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5GoGo 第33話『ハッスルうららとカレー屋さん』 [Yes!プリキュア5GoGo!]

黄色と言えばカレーとすっかり定着したこのご時世、
うららもご多分に漏れず、前作のメイン回でも母の記憶のカレー作りが描かれ、
それ以外でもこっそり料理にカレーを混ぜようとする等、
カレーキャラとしての地位を不動のものしています。
今回もサブタイトルどおりのカレー回。せっかくの土曜日、仕事も休みですので、
私もカレーをじっくりと煮込みながら視聴することにします。
DSCF0066.JPG
右上の物体は、まあお約束という事で・・・(笑)
  
放課後のチャイムが鳴り、荷物を纏めるうらら。
この後クラスメイトのよしみちゃんに台本読みを付き合ってもらう事になっています。
少し気兼ねしているうららに対し、
よしみちゃんは誰よりも先にうららの芝居を見られる事を密かに楽しみにしていました。
が、しかし・・・

一足先に下校した5人に追いつきいたうららは、DSCF0067.JPG
5人によしみちゃんを紹介します。
あこがれの生徒会長と図書委員、
万能スポーツ少女にハイスペック転校生と、
のぞみを除いて学校でも有名な面子を前に、
やや緊張気味のよしみちゃん。
彼女の実家はカレーショップを営んでいますが、
最近客足が遠のき気味のため、集客方法を考えるために、
うららはこれから手伝いへ向かう途中だと事情を語ります。
その話を聞いて、当然のように助力を申し出るのぞみ達ですが、よしみちゃんは及び腰です。
『先輩たちにご迷惑をおかけするなんて・・・』
その気持ちを察したうららは、2人で頑張ってみたいとのぞみの申し出を断りました。

エターナル。一心不乱に資料を漁るアナコンディさんを前にして、ブンビーさんは
前作でカワリーノに無視されていた展開を思い出して、危機感を募らせていました。
ここらで手柄の一つでも立てないと、ヤバい展開になりかねません。いっそ、その前に・・・
『ここから逃げ出して転職独立でもするか、いっそのことカレー屋でもやっちゃうか?』
冷や汗を浮かべながら、そろそろ次の身の振り方を視野に入れ始めました。

目の前に大きなビルが建ってからというもののDSCF0068.JPG
よしみちゃんのお店は、人通りから外れた日蔭になってしまい、
それきり閑古鳥が鳴いています。
うららは恨めしそうにビルを見上げて溜息をつく
よしみちゃんの両親を励まして、
しっかり宣伝すればお客さんも戻って来ると、
チラシを置かせてもらう店を探しに
よしみちゃんと一緒に街へ繰り出します。
しかしどこの店も反応は厳しく、断られ続けて次第にうららからも笑顔が消えて行きました。
途方に暮れる2人。それでもうららは心機一転、
チラシを置かせてもらえないなら配ればいいとよしみちゃんを促します。

その頃ナッツハウスでは、
うららの気持ちを尊重して時には見守る事も大切だと言うものの、
みんな内心ではうららの事が心配そうです。
みんなの気を惹こうとしているのか、わざとらしくココにじゃれつくクレープに誰も目もくれず、
懐かれているココも上の空。
『お茶が入りましたよ!』
ブンビーさんよろしくお茶を淹れてくるりんちゃんも、無意識にうららの分も用意しており、
うららの事が気になっているのは明白でした。
そんな中、今日は仕事が無いと言っていたシロップは、
今思い出したと取ってつけたように、突然仕事に行くとナッツハウスを後にします。

続けてりんちゃんが、家の手伝いをしに帰ろうとそわそわし始めました。
りんちゃんも今日手伝いが無いと言っていた筈なのですが、
今日「カレーの花」ではなく「カリンの花」が届くと誤魔化しながらナッツハウスを後にします。
次いでかれんも、「カリクッタ」ではなく「カルカッタ」へ演奏旅行に行っている両親に
手紙を書くと、いささか苦しく誤魔化しながら立ち上がり、
こまちも書きかけの小説「華麗なる門出」を「華麗な」小説に仕上げるべく、
上級生組もナッツハウスを後にしました。
そしてくるみも、夕食の買い出しに行こうと立ち上がり、
それとなく今夜のメニューはカレーにしようと呟きました。
残されたのぞみも皆の意図する事を察してくるみに続き、
ココとナッツもまた店じまいにして、ナッツハウスを後にします。

