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スマイルプリキュア第12話『目覚める力!レインボーヒーリング!!』 [スマイルプリキュア!]

22日は突然休日出勤となって、リアルタイム視聴ができず、お待たせいたしました。
そんな日曜出勤であっても、仕事を通して社会と繋がっていると感じるからこそ頑張れます。
自分は社会にとって必要とされていないのではないか・・・
そう思い悩む事は少なからず抱くもので、それだけに今回のキャンディの悩みは身に沁み、
新たな技を生み出す動機としても相応しいと感じさせられました。
  
もうすぐ修学旅行。やよいが描いたしおりの表紙に、みゆき達の歓声が上がります。
修学旅行の行先は、京都と大阪。
新幹線に乗ってみんなでワイワイガヤガヤ、食べ物が美味しいあかねの故郷も訪れて、
夜は秘密のガールズトーク(な、なんだってー!)、さらにお土産選びも欠かせません。
浮かれるみんなに、れいかは修学旅行とは「学」を「修」める旅だと釘を刺し、
おやつは500円までと念を押しました。
(今時は300円じゃないのですね。そしてバナナはおやつに入るのでしょうか)
修学旅行が何か知らないキャンディも興味津々、目を輝かせて楽しみにしていましたが・・・
直後、その喜びは暗転しました。
『お留守番よろしくね♪』
キャンディの失望の叫びがこだまします。

その夜、呑気に修学旅行の夢を見ているみゆきと裏腹に、
キャンディは電話デコルを通じて、その寂しい心境をポップに打ち明けました。
修学旅行に行きたいと、まるでポルンのように駄々をこねるキャンディに、
ポップは改めて使命を言い聞かせて諭します。
しかしキャンディはまだ幼い子供、いつしか喚き疲れて寝入っていました。

一方バッドエンド王国では、三幹部たちが相変わらずババ抜きで出番争いをしています。
一抜けのウルフルンが嬉々として出撃しようとした矢先、
トランプの山からジョーカーが姿を現しました。
慇懃な態度は変わらず、それでいておだてている訳でもないジョーカーの態度は、
三幹部に反抗心を抱かせるのも無理はありません。
ジョーカーはこれ見よがしに青い球「青っ鼻」を五個取り出します。
デコルを素材にしていないため、青っ鼻で生み出されたアカンベェには
プリキュアの技が効きません。しかし反面、パワーダウンするというデメリットもあります。
それでも使い方によっては効果的な青っ鼻を巡り、再び出番争いを始める三幹部達。
そんな彼らを見下すように部屋を後にしたジョーカーの口から、密かな目的が呟かれました。
どんな願いでも一つだけ叶うという、ミラクルジュエル。
それを密かに追い求めているという、ジョーカーの目的とは一体・・・?

自由行動での目的地を巡り、ホームルームでは色々な意見が飛び交っています。
大阪と言えばたこ焼きという意見が出ると、大阪出身のあかねは黙ってはいられません。
女子生徒にとってはショッピングもしたいですし、
天王寺動物園に行ってみたいというなお(虫も少なからずいると思いますが・・・)、
なんばで行われる太陽マンショーに行きたいというやよい(まさか出演は奏太じゃあるまいな)
絵本だけの本屋に行きたいと言うみゆきの意見も上がり、
それ以外にも大阪城、通天閣、万博記念公園・・・などなど、大阪の見どころは尽きません。
これだけ多数の意見が出ては一向に纏まらず、クラス委員のれいかも少し困惑気味です。
その様子をみゆきのカバンの中から伺っていたキャンディは、
見かねて教卓の上に飛び出して、そして・・・
『みんなれいかの言う事を聞くクルーーー!!!!!』
静まり返る教室。みんなの視線がれいかに集まります。
『・・・というのは、冗談ですクル~』
なんとかその場はキャンディの口を塞ぎ教卓に隠して乗り切りました。
続いての班長決めに於いても、都度大声を上げるキャンディを必死に誤魔化す5人。
彼女達には、キャンディも仲間に入りたいという心の声はまだ届いていません。
そして下校の際にも、お菓子を買いに行こうとしたり、
しおりを作ろうと盛り上がっている5人は、誰もキャンディの内心に気付いていませんでした。

