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5GoGo 第7話『レッツゴー!パルミエ王国!』 [Yes!プリキュア5GoGo!]

ココもナッツも、そしてミルクも前作の物語を通して成長し、変わりました。
変わるべきところは変わり、変わらない個性は変わらない。
影えりかと戦った際のマリンのように、それが短所であっても、
その人の個性である以上は、周囲を含めて本人が受け入れる事もある意味必要でしょう。
パルミエ王国が一大事、という手紙は幸か不幸かデマに終わりますが、
ある意味手紙が原因で本当の災厄を招き入れてしまい・・・
 
ミルクの手紙に記されていた、パルミエ王国の一大事とは一体何なのか。
パルミエ王国へと急行するシロップの背の上で、特にココとナッツは気が気ではありません。
ドーナツ国王はココとナッツが非常時の対策を怠った事や、王の不在という不手際を追求し、
国王の責任というものが解っていないと手厳しく当たります。
あまりの厳しさに温厚なこまちも口を挟もうとしますが、
ココとナッツはドーナツ国王の言葉を真摯に受け止めていました。

ところが肝心のパルミエ王国はといえば、
順調に復興の槌音が響き、一見平和そのものです。
ただ一人、寂しさのあまり仕事に集中出来ないというミルクを除いて・・・
ミルクの上司であるお世話役、パパイヤはそんなミルクを
三代目スケバン刑事のように怒鳴りつけた後、
王の不在時に留守を守るのもお世話役の務めだと説きました。
そこにシロップ着陸するシロップ。
ミルクはココとナッツからの返事を期待して駆け寄ったところ、
予想外の嬉しい再会を目の当たりにしました。
シロップの背にのぞみを、みんなの姿を認め、互いに感極まって駆け寄るのぞみとミルク。
久々の再会を喜び合う感動の光景、と思いきや・・・
案の定ミルクはのぞみを華麗にスルーして、その背後のココとナッツに飛びつきました。
拍子抜けしたのぞみは、ただ苦笑するばかりです。
ところが、ここまでは平和そのもののパルミエ王国に、新たな魔手が忍び寄ろうとしていました。

エターナル。アナコンディさんの執務室に、
頭髪の薄い小太りの中年、ネバタコス氏が獲物を手にやって来ます。
ネバタコス氏が持ち帰った珍鳥はコレクションリストに載るものですが、
えらく衰弱している事を咎めるアナコンディさん。
ネバタコス氏は悪びれもせず、ちょっと可愛がっただけだと居直り、
今度はローズパクトを奪ってくると自信たっぷりに出向いていきました。
今この時点でローズパクトがある、パルミエ王国へと・・・

そのパルミエ王国、仮設中の玉座の間では
ただ寂しいからという理由で国の一大事だと偽りの手紙を出した事を
厳しく叱責するパパイヤですが、ミルクも負けては居ません。
みんなが寂しがっているのは国の一大事だと開き直るミルクを、
何事も無かった事もあり、ココもナッツも不問にしました。
とはいえパルミエへ来る道中で襲われる可能性もあり、
ココとナッツを危険に晒した事を叱り付けるパパイヤ。
しかしミルクはただ一生懸命手紙を書いただけだと、反省の色も無く飛び出して行きました。
相変わらずのミルクは少し頭を冷やした方が良いのかもしれませんが、
かれん以下少し心配そうに見送るみんな。そして、シロップも少し気にかけています。

のぞみと共に壁の修復をする小々田国王。
こまちに支えてもらいながら、更なる努力を意識するナッツ。
2人の国王はドーナツ国王の言葉を気にしながらも、
同時にその指摘が正しい事も理解していました。
のぞみに復興したパルミエ王国を見せる事を夢見ていたココも、
みんなの影響で後ろ向きでいるのが馬鹿らしくなったというナッツも、
一年前とは異なり、5人と共に影響を受けながら成長しています。

