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5GoGo 第2話『のぞみとココ 悩める再会』 [Yes!プリキュア5GoGo!]

のぞみだけでなく、りんちゃんもうららも、こまちもかれんも
ココとナッツとの再会を素直に喜んでいます。が、しかし・・・
再会を素直に喜ぶ事が出来ず、複雑な想いを抱き、一人悩みを抱えるココを
シロップは過去の例を引き合いに容赦なく責めたてて・・・
そして複雑な再会とは別に、あの人と視聴者との喜ばしい再会?がある一編です。
「我われはこの中年を知っている!いや!この金髪とこのオールバックを知っている!」
  
改めて変身後の姿を見て、今までと少し変わっている事を驚くドリーム。(へそが・・・)
みんなそれぞれ久々の変身を肯定的に受け止めていますが、
『また、プリキュアに・・・』
ココだけは一人、複雑な想いを内に秘めて5人の姿を見つめました。
ドリームは襲い掛かるスコルプさんの腕を掴んで反撃し、
続けてルージュとレモネードが、さらにミントとアクアが続き、
ブランクを感じさせない戦いぶりを披露します。
『まあいい。今日のところは退いてやろう』
形成不利の言い訳と言えなくも無いのですが、とりあえず引き上げるスコルプさん。
当面の危機は去り、改めてみんなココとナッツとの再会を喜びます。
しかし、ココは・・・
ドリームが直接差し出す手紙を生返事で受け取り、
その場では読まずにそのまま無造作にポケットへと突っ込みました。
そして、互いに顔見知りと思しきココとシロップの間柄も複雑そうです。

水無月家のガゼボへと場所を移し、のぞみ達とココ達は互いに起きた出来事を説明し合います。
のぞみ達はフローラからローズパクトをもらった事を説明し、
そもそもキュアローズガーデンとは何なのかを尋ねました。
キュアローズガーデンは世界のどこかにあると言われる幻の花園で、
その場所はどこにも記されておらず、誰も知らない。
そしてローズパクトこそがキュアローズガーデンへの唯一の扉と言われている。
パルミエ一の読書家であるナッツでも、知っているのはこれくらいです。
そしてローズパクトの力を得るには、パルミエ王国を囲む
4つの王国の国王達の力が必要不可欠なのですが、
その国王達は皆、エターナルの襲撃を受けて行方不明になった事を明かしました。

重厚な宮殿のような建築物。その内部にはあらゆる時代の宝物が収蔵されており、
まるで博物館のようです。そして、これこそがエターナルの本部でした。
『ゆくゆくは、世界中の価値あるものを全て収拾し、ここに永遠に保管する。
 それが、我々エターナルの目的です』
女性に先導され、へつらいながら相槌をうって付いていくスーツの男。
それはどこかで聞いたことのある声ですが・・・
執務室では、スコルプさんがその女性、エターナル館長の右腕を勤めるアナコンディさんへ
ローズパクト発見の報告をすべく待っていました。
アナコンディさんもローズパクトをコレクションに加える事は悲願だと、その報告を評価しますが、
ローズパクトは只者ではない者たちに守られていると報告を受け、
その者たちの名が「プリキュア」だと知って、先ほどの男から驚きの声が上がりました。
『何だ君は?』
『何だ君はって、私、変なおじさんブンビーと申します。
 この度こちらで働きたく、面接を受けに参りました!』
あの日ビルの谷間に消えたブンビーさんは無事に生きており、
早速再就職先でのアピールとしてプリキュアとの豊富な戦闘経験をPRします。
が、既にスコルプさんとアナコンディさんには相手にされていません。
果たしてブンビーさんの再就職はどうなるのでしょうか・・・(笑)

行方不明の国王達は、パルミンという者に姿を変えてこの世界に居るため
成行き上ココとナッツは再びこの世界に住む事になりました。
と言うことは、ナッツハウスも復活です。
ココとナッツにはパルミエ王国の国王としての務めがあるものの、
自国領内で襲われた他国の王達を助ける義務がありました。
さて、ココ達を導いてきた5つの蝶はキュアモになってしまったため、
パルミエとの連絡手段はシロップに頼る他ありません。
その前にパルミエ王国と連絡を取りたいと言うナッツの申し出を、
シロップは取り付く島もなく断り、そのまま飛び去ってしまいました。

以前のナッツハウスの建物は他の人に貸してしまったため、
ちょっと狭いと前置きしながら、新たにかれんが用意した建物は湖畔に佇む一軒家。
ちっとも狭くなど無く、相変わらずかれんのズレた金銭感覚が伺えます。
ともかく、のぞみ達は新生ナッツハウスオープンのために
片付けと改装の手伝いを申し出ますが、歯切れ悪そうに小々田先生が断りました。
みんなも疲れているだろうと気遣っているようですが、言葉尻に何か引っかかるものがあります。