不思議図書館でのしおり作りも順調です。が、わざとではなくともキャンディは蚊帳の外。
何か手伝おうとキャンディが申し出た矢先、コップを倒してしまい、
せっかく作ったしおりがびしょ濡れになってしまいました。
思わず声を上げてしまうみゆき、そしてみんなでしおりを作り直そうと奮戦しますが・・・
『・・・キャンディは、悪くないクル』
そう呟いて一人出て行ってしまった事に、れいかを除いて誰も気づきません。

噴水のほとりでうつむくキャンディの元に、れいかがやって来ます。
『キャンディはれいかみたいにみんなに頼りにされてないし、失敗ばかりで駄目な妖精クル・・・』
れいかは先程のホームルームで助け船を出してくれた事を持ち出して、
そんな事は無いと諭しますが、キャンディは役に立っていないと
気に病んだまま行ってしまいました。一人屋根の上でしょんぼりとするキャンディ。
群れを離れた子羊の前に、狼が現れます。
『前から思ってたんだけど、お前ぜんぜんプリキュアの役に立ってないよなぁ』
ウルフルンの言葉が、キャンディの胸に突き刺さります。
すっかり調子に乗ったウルフルン、得意げに青っ鼻を取り出して、
ついうっかり手の内を明かしてしまいました。
『こいつで生み出したアカンベェにはプリキュアの技は効かねえんだよ。
 無駄に技を撃たせて弱ったところを一気に!』
相変わらずご丁寧な狼さんの説明を聞いて、その事を知らせるべく逃げるキャンディ。
しかしあえなく捕まって、鳥かごの中へ捕らわれの身となりました。

そんな事とは露知らず、みゆき達は駄菓子屋でおやつ選びに興じていました。
たくさんのお菓子に目を輝かせ、知らず知らずキャンディに意見を求めるみゆき。
ここで初めてキャンディが居ないことに気づき、
その事についてれいかが切り出そうとした矢先、ウルフルンが現れました。
店頭のガチャガチャを青っ鼻を使ってアカンベェと化し、
白紙の未来を塗りつぶしてバッドエナジーを抽出し始めるウルフルンを前に、変身する5人。
青っ鼻の秘密を知らせようと、キャンディは懸命に鳥かごを揺すりますが、
既に戦いの火蓋は切って落とされています。

今回のアカンベェは手ごたえが無く、やや拍子抜け気味の5人。
早速カタをつけるべく、ハッピーは気合注入してハッピーシャワーを放ちますが、
青っ鼻アカンベェには効きません。
そっとほくそ笑みながら戦況を見守るウルフルン。(ここで口を滑らすかと思いましたが・・・(笑))
冷静にというビューティの声も空しく、サニーファイヤー、ピースサンダー、マーチシュートが
次々と畳み掛けられ、3発同時に命中したにもかかわらず、アカンベェはビクともしません。
ここでウルフルンは種明かしをします。(まだビューティが技を撃っていないのに(笑))
技が効かないと知って、思わずキャンディに尋ねてしまうハッピー。
しかし、いつも傍らにいたキャンディの姿はありません。

その間にもアカンベェが撃ち出すカプセルに、ビューティ以外の4人は捕らわれてしまい、
残ったビューティも懸命にカプセルを振り払いますが、一人では厳しく、息が上がり始めます。
その頃、キャンディも必死に鳥かごを揺すり続け、何とか脱出に成功しました。
ビューティはせめて動きを止めようと、ビューティブリザードをアカンベェの足目がけて放ち、
動きを封じる事には成功しましたが、これでもう技を撃つ事は出来ません。
力を使い果たしたプリキュア達。獲物を求める野獣の如く、ウルフルンの爪が光ります。