うららとよしみちゃん、2人の少女が一生懸命チラシを配っても、DSCF0069.JPG
道行く人の反応は冷たく、誰もチラシを受け取ってくれません。
次第に表情は曇り、それでもうららは懸命に声を張り上げますが、状況は何ら変わりません。
『貸せよ』
そんなうららを見かねてシロップがやってきました。
チラシをひったくったシロップが
愛想よく配り始めると、早速チラシがはけ始めます。
『そんな顔して配ってても、誰も受け取ってくれねえぞ』
うららもいつの間にか暗い顔になっていた自分に気づいて、
いつものうららスマイルで配り始めると、次第に人々も足を止め、チラシを受け取り始めました。
そしてよしみちゃんの表情にも自信が見え始め、
3人の少年少女が配るチラシは次々にはけて行きました。
ところが、こぼれ落ちたビラを拾い上げるブンビーさんの姿が・・・
『ほう、ライバル店か・・・』
いつの間に開店したのかという疑問はさておき、雲行きが怪しくなり始めます。

さて、チラシを配り終えたものの、店は相変わらずの閑古鳥。
よしみちゃんのお父さんは、すぐに結果は出ないものだと言うものの、
うららとよしみちゃんは店先でうなだれたまま。
と、そこにチラシを手にした男が来店します。
『おすすめのビーフカレーでも食べてみようかな?』
張り切って厨房へと向かうよしみちゃん父娘。
しかし、うららとシロップには緊張が走ります。男の正体は当然、ブンビーさんです。

ブンビーさんはやっぱりカレーキャンセルだと辺りを見回し、DSCF0070.JPG
うらら一人しかいない事を確認して好都合だと思いきや・・・
『一人じゃないわよ!』
通りの向こうにはりんちゃんが睨みをきかせていました。
『一人増えたところで状況は変わらない。今からお前たちを・・・』
喜ぶうららと裏腹に、冷や汗を浮かべながら
かろうじて強がるブンビーさんですが、
『もう一人いるわよ!』
今度はかれんが登場。意外な伏兵に驚きながらも、まだブンビーさんはかろうじて強気です。
『だが3人くらい私の力で・・・』
『3人じゃないわ!』
続けてこまちが現れるのを見て、さすがに引きつり始めるも平静を装うブンビーさん。
『まあいい。だが流石にもう来ないだろう』
『それはどうかしら!』
結局全員が揃いました。みんな考えている事は同じです。
ブンビーさんは小出しに出てくるなとわめきながらも、
全員まとめて相手をしてやるとチラシをホシイナーと化しました。
プリキュアに、ミルキィローズに変身する6人。

ホシイナーの太い触手が店の前の道路を穿ち、
このままだと店に被害が及んでしまいそうです。
そんな折、レモネードの懸念を察したシロップがみんなを乗せて飛び立ちました。
『ごめんね、みんなで押しかけちゃって』
『いいえ。自分で頑張るって言ったのに、全然うまくいかなくて。
 だからみなさんが来てくれて、とっても嬉しいです』

シロップの背の上で、みんなが来てくれた事の喜びを漏らすのも束の間、
ホシイナーとブンビーさんが追ってきました。
シロップはあえなく叩き落され、再び街中で戦いが繰り広げられます。

ホシイナーに挑みかかるドリーム達。そしてレモネードはブンビーさんに向かっていきますが・・・
『お前たちはいつも大勢揃って向かってくる。一人では何もできないのだろう?
 この俺様ならいざ知らずだ。お前らは組織に属してた方がいいのだよ』
ブンビーさんはレモネードの拳を受け止めて勝ち誇ったように言い放ち、
チラシを拾い上げて握りつぶしました。
『独立して一人で何かをするなんて無駄だという事だ!』

『違う!確かに一人の力は小さいよ。でも!』
『一生懸命頑張ってる姿を見たら、その人のために周りは何とかしたくなるもんよ!』
『どんなに小さな力でも、一人が動き出す事で、初めて大きな流れを作る事が出来るんだから!』
『何かを変える大きな流れを!』
ドリームを皮切りに、皆口々にブンビーさんに反論しつつホシイナーに一撃を加え、
レモネードのした事は無駄ではないと、みんなで力を合わせてホシイナーを投げ飛ばします。
ところがホシイナーはそのまま分裂し、それぞれが5人を締め上げました。
動けない5人を前に得意満面のブンビーさんですが、
一人いない事に気づいた時には後の祭りです。
『レモネードとよしみちゃんの邪魔はさせない!』
すかさずブンビーさんの前に立ちはだかり、反撃を加えるローズに続いて
みんなそれぞれホシイナーを払いのけ、すかさずココがフルーレを召喚。
レインボーローズエクスプロージョンでホシイナーを仕留め、
ブンビーさんもカレー屋開業の夢を諦め、撤退して行きました。

