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ハートキャッチ第2話『私って史上最弱のプリキュアですか??』 [ハートキャッチプリキュア]

初めての変身、初めての戦いでは、歴代のプリキュア達も驚き戸惑っていましたが、
表題どおり能力を使いこなせずに逃げ回るだけのキュアブロッサム。
それでも譲れない何か、守るべき者の存在で気を取り直し戦う姿は
「弱い」だけに胸を打ちました。
今までの常識を覆す、シリーズ第2回目。
そして謎も深まる展開。面白くなってきました。
 
『強いぞ強いぞプリッキュア♥ プリティキュアキュアプリティキュアッキュア♥』
新たなプリキュア誕生を喜ぶシプレ、コフレ。
予想外の出来事にサソリーナはデザトリアンをけしかけ、
飛び上がって上から圧し掛かってくる攻撃からジャンプで身をかわすブロッサム。
そのジャンプ力に驚き、何でこんなに高く跳べるのか戸惑うブロッサムに
それはプリキュアだからデス、と説明になっていない説明をする妖精たち。
と、ここまでは今までのプリキュア達も通った道ですが、
高いところが苦手だと怖がって、着地もおぼつかずに地面に激突し、
目を回すブロッサムの姿を見て本当につぼみをプリキュアにして良かったのか
シプレとコフレも考え込んでしまいました。

ブロッサムは迫るデザトリアンに気付き、迎え撃つかと思いきや
泣きながら公園をグルグル逃げ回る始末。
逃げないで戦うよう諭すコフレの言葉も空しく、今度は目の前に聳える木に
勢い余って激突して倒れてしまいました。だめだこりゃ。
再び迫ってきたデザトリアンからまたしても逃げ回り、
弾みで鉄棒を掴んだら今度は大車輪。再び勢い余って目を回し、
その敵ながら情けない姿にサソリーナも呆れ顔です。
でもこれはサソリーナにとっては好機。
パワーをコントロールできないうちに倒してしまおうとデザトリアンを差し向け、
またしても逃げようとするブロッサムを懸命に引き止めるシプレとコフレ。
そんな姿を見てサソリーナは見限ったかのように言い放ちました。
『史上最弱のプリキュアかも』

まだまだ逃げ回るブロッサムにサソリーナの髪が絡みつき、
倒れたところをデザトリアンが捕まえ、握り潰そうとします。
精一杯頑張っても自力で脱出できないブロッサムに、妖精たちもただワタワタ慌てるばかり。
早くも第2回目にして絶体絶命のピンチを迎えました。

突如花びらが降り注ぎ、旋風に包まれて跳ね飛ばされるデザトリアン。
旋風の中から現れたのは赤いマフラーをなびかせる着物姿の眼鏡の男性。
ブロッサムを救い出したその男性はシプレとコフレも知らない人で、
サソリーナも思わず見とれる色男でした。
しかし、我に返ったサソリーナが攻撃を仕掛けようとしたところ
再び旋風を起こし、そして旋風と共に姿を消しました。
男性だけでなく、ブロッサムと妖精たちも姿を消し、
サソリーナはなんとしてでも探し出すと息巻きます。

つぼみが目を醒ますと、そこは祖母の薫子さんが運営する植物園の温室でした。
そして薫子さんに物怖じせず飛びつくシプレとコフレ。
しかもキュアフラワーと再会できたという喜びを露にしての事実に、
祖母が昔プリキュアだったという衝撃の展開に驚くつぼみ(と私)。
植物園の園長を務める薫子さんは、かつてこころの大樹の研究をしているうちに
パートナーである伝説の妖精コッペに出会ったとの事。
そのコッペはずっと温室の傍らに佇んでいますが、
「あたしンち」のお母さんのような妖精らしからぬ風貌。
そんなコッペはシプレとコフレにとって憧れの存在で、どうも私達と美的感覚が違うようです。

薫子さんはシプレ、コフレとつぼみのやり取りを聞き、
つぼみがプリキュアになった事を知りました。
プリキュアになった経緯、つぼみが見た夢の話を聞いて、
キュアムーンライト様が倒される夢の事を知っている薫子さん。
それ以上語らず、ただシプレとコフレが大変な思いをしてきた事を労い、
花が好きなつぼみならばプリキュアの資格があると納得したようです。

こころの大樹とは、こころの花とは何なのか。
人間は一人ずつ自分だけのこころの花を持っており、その源がこころの大樹。
こころの花に一つとして同じものは無く、つぼみにもこころの花はあります。
こころの花が萎えたり、悪い色に変わるとこころの大樹に悪影響を及ぼしてしまう。
薫子さんやシプレ、コフレの説明を聞くうち、
つぼみはこころの花を奪われたえりかの事を思い出しました。
球の中に閉じ込められているえりかはコフレが連れてきていますが、
えりかは球の中でうなされているように見えます。

