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映画 フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!? [プリキュア劇場版]

子どもたちだけでなく、大人の私達をも虜にしてやまないプリキュアシリーズ。
魅力的なキャラクターや、優れたストーリー展開を練り上げる中には、
今や巨大なマーケットとなったおもちゃの販促を避けて通る事が出来ません。
毎年2月のシリーズバトンタッチの度に、撤去される運命となる前年度の商品について、
仕方ないと思いながらも残念に思う気持ちは、おそらく製作者の皆様にもある事でしょう。
捨てられたおもちゃの気持ちを通じ、そんな自らのアンチテーゼとも受け止められる今作。
メッセージ性もさることながら、4人それぞれが
独特なフィールドで繰り広げられるアクションが楽しめる一編でもありました。
  
映画の始まりを今や遅しと待ち受けるみんなの前に
緞帳(の絵が描かれた紙)を破ってタルトがご挨拶します。
『レディース・エン・ジェントルメン!アンドお父っつぁんおっ母さん!
 そして良い子のみんなー!こーんにーちわー!やでー!』
ダメ出しした後、子供たちの元気な声に押し切られ、
改めて自己紹介を始めようとする、自称可愛い可愛い妖精さんは
途中でシフォンとカオルちゃんに割り込まれました。
怒るタルトの口の中に無造作にドーナツを突っ込むカオルちゃん。
幸せほっこり、トリップしてしまったタルトの代わりに、
異常にイケメンになったカオルちゃんがご挨拶します。
すっかりドーナツで骨抜きになったタルトとシフォンを向こうに回して、
ミラクルハートライトの説明を始めます。
しかし、これだけはタルトが譲らず、ようやく主導権を握りました。
劇中、プリキュアがピンチになった時になったらライトをつけて応援するようお願いします。
例えば、ザケンナーに襲われているような状態になったとしたら・・・
手に汗握り、固唾を呑んで映画を観ている西隼人さんも、
それだけでない四ツ葉町のみんなも、ライトを振ってプリキュアを応援する事ができます。
しかし例年通り、ライトの光を近くで観たり、お友達のライトを引っ張ったり、
グルグル振り回したり、そして超能力で浮かせたりしては危ないので注意しましょう。
『できるかーーー!』
シフォンの超能力で浮かされたカオルちゃんとタルトは、そのままお星さまになりました。
しかし、ご安心下さい。シフォンの超能力のお蔭で、無事に戻って来ました。
開幕のブザーと共に、まもなく始まり始まりです。グハ!


ドーナツカフェで、いつものように歓談中のラブ、美希、ブッキー、せつな。
今日は久々のパジャマパーティで、ラブ達は今から楽しそうです。
ところでパジャマパーティーとは・・・
誰かの家にお泊りして一緒にご飯食べたり、お風呂に入ったり、お喋りしたりする、
いわゆるお泊り会で、ラブたち3人は小さい頃よくやっていました。
思い出話に花を咲かせる3人とは違い、せつなには当然その思い出はありません。
『せつなは初めてだけど、遠慮しなくていいからね。すっごく楽しいんだから』
カオルちゃんの特製ドーナツを堪能し、いつものダジャレをスルーする4人。
楽しい一晩は間もなく始まろうとしています。が・・・

『時は来た。全てのおもちゃたちよ。子供たちの前から姿を消せ!』

一緒に桃園家を訪ねる美希とブッキーを、玄関口で出迎えるせつな。
ラブをはじめ、当然あゆみママも圭一郎パパも大歓迎で迎えます。
まずはみんなでババ抜き。ジョーカーを持つ美希の後ろ、
そっと目くばせをするタルトを信じたのが裏目に出て、ババを掴まされるブッキー。
続けて3人の枕投げを傍観していたせつなでしたが、顔面に枕の直撃を受けて以降、
遠慮は無用。4人の壮絶な枕投げバトルロイヤルになりました。
そしてあゆみママに見てもらいながら、みんなでカレーを作ります。
美希がボロボロ泣きながら玉ねぎを切ってくれたおかげで?美味しいカレーができました。
みんなでおうちでゆうごはん。楽しい食卓が進み、みんなで後片付けまで済ませます。
夕方からの楽しいひと時は、あっという間に過ぎようとしていました。
その陰で、子供たちの手から突如おもちゃが消えるという怪現象が
街の至る所で起きていた事は、ラブ達には知る由もありません。

『おいしかったなぁ、今日の晩御飯』
『食べすぎよラブ』
ラブとせつなは後片付けをしながら、仲睦まじい新婚さんのような会話を経て
今度開催されるバザーに出品するものについて、花を咲かせます。
出品するものが決められないラブに対し、せつなは・・・
『私はうらない道具くらいかしら』『へぇ、売らないんだ』
『ええ、占いの』
『え?』『え?』
・・・・・・・・・・

その時、突如おもちゃが消えるという怪現象を報じるニュースが流れました。
ラビリンスの仕業と考え、パジャマに上着を羽織ったままで飛び出していく4人。
おもちゃ屋に駆けつけると、泣いている子供達と、店員に食って掛かる大人達の姿がありました。
その最中にも、見る間に陳列棚からおもちゃが消えて行きます。
『大丈夫。きっとプリキュアがおもちゃを取り戻してくれるよ。だからもう泣かないで』
ラブは泣きじゃくる子供に目線を合わせ、約束しました。
ところが・・・帰宅した4人は、クローバーボックスが反応を示していないため、
この事件はラビリンスの仕業ではないと知りました。
だとすると、一体誰が、何のために・・・?