店先のオープンテラス席でカレーを堪能するみんな。DSCF0071.JPG
『沢山ありますからね!』『みなさん遠慮しないで下さいね』
『はーい!遠慮しませーん!』
この鉄の胃袋軍団に遠慮などという言葉はありませんが、
うららだけはその輪に加わらず、お客さんが来たわけでは無いと
力及ばなかった事を残念そうにしていました。
それでもよしみちゃんのお父さんは、
おいしそうにカレーを頬張るみんなの姿を見る事が出来た事が一番嬉しいとうららを労います。
みんなの笑顔を見ていると、まだまだ頑張れそうな気がしてきたというお父さんの言葉に、
うららもようやく笑顔で頷き、そしてうららもカレーを頂きます。

おいしそうにカレーを食べる6人の姿は次第に人目を惹き、DSCF0073.JPG
一人、また一人と道行く人たちがつられて来店し始めました。
いつしか店は満員御礼。
忙しそうに注文を取るよしみちゃんに、
店の外からうららが微笑みかけます。
『良かったね。よしみちゃん』


今回の話を見返して、ハートキャッチの日常エピソードが連想されました。
というのも、今回よしみちゃんの店が再び繁盛したのは
うららやよしみちゃんの努力の賜物ではなく、
またプリキュア達の活躍のためでも無いという事です。
ハートキャッチシリーズにおいても、デザトリアンとなった人々の悩みに耳を傾け、
プリキュア達は叱咤激励を交えながら戦うものの、
人々は皆自分の力で問題に向き合い解決して来ました。
そして今回も、ブンビーさんやホシイナーを退けたからといってお客さんが来る訳では無く、
プリキュアの力ではない自然な流れで再びお客さんが集まり始めています。
それでもうららやみんなの行動は決して無駄ではありませんでした。

当初、よしみちゃんの両親はお客さんが遠のいた事を、向かいのビルのせいにしています。
しかし世の中には立地条件が悪くても繁盛している店は沢山あります。
もともと立地が良くお客さんが来ていた店が、ただビルが建っただけで閑古鳥が鳴くと言う事は
他の原因があった筈で、それはよしみちゃん一家の自信無さげな暗い表情だと思います。
どんなに味が良くても、雰囲気の暗い店には人は寄り付きにくいものです。
それは助力を申し出たうららにも影響を及ぼし、
次第に自信を失って、暗い表情になるにつれてチラシも配れなくなるという、
悪循環に陥ろうとしていました。
それがシロップの指摘以降に好転し、笑顔に戻ると共に自信が感じられるようになってきます。
その後すぐにお客さんが来ず、うらら達が残念そうにしている描写がありますが、
この時には既によしみちゃんのお父さんは前向きな姿勢に戻っていました。
チラシを配り終えて帰って来たうららとよしみちゃんを迎えた際、
おそらく2人は自信に満ちた眼をしていた事でしょう。
それにお父さんが影響されたのではないかと考えています。

戦いの最中にルージュが主張するように、
一生懸命頑張っている人を応援したくなるのは当然の流れです。
そしてアクアが言うとおり、小さな流れがやがて大きな流れにもなって行きます。
ほんの些細なきっかけ、店先でおいしそうに食べる姿が人々を捉えて
次第に人の輪が広がり、そして再び繁盛に至る流れはまさにその通りでした。
そこには「運」「不運」があるかもしれませんが、
再び前向きになろうと言う姿勢が無ければ、良い流れは巡って来ません。

そしてブンビーさんの今後の立ち位置にも影響しているように思えます。
既にこの物語の結末と、それに伴うブンビーさんの身の振り方を知っている身からすると、
この時すでにブンビーさんのあのラストが念頭にあったのではないでしょうか。
独立して一人で何かをするなんて無駄。
今回そう言い放っていたブンビーさんですが、
プリキュア達の言葉に次第に影響され始めているように見えます。
尤も、次に登場する時にはあの「衝撃発言」が待ち受けているのですが・・・(笑)

「カリンの花」「カルカッタ」「華麗なる門出」といった苦しい言い回しの数々や、
一人また一人と人数が増える度に焦りの色を濃くするブンビーさんの姿も楽しく、
何よりうららに同学年の友達が出来ているという事にも安心感を覚えます。
それにしてもよしみちゃんを演じた天野由梨さんは
フレッシュの千香ちゃん、ハートキャッチのまゆかちゃんと
これから3作立て続けに幼い少女を演じて登場しています。
かつてメップルと共に「石破ラブラブ天驚拳」を繰り出し、
キツいスーツを喘ぎながら着用した方と同じ声とはとても思えないのですが・・・(笑)
今年のスイートにも果たして同じような役柄で登板があるのでしょうか?