そこにキャンディが駆けつけました。
青い鼻のアカンベェには技が効かないという、とっておきの情報を持って来たのですが、
その情報は既に一足遅く、今更それを懸命に届けに来たキャンディを鼻で笑うウルフルン。
カプセルの中から、青っ鼻のアカンベェを倒す方法を尋ねるプリキュア達。
キャンディに皆の期待が集まりますが・・・キャンディはその答えを知りません。

『やっぱりお前は役立たずだな。おまけにマヌケで、足手まといだ。この役立たずめ!』
キャンディを嘲笑するウルフルンの声が響き渡り、今にも泣きだしそうなキャンディ。その時・・・
『お黙りなさい!!!!!』
ビューティの毅然とした怒りの声が、こだましました。
『どんな時でもキャンディは私達のために一生懸命です。
 仲間のために一生懸命になる。これ以上大切な事はありません!』

どうしたら役立てるのか、仲間に入れるのかと、
ずっとキャンディが一人で気に病んでいた事を打ち明けるビューティの言葉に、
4人もその本心を知りました。

『そんな役立たずを庇って、一体何の得があるんだよ!?』
鼻で笑うウルフルンに、皆それぞれキャンディへの想いを吐露します。
『損とか得とかじゃない。私はキャンディと一緒にいるだけでウルトラハッピーになれるの』
『明るくて元気なキャンディが、ウチは大好きなんや!』
『一生懸命なキャンディの事を、悪く言わないで!』
『キャンディがいて、初めて私たちは一つになれる。キャンディが居なきゃ始まらない』
皆の言葉に感激の涙を漏らすキャンディ。そして・・・
『キャンディを傷つけるのは、絶対に』
『許さない!!!!』
カプセルが、砕け散りました。
それだけでなく、プリキュアの力になりたいというキャンディの想いから
新しいデコルが5つ、5人の手の中にもたらされます。
デコルをセットすると、5人の頭上にはティアラがあしらわれ、
新たな技、プリキュア・レインボー・ヒーリングの七色の光によって、
青っ鼻アカンベェを浄化しました。
今の力はキャンディにも分かりません。しかし、誰も分からないことを責めたりなどしません。

今回、デコルは入手できませんでしたが、
それでも5人はパワーアップしたチームワークの勝利を噛みしめることが出来ました。
いや、5人ではありません。
『だって私達、6人でプリキュアだもんね!』
6人目のプリキュアと呼ばれたキャンディの表情が、みるみる輝いて行きます。
そして、修学旅行へ一緒に行ける事が、その喜びに拍車をかけました。

浄化の光とキャンディに、ミラクルジュエルの手がかりを見て取ったジョーカーの存在を除けば・・・


今回は過去作の一場面を思わず連想する場面の数々が楽しめました。
まず修学旅行の「京都」という行き先からして、マックスハートの前後編を思い起こしますし、
キャンディが夜中駄々をこねる様は、ポルンの駄々を見ているようです。
そしてホームルームでキャンディが叫んだ後、語尾に「~クル」をつけて誤魔化すれいかからは
同じく語尾に「~ポポ」をつけて誤魔化したほのかを連想し、
さらには「太陽マン」「絶対に許さない」など、記憶に新しいスイートからのネタも光ります。
旅行の前のみんなでお買い物も、5での合宿前の買い出しを思わせ、
ファンサービスなのかそれとも偶然なのか、ともかく初代から見続けた者としては
わかる人には分かるものを散りばめてくれたようで嬉しいです。

そしてもう一つ、過去の一場面を思わせる要素として楽しいだけではないものもありました。
「キャンディは悪くないクル」「ミルクは悪くないミル」
これを持ち出してしまうと難しい事になってしまうのですが・・・
今回のキャンディと、あの時のミルクの違いと共通点について、両方考えさせられました。
ミルクのこの台詞はプリキュア5の第23話
プリキュアの歴史上強烈なインパクトを持つ、絶望のどん底に落とされる話です。
そして今回ハッピー達5人も、敗れてもおかしくない状況にまで追い込まれています。
問題提起をしてしまうとややこしくなりそうですが、
ミルクとキャンディの違いは、言い訳かそうでないかという事だと思います。