不意に部屋のどこかからラブを呼ぶ声が聞こえて来ます。
どこか聞き覚えがある気がする声は、押し入れの中から聞こえて来ます。
果たして、押し入れの中からは少しくたびれたウサギのぬいぐるみが出て来ました。
ラブが小さい頃、良く遊んでいた「ウサピョン」です。
『ぬいぐるみが何で喋ってんのや?』
『あなただって喋るフェレットじゃない』
切れ味鋭い突っ込みを入れるせつなが良い味出してます(笑)
さて、ウサピョンは本当に心の通った友達となら話が出来ると切り出し、
4人がプリキュアである事も、ずっと話を聞いていたため知っています。
今回の事件は世界征服を企むおもちゃの国のトイマジンが、手始めにおもちゃを奪っている事、
その野望を止めるべくおもちゃの国へ来てほしいと頼みます。
半信半疑のタルトを他所に、ラブは友達としてウサピョンの話を信じ、
必ずおもちゃを取り返すという子供達との約束を守るために、
おもちゃの国へ行く事を決心します。ラブに続き、皆の心は決まりました。
パジャマから着替え、アカルンの力でいざおもちゃの国へと出発します。
うさぴょんに先導されて向かう扉の先には、果たして何が待ち受けているのでしょうか・・・

扉を抜けた先には、ブロックで出来た可愛らしい城門がありました。
いざ門をくぐろうとした矢先、門番に制止されます。
剣を抜き、パスポート提示を要求する門番を前に、改めて驚きの声を上げるラブ達。
『おもちゃが喋ってる!』『今頃かい!』
『まるでおもちゃの国ね』『だからそう言うとるやろ!』
ラブとせつなのボケに突っ込むタルトの気苦労は絶えません(笑)
ちなみにパスポートは、ウサピョンがノートの切れ端に書いた
「パスポート おもちゃの国行き ウサピョンとそのなかまたち」
こんなものであっさりと通過できました。この国の入国管理体制って・・・おもちゃじゃあるまいし。

チクタクバンバンのような路面電車が行き交い
ジグソーパズルの地面の上を、ブリキのおもちゃや人形が闊歩する、おもちゃの国。
楽しそうな光景に目を奪われるラブ達ですが、遊びに来たわけではありません。
早速トイマジンの居場所を突き止めるべく、その辺の人に聞いてみます。
シンバルを持ったお猿さんの監督、女優のドロシーちゃん人形、
付き人のロボットが丁度映画の撮影をしていました。
ドロシーちゃん人形にサインをねだるマトリョーシカに、順番を守れととたしなめられるラブ達。
目的はサインではなく、トイマジンについて訪ねると、皆の態度が一気に変わりました。
お猿の監督は目を血走らせてシンバルを叩いて逃げ出し、
ドロシーちゃん人形も取り繕って立ち去り、ロボットもマトリョーシカも逃げ去りました。
『誰かトイマジンの事知りませんか!?』
ラブが周囲に大声で訪ねると、闊歩していたおもちゃ達も一斉に姿を消し、
そして誰もいなくなった・・・
その一部始終を、トイマジンも自室の鏡を通じて見ていました。
『ウサピョン。なぜおもちゃの国に人間を連れて来たんだ?』
邪魔をする者は誰であろうと容赦はしない。
ラブ達がプリキュアだと知ったトイマジンの先手が打たれようとしています。

無人となったおもちゃの国で、ウサピョンはトイマジンを倒そうと呼びかけるものの
皆怯えているのか、誰も出て来ません。
と、そこに片眼鏡の胡散臭いおっさんが現れました。
回る回るよクルクル回るルーレットでおなじみのルーレット伯爵、
と名乗られても、お馴染みどころか誰も知りません。
『ああ人生山あり谷あり。進むべきか退くべきか、それが問題だ!』
芝居がかった物言いで、明るい未来へ導くなどと言うルーレット伯爵を、
アブない人を見るような目で見つめるラブ達。
『関わり合いにならない方がいいわ』
せつなに至ってはここまで言い切る始末、さすがは元イース様、容赦ありません(笑)
そんな散々な言われようでも、ルーレット伯爵はめげません。
『わたくしトイマジンの居場所を知っておりますが』
そう言われては、ラブ達も耳を貸さない訳にはいきませんでした。

ルーレット伯爵に連れてこられたのは「すごろくの森」
無事にゴールへ辿り着けば、そこがトイマジンの居場所との事ですが、
一気に突っ切る事は出来ず、すごろくのルールに従って進む必要があります。
どこか胡散臭いルーレット伯爵に主導権を握られている感が否めませんが、
他に方法が無い以上、やるしかありません。
覚悟を決め、まずはラブからルーレット伯爵の身体のルーレットを回すと、
出た数字は「6」。最初から幸先が良さそうです。
そして6マス進んだラブが足を止めたマスには、こんな文句が現れました。
「カンフー道場で体を鍛えましょう」
突然ラブの姿が消えました。ルーレット伯爵は美希の抗議を平然と聞き流して言い放ちます。
『言い忘れましたが、止まったマス目の指示には従って頂きます。
 だってこれ、すごろくですから。ね?』

