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マックスハート第36話『おうちに帰して~!ポルンとルルンの大冒険』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

ポルンも成長したものだと、つくづく感じました。
虹の園に来た当初は人目をはばからず駄々をこねて暴れまわったものですが、
ひかりとの信頼関係と、何よりもルルンの存在が大きいです。
ポルン、ルルンとゲストキャラクターの望(キュアドリームではありません)
を中心に描き、なぎさ、ほのか、ひかりが脇に徹することで
千香ちゃんを元気付けたシフォンのように、
ポルンとルルンの、望を思う気持ちが光る一編です。
  
なぎさとほのかはタコカフェでのんびり放課後の時間を過ごし、
その公園のベンチでポルンは相変わらずルルンに付きまとわれてぐったりとしています。
ポルンはひかりの仕事中ずっとルルンに付きまとわれっぱなしのため、
ちょっと離れるよう言いますが、案の定ルルンは見る見る泣き顔になります。
たまらず逃げ去るポルンを、ルルンは嬉々として追いかけていきました。

そんな事とは露知らず、メップルとミップルはなぎさとほのかと共に寛いでいます。
そしてポルンとルルンは道の向こうからEDテーマを歌いながら駆けて来る少女に気付き、
ゴミ箱の陰に隠れますが、少女はポルンたちの愛らしさに目を留め、
捨てられたぬいぐるみだと思って連れ帰ってしまいました。
なぎさ達はポルン達がいない事にようやく気付いて探し回りますが、
既に少女に連れられて家に向かっていたため、公園内に気配は感じられません。

家に向かう途中や、着いてから汚れを落としてもらう際など
その都度泣きそうになるルルンを、ポルンは懸命に留めます。
洗面所でポルンとルルンを洗ってあげている少女こと望に、
その母は出張に行っていた父が帰ってくると告げに来ました。
それを聞いて嬉しそうな顔になる望ですが、すぐに曇り顔になり、
そして迎えに行きたくないとポルン達を連れて部屋に閉じこもってしまいました。

部屋でポルンたちとままごとをして遊んでいた望は、
ふと、悲しげな目をして黙り込んでしまいます。
それは、パパの大切な車の模型を、うっかり落として壊してしまった事。
ベッドの下に隠している壊れた車を手に取り、途方に暮れる望の心情を、
いつしかルルンは理解し始めていました。

望がふとした弾みで部屋を出た隙を突いて、シークンがポルン達を発見します。
喜んで帰ろうとするポルンでしたが、ルルンは帰ろうとしません。
ひかりが心配していると言っても、帰ったら遊んであげると言っても
望が可愛そうだからとルルンの気は変わりません。
ポルンもルルンの気持ちを汲んで、
そしてポルン自身も望の事が気になっており、一緒に残る事になりました。
とりあえず車を直そうと試みますが、当然直る筈も無く、
そんな最中に望が戻ってきたので再びぬいぐるみのフリで誤魔化します。
望は車がいつの間にかベッドの上にある事を訝っていましたが、
駅まで父を迎えに行くという母の言葉に思いつめ、
ポルンとルルンを連れて家を出てしまいました。

陽が傾き始めた公園の遊具の中で途方に暮れ、泣きじゃくる望を見かねて
ポルンはこっそりと抜け出して遊具の上に向かいました。
『望、元気出すポポ。望はパパが大好きポポ。パパも望が大好きポポ。
 ここでじっとしてたらパパに会えないポポ』
どこからともなく聞こえる声に戸惑い、後押しされてもまだ、望は踏ん切りがつきません。
勇気を出して、頑張るポポ。頑張るルル。
そう励ます声に、徐々に望の決意が固まっていきますが、
そんな望の小さな勇気は、現れたビブリスによって台無しに・・・
望は遊具の中で意識を失い、迫るビブリスからルルンを庇うように立ちはだかるポルン。
ようやくなぎさ、ほのか、ひかりが合流し、
タイヤブランコの遊具をザケンナーにして襲い掛かるビブリスを前に変身して立ち向かう2人。

