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マックスハート第34話『旅だ仲間だ!修学旅行だザケンナー!?』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

意外にもプリキュアシリーズ全編通して、修学旅行は2度しか描かれていません。
フレッシュシリーズでの沖縄修学旅行が記憶に新しいですが、
それ以前ではマックスハートでの今回と次回の京都編です。
観光案内、時代劇、ホラー、歌舞伎、はたらくひとたち(違)
といった様々な要素を交えて描かれる、プリキュアin京都の前編です。
  
ちゃっかり校長も参加している修学旅行。
祇園を行く校長以下ベローネの生徒達は、向こうからやってくる舞妓さんの姿に
文字通り目に星を浮かべ、一緒に写真を撮ってもらい早速修学旅行を楽しんでいます。
一方、残されたひかりは授業中空を見上げ、
なぎさとほのかと離れている事に不安そうな雰囲気です。
そして洋館でも事件が起きていました。
忽然と姿を消した少年を執事達が慌しく探し回りますが、少年の姿はどこにも見当たりません。

清水寺の音羽の滝の水を飲み、「恋占いの石がある神社」という志穂の話に
なぎさは前回の藤Pとの事に思いを馳せました。
そんな夢心地を醒ますかのように久々に人前でメップル、ミップルが横槍を入れ
なぎさとほのかは慌てて苦しい弁明で誤魔化します。

その頃体育の授業中のひかりは、幅跳びの測定係を務めていたにも関わらず上の空で
我に返ってメジャーを忘れた事に気付き、一人体育倉庫へ向かいました。
重い扉を開くと、誰もいない筈の倉庫の奥からサッカーボールが転がって来ます。
奇妙な雰囲気に気圧されながらもメジャーを見つけたひかりに、
今度は倉庫の奥から物音が聞こえました。
高まる緊張。確かに「何か」がいます。
緊迫した空気はひかりを追って来た奈緒の声で破られ、
ひかりは一緒に倉庫を後にしますが、確かに「何か」がいた事に不安を抱きます。

一方修学旅行組は、のんびりとお弁当タイムです。
弁当を口にしたなぎさの写真を撮ってはしゃぐ志穂など
実に賑やかかつ、鳶が飛ぶ穏やかな時が流れていました。

放課後、既に皆が帰って、誰もいない教室から下校しようとしたひかりは
まるで空間や時が凍りついたような、奇妙な感覚に襲われます。
そして、近付いて来る「何か」の足音。
おもむろに教室後方の扉が開き、ひかりは教室前方の扉を開けて脱出しようとしますが、
扉はビクともしません。徐々に近づいて来る「何か」。
思わず目を閉じたひかりですが、教室の外で奈緒が呼ぶ声が聞こえた刹那、
普段の教室に戻り、扉も普通に開くようになりました。
得体の知れない「何か」から逃れるように駆け出して、ひかりは奈緒の許へ向かいます。
『気のせいじゃない。やっぱり誰か・・・』

ひかりはタコカフェの手伝いをしながら、なぎさとほのかがいない事を案じています。
その頃、なぎさとほのかは金閣寺をバックに記念撮影。
ひかりを襲う事態を知る由も無く楽しんでいます。
アカネさんも不安そうなひかりを気遣い、早めに店を閉める事にして、
その前に買い物に行きましたが、一人片付けるひかりの後ろで
今度はチェアレクトがひとりでに動き始めます。
『誠に申し上げにくいのですが、気が付いたら出ていました・・・』
本人もあずかり知らぬまま、外に出てしまったウィシュンは
以前と同様、真実が近付いている事を告げました。
学校にいるときから嫌な気配を感じていたポルンも、
なぎさとほのかに合流するようひかりに警告します。

夜、消灯までの自由時間に、なぎさは明日「時代村」に行こうと目を輝かせます。
「時代劇好き」という、今まで語られた事の無いなぎさの新たな一面が垣間見れます。
『お主も相当、悪よのぅ』『いえいえ、お代官様ほどでは・・・』
『世のため人のため、成敗致す!』
越後屋と悪代官のマネをし始める志穂、莉奈を切り捨てるなぎさ。
そこに反撃に転じた志穂の枕が飛び、部屋はたちまち枕投げバトルロイヤルとなりました。
そして騒々しいのを注意しに来たよし美先生の顔面に枕がジャストミート。
一瞬引いた生徒達でしたが、よし美先生は足で枕を拾い上げてなぎさに投げつけました。
『ものどもかかれぇい!(それにしてもこの教師、ノリノリである)』
『各々方、油断召されるな!(長谷川一夫まで知っているとは、なぎさの趣味は渋すぎです)』
かくして教師も参戦する枕投げ大会の中、京都の夜は更けて行きました。

一方ひかりは、思いつめた顔で手紙を書いていました。
そして翌朝、アカネさんの枕元に置手紙を残して京都へ向かいます。

落ち着き払っているバルデスと、不安を露にするビブリス。
洋館では対照的な2人が「あのお方」が消えた事について議論していました。
ルミナスと出会う事によって、あのお方の成長に影響が及ばないか。
しかし、それはルミナスとて同じ事で、バルデスはただ見守って導くのみと冷静です。