ラブは目を開けた時、カンフー映画のセットのような場所にいると知ってびっくり、
さらに自分が道着を着ている事に2度びっくり、そして黄色のトラックスーツを纏い、
怪鳥音を発しながらヌンチャクを振り回す人形の登場にドン引きです。

案の定、ルーレット伯爵はトイマジンの手の者でした。ウサピョンに問い詰められてもしらを切り、
トイマジンに会いたいと言うので連れて来たと居直ります。
こうなった以上、罠と解っていても、先に進むにはすごろくをするしかありません。
やむなく美希、ブッキー、せつなもルーレットを回し、
それぞれ「3」「4」「5」のマスへと歩を進めました。

美希はレオタード風スペースルックに身を包み、スペースミキタンktkr!!
月面のような空間へ飛ばされていました。
突如、スペースミキタン目がけて光線を放つ宇宙船が襲いかかり月面を逃げ回る羽目に・・・
ブッキーは無骨な鎧兜を身に着け、大きな剣を手にして、
太古の森のような空間へ飛ばされていました。
そして背後から恐竜が迫り、剣で立ち向かう事もできずに森を逃げ回る羽目に・・・
せつなはディーラー風衣装に身を包み、ディーラーせっちゃんのカッコ良さは異常!
城壁に囲まれたチェスの盤面のような空間へやって来ました。
目の前のチェスの駒が形を変え、せつなを迎え撃ちます。
その頃ラブも、ヌンチャクを振り回す人形に壁際へ追いつめられ、もう後がありません。
こうなったら・・・それぞれ異なる空間で、変身する4人。

キュアピーチへと姿を変えるや否や、ヌンチャクの一撃をかわして攻防の末にヌンチャクを掴み、
人形を振り回します。ヌンチャクの鎖が切れた後は、互いに武器など用いずに
ピーチVS人形の徒手空拳の戦いの火蓋が切って落とされました。

『もう!何が楽しい宇宙旅行よ!』
キュアベリーに変身したとはいえ、相手が空飛ぶ宇宙船では追われる状況は変わりません。
その時弾みで落とされたクレーターの底で、ベリーはもう一機の宇宙船を見つけました。

『お願い、おとなしくして!』
恐竜の背中にしがみつくキュアパインの呼びかけも空しく、恐竜は暴れ回っています。
その暴れ方に、パインは何かおかしいと感じ始めました。

『小娘。これだけの数を相手に一人で勝てると思うか?』
チェスのキングの問いかけに、キュアパッションの答えはシンプルです。『精一杯、頑張るわ』
キングの指示で、一斉に襲いかかる駒達。パッションはポーンの群れを一気に打ち払います。

その頃、残されたウサピョンとタルト、シフォンもルーレットを回しますが、
ウサピョンはトイマジンの指示によって彼の自室へと飛ばされ、
タルトとシフォンは「一回休み」その通り仲良くおネンネと相成りました。
トイマジンは自室へ飛ばされてきたウサピョンを問い詰めます。
『なぜプリキュアを連れて来た。僕の計画を邪魔するつもりか?』
『そうよ。子供たちを悲しませるようなことは絶対させない』
ウサピョンはトイマジンを前にしても一歩も退きません。
が、しかし・・・続くトイマジンの問いかけがウサピョンを絶句させました。
『何を心にもない事を。お前だって、この僕と同じなくせに!』

人形ゆえに容赦がないのか、顔面を目がけてパンチを繰り出してくる相手に対して
ピーチも負けてはいません。回し蹴りを叩き込み、腕を取って掌底を繰り出す等、
羅武兄貴の名に恥じない戦いぶりで応戦を続けます。
さながらブルース・リーの如く、かかってくるよう挑発する人形に、
少し間合いを開けて構えを取っていたピーチが再び挑みかかりました。
香港映画ばりの格闘は、まだまだ続きます。

ベリーは相手の宇宙船の後ろを取って光線を撃ちますが、なかなか当たりません。
逆に相手に後ろを取られ、ベリーの乗る宇宙船はあえなく撃墜されました。
勝ち誇ったように笑う宇宙人でしたが、横を見て絶句。。
そこには翼の上に優雅に腰かけているベリーの姿がありました。
『鬼ごっこはおしまいよ!』
ベリーは拳で宇宙船を撃破し、華麗に着地した後、お馴染みの台詞でビシッと決めます。
『あたし、完璧!』

恐竜に追われ続けていたパインは、何かを訴えているような恐竜の仕草に気づきました。
そして恐竜を迎え入れるように、ナウシカの如く手を広げて呼びかけます。
一直線に突っ込んでくる恐竜の足目がけて、蹴りを放つパイン。
その狙いは、足に刺さっていた棘でした。
『これが刺さって痛かったのね。でももう大丈夫』
すっきりした顔の恐竜に、パインの優しい笑顔が向けられました。