そして、温室に迫るデザトリアンとサソリーナ。
タンポポを踏み潰して現れるデザトリアンに人々は逃げ惑います。
『私ハー、ツボミノタメヲ思ッテめちゃもてきゃらニシヨウト思ッテタノヨ!
 ソレナノニモモ姉トキタラ!』
デザトリアンが愚痴り始めると、球の中のえりかもうなされて苦しそうです。
シプレがデザトリアンを覗いてみると、えりかのこころの花、
白いシクラメンが今にも赤く染まりそうです。
白いシクラメンの花言葉は「純潔」。そして赤いシクラメンは「嫉妬」。
全て赤くなると、こころの花は枯れてしまい、
そしてえりかは心を乗っ取られたまま永遠に眠り続けることに。
えりかを助けるにはデザトリアンを倒すしかない。
再び促され、えりかの為に意を決して変身しようとするつぼみですが、
なんということでしょう。ココロパフュームが見当たりません。だめだこりゃ。
デザトリアンの巻き起こす突風に耐え、隙を突いて薫子さんと共に
繁みの影に隠れるつぼみの足元に、えりかの球が転がってきました。
その中で苦しんでいるように見えるえりかを助け出す決意を固め、
実は薫子さんが持っていたココロパフュームを手に取って、
遂にデザトリアンの前に立ちはだかるつぼみ。
『絶対えりかさんを助けるんだから!』

変身後、襲い掛かるデザトリアンのパンチを受け止め、掌底で張り飛ばすブロッサム。
サソリーナの激が飛び、デザトリアンはどこからともなく
巨大ハンマーを持ち出して襲ってきます(おまえは槇村香か)。
ハンマーを振り回すデザトリアンからまたも逃げ回るブロッサムが転倒した時、
目の前に咲くマーガレットの花に目を留めました。
ブロッサムを狙って、容赦なく振るわれるハンマー。
打ち払われたブロッサムの周りに、無残に舞い散るマーガレットの花弁。

『えりかさんを苦しめるだけでなく花達まで・・・私、堪忍袋の緒が切れました!』
花が巻き添えにされた事に怒りを燃やし、
歴代プリキュアに劣らぬ肉弾戦を繰り広げるブロッサム。
友達や花を助けようとする気持ちが、その能力を高めています。
しかし敵は1人ではありません。デザトリアンを圧倒したブロッサムを
背後からサソリーナが髪で縛り上げ、先端の毒針の餌食にしようとしますが、
もうブロッサムは怖がっていません。
ここは一歩も退かないと宣言し、髪を払いのけ、そして髪を掴んでサソリーナを振り回しました。
やっぱりプリキュアは強いと喜ぶシプレ、コフレはデザトリアンを倒すため、
新たな玩具ブロッサムタクトを、そして技の説明に入りました。
花のパワーを集めてブロッサムタクトをその手に招きいれ、
そして放たれる技「プリキュア・ピンクフォルテウェーブ」。
命中すると背後に花が咲き、舞い散る花吹雪と共にデザトリアンは元の人形に戻りました。
次に会ったら毒針で仕留めると捨て台詞を残し、サソリーナも撤退します。
元に戻ったえりかを抱きとめ、ほっとするブロッサム。

温室で目を醒まし、なぜここにいるのか不思議そうなえりかに、
公園の前で倒れていたところを連れてきたと上手に誤魔化す薫子さん。
眠っている間に妙な夢を見ていたというえりかは釈然としていなそうです。
体から花が取り出され、それが人形に取り付いて暴れ回り、キュアなんちゃらに助けられる夢。
返答に困るつぼみに薫子さんは人差し指を立てて微笑み、
えりかに「夢」であったと上手に信じ込ませました。
快活に返答したえりかですが、つぼみを見て一瞬戸惑い、
意を決して振り向き、そして頭を下げました。
『その・・・あの・・・ごめんね』
相手の事を考えずに自分の思っている事を押し付けてしまう事を反省する
えりかの事をつぼみは怒っていません。
むしろ変わろうとした自分の為にやってくれた事だというつぼみに目を輝かせるえりか。

『それより、えりかさん』『さん付けはやめて。えりかでいいよ』
つぼみも「さん」をつけて呼ぶことをやめ、ファッション部に入る事をほのめかしました。
散々煮え湯を飲まされたデザトリアンの元になってしまった人形を、もっと可愛くするために。
園芸部との掛け持ちという条件つきですが、つぼみの心遣いに目を輝かせるえりかは
明日までに人形を直すと預かり、改めて助けてもらった事の礼を告げつつ帰りました。