2人が戦っている間、ひかりはビブリスに追い詰められますが、
望がいる遊具に迫るザケンナーを見たルルンの言葉で
ひかりも変身して立ち向かいます。
変身直後、ルルンの力による防護壁で遊具を守り、ザケンナーを弾き飛ばしました。
今回はやたらと速攻で、その隙にブレス召還→マーブルスクリューMAX
→とりあえず止めるビブリス→スパーク!→止められず撤退→ザケンナー撃退
というお約束のパターンで、無事に望を守りきりました。

『今喋ったの、あなた達なの?』
望が目を醒ました時、ポルンとルルンの声がした気がしました。
そこに望を心配し、探し回っていた両親がようやく望を見つけて合流します。
『勇気を出すポポ』
ポルンの言葉を思い出し、望は恐る恐る父に壊れた車を差し出しました。
父は複雑な表情を浮かべたものの、
涙を流して謝る望怒ることも無く、勇気を出して正直に謝った事を褒めました。
そしてポルンとルルンに目を留め、新しいぬいぐるみを買ったのかと訊ねたところに
それは私達のなんです、となぎさ達が登場します。
よく似ているメップル、ミップルを見せ、
『私の大事なお友達、返してくれますか?』と優しく訊ねるひかり。
はじめはポルンたちと別れたくなさそうな素振りを見せる望でしたが、
再び勇気を出して別れを決意し、ひかりにポルン達を帰します。

両親と共に、家路につくのぞみが少し振り向いた時、
ポルンとルルンが手を振っているように見えます。
はっとして再び振り返ると、ひかりの手に抱えられた姿は
ただのぬいぐるみのように動きませんでした。
ポルンにとっては、再びルルンに追い回される生活に戻りますが、
それでも望が笑顔に戻れた事を喜び、
ブロスンもまた思いやりの大切さを告げてチェアレクトにへと収まっていきました。


「修学旅行」「文化祭」という2大行事に挟まれているため、
私の中であまり記憶に残っていなかった話なのですが、
改めて見るとこれが良い話です。
見逃していたストーリーや細部の展開を再発見、再評価できる事が
こうして再視聴する事の醍醐味でしょう。
同じくマスコットキャラクターにゲストの少女が元気付けられる
フレッシュプリキュアでのエピソードが記憶に新しく、
望のためにポルンとルルンが励ますくだりは、なかなか感動させられます。

人は問題を起こしたりすると、逃げたい、先延ばしにしたいと思うものです。
まだ幼い望が、父の大切なものを壊してしまった事で
思い詰めてしまった心境は察して余りあるものがあります。
大好きなお父さんに会いたい、けど会うのが怖い。
それを逃げるのではなく、誠意を持ってはっきりと謝る事に意識を向けさせる。
ポルンとルルンははっきりと「謝るべき」とは言いません。
「頑張れ」としか言いませんが、それを本来の意味に置き換えて行動できる望は
きっとこれからも親子三人幸せな家庭に包まれていくことでしょう。
ポルンとルルンとの別れは少々悲しいですが、後に珍獣の元締めになったり(フィーリア王女)
珍獣そのものになったり(シプレ)しますので以下略(望は川田妙子さんが演じておりました)

一方でなぎさ、ほのか、ひかりにここまでスポットの当たらない話も珍しいです。
ひかりにスポットを当てるために意図的になぎさとほのかの存在を薄くすることはありますが
ポルン、ルルン、望を描くため、なぎさ達は
ただ町や公園を探し回るシーンが大半を占めています。
たまにはこういった展開もアリでしょう。
しいて言えば、メップルをぬいぐるみのように操って誤魔化すなぎさは
同様にムープもどきを操って腹話術を披露した咲を思わせ、芸達者ぶりが伺えます。
もっとも次回では、一年ぶりに棒読み演技を披露することになりますが・・・
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