ナイト、ルーク、ビショップ、クィーンを倒し、残るはキング一人。
しかし、パッションは既に息が上がっています。
それでもハルバードを構えるキングを前に、再び構えを取りました。
相手の素早い攻撃が、パッションに突き刺さろうとした刹那、アカルンの力を活用して回避。
続けざまに瞬間移動を繰り返し、キングの頭上に立ち、ハルバードを叩き落として翻弄します。
そして動きを追えなくなったキングの頭上に、城の塔を落として一気に叩き潰しました。
『チェックメイト!』

そして、ピーチ。蹴りの応酬で渡り合うものの、相手は人形、
呼吸が乱れ始めたピーチに対し、相手は疲れを知る事が無いようです。
その相手を前に、ピーチは逆に構えを解き、目を閉じて静かに深呼吸を始めました。
警戒しながらそっと間合いを詰める人形。
足音で、気配で、動揺を誘う相手に対し、ピーチは微動だにしません。
しびれを切らして突っ込んでくる人形に、ただ拳を静かに前へ向けるピーチ。
拳と拳がぶつかり合い、ピーチは一歩も動かずに人形を叩きのめしました。
明鏡止水の境地で人形を仕留め、改めて気合を入れなおします。
『よし!』

トイマジンはプリキュアを分断して倒そうとした当てが外れて業を煮やし、
4人の前に立体映像として姿を現しました。
トイマジンの姿に向けて、子供達におもちゃを返すよう要求するプリキュア達。
しかしトイマジンは、おもちゃの国の真実と共に、自らの正当性を主張します。
すぐ飽きておもちゃを捨てる子供達に絶望し、捨てられる前に消した事。
この国は、捨てられたおもちゃ達の国だという事。
そして、捨てた子供達を征服すれば、もう捨てられる事は無いと
トイマジンの主張は次第に熱を帯び、子供達への復讐を高らかに宣言します。
高笑いを残して消えるトイマジンの姿を、悲しげな目で見送るピーチ。
最初トイマジンが姿を現した時に向けた鋭い目は、影を潜めました。
すごろくの森へと戻った4人。トイマジンの主張は理解できなくもないですが、
子供達はみんながみんなおもちゃを大切にしない訳ではありません。
しかし茫然自失のピーチの胸の内に、ウサピョンに対する罪悪感が芽生え始めていました。
『でも私は・・・ウサピョンをずっとクローゼットの奥に押し込んで忘れてた。捨てたも同じだよ・・・』
きちんとウサピョンに謝ろうと、ピーチは立ち上がって辺りを見回しますが、
ウサピョンの姿はどこにも見当たりません。

その頃ウサピョンはトイマジンに復讐を思い留まるよう訴えていました。
『お前だって子供たちに恨みがある筈』『私は・・・』
トイマジンはウサピョンをいい子ちゃん面していると罵って自らの体内へと吸収し、
そしてルーレット伯爵へプリキュア達をゴールさせるよう指示しました。
『回る回るよクルクル回るルーレット。ああ人生は波乱万丈、山あり谷あり乗り越えて・・・
 行き着く先はたった一つ。ゴール!』
4人がゴールへと飛ばされると共に、ルーレット伯爵は役目を終えたように姿を消しました。
そしてタルトとシフォンは一足遅れて目を覚まし、今更ながら誰もいないことに気が付きます。

荒涼とした地に建つ「ゴール」の門。
ここに、トイマジンが居る。そう警戒した矢先門が砕け散り、トイマジン自ら立ちはだかりました。
畳み掛けられる4人の攻撃を、トイマジンはものともしません。
互いに庇いあいながら戦うも、次第に4人はトイマジンに押され始めます。
『トイマジンお願い。子供たちに復讐なんてやめて!』
懇願するようなピーチの叫びも、心を閉ざしたトイマジンへは届きません。
『僕達は子供が大好きだったのに、友達だと思ってたのに・・・
 何でそんな僕たちを簡単に捨てたんだ!?』
トイマジンの叫びに多少の理解、同情を抱きつつも、
復讐は間違っていると訴え、懸命の抵抗を続けるプリキュア達。
その最中トイマジンはピーチを掴みとり、己の身体を見せつけます。
トイマジンの身体は、子供たちに捨てられたおもちゃ達が積もり積もったものでした。
まるでおもちゃ達の怨嗟の声が聴こえてくるような光景に、言葉を失うピーチ。
掴みとられたピーチは、皆のトリプルプリキュアキックで解き放たれますが、
その直後、トイマジンの体内にウサピョンの姿を認め、愕然としました。
『ウサピョンが、いた・・・』

恨みを思い知れとばかりに、トイマジンは全身から砲撃を乱射して来ます。
これでは太刀打ちする事もできず、攻撃を止めさせるべく4人の力を合わせようと、
ベリーが、パインが、パッションが立ち上がりますが・・・
罪悪感に苛まれたピーチが戦意を喪失してしまっている事に、未だ3人は気づきません。
パインフルートからのヒーリングプレアー・フレッシュ。
ベリーソードからのエスポワールシャワー・フレッシュ。
パッションハープからのハピネスハリケーン。
あと一撃叩き込めば活路が見出せると言うのに、ピーチの攻撃は続きません。
『ウサピョン・・・やっぱりウサピョンも私の事を恨んでたんだ・・・』