時代村にやってきたなぎさ達。というよりなぎさ一人が目の色変えて楽しんでおり、
ほのか、志穂、莉奈は少々呆れ気味です。
ペアで時代劇の扮装ができるという特典抽選会に挑戦してみると、見事大当たり。
なぎさは早速ほのかと共に町娘の衣装に身を包みました。
もっとも本人は岡っ引きスタイルにも興味が合ったようですが・・・
(私もそっちが見てみたい気がします)
張り切って「慌てん坊将軍」のロケ地を探すなぎさの行く手に
2人の町娘姿が目に入り、出演者ではないかと声を掛けると、それは夏子と京子でした。
時代村に来るためにわざわざ衣装を自前で作り、
大荷物で来ていた2人は、もう完全に後戻りの出来ない世界に入ってしまったようです。

夏子と京子の後を追ってロケ地を探すなぎさですが、下駄の鼻緒が切れて転倒し、
通りがかったおじさんに鼻緒を直してもらいます。
ほのかもなぎさに追いつき、共にそのおじさん、笹野さんの案内で道具倉庫を案内されました。
小道具係の笹野さんの、十手一つに対する扱いなど、仕事の想いを聞く2人。
続けてスタジオや大道具倉庫を案内され、
笹野さんが撮影所で始めて作ったというガマを紹介されます。
「風雲忍術大決戦!慌てん坊将軍と四十匹の忍者達」
に出てきたガマだとすらすら答えるなぎさは既に時代劇オタクの域だと思いますが・・・
それはさておき、寝る間も惜しんで作った思い出と、
そして道具倉庫は私達の城だと、笹野さんは優しい目で語りました。

そんな空気は、突如立ち込める邪悪な気配で一変します。
倉庫の扉が突如閉じられ、笹野さんは意識を失い、
果たしてウラガノスが見得を切りながら登場しました。
『ここで会ったが百年目、いざ尋常に、あ勝負、あ勝~負ぅ~ 首グルグル』
・・・首グルグルは絶対高木渉さんのアドリブだと思われます・・・
2人が変身してプリキュアとして現れると、
『お主等現れ追ったな!ってか、現れたのは拙者のほうよ!』
・・・なぜか今回のウラガノス、いつも以上にノリノリです・・・
イマイチ調子が狂うものの、笹野さんのガマをザケンナーにした事に怒る2人を
今回のザケンナーはガマの体を活かして舌を伸ばしたり、飛び上がってのしかかったり
そして腕から紐を伸ばして2人を縛り上げます。
『身動き取れぬとはそういうことよ!』『そのまんまじゃん・・・』
窮地に立たされる状態でのボケと突っ込みという珍しい状況ですが、
不意に倉庫の扉が開き、そこにはひかりが立っていました。
なぜここに?驚く2人を他所に、早速変身するひかり。

ガマザケンナーはルミナスに狙いを定め、ルミナスに舌が直撃しました。
そして追い打ちを掛けようとするザケンナーを、
ルミナスはルルンの力によって防護壁を構築して跳ね飛ばします。
プリキュア2人も拘束を解き、ブレスを召還してマーブルスクリュー、そしてスパークを放ちます
『こうなることはわかっていたのにぃ』
・・・またもアドリブっぽい台詞で受け止めるウラガノスを押し切り、
撤退するウラガノス。そしてそのままザケンナーを撃破しました。

戦い終わり、なぜここにいるのか訊ねるなぎさとほのかに、ひかりは言葉に詰まります。
目を覚ました笹野さんに見送られるものの、
ひかりの事を先生にどう説明するか、そしてウィシュンが再び現れた意味とは・・・?
楽しい修学旅行に影が落ちます。
そして、「あのお方」は鴨川を見下ろす岸辺に姿を現し・・・
緊迫感を残したまま京都編後編へと続きます。


ベローネの最寄り駅が井の頭線の新代田駅に似た駅舎という描写はありますが、
なぎさとほのかが実在の町を巡るのは初めての事です。
祇園、清水寺、金閣寺に太秦映画村が目に付きますが、
京都在住の方にはもっといろいろな所に気が付くのではないでしょうか。
沖縄でもそうでしたが、実在の舞台と重ね合わせて見ると
彼女達が京都を訪ねているという感慨が沸きます。

プリキュアシリーズは東映製作だけに、「映画村」ならぬ「時代村」が
クローズアップされているのが、宣伝を兼ねているだけでなく小ネタが粋で楽しめました。
「慌てん坊将軍」のネーミングセンスと、
普段は慌てん坊の町人の「仁さん」がいざという時は将軍になる、という
「新さん」の暴れん坊将軍のパロディが印象に残ります。
マニアックな時代劇知識を披露するなぎさ、妙にノリのいいウラガノスもインパクトがあります。

前々回のエピソードでも書いてしまいましたが、
笹野さんの仕事に対する想いという点は悪くないものの
シリーズ全体での数が多いのが残念です。
これを慌てん坊将軍収録中にウラガノス乱入!という展開だったら
違う楽しみが出来たのではないかと思いました。

楽しげな展開とは裏腹に、前半部のひかりを襲う奇妙な体験も目を惹き、
修学旅行で楽しそうななぎさとほのかのシーンが対比するかのように挿入されることで
得体の知れない恐怖感が際立っていると思います。
体育倉庫や教室で近づいて来るものは「あのお方」だと思いますが、
あどけない少年の姿が見えないことで恐怖感を煽る演出になっています。

また、よし美先生とアカネさん、2人の大人の女性の
貴重なセクスィーショットが拝める回でもありました。
弁当タイムでのよし美先生の座り方、枕投げの際に足で枕を蹴り上げた時の翻るスカート、
そしてアカネさんの色気ある寝姿。
こういったところに目が向くのは、私が年をとった証でしょうか・・・

さて京都編は次回に続き、千本鳥居で再び出会うひかりと少年
妖しい美しさが印象的なエピソードだったと記憶しています。
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