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マックスハート第40話『ふたりは最高!全開バリバリなぎさと亮太!!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

仲が良いのか悪いのか、賑やかな美墨姉弟ですが、
根の深いところでは互いの事を思っている関係です。
バドミントンの応援に駆けつけ、客席で騒がしい姉を疎ましく思う弟が
ラストで吐露する素直な感謝の言葉が、
亮太が「現実に」登場する最後のエピソードを彩ります。
  
なぎさは食事の後片付け中、理恵ママに亮太の付き添いを頼まれます。
亮太は実はバドミントンが得意で(ここで初めて明らかになりました)
校内バドミントン大会で優勝したため、地元のクラブチームから声がかかり、
試しに練習に参加することになりました。
快諾するなぎさですが、亮太は一人で大丈夫だから来ないで欲しいと強情に断り続けます。
ついこの間まではどこまでもついて来た筈なのに、と面白くなさそうななぎさを他所に、
亮太は断り続けて自室へ引き上げました。
小学校6年にもなれば、少々照れがあるのも無理はありません。

翌朝、バスを追って走るなぎさ。バスの中からあかんべぇをして笑う亮太は、
なぎさが寝坊したのを知っていて放っておいたようです。
一足先に会場に着いた亮太を待っているのはほのかでした。
なぎさは?と聞かれて答えに窮し、なぜほのかがここにいるのか逆に問う亮太に
質問を質問で返すなあーっ!疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?
ほのかは夕べなぎさから電話をもらい、応援に誘われた事を告げました。
『お姉ちゃんが・・・』
姉の気持ちを少し察した亮太ですが、ほのかに頑張ってねと言われると
いつもどおり顔を赤らめて返答します。このイロガキめ
『亮太ぁああッ!あんた何ほのかと和んでんのよ!』
背後から凄まじい剣幕で駆け込んでくるなぎさが、
その雰囲気を壊すのにさほど時間は掛かりませんでした。

その少し前、洋館でブランコを楽しむ少年の相手をしている執事達を呼びつけ、
ビブリスは何か少年に変化が無いか訊ねますが、特に何も感じていない様子です。
バルデスが自信たっぷりな事と合わせて、ビブリスは苛立ちを隠せません。
ところが少年のブランコが止まった時、再び内から突き上げるような鼓動が・・・
時を同じくして、ひかりも同じ衝動を感じていました。
『何故、あの子の事が気になるの・・・?』

はっきりと描かれませんが、亮太が頭を抑えているので
あの後なぎさの鉄拳がお見舞いされたのでしょう。
なぎさとほのかが2階客席から見守るフロアでは、
「六三四の剣」の藤堂修羅に似た坊ちゃんのスマッシュが炸裂し、
なぎさ達はそのレベルの高さに驚きました。彼、高田君は地区大会準優勝の腕前です。
亮太も少々戸惑い気味ですが、同様に初めて練習に参加するという
柴田祐二君が話しかけてくれて、同じバドミントン仲間同士、すぐに打ち解けます。
せっかくだから自分の力を試したくて来たという2人ですが、
クラブチームの水準の高さに不安を隠せません。

そんな亮太の緊張と不安も、客席の姉によって吹っ飛ばされます。
ひかりが客席に合流し、
『亮太もてもてじゃない。みんなが来たんだから、頑張るんだぞー!』
場内に響き渡るなぎさの大声に、亮太は真っ赤になって恥ずかしそうに俯くばかり。
『お姉ちゃんの馬鹿・・・』
練習試合の組み合わせは、運命のめぐり合わせのように亮太と祐二君のペア、
そして対戦相手はあろうことか高田君ペアです。
『結果を恐れずにチャレンジするんだぞー!』
なぎさの声には真っ赤になって静かにしてくれと言う亮太も
『亮太君、頑張ってね』『頑張って下さいね、亮太さん』
というほのか、ひかりには素直に応じ、現金なものです。
祐二君はなぎさをいいお姉さんだと評しますが、亮太は恥ずかしさを隠せません。