『ラブ!何してるの、しっかりしてよ!』
ベリーの叱咤する声も、茫然自失のピーチには届きません。
『ウサピョンがトイマジンの体にくっついてるの。子供達に恨みを持ってるおもちゃの中に居たの』
ピーチは己を責め、罪悪感に囚われ、すっかり色を失っています。
『私のせいなの。私が・・・私がウサピョン捨てたから!』
直後、ベリーの平手がピーチの頬を打つ音が響きました。
『落ち着いてよ。今のあなたは誰?桃園ラブじゃない。キュアピーチでしょ!?』
子供達と約束した事を指摘し、プリキュアとして今すべき事をするよう言い含め、
中途半端は許さないと、厳しい姿勢でピーチを叱るベリー。
しかし叱るだけではなく、真っ先にピーチの手を取ります。
その手にパインも、パッションも手を重ね、4人の手が一つに繋がれました。
『ラブちゃんはウサピョンの事が大好きなんでしょ?
 だったらその気持ちはいつかきっとウサピョンにも伝わる筈。私、信じてる』
『大丈夫、人は何度でもやり直せる。それを教えてくれたのはラブ、あなたよ』
溢れる涙と共に、再びピーチは立ち上がる気力を取り戻しました。
既に3つのハートの力を受けたトイマジン、その体内に眠るウサピョンを助けるために―
ラブサンシャイン・フレッシュの4つ目のハートがトイマジンを打ち据え、
すかさずラッキークローバー・グランドフィナーレを叩き込みます。
トイマジンの超合金ロボのような体は、次第に薄れて行きました。

しかし、まだ終わりではありません。吹き荒ぶ風と共に、怨嗟に満ちた声が響き渡ります。
『僕の恨みは、いや、僕たちの恨みはこれくらいで消えはしない!』
そして、おもちゃの国のおもちゃ達に呼びかけ始めました。
『今こそ恨みを晴らす時なんだぞ!さあ、立ち上がれ、おもちゃの国のおもちゃたちよ!』
捨てられた事を忘れようと、心の奥底にしまっていたおもちゃ達も恨みを思い出し、
恨みの念に囚われたおもちゃが一堂に会して巨大な姿を形成して行きます。
子供達への恨みの心に満ち溢れたその兇悪な姿に、悲しげな目を向けるピーチ。
そして、街からおもちゃが消えました。
巨大な熊のような姿になったトイマジンの圧倒的な力を前に、4人は手も足も出ません。

『こんな相手、どうやって倒せっていうの・・・?』
先程ピーチを叱咤したベリーまでもが弱気になる、絶望的な状況。
それでも、ピーチの心は折れていません。
『私、ウサピョンに謝ってくる。だって今の私に出来る事は、それしか無いもの!』
戦うためでなく、謝りたい。ピーチはただそれだけを胸に抱き、
雄叫びと共にトイマジンの身体を駆け登り始めます。
何度トイマジンの腕が振るわれようとも、その走りは止まりません。
おもちゃが積み重なったトイマジンの身体の上を、ウサピョンを探しながら走るピーチ。
背後から振るわれる腕は防ぎきれず、その衝撃でリンクルンが外れてしまいますが、
ピーチはなおも踏み留まります。しかしリンクルンが外れた事で遂に変身が解けてしまい、
それでもラブの姿のまま、ひたすらにウサピョンを探して駆け続けます。
揺れる体の上を転げ落ちた際、遂におもちゃに埋もれたウサピョンを見つけました。
『ごめんね、ウサピョン。大事にしないで、ごめん・・・』
ラブの目から溢れる涙。その滴が、ウサピョンに落ちました。
『あったかいね、ラブのハート。ラブは私を捨ててないよ。思い出して』
涙を受けると共にウサピョンは起き上がり、あの日の事を思い出させます。
部屋の掃除をしていたあの日、あゆみママはもう古くなり、耳から綿が出てしまっている
ウサピョンを捨てようとしましたが、幼い頃のラブはウサピョンを捨てさせませんでした。

『嘘だ。そんなの嘘だ、捨てなかっただって?子供はみんな、おもちゃを捨てるんだ!』
恨みのあまり盲目的になっているのでしょうか。トイマジンは認めようとしません。
子供達みんながそうじゃないとベリーが、
おもちゃを大切にして仲良しの子もいるとパインが、
おもちゃを消された子供達は泣いていたとパッションが、
それぞれ説得を試みますが、トイマジンを構成するおもちゃ達にとっては、
捨てられた事実は消す事の出来ない痛みです。
もはや言葉が届かない程に積もり積もった深い嘆き悲しみを前に、
子供達のおもちゃを愛する心を、言葉ではなく伝えられたら・・・
言葉ではなく、もっとハートが集まれば・・・
そう、今こそ子供達みんなのハートを集める時です。ミラクルライトタイムスタート!