一方、一人落ち込んでいるミルクのところには
シロップがメルポを連れて、少しわざとらしく休憩しにきました。
自分の縄張りを主張するミルクに対し、お世話役見習いに指図されたくない、
お世話役がサボって良いのかと上手にプライドを刺激するシロップ。
そしてミルクは嘘の手紙を書いたのは「みんなが」寂しいのではなく「自分が」寂しいからだと
図星を突かれ反発しますが、シロップが倒れるのを見て態度が変わりました。
一大事と聞いて、のぞみ達みんなを乗せて全力で飛んできたため、
疲れを露にするシロップに、ちょっと言いにくそうに謝るミルク。
『あの、ごめんなさいミル・・・』
しかしシロップは既に寝息を立てており、ミルクの謝罪を聞いていませんでした。

パルミエ王国の椰子の実のようなものに舌鼓を打つのぞみ達。
ナチュラル・ピュアテイスト100%なのよン
さっき木からとってきたばかりのやつに ガン!・・・と穴をあける
するとアーラビックリ!こんなにきれいな果肉がタップンタップンなんだよぉ~ん トロピカルゥ!
『甘くって』
『ジューシーで』
『かつ、しつこくない。そして・・・』
『まったりしている・・・』
うららにリアクションを求められ、かれんも困惑しながら何とか追随。
これは「パルミエの木」の実で、その名前から王国のシンボルとなっている木です。
荒れた大地に種を撒き、ようやく実をつけるに至ったと聞いて、
のぞみも身の中の種を植えてみました。
『芽よ、出ろー!』
『何か出たココ!』
残念ながら出たのは芽ではなく、サイヤ人襲来のように天を横切って何かがやってきました。
砂埃のむこうからは、ブロリーネバタコス氏が嫌な笑みを浮かべて登場。
『さあ、楽しい時間の始まりだ』
ローズパクトは渡さないと言い張るのぞみに対し、
ネバタコス氏は渡してもらうつもりは毛頭無く、力づくで奪うとタコの怪人と化し、
触手を蠢かしてパルミエの木々をへし折って行きます。
変身して立ち向かうのぞみ達。

逃げ惑っていた国民達も、王国復活の立役者であるプリキュアを
再び目の当たりにして
大喝采。しかしその国民達にネバタコス氏の魔手が、
そして岩山が姿を変えたホシイナーが襲い掛かります。
ココとナッツは王としての務め、国民を避難させ、その間に5人が食い止めますが、
ネバタコス氏は強く、触手のパワーと素早さに苦戦を強いられていました。

足がすくんで動けない国民達を、深呼吸して落ち着かせ、立ち上がらせるナッツ。
途中で転倒する国民を案じ、励まして宮殿へと誘導するココ。
そして逃げ遅れの国民達を乗せて飛んでくるシロップとミルク。
皆がそれぞれの役割を果たす中、
ローズパクトの中のドーナツ国王は、何も出来ない事を嘆いていました。
パパイヤは国民を大切に思っている王を抱く事は幸せだとドーナツ国王を励まします。
ところが、その避難所の宮殿に、ネバタコス氏が触手を蠢かせながら迫ってきました。

一人走り出すココを追うネバタコス氏。
あえなくつかまり触手に縛り上げられるココですが、
ネバタコス氏の注目を宮殿から逸らす事が目的でした。
ココがローズパクトを持っていないと知り、
『君の泣き叫ぶ声を聞かせてあげよう』
などと悪趣味全開のネバタコス氏。ドリーム達もホシイナーに阻まれて助けに行けません。
その時、ココの窮地を救ったのは、ドーナツ国王でした。
ドーナツ国王が納まるローズパクトに目を付け、向かってくるネバタコス氏に
眩い光を浴びせるドーナツ国王。うおっまぶしっ!
ネバタコス氏とホシイナーの目がくらみ、ひるんだ隙に反撃開始です。
その際、ローズパクトから何か青い物が飛び出した事に、誰も気付いていません。