DSCF0074.JPG
さて、半日煮込んだカレーも程よくこなれて来ました。
フランス人の父を持つうららに因んで、
はじけるレモンの香りを効かせたドレッシングをかけたニース風サラダと共に
私もこれからビーフカレーを頂く事にします。それでは、いただきます。
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まるっさ

あら、美味しそう(笑)。

僕も久しぶりに作ろうかな・・・自分で作ったカレーって外食のに比べて味に厚みとか深みとかがあると感じるのは僕だけでしょうか!?


・・・本編ですが、確かに天野さん要所要所でプリキュアシリーズに参加されていらっしゃいますよねw いずれレギュラーあるいは次のプリキュアになってみても面白いと思いますが、シリーズも長くなりますと彼女のような『明日のプリキュア候補生!?』って結構いらっしゃる気がします(笑。個人的には友華先輩やミユキさん役の飯塚雅弓さんを陰ながら応援してますw)

あとは・・・こういうエピソード、できればうららだけでなく他のみなさんにも欲しかったなぁと今でも思います。やっぱり初代MHの『なぎさにはしほりーな他ラクロス部のみんな』『ほのかには科学部のみんな』『ひかりには奈緒美羽』とそれぞれ他のプリキュア仲間(笑)から独立した自分だけのコミュニティがあるというのは作品全体に立体感を与えてくれるので好きなものでして・・・スイートもこの辺せっかく和音ちゃんとかスイーツ部とかいるのに序盤だけでは勿体無いなぁと思います。いやまだ判りませんがww

とはいえともかくGOGOになってから減っていたみんなで食事の光景が観られたのは良かったです。思えば無印5では『カフェテラス』が5人の心象表現・その時の人間関係を表すキーポイントになってたよな、と。(みんなさらわれてのぞみ一人だけポツンと座ったり、最終回では何とはなしにみんな集まってきたりとか・・・結構良い演出作りに貢献していたかと)

しかし今に始まったわけではありませんが相変わらずクセの強い作画の飯島さんであります・・・個人的には彼の『戦闘パート』の作画は独特の、魚眼レンズを通したかのようなパースが実に生きていて好きなのですが・・・できれば『日常パート』はやって欲しくないなぁ(おい)というのが包み隠さない本音だったりしますw

それでは。

by まるっさ (2011-08-20 22:43) 

スティクス

>まるっささん
早速のコメントありがとうございます。
一人暮らしの身で一度カレーを作ってしまうと、
数日間はカレーばかりになってしまうのですが・・・

>自分で作ったカレーって外食のに比べて味に厚みとか深み
自分好みの隠し味をいろいろと楽しめるからかもしれませんね。
私もカカオ分多めの濃いチョコレートやコーヒーミルクなどを毎回入れています。
尤も「羊羹」はネタですので、実際には入れておりませんが(笑)

さて、天野さんに限らず、飯塚さん、玉川さん、折笠愛さんなどなど
比較的キャリアのある声優さんの参加は結構見受けられますね。
過去作の出演歴ではこの5シリーズでも竹内さん、永野さん、仙台さん、
フレッシュの沖さんと中川さん、ハートキャッチの水沢さん、
そしてスイート主演のお二方も該当しますので、
今後どのような人選があるか気になるところです。
個人的に私世代にとって皆口さんが来たりしたらたまらないのですが(笑)

>うららだけでなく他のみなさんにも
その意味で残念なのは5GoGoシリーズでの増子さんと、
りんちゃんの所属するフットサル部員達の描写の少なさですね。
描かれていないところでの交流を想像することも出来ますが・・・
スイートにおいても、私は和音がお気に入りなので
2学期に入ってからの描かれ方を期待したいものです。

>みんなでの食事
みんなでお弁当を作ったり、何かと食べているようなイメージがあったので
そういえばテラスで食事する光景が減っていると気づかされました。
あのテラスは23・24話や最終回では確かに印象的に使われていますね。
ひょっとしたらもともと「5席」しかなかったところに
くるみが入って「6席」になってしまうために使いづらくなったとか?
せっかくシロップが働いているのに、この存在感が少し弱くなったのも
言われてみれば残念な気がします。

>作画
私はさほど作画にはこだわりが無いのですが、
確かに氏の作画は独特ですね。特に5シリーズでは目立つ気がします。
それでも以前コメントを頂戴した、サーキュラス達の鬼気迫る最期を
描き切っていらっしゃったのが印象的でした。

それでは朝食もカレーを食べながら(笑)
そろそろスイートが始まりますので、また後ほど・・・
by スティクス (2011-08-21 08:20) 

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