トイマジンの背後に少しずつハートが光り、
次第に煌めく星空のようにハートで埋め尽くされて行きます。
子供達のおもちゃを愛する心をハートの光に見て取ったおもちゃ達は、
次第に心動かされ始めますが、それでもトイマジンだけは未だ執念深さを捨てません。
トイマジンの身体から振り落とされるラブ。
生身の状態でこの高さから落ちたのでは・・・飛び出す3人も間に合いません。
その時、シフォンの力によってハートの光が集まってピックルンが生まれ、
先程落ちたラブのリンクルンへと飛び込みました。
『ホワイトハートはみんなの心。羽ばたけフレッシュ、キュアエンジェル』
溢れる光に包まれたラブは、慈愛に満ちた天使のような、キュアエンジェルへと姿を変えました。
勝ち得た翼を広げ、羽ばたくキュアエンジェル。
その技は倒すための力ではなく、安らぎをおもちゃ達へもたらします。
『想いよ届け。プリキュア・ラビングトゥルーハート』
恨みではなく、楽しかった日々の事を思い出していくおもちゃ達。
そして、トイマジンの兇悪な熊の身体も消えて行きました。

『あなたがトイマジンの本来の姿なんだね?』
トイマジンの姿が消えた後、一面に広がる花畑には、
少し古びたテディベアのぬいぐるみがちょこんと座っていました。
『僕も思い出した。まだ捨てられる前、子供たちと一緒に遊んだ、楽しかった日の事を・・・
 楽しかったぁ・・・本当に楽しかったんだ』
きっとまた新しい子と友達になれる。
そう信じるラブに、テディベアももう一度だけ子供を信じてみる気持ちになりました。
翌朝、ニュースではおもちゃが戻ったと報道され、
戻って来たおもちゃで遊ぶ子供たちは、皆慈しむようにおもちゃを抱いています。

そしてバザーの日。威勢よく呼び込みをするラブの指には、無数の絆創膏が貼られていました。
『さあさあ!寄ってらっしゃい見てらっしゃい!安いよ安いよ!』
かえってお客さんが寄り付かないと言われて、
『安くないよ!高いよ高いよ!』
・・・そういう問題じゃないんですが(笑)皆でラブを生暖かく見守っていると、
あのテディベアへ熱い視線を送る女の子に気づきました。
『この子のお友達になってくれる?』
ラブにテディベアをプレゼントされた少女の目が輝きました。
母親と共に帰って行く少女に抱かれたテディベアは、
まるでラブへ挨拶するかのように、こちらを振り返ったような気がします。
『幸せ、ゲットだよ!』
みんなで持ち寄った商品も完売し、バザーも無事に終了。
『ところでラブちゃん、さっきからずっと気になってたんだけど、その指、どうしたの?』
後片づけをしながら、ブッキーは絆創膏だらけのラブの指について訪ねます。
『慣れない事するからよ』
まるで夫婦のように苦笑いするせつなは、ラブが何をしていたのか知っています。
ラブの部屋の机の上には、きちんと耳を縫い合わされたウサピョンが座っていました。
これからもラブの友達として、傍に居続ける事でしょう。


おもちゃを捨てる事と、それによるおもちゃの反乱という今作の問題提起は、
完全に解決する事など決して出来ないと思います。
おもちゃに限らず、捨てられないモノなどありえず、
いつかは壊れ、使えなくなり、別れなければならない時が来ます。
それでも、そのモノ(おもちゃ)との記憶が微かでも残り続けるのならば、
捨てられた側にも恨みは残らないのではないか・・・?
これは独善的な考えかもしれませんが、私はそう考えます。
例えば日本には古くから「人形供養」という風習がありました。
古来より、モノを大切にし、安易に使い捨てる事の無いようにとの知恵として、
もう使えなくなったモノの天寿を全うさせるという意味でも、
モノに対する愛情が現れているようです。
おもちゃ達の嘆き悲しみは捨てられた事そのものよりも、
子供達から自分達と過ごした記憶が忘れられている事にあるように思えました。
再びトイマジンが生まれるかもしれませんし、問題は根本からは解決されていません。
それでも、ラストで少女に引き取られたテディベアは、
ラブとウサピョンのような関係を築けるのではないかと、そんな希望が感じられます。

初見の時から、この映画のテーマは「思い出」ではないかと感じていました。
冒頭、パジャマパーティーの話題で盛り上がるラブ達3人とは異なり、
せつなは当然その記憶を共有していません。
しかしラブ達がせつなを蚊帳の外に置くような事は決してしないという安心感だけでなく、
せつなからも、これからみんなとの思い出を作ればいいというような前向きな物が感じられます。
後々、パジャマパーティの記憶とともに、
みんなでドーナツを食べながら話した事が思い出として残る事でしょう。
『みんなで食べるのって、なんか楽しい・・・』
食事の折にこう口にしている事から、確実に一つの思い出として刻まれた事が伺えます。