初登場時からこの23話までのミルクについて、私は未だに苦手意識が捨てきれず、
辛い状況を一人で乗り越えて来たという事情を鑑みてひいき目に見ても、
なかなか好意的に捉える事が出来ないでいます。
それが私にとってはジレンマでもあるのですが・・・
一方、キャンディはどうだったか。今回キャンディがこの台詞を口にした時、
確かに不注意による過失でせっかく作ったしおりを濡らしてしまい、
それに対する言い訳のようにも見受けられます。
しかし、悪いのはキャンディだけなのか、果たしてみゆき達に非は無かったのか。
もちろん前述のミルクの際にも、その後の対応を巡っては5人全員、
そしてココとナッツにも責任があると私は書いています。
ミルクの時には事が起きてからの対応に、
今回は事が起きる前の対応に問題があるように思いました。
少しだけ気づいていたれいかを除いて、みんなキャンディの真意に気付いていません。
修学旅行を前にして浮かれていた状況を考えると、これを責めるのは酷ですが、
キャンディに留守番を言い渡した後も楽しげな素振りを見せるのは少々無神経と思います。
特にみゆきは声を荒げる場面があり、その直後キャンディが「悪くない」発言をしたところを見ると
みゆきはキャンディの気持ちを知らない癖に・・・という心の叫びが聞こえてくるようです。

無知は果たして罪なのか。
今回、キャンディはせっかく駆け付けた後にもみんなの質問に答えられず、
一瞬みんなの間にも期待はずれのような空気が流れます。
それでも、誰もキャンディを責める事はありません。
ここに、今回言いたかった事があるように感じられました。
今この時期、私のまわりにも新入社員達が慣れない仕事に戸惑いながら
日々業務を行っています。
素直に知らない事を知らないと言える事の難しさは、彼らを見ていても感じられますし
現に中堅社員である私も、そんな事を素直に言えない場面が多々あります。
知らない事を知らないと言う勇気だけでなく、
知らなかった、気づかなかったのであれば、知ったり気づいたりした時の
言動・態度・そして行動が重要だと思います。
キャンディの寂しい気持ちに気付かなかった=知らなかったのはみゆき達も一緒。
だからこそ、損得ではなくキャンディを大切に思う気持ちを
一人一人ウルフルンにぶつける様が際立っていたように感じました。
無知が罪ならば、キャンディの気持ちに「無知」だったみゆき達にも罪はあります。
それをマイナスに捉えるのではなく、
受け入れた上で肯定する展開を見る事が出来て、今回も観て良かったと心底感じました。
やっぱり「災い転じて福となす」「雨降って地固まる」展開は観ていて清々しいものがあります。

そして「6人でプリキュア」発言。
これまでも妖精(珍獣?)達はかけがえのないパートナーとして、
プリキュアと共にありました。
しかし、文字通り珍獣?からプリキュアとなったミルキィローズキュアビートという
例外を除くと、プリキュアだとはっきり言われたのは初めての事です。
(ミルキィローズは厳密には異なりますが・・・)
これまでも妖精達との間には固い絆が交わされていますが、
それとは一線を画した、さらなる絆を築き上げるような気がします。
それでなくとも、みゆきとキャンディの間には切っても切れない関係があることは、
お菓子選びの際、その場にいないキャンディに無意識に聞いていたり、
苦戦している戦いの最中にその場にいないキャンディに助言を求めたり、
相手がいない事に気が付かない程、無意識レベルでの信頼関係が築かれています。、
「シティーハンターてのはな!!おれたちふたりのコンビのことを言うんだぜ!!」
前回の男塾に続き、またも往年のジャンプネタで恐縮ですが、
これが真っ先に思い浮かんでしまいました(笑)

また、単なる偶然だと思いますが
ミラクルジュエルを求めて暗躍するジョーカーが気にかけたのは「浄化の光」。
「ジョーカー」と「浄化」の言い回しが妙に似ているのが引っかかりました。
まさか、ね・・・?