さて、練習試合が始まりました。亮太は高田君のサーブを打ち返したものの先制点を許し、
その度にいちいち騒ぎ立てる客席のなぎさが気になって仕方がありません。
『ステップを踏むのステップを!亮太聞いてる?亮太聞いてんの?』
 亮太!ステップはこう!こう!こうやるの!』
その後も延々と続くなぎさの声援ならぬ熱を帯びすぎた講義に
客席も下の子供達も白~い目。それでもなぎさの勢いは止まらず、
巻き起こる失笑の嵐になぎさもようやく空気を察して冷や汗をかきました。
亮太はすっかり真っ赤になっています。

そして、会場へやってくるビブリス。嵐の予感がします。

10対7。押されているものの健闘している亮太ペアは、
なぎさの目からは力が入りすぎていると感じられます。
15ポイント先取の試合。11点目が入れられた時に思わずなぎさは立ち上がってしまい、
ほのかにも亮太の動きが固いのが見て取れます。
いつもならもっと楽しそうなのに、余裕が無くて楽しくなさそう。
そんななぎさを後押しするのはほのかの役目です。
なぎさなら亮太に気づかせる事が出来る。
そう促されたなぎさは、もう1点奪われた時に
亮太の靴紐が緩んでいると、少々苦しい理由をつけてタイムを申し出ました。

度重なる姉の行為に、靴紐を結んでもらっている亮太は不満そうですが、
なぎさは初めてラケットを持った時の事を思い出させます。
2人が回想する、幼い日の光景。
ただラケットを振り回すだけの亮太を呆れたように眺めるなぎさ。
でも、その時の亮太がとても楽しそうだった事を思い出し、思い出させます。
『大好きな気持ち、苦しい時こそ忘れずに、ね』
姉が肩を叩いて立ち去った後、祐二君と顔を見合わせ、
勝ち負けやいい所を見せよう等、余計な事を考えていたような気がすると亮太。
大好きな気持ちを忘れず、全力でぶつかろうと提案し、祐二君も笑顔で応じます。
そして吹っ切れたのか、亮太のスマッシュが見事決まりました。

熱戦が繰り広げられる体育館に、突如激しい暴風が吹き付けます。
ポルンが、メップルが気配を感じると、果たして客席の向かいにはビブリスの姿が。
『お前達虹の園の者ですら成長するというのに、あのお方は何故変わらないのだ?』
その理由をひかりの存在のためと言いがかりをつけ、
そのルミナスを野放しにしているバルデスの態度にも苛立っています。
ビブリスの目が赤く輝いた時、体育館は廃墟と化します。
否、体育館だけでなく周囲の光景も。彼女達を除いて動くものはありません。
これが未来の姿、ここでお前達を葬り去る、というビブリスから未来を守るため、
変身する2人。

直後から猛烈なパンチの連打を叩き込むビブリスに受けて立ち、
ブラックのパンチが、ホワイトの蹴りが炸裂しますが、
ビブリスはそれを受け流して至近距離からエネルギー弾を放ちます。
2人は壁に叩きつけられ、その余波で天井から降ってくる鉄骨の下敷きになります。
次にビブリスは無防備なひかりに目をつけますが、
その時洋館で遊んでいた少年は何かを感じました。
そして、少年を見守るバルデスも・・・

変身し、シャイニールミナスとなったひかりをビブリスのエネルギー弾が襲います。
光弾から身をかわし、フロアに着地したルミナスにビブリスが迫ろうとしたその時、
少年の制止する声が響き渡ったような気がしました。

