を背景に、
なぎさの皆への感謝の言葉で幕となりました。


今回は三十路過ぎの独身男には少々眩しく、
ウエスターさんでなくても甘酸っぱぁ~、という印象です。
去年は支倉に振り回されたものの、最後に藤Pと出会ってめでたし、という展開でしたが、
今回は藤Pと向き合ってからのなぎさの心理描写に重きが置かれ、
百面相しながらもコロコロ変わる15歳の少女の心境を描き出しています。
それでもなぎさの立派な点は、藤Pの元気が無いのを心配した時に
支離滅裂ながらも自分の言葉で励ますことが出来る気持ちでしょうか。
2人きりになった直後、取り繕った話題で間を持たせようとしたなぎさですが、
いざというときにはぎこちなくとも、しっかりと受け答えが出来る。
こうしたところがなぎさの魅力の一つだと思います。
なぎさと藤Pの関係は終盤の藤Pとのラストエピソードでも
はっきりとした進展は描かれませんが、つい先日放映されたフレッシュプリキュアでの
ラブと大輔
同様、視聴する側にその後を委ねる方が個人的に好きな展開です。

ほのかはなぎさのために藤Pの練習スケジュールを探ったり
それとなく引き合わせようとしたりと裏工作を重ねますが、
同様に策を弄した初代第8話とまるで異なる印象を受けます。
なぎさとほのかの仲が既に確固たる物になっているからか、
ほのかの好意を素直に受け止められる余裕がなぎさにできたのか、
ほのかの仕草がありがた迷惑のように感じられなくなったのか。
いずれにしても、ここでも1年半の2人の成長が伺えます。

意を決したなぎさの前に現れているウラガノス、
ほのかがプレゼントした本の著者「ピエール岡村」など、
なぎさの緊迫感を和らげるかのような、微妙なセンスも光ります。
なお些細な事ですが、ラストの美墨家の食卓にビール瓶が2本あり、
理恵ママのコップにはジュースが注がれているので、
岳パパ一人で大瓶2本開けるつもりなのでしょうか・・・?
左党の私が言うのも難ですが、結構な酒飲みのようです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。