来週はフレッシュの沖縄以来久々の修学旅行、
そして京都が舞台となると、マックスハート以来となり楽しみです。
が・・・来週の日曜は午後から札幌へ遠征して来ますので、
また少々更新が滞りそうです。
みゆき達と同じく、旅行を楽しんだ後にはなるべく早めに上げる所存ですので、
何卒ご容赦下さいませ・・・
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横浜学園都市部

今回のお話は、いつも学校に連れているくせに、いきなり修学旅行にキャンディをお留守番させようなんて考えたみゆき達には、なんでそんな冷たいのって思っていましたね。

あれじゃ、なにも悪くないといって、しおりをメチャクチャにしたのも解らなくないですけど、しちゃったキャンディは、その事の反省してないのもおかしかったきがしましたね。

それとウルフルンは、作戦の内容をベラベラ喋り過ぎな気もしましたね。

ビューティの「お黙りなさい!!」の件は、お気に入りですね。

ウルフルンに言われたい放題で、精神が崩壊寸前だったキャンディをフォローしたのですから。

作画問題:実は今回はいつもポールさんと2人体制の作監だったフランシスさんですが、今回は新参のアリエスさんとの体制で臨んだそうですが、周りから作画評価が悪い事を耳にしていましたね。

一体ポールさんとフランシスさんとの間に何が有ったのか気になる所です。

さて、次回は修学旅行京都編。

みゆきにばかり不自然な不幸に見舞われますが、どうなるのやら…

思えばスイート15話を彷彿しそうですが、脚本が成田氏らしいので、重ねそうですね。
by 横浜学園都市部 (2012-04-25 13:34) 

やまぴょん

今回だけキャンディにお留守番をさせるの、確かに今までと対応違って不自然に思えましたが、私はむしろキャンディに留守番させるなんてそんなことしたらどんな恐ろしい(楽しい?)ことになるか…と、変な心配をしてしまいました。笑

今回の話って、お姉ちゃんグループの中に入って一緒に遊びたいがためにいろいろとやるんだけど、やることなすこと裏目に出た妹ちゃん、って感じがします。
しかも、プリキュアが中学生なのに対して、キャンディは3歳児くらいの設定なので、キャンディがしおりを濡らす場面もみゆきたちは怒っているというほど怒ってない。
ただ、キャンディにしてみれば仲間に入れてもらえないことが根っこにあるので、反発するのは当然の反応に思います。
その解決として、みんながキャンディのことをどう思っているかを伝え、最後に仲間として迎えられることで話を終えているのは綺麗だと思います。

そして、確かにキャンディのセリフは5の23話を思い起こさせるものの、私も似て非なるもの、一線を画すように思います。私もあの時期のミルクは、登場させた意味合いは理解できても、苦手というか嫌いです。(笑)

あのときのミルクと5の関係を考えると、のぞみ以外の4人はミルクを子供のように扱っています。なので、多少のことがあっても怒らない。一方、のぞみはミルクと同じ高さでものを見ています。
対して、ミルクからは5人は同じ年齢で、23話の時点では全員を見下ろしている感じがします。(後に、かれんだけは一目置いてますが。) 特に、のぞみに対しては終始見下ろしているところがあります。
で、事件の場面、ココナッツは一階にいて、ミルクも含めて他は全員二階。4人はミルクを子供と見ているので、のぞみは「だってミルクが…」と言うも聞かず、のぞみの責任うんぬんを中心に話が進んで行ってしまい、拗れていきます。ミルクはそれに責任は感じつつも、黙って見ているだけ。
結局、ナッツによって強制終了して、その後、ココナッツが後片付けをしているときに、ココの「悪いと思ったら謝るべき」という発言に対してなされたミルクの言葉が「ミルクは悪くないミル」だったと思います。