『まあ、あんまり気にするなロプ』
その夜、のぞみはベランダで星空を見上げていると、突然横からシロップの声がしました。
シロップは先ほど、のぞみの手紙をそっけなく受け取ったココの態度を非難し、
薄情な奴だと扱き下ろしますが、のぞみはココを信じています。
『そんな事ないもん!』
ドアを閉め、シロップに舌を出し、カーテンを閉めるのぞみ。
『何だロプ。わざわざ心配してやったのに・・・』

小々田先生とナッツも掃除をしながら、
以前と違うプリキュアになっていた事について推測していました。
パルミエ王国の蝶の力とローズパクトの薔薇の力が加わったためのようですが、
それだけではなさそうです。
『キュアローズガーデンより生まれし赤い薔薇と蒼い薔薇。
 二つの薔薇が出会いし時、新たな力が花開くであろう』
キュアローズガーデンの伝説の一節を口にするナッツ。
赤い薔薇がローズパクトの事だとして、青い薔薇とは何なのか。
そもそも、何故ローズパクトがのぞみに届いたのか、など謎は深まるばかりです。
しかし自分達が来た事で、再びのぞみ達を巻き込んでしまった事は事実だと、
小々田先生は気に病み続けていました。
『のぞみ達は、なるべくしてプリキュアになったんだ。
 それを悔やんでも今の事態は変わらないぞ』
悔やむ小々田先生に、それとなくナッツが忠告します。

『深い霧が立ち込めて、方角が分からないような状態に陥る事。
 また、あれこれ迷ってどうしたらいいか解らなくなる事を、「五里霧中」と言います』
再び小々田先生の国語の授業を受けられる事になりますが、のぞみはどこか上の空。
その放課後、のぞみは図書館に小々田先生を訪ねてきました。
受付のこまちに、ココと再会出来て良かったと耳打ちをされても、
のぞみの微妙な表情は変わりません。

『お帰りなさい、小々田先生』
のぞみが声をかけたとき、小々田先生は図書館の奥で、あの手紙を読んでいました。
手紙をもらった事を嬉しいと言う小々田先生の、よそよそしい態度がのぞみには気になります。
『本当に嬉しい?私、ココに会いたかったよ。でもココは違うみたい』
『そうじゃないんだ・・・』
のぞみを引き止める小々田先生からは、言葉に出せない苦悩が滲み出ているようです。
そこに少年姿のシロップがのぞみを訪ねて来ますが、
小々田先生が居るのを見て顔色が変わりました。
そんな奴放っといてキュアローズガーデンを捜しに行こうとのぞみを誘い、
2階から飛び降りるシロップ。危ないと注意する小々田先生に冷たく反発します。
『人の気持ちが解らない奴に注意なんかされたくないね。
 のぞみがどんな気持ちで手紙を渡したか、分かってないだろう。あんた最低だ・・・』
それでも小々田先生は拳を握り、反論しようとするのを耐え続けました。
否定はしません。が・・・

いつの間にか図書館には鼻歌交じりで書架を物色するスコルプさんの姿がありました。
古い蔵書に価値ある物があるかもしれないと興味を示すも、
今奪うべきローズパクトに狙いを定め、迫ってきます。
『いい加減にしろ!お前達も、力づくで奪う事しか考えていないのか!
 そのために大勢を傷つけ、踏みにじり、そんな事を繰り返すのか!』
これまでと打って変わって、スコルプさんを怒鳴りつける小々田先生。
しかしあっさりスコルプさんにあしらわれ、シロップともども珍獣姿となりました。
非力を詫びるココに、のぞみはローズパクトを託し、
そしてシロップにはココと共に逃げるよう告げ、変身。
今回はスコルプさんもしっかりと準備を整えてきました。
奇妙な玉を書架に投げつけ、書架は怪物ホシイナーとなって襲って来ます。

受付のこまちの許に勢ぞろいする4人。
皆それぞれのぞみとココの様子を心配していましたが、
その時、戦いが引き起こす揺れが走りました。

新たな力で変身を遂げたとはいえ、ドリーム一人では劣勢です。
苦しい戦いを強いられるドリームに、ココはただただ詫び続けました。
自分が来てしまったため、再び皆をプリキュアにしてしまった事を悔やみ、
復興したパルミエ王国へ招待、という形での再会を夢見ていたのに、
のぞみを苦しめてばかりだと嘆くココ。
しかしドリームはその言葉を聞いて、ココが優しいままのココだと知り安心しました。
2人のやり取りが恥ずかしくて見てらんないと言った感じのスコルプさん(笑)に、
ココを悲しませる事は絶対に許さないと言い返すドリーム。
下らんと一蹴するスコルプさんですが、丁度りんちゃん達も合流し、
5人でスコルプさんとホシイナーに立ち向かいます。