思わず目を閉じていたルミナスが目を開くと、眼前で留められているビブリスの腕。
そしてビブリスを押し留めているのは、何とバルデスです。
『落ち着け、ビブリス』『離せバルデスッ!』
『急くな。今焦っては全てが無に帰してしまう・・・』『何ィ?』
バルデスが何をしているのか、何を言っているのか理解できないビブリス。
鉄骨の隙間から様子を伺うブラックとホワイトには仲間割れのように映ります。
そんなバルデスの制止も聞かず、至近距離からエネルギー弾を放とうとするビブリス。
その攻撃はルミナスの防護壁によって弾かれ、
勢いで倒れ掛かったルミナスを脱出したブラックが抱きとめました。
エネルギーが炸裂し、崩壊する体育館。
ホワイトも駆けつけ、腹を括っていざ!と思った時、
ビブリスとバルデスの姿は掻き消えていました。
上空で、駄々っ子のように聞き分けの無いビブリスを諌め、
クィーンの命には手を出すなと念を押し、バルデスは共に引き上げて行きました。

と同時に、世界は元に戻ります。
試合は好勝負でラリーが続きますが、亮太のスマッシュはギリギリラインを越えてアウト。
負けてしまった亮太・祐二ペアですが、でも楽しかった。素直な感想を言い合いました。
2人のプレイはコーチのお眼鏡に敵い、来週から練習の参加を打診されます。
スポーツを楽しむ心がある人に入ってほしいというチームの方針を告げ、
高田君もまた、この2人とのプレイが楽しかったと打ち明けました。
笑顔でハイタッチを交わす亮太と祐二君。

『亮太が合格で来たの、なぎさのおかげなんだって?』
その晩の後片付けで、唐突に理恵ママに告げられて戸惑うなぎさ。
なぎさは知りませんでしたが、亮太は理恵ママに本心を打ち明けていたようです。
なぎさがいたおかげで、冷静になれたと、凄く嬉しそうに。
その後ろの食卓でコップを置き、しみじみと
『お姉ちゃん。今日はありがとう』と、素直な感謝を口にする亮太。
でも、急に悪戯っぽい顔で、客席で踊るのはやめてよね、
と言って逃げ回る亮太を追い回すなぎさの声が響く美墨家のマンション遠景で
シリーズで亮太が「現実に」登場するエピソードは幕となります。


なぎさと亮太、姉弟関係にスポットを当てたエピソードは、印象的なもの揃いです。
姉にちょっかいを出す弟と、その弟をシメる姉。
そんな2人が互いを想う気持ちが最初にクローズアップされたのは
亮太が危険に晒されたことで凄まじい怒りを露にするブラックの、ゲキドラーゴ退場回でした。
その後も「はじめてのおつかい」で影から亮太を見守ったり
文句を言いつつも家事の手助けをしたりと、
どの話でもなぎさが姉として、しっかり亮太の事を気遣っている様が感じられます。

亮太がバドミントン好きという設定は少々唐突で、
前回がラクロスの話だっただけに2話続けてスポーツ絡みとなってしまったのは
少々残念ですが、勝ち負けにこだわらずスポーツを楽しむ、という視点は
どちらの話からも伝わってきます。
回想で描かれる幼い亮太となぎさも愛らしいものでした。

そのエピソードの間隙を縫って、「あのお方」を案ずるあまり
一人突っ走るビブリスと、それを諌めるバルデス。
ここからラストに向けて、ひかり=ルミナスと「あのお方」の同調が
ますます深くなり、徐々にクライマックスを形作っていきます。
今回はひかりの成長に危機感を抱き、あのお方の成長が遅い事を懸念していたビブリスですが、
この数話後にはこれが逆転して・・・

マックスハートもあと7話残すばかりとなり、前回はラクロス試合の最終
今回は美墨家の最終、そして次回次々回では藤Pの最終
ラストに向けて少しずつ色々と終わっていくのは少々寂しいです。
が、そのいずれも最後を締めくくるのに相応しい内容となり、
2年続いたシリーズを美しく締めくくるのに一役買っています。
最後のお礼は、シリーズを通して亮太が成長した証のようにも感じられました。
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