このミルクの行動は結局、責任からの逃げだったと思います。キャンディの反発とは全く違う。似ているのはセリフだけだと思います。

ただ、余談ですが、20話からひどい言動の目立ったミルクが、この話でようやく悪いことは悪い、謝るときには謝る、ということを覚えたのがこの話+24話だったと思います。
と同時に、正式に仲間入りを果たしているところは正しい手順のように感じています。(それまでは、5のメンバーにとってどちらかというとゲスト扱いだったと思います。) とは言え、その後もミルクは問題を起こしてくれるのですが。苦笑

キャンディとミルクはそもそも年齢設定が違うので、同じ発言でも意味合いが全く異なるのは、当然と言えば当然ですが、おもしろいと思います。
by やまぴょん (2012-04-26 01:51) 

だいず

やっぱりシリーズをみているとうぁ、なんか既視感!
と嬉しくなるお話でしたねぇw
スティクスさんの他シリーズへの言及でちょっと嬉しくなりました。

私もポルンの駄々とミルクは悪くないミル!がどうしても脳内に響き渡りましたからw 京都修学旅行ネタもそういえばありましたね。

横浜学園都市部さん、やまぴょんさんの考察も面白いです。
作画・・ あれー、アンニュヌエポさんは~ とやっぱり思いましたw

ミルクさんは14歳設定に対し、キャンディさんは徹底的に幼く描かれていますからね~、妹ちゃん設定ですねw 
そういう違いもまたまた新鮮に感じることができました。
by だいず (2012-04-26 12:20) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
確かにちょっと冷たい感じがしましたが、
だからこそ後半でみんなが想いをぶつける場面が引き立ったように思えます。
キャンディの反省に関しても、本当はキャンディも分かっているけれど
色々な感情が混ざり合って素直に謝れないというように感じました。

>ウルフルン
今に始まった事ではないからこそ、
毎度毎度どんな風にやらかしてくれるかが楽しみです。

>お黙りなさい
私もこれ好きです。こまちが怒った時を思い出しますね。
普段温厚な人が怒るとインパクトが強いです。

>作画
私はあまり気にならなかったのですが・・・
新たな作画監督の育成という意味合いもあるのかもしれませんね。
初代から関わっているフィリピンの方々が後進の育成にまで
手を染めるようになったと思うと、感慨深いものがあります。

>次回
この第13話という時点では楽しめるものだと予想していますが、
ひょっとして・・・?
by スティクス (2012-04-26 22:19) 

スティクス

>やまぴょんさん
確かに(笑)、不自然を通り越して大惨事になりそうです。

>妹ちゃん
そうですね、確かにキャンディはみんなより幼い故に、
輪の中に入りたくても入れない。
その寂しさや不満が巧みに描かれていたと思います。
しおりを濡らした時も、誰も本気で怒っていないというのも良いですね。
キャンディが思う程、みんなはキャンディを怒っておらず、
逆にみんながキャンディの真意に気付けなかった事、
それをラストでうまくまとめた様は安定した素晴らしさだと思いました。

>ミルク
のぞみだけが対等に扱っているという視点、
今初めて気づきました。
確かに、だからこそのぞみとあそこまで張り合ってしまい、
あの事件を起こしてしまったのかもしれません。
互いの目線の違い、そして「1階」と「2階」の描写。
対等に付き合い接する事の難しさを描いているようで、
今更ながらこのあたりの見方が変わった気がします。

そして、同じ発言でも意味合いが違って見えるという点も興味深いですね。
幸せのメロディと不幸のメロディではありませんが、
少し視点を変えると色々な見方や解釈、
受け止め方があるものだと再度認識しました。
by スティクス (2012-04-26 22:38) 