えりかのこころの花が浄化された事で、こころの種を産むシプレと、
こころの種を入れるためのポットを出すコフレ。
このココロポットにこころの種がいっぱい集まった時に、こころの大樹は甦ります。
優しく見守っていた薫子さんですが、ここで真顔になり忠告します。
砂漠の使途は、必ず攻撃を強めて来る、と。
しかしそれでも、「私のパートナー」つぼみが守ってくれると断言するシプレ。
つぼみ一人だけでは心配で、早く自分もパートナーを探したいというコフレともども、
家で預かる事を提案する薫子さん。
ぬいぐるみのフリをするから大丈夫ということで、共に家路に向かいます。

プリキュアは大きな力を持っているから、戦い方には気をつける事。
帰り道、思い出したかのように薫子さんが忠告しますが、
つぼみはプリキュアになれたおかげで少し変われた気がすると前向きに受け止めていました。
そんな孫を微笑ましく思いつつも、祖母としての本心を覗かせる薫子さん。
夕陽が長い影を落とす中、つぼみを危険な目に遭わせたくない、と。
でもなったからにはあらゆる困難に立ち向かうしかない事、
そして名前の通りまだ「つぼみ」だけれども、きっと大きな花を咲かせることが出来ると
孫の前途を案じつつも花開く未来に期待を抱きました。
そのつぼみは頑張るぞ!と宣言しらものの、勢い余って転倒。
みんなで笑い合い、つぼみの、ブロッサムの初めての戦いは幕を閉じました。

内気で引っ込み思案、自分に自信が持てない。第1話で描かれたつぼみの性格は
そのままキュアブロッサムとなっても変わらず、
ここまで戦いから逃げ回るプリキュアというのも珍しいです。
前半戦は全くいい所無く、謎の男性の救援が無ければ
早くも終了のお知らせ、という状態でしたが、
後半戦はさすがプリキュアになるだけの事はあると思わせます。
えりかを助けるために、恐怖を押し殺して戦うことが出来る強さ。
そして無残に散ったマーガレットを見て闘志を燃やす様。
弱そうに見えても、譲れない何かを持つ人は強く見えるものです。
そして強さだけではなく、デザトリアンの元になった人形をもっと可愛くしてあげようとする
さりげない優しさから、内気で弱気なヒロインを今後一年描いてゆく方向性を感じました。

えりかも初回とは印象が異なり、自分の非を素直に謝ることが出来る点に好感を持ちました。
あれだけデザトリアン時に内心をぶちまけていたところを見ると、
本心ではもも姉の注意を納得出来ていないのかもしれませんが、
それでもつぼみの為に、今後のつぼみとの関係の為に頭を下げることが出来る。
つぼみと同じく、えりかの事をよく知らないのは視聴者も同じなので、
これからもっとえりかの良い点を見つけられるかもしれません。

今回最も驚かされたのは、つぼみの祖母薫子さんの設定です。
初代~MHではほのかの祖母さなえさんが只者ではないオーラを放っており
過去にミップルと何かあったのではないかと憶測を呼びましたが、
はっきりと先代のプリキュアであると明言されるのは今回が初めてです。
プリキュアであったが故に、こころの大樹の事や砂漠の使途、
キュアムーンライト様の事を知っていると思われますが、
あえて多くを語らない事で、つぼみ自身の力で真実を見極めて欲しいという意志を感じました。

前作の終盤、プリキュアの危機に駆けつけたウエスターさんとサウラー
初の男性救援者だと書きましたが、今作は早くも男性の協力者の存在を伺わせました。
ただ、気がかりなのはあくまで少女達の戦いが主であるのがプリキュアですので、
ピンチのたびに出過ぎると方向性が変わってしまうのではと案じてしまいました。
まだ彼の素性が分からないので何とも言えませんが・・・
それにしても風になびく赤マフラーが妙に笑えたのは私だけでしょうか。

サソリーナもいい味を出してきました。
敵の筈の男性に見とれたり、腰が引けているブロッサムに呆れたり、
また、なかなか可愛らしい面もあると思います。
それだけにピーサード、カレっち、ギリンマ君、スコルプさんのように
先鋒キャラの宿命として退場が早くならないか心配です。
特にサソリつながりでスコルプさんのような展開になると気の毒です。

少々品のない話で恐縮ですが、
先週のトイレ個室内の描写に続けて、今週は逃げるブロッサムの
『離して!スカート脱げちゃう!』
という台詞が妙なインパクトを残しました。
またこころの種を産むシプレの仕草と「プリップリッ」という発言では、
排便しているようにしか見えず、これはどういうネタなんでしょうか・・・?

ともあれ薫子さんの過去や謎の男性、ムーンライト様の夢など
謎が多くなっており、今後の展開に大いに期待したいと思います。
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