せつなもおもちゃ達同様、かつてラビリンスに用済みとして捨てられた身です。
しかしこの映画はもとより本編においても、
彼女はメビウスやラビリンスに対する「恨み」を見せる事はありませんでした。
それは途中までのおもちゃ達も同様で、トイマジンに恨みを煽られるまでは
普通におもちゃの国での生活を楽しんでおり、捨てられた過去の恨みや悲しみよりも、
今を前向きに生きようとしている点が両者に共通して見受けられます。
『忘れようとしたのに』『心の奥底にしまっていたのに』
恨みを煽られた際、ドロシーちゃん人形やマトリョーシカは、
こう口にしながらトイマジンと合流しました。これは子供達への恨みというよりも、
忘れていた恨みを思い出させたトイマジンへの怒りのようなものが感じられます。
こうした負の感情こそがトイマジンを再び荒れ狂う熊の姿へと変えた元凶ではないでしょうか。

今作の登場人物の中で、イマイチとらえどころのないルーレット伯爵の存在が気にかかります。
さほど重要な役回りでもないのに銀河万丈さんというベテランを起用している事、
そして芝居がかった独特の台詞回しが妙に印象に残り、
ただのトイマジンの手先にしては奇妙な存在感を発揮していました。
トイマジンの意図はもとより、ルーレット伯爵の存在意義は
その最後の台詞に集約されている気がします。
『ああ人生は波乱万丈、山あり谷あり乗り越えて・・・行き着く先はたった一つ。ゴール!』
生きている者は必ず死を迎え、物は必ず壊れ、ゴールすなわち終焉を迎えます。
全ての物は必ずゴールへと辿り着くと言う事実は絶対に変える事が出来ません。
それは直後、糸が切れたかのように役目を終えたルーレット伯爵も同様です。
そのゴールに至るまでの過程、山あり谷ありを「乗り越えて」行く事こそが、
プリキュアシリーズという作品群を見ると本当に大切だと思わされます。
波乱万丈だった事も振り返ってみれば「思い出」となり、思い出を残して終焉を迎える事。
キュアエンジェルの光によって癒され、浄化されて行くおもちゃ達の姿は、
まるで成仏していく様にも見えました。

こうしたおもちゃ達の中にあって、ウサピョンはどう考えていたのかが難しいです。
もともとぬいぐるみという事もあって表情が分かり辛いのですが、
本当にラブへの恨みを抱いていなかったのか、それともどこかで恨んでいたのか。
私は前者だと考えています。トイマジンがウサピョンに僕達と同じだと言う時や、
ラブに謝られた時、ウサピョンは意外そうに見えました。
事実ラブはウサピョンと過ごした日々を忘れかけていましたし、
他のおもちゃ達の例を見るとウサピョンも恨みを抱いていてもおかしくはありません。
しかしそれ以上に、捨てなかったという事実の方が大きかったのでしょう。
ところで、ウサピョンを捨てようとしたあゆみさんにも悪気は全くありません。
むしろ当然の事なのですが、あゆみさんにも子供の頃、大切なおもちゃと遊んだ事がある筈で、
大人になるとは、そうした思い出をを忘れてしまう事なのかもしれません。

私もこうしてプリキュアシリーズをずっと見続けていますが、
各話の細かい内容などが次第に忘れ去られて行くのは避けられません。
しかし、楽しかった、考えさせられた、素晴らしかったという事は忘れないと思います。

さて、こうした命題で考えさせてくれた本作ではありますが、
純粋に楽しめる場面や、4人それぞれの魅力を活かした戦いなども印象に残ります。
「うらない道具」で妙な空気が流れる言い回しの妙や、
大真面目な発言がそのままボケになっているせつな、
バザーにおける「安いよ安いよ」→「高いよ高いよ」など、ラブらしいと思わせます。
おもちゃの国の描写に於いても、門番とのやりとりや、
大ジョッキに注がれたジュースを腰に手を当てて一気飲みするドロシーちゃん人形など、
本編の35話で少しだけ登場したおもちゃの国の雰囲気が伝わって来ます。
それにしても「みんな、お風呂沸いたわよ」とあゆみママが呼びに来たという事は、
まさか4人一緒にキャッキャウフフしながらお風呂に(以下自粛)

アクションといえば通称「スペースミキタン」と、ディーラー服のせつながたまりません。
この衣装の出番がすぐ終わってしまう事が残念至極!
しかし、その後に続く4人それぞれの戦いも面白かったので、良しとしましょう。
ピーチのカンフー対決の殺陣は見応えがあり、
香港映画のアクションシーンをかなり参考にしたのかと思わせます。
ベリーはダークレモネードの横に回り込んだレモネードを思い出させる、
油断した宇宙人の隣に座るシーンが実にカッコよく、
あたし完璧!が相応しくマッチする場面が見事でした。
他3人のインパクトが強いために、パインはやや損な役回りかもしれませんが、
本編と同様、全くぶれない優しさを活かした戦い?は彼女の性格を良く表しており、
後の船上パーティに通じる動物への想いが感じられます。
そしてパッション。アカルンの能力を最大限活用した戦いぶりがカッコ良く、
キングの頭上に立ったり、ラストの決めのチェックメイト!は
イース様信奉者の私にはたまりません(苦笑)

そして、いわゆる「ラブせつ」成分の多さ!
夫婦の会話のような言い回しもさる事ながら、
「きれい・・・輝いてる」とキュアエンジェルを見つめるパッションは、
完全に旦那を見る目でした(笑)