スティクス

>だいずさん
やっぱり意識しますよね。あの既視感(笑)
偉大な過去作に敬意を払いつつ、オマージュとして楽しめるのも、
後の作品だからこその特権であり魅力だと思います。
次回の修学旅行でも、渡月橋の上で技を出すフリとかしたりして・・・

ミルクとキャンディの発言の、似て非なる意味合いについても
いろいろと考えさせられて、今回は奥が深いと思います。
単なるパワーアップ回、新技披露回に終わらないところが、
毎年毎年の底力を感じられますね。
あとは幼いキャンディが「6人目のプリキュア」として、
どう関わって行くのかが楽しみです。
by スティクス (2012-04-26 22:45) 

きすけ

留守を任せるってことは、相手をちゃんと信用してないと頼めない…とは思うけど、冒頭のみゆきちさんの言い方が軽すぎて笑ったw

自分も1ヶ月ほど前から働きだした新入なので…キャンディの気持ちはわかる、わかるでぇ~と妙に感情移入した俺ガイル…プギャーm9(^∀^)を繰り返す狼さんにもやたらむかついたし(悪役としては間違いない態度なんだけど腹立つw)
狼さんが憎たらしい分、啖呵を切ったれいかさん→絶対に許さない!とひとつになる5人の気持ち…って流れが際立ってよかったなと…ふぅ

キャンディの額?から新デコルが出てきたけど確保できなかったのは、まだティアラフォームを使いこなせてないっつーことなのか…修行&試練回がまたあるんでしょうな


しかしクラスでもプリキュアでもれいかさんマジ苦労人やで…美人な担任の先生とか助け船出してやろうぜ!あっ、クラス委員の男子は別にいいよ^^

苦労人なのに笑みを崩さないれいかさんマジビューティーだわ…なんか14歳とは思えない落ち着き様なんですけどw
どう育ったらこんなにビューティーになるんだ…っつーわけで、皆でれいかさん邸に遊びに行く展開はよ

by きすけ (2012-04-28 11:16) 

スティクス

>きすけさん
確かに信用している証ではありますが・・・
あの笑顔と裏腹にさらっと冷たい事を言っているギャップは楽しめました。

この4月の新人さんだったのですね。いろいろと戸惑う事もあると思いますが、
受け入れ側の私も毎年いろいろと戸惑いながら接しておりますので、
キャンディの気持ちは私も分かります。
>プギャー
言われてみればウルフルンの立ち位置はまんまコレですね(笑)
ボケキャラの印象が強い今作の敵達ですが、
要所要所で締めるところを締めてくれると敵としての活躍が引き立ちます。

>れいか
確かに、男子委員の空気っぷりが宮迫以上で気の毒です。
先生が口を出さないのは生徒の自主性を重んじている、
と考えたいですが、果たして・・・(笑)
ともかく、この落ち着きっぷりの秘密は私も気になります。
「突撃!かれんの私生活」のような話に期待ですね。
by スティクス (2012-04-29 05:06) 

龍

「キャンディ、もう少し自分の正体を隠す努力をしよう」。かつてなぎさ達を何度も振り回した、あのミップル達も顔負けです。気持ちはわかるんですけどね…。

れいかは5人の中で最もお姉さん的ポジションで、慎重に気配りのできる子です。本気で怒るとかなり恐ろしいですが、普段は押しが弱いのか、今回のホームルームや戦闘では少し戸惑っている印象でした。そういったところが、今後彼女の悩みとして描かれることになるかもしれません。
それはそうと他の4人、ホームルームでも戦闘でも人の話はちゃんと聞きなさい。

人望が厚く、周囲に頼られることが多いけれど、自分から人を頼ることが少ないれいか。みんなに頼られたい、必要とされたいと思ったキャンディ。今回はあまり突っ込んで描かれませんでしたが、よくよく考えるとこの2人は面白い対比です。