サソリ怪人姿となって迫り来るスコルプさんを、皆が次々に迎え撃ちます。
『ココは私達にとって』
『大切な人なの!』
『ココさんとナッツさんにまた会うことができて』
『私達は、嬉しいの!』
そしてドリームはキュアローズガーデンに行くためにココの力を貸して欲しいと願いします。
思えば一年前、彼女達は皆、自分の意志でプリキュアになる事を選んできました。
『私達は、自分で決めたの!』
『誰かに強制されたわけじゃない!』
ルージュとレモネードがホシイナーの腕を取って動きを止め、
『例え辛く苦しい時だって』
『自分を信じて、みんなを信じて』
ミントとアクアが同時に蹴りを叩き込みました。
『みんなで一緒にキュアローズガーデンに行くんだから!』
『ココは無力ココ。でも、ドリーム達が苦しい時も、一緒に力を合わせて頑張っていくココ!』
ココと共に頷き、ドリームの新たな技が炸裂します。
プリキュア・シューティングスター。光を纏って一直線にホシイナーにダイブし、
どう見ても天空×字拳です。本当にありがとうございました。
見事ホシイナーを撃退。スコルプさんも舌打ちして撤退していきました。

改めてのぞみに、手紙の内容が気持ちがこもっていて嬉しかったとお礼を言うココ。
そしてココとナッツにもみんなのために出来る事がありました。
それは、パルミンの気配を察する事。
果たして国王が姿を変えている可能性があるパルミンが宙を漂っており、
早速のぞみはキュアモでショットしますが、写し撮ったものは国王ならぬ布団です。
これは国王ではなかったけれど、いずれ役に立つ可能性があるようで、
また大変そうだけど、千里の道も一歩から。
みんなで王様を探して、一緒にキュアローズガーデンへ行こうと
決意を固めたのぞみとココ、2人同時の「けってーい」が響き渡りました。


自分が来たために少女達を再び戦いの中に投じてしまうと悩むココの描写は、
他のどのシリーズの不思議生物達に見受ける事が出来ないもので、
2年目という状況だからこそ描く事が出来たものでしょう。
(私は未見ですが、噂に聞く某QBさんとは大違いです)
MH開始の際には、初代ラストでのメップル、ミップルとの別れのシチュエーション
あまりにも悲しいものだったので、あの時は純粋に再会を喜ぶ内容で良かったと思います。
それと同じ内容を踏襲する事無く、再会は嬉しいものだけではなく、
時には苦くもなると言うテーマは、悩み、耐える小々田先生の描写と相俟って
シリーズ開始早々、いきなり重苦しいムードを漂わせます。

「枕草子」や、「後悔先に立たず」啄木の「一握の砂」など、
これまでも授業の内容が本編の内容とリンクしたものが多々ありました。
今回も同様、小々田先生は国語の授業中に「五里霧中」の意味を説明していますが、
それがそのまま小々田先生の心境を表しているという構成も目を惹きます。

とはいえ、ココが悩んでいる程のぞみ達は深刻に捕らえていません。
単純に再会を喜び、再び面倒に巻き込まれる事の苦労を伺わせるも、
本質的にはこの状況を楽しんでいる節もあります。
「ココはのぞみ達を苦しめてばかり」と気に病み続けるココですが、
これは相手がそう思っていない以上、余計な気遣いでもあります。
過度に気を使いすぎるのは、逆に相手にとっても失礼に当たる事であり、
それ故に今回は再会を喜びたいのぞみとの間で微妙な行き違いを生んでしまいました。
ココの優しさ故と好意的に捉えたいですが、
現実でこのようにならないよう、私も気を付けたいものです。

前回の第1話では特に立ち回りが無いため、
装い新たなプリキュア5はどのように戦うのだろうと言う期待に応えたと言うべきか、
重い面ばかりではなく、アクション面でも魅せる一編でした。
冒頭、スコルプさん相手にブランクなど感じさせないチームプレイを披露し、
ホシイナー相手に巧みに動きを止め、攻撃を仕掛けるといった
経験に裏付けられた戦いぶりを見せつけています。
そしてこれから1人ずつ、新たな技が披露されて行きますが
いずれも前作より派手なものが多く、この点でも幕開けを彩る楽しみが感じられます。
もっとも、天空×字拳、気円斬、ネオタイガーショットなどを思わせる
昔のジャンプで見た気がする技が多いような気がしますが・・・(苦笑)

そしてブンビーさんの再就職。
登場シーンからしてあの個性は失われておらず、
ワンシーンだけで今後の扱いが悪くなるであろう事まで予想させてしまうのは流石の個性です。
既に製作側の手を離れ、ブンビーさんというキャラクターが
良い意味で勝手に動いているような印象さえ受けてしまい、
いかにブンビーさんが愛されているのかが伺えました。
次回、ブンビーさんはプリキュアとの再会を果たしますが、その時には果たして・・・
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