間もなくここの運営を始めて3年になります。
そのきっかけとなったフレッシュプリキュア。
私にとって大きな財産となった作品であり、久々に見返した4人の姿からは、
また新たな物を感じさせてもらいました。
いつかは忘れてしまうかもしれない、けれども決して思い出は失わない。
この想いを抱きながら、現在進行中のスマイルプリキュアを観続けて行こうと思います。
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元通りすがり

子供達に飽きて捨てられたオモチャたちの中にセーラー戦士や歴代仮面ライダーや戦隊ヒーロー達のオモチャがあったら…。
どうする?どうなる?
by 元通りすがり (2012-03-27 11:32) 

スティクス

>元通りすがりさん
もし仮にそれらのおもちゃがあったとしたら・・・
自虐ネタととるか、ブラックジョークととるか。
一体どうなってしまうでしょう(笑)
その点、トイマジンを構成するおもちゃの数々は
汎用性のあるおもちゃばかりで良かったですね。
by スティクス (2012-03-28 23:02) 

元通りすがり

>スティクスさん

コメントどうもありがとうございます。
今回セーラー戦士の名前を出したのは理由がありまして、
プリキュアとセーラームーンの共演を望んでいる人の書いた記事を読んで疑問に思ったのがその始まりです。
現実問題として東映でかつてアニメ版製作に携わったスタッフと原作者とのトラブルや、
実際にストーリーを考え作品を作るのは東映側とそこのスタッフであるにも関わらず共演した場合キャラクター使用の権利を所有しているというだけで原作者に利益の一部を持っていかれるなどの理由で、
共演不可能という世知辛い事情もありますが、
かつてセーラームーンが好きだった大人が「子供にも見せてあげたい」からといって、
子供向けにプリキュアと抱き合わせて売る為に引っ張り出されるのは果たして幸せなことなのか?
と疑問を感じてしまいました。
「子供にも見せてあげたい」のならレンタルDVDで「オリジナル」のセーラームーンを見せてあげるのが一番であって、
プリキュアと共演させる為にリメイクされたセーラームーンでは意味がないと思うのです。
例えるならラブに娘が生まれてその娘にウサピョンじゃなくてウサピョンの複製を渡すようなものです。
勿論セーラームーンのリメイクに全く意味が無いとは言いませんが、
ならばプリキュア人気に便乗させる形での復活などむしろセーラームーンの栄光に泥を塗る行為になってしまうのではないでしょうか?
セーラー戦士のオモチャは子供達に愛された記憶を抱えておもちゃの国で幸せに暮らしていて欲しいと思います。
by 元通りすがり (2012-03-30 10:55) 

スティクス

>元とおりすがりさん
深い意味に気付かず、軽いコメントを返してしまい失礼しました。

往年の素晴らしい作品をお子様に伝えるための共演という観点は
間口を開くという点からは評価したいと思いますが、
そのために往年の作品の扱いがぞんざいになってしまうのであれば
古くからのファンも納得がいかない事があるでしょう。
ただ、制作側は大人の事情をやむを得ず抱えているとしても、
それぞれの作品に対する愛は本物であり、
思い入れを必ず持ち合わせていると信じています。
ご存じの通り、私はBDの発売までNSを観ておりません。
詳しい内容などの情報は極力シャットアウトしております。
それでも評価はいろいろと漏れ聞こえて来まして、
旧作の扱いにおける意見があるという事は認識しております。
しかし、たとえ僅かでもかつてのプリキュア達の活躍を今でも観られるのは
この企画があってこそですし、物足りないようであればそれこそ
おっしゃる通りのオリジナルに触れて頂けば良いと思います。
これはセーラームーンでも同様で、仮に共演があったとして、
往年のファンは納得されなかったとしても
かつてセーラームーンという偉大な先駆者があったという事実は
昔を知らない子供達に刻まれる事でしょう。
それは決して泥を塗るという事にはならないと思います。
話が逸れてしまいましたが、個人的に納得の行かない共演だとしても
何らかの意味があると考えたいので、
私が望む望まないは別として、評価したいと思います。
by スティクス (2012-03-31 14:42) 

元通りすがり

>スティクスさん

別にそんな深い意味はありませんので気になさらずに。
ただ昔、本で読んだ「その人の死を否定することは、その人の人生を否定することである。なぜなら死は人が生きたことの証だから。」という言葉を思い出したものでつい。
それから誤解なされているようですが今回のコメントはNSの件とは一切関係ありませんので。
こんな時期にNSの事を連想させてしまうコメントをしてしまってすみません。
by 元通りすがり (2012-03-31 17:10) 

スティクス

>元通りすがりさん
どうも私は物事を深刻に考えてしまうようでして・・・
私も不用意に、まだ観てもいないNSに触れてしまい
論点をずらしてしまったようで失礼しました。

>死は人が生きた事の証
この言葉で今作のおもちゃ達も同様のように思えて来ました。
子供達と遊んだ事の記憶、そしておもちゃとしての天寿を全うする事。
私は「思い出」を中心に据えて見返してみましたが、
この言葉を踏まえてこの映画を考えると、また違った解釈ができそうです。
by スティクス (2012-03-31 21:40) 

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