ルージュがネバタコス氏を蹴り、ドリームがココを助け出し、
レモネードとミントが追い打ちを掛け、そしてアクアが眼前でサファイヤアローを放ちます。
そして追い打ちのクリスタルシュートでホシイナーを撃退。
次が楽しみだと声を響かせながら、ネバタコス氏も引き上げていきました。
未だ本調子ではないドーナツ国王を介抱するココとナッツ。
ドーナツ国王もみんなを思う気持ちは同じだからこそ、
無茶をしてでも協力したくなったと介抱するココとナッツに打ち明けました。

そして、再び旅立ちの時が訪れます。
寂しがる国民達に、ミルクは他国の王達を探さなければならない使命を訴え、
国民みんなで応援するよう促しました。
別れ際にかれんと握手し、のぞみに植えた種の世話を託され、
自信たっぷりで引き受けるミルク。離れていても、心は一つ。
しかし飛び去るシロップの後姿を見送り、一人になると同時に
やはり本音は寂しいのか、ミルクの目に涙がこみ上げて来ました。
ところがその時、あの青い種のようなものがミルクの目に留まり・・・


5GoGoが始まって以来、というより5の最終回以来となる
ミルクと5人の再会が描かれる今回。ミルクが動き回る話も久々で、
それ故に改めてミルクの個性をおさらいするような描写が多く、
登場当初のように聞き分けが無く、自己中のような点が見受けられます。
何よりココとナッツに嘘の手紙を送った事で、
パルミエ王国にローズパクトが来てしまい、それを追ってネバタコス氏の襲来を招く等、
結果だけ見れば前作23話のように、それこそ一大事にもなりかねませんでした。
しかしミルクも前作の半年を経て変わった一人です。
倒れたシロップを気遣い、言いにくそうではありましたが、きちんと謝ったりと
ただの毒吐きキャラではなくなっています。
そしてのぞみと再会した際の華麗なスルースキルも楽しめ、
なぜかミルク姿にもかかわらず妙に色気が感じられる立ち方もインパクトがありました。
これはミルキィローズとしての姿を意識しての描写なのか、それとも・・・?

前回同様、ココとナッツそしてドーナツ国王の、
それぞれの王の義務と責任についても語られています。
冒頭で指摘されるとおり、ココとナッツの危機管理面の甘さがあったために
ドーナツ国王自身も事件に巻き込まれてしまいました。
それ故に辛辣な態度をとるのかもしれませんが、
ココもナッツも過ぎた事を過剰に悔やむような、前作のような脆さは伺えません。
ドーナツ国王の指摘を真摯に受け止め、
反省点として同じ轍を踏まないよう務める姿は共感させられます。

前半部ではパルミエ王国ののどかな姿が描かれる中、
パルミエの実の味のリアクションをうららに無茶振りされた
かれんの反応が楽しめました。
他にもかれん=アクアでインパクトのある場面があり、
サファイヤアローを放つ直前、なぜか華麗に空を飛ぶという妙な能力を発揮していますが(笑)
単純に絵的にかっこよかったので、まあ飛べたと言う事にしておきましょう。

そしてもう一人、今回初登場となるネバタコス氏のインパクトが悪い意味で強烈でした。
今までの、そしてこれからのプリキュア敵キャラクターの中で、
露骨に嫌悪感を抱かせるような外見・性格の持ち主は珍しいです。
逆光の中で触手を蠢かせながら宮殿に迫る場面や、
ココを追って触手で走る描写はかなり気色悪く、
当時お子様が引かなかったか心配になりました。
その性格も、独自の仕事の美学を持つと言えば聴こえはいいですが、
弱者をいたぶっている事を公言したり、ココに悲鳴をあげさせようとする等、
同様に仕事にポリシーを持っていたキントレスキーやブラッディ氏のように
紳士的なものではなく、いやらしさが際立っています。
そんなネバタコス氏も後にお茶目な一面を見せる事になりますが、
事によると今回の悪インパクトが強すぎて少し性格が修正されのかもしれません。

ローズパクトから転げ落ちた青い種。そして、それを拾い上げたミルク。
当時謎に包まれたあのキャラクター登場まで、あと3話となりました。
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てんぢく

突然で失礼しますが、もうクリスタルシュートは使ってませんよ。
シューティングスターですね。
by てんぢく (2020-01-23 20:34) 

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