作中で何度も示唆されていますが、キャンディは幼稚園児とほぼ同じです。実質的にみゆき達から見て妹ポジション。本来なら、重大な使命を背負わせるのは酷だろうと思います。責任問題なんて言われても困りもので、そういうところは完璧に見えるポップも気付いていないのか、今回は全く相談役になりませんでした。それだけメルヘンランドも切羽詰まった状況にあるということでしょうか。

この話や第8話を見た人は「なんだ、あれだけ迷惑かけといて反省もなしか?」「キャンディはどこか成長してるのか?」と思うかもしれません。当たり前です。だって小さい子を相手にそんな高望みできるわけがない。
普段は特に秀でたものがあるわけでもなく、足を引っ張られることもあるけれど、なんだかんだで彼女がいないと始まらない、そんな役回りで描かれているんです。

みゆき達だって、苦手なものを直せと言われてもいきなりは無理だったし、嘘をついたことをなかなか正直に言いだせなかったりしました。でも、「だからどうした? それが私なんだ。得手不得手があって何が悪い?」という話。

キャンディは自分を卑下するあまり、必要以上にみゆき達からのけ者にされていると思いこんでしまい、修学旅行を前に浮かれていたみゆき達もその思いに気付けませんでした。とはいえ、キャンディが思うほど、みゆき達は彼女をぞんざいに扱っていたわけではないので、お互いの思いに気付けば、あとは簡単でした。

みゆきの「私達6人でプリキュア」はその象徴でしょう。みゆき達とキャンディの関係は、響達とハミィのそれに近いかな。損得勘定じゃなく、そうしたところを含めてお互いを認め合っているんです。
三幹部をプリキュアに対するあて馬(自分の目的達成の道具)としか見ていないジョーカーとは、文字通り対照的です。彼らは仲が良い悪い以前に、組織としても結束していないことが明白になりました。

今回明かされたジョーカーの目的「ミラクルジュエル」。果たしてそれは何なのか。そして、バッドエナジーのカウント22に対し、キュアデコルの数は16。5個の「青っ鼻」が登場したことで、ロイヤルクイーンとピエーロはほぼ同時に復活することになりそうです。

さて、最後にネタを一つ。みゆきが修学旅行を説明する際に出てきた新幹線は、今は亡き100系でした(シンデレラ・エクスプレスを知っている人ってどのくらいいるのかな…)。
今後2、3年で長野 - 金沢間・新青森 - 新函館間が延伸開業するなど、新幹線も大きく変わります。東日本大震災に見舞われた昨年、「九州新幹線全線開業」のCMが人々に感動を与えたのは記憶に新しいところ。これからも、日本人の結束の象徴として、頑張ってもらいたいものです。

「一日も早く、レールをつなぐ。街と町をつなぐ。鉄道にできることは、それしかないけれど。つながれば、きっと誰かの力になる。私たちはそう信じています。つなげよう、日本。」(C)JR東日本
by 龍 (2012-04-30 10:01) 

スティクス

>龍さん
おっしゃる通り、キャンディはシプレ達に弟子入りして、
ぬいぐるみのフリという高等技術を学んだ方が良さそうですね。
確かに気持ちは解りますが(笑)

さて、れいかについて。ご指摘の通り必ずしも完璧超人でない所が
徐々に見えて来た事で、かえって人間味が出てきた気がします。
やっぱり中学生の少女ですから、悩みや迷いがあって当然です。
そして問題を乗り越えて行く姿に惹かれたからこそ、
私もここまでのめり込んでしまったので、
既に弱みがはっきり描かれたなお共々、この2人には注目しています。

キャンディの一件について、私も第8話の感想で触れたとおり
「なぜ怒られたのかが解らない」という子どもだと考えると自然です。
おっしゃる通りの幼稚園児程度の子どもに対して、
責任を負わせることなど出来ません。
何が悪い事なのかもすぐに理解できないのであれば、少しずつ、
暖かく時に厳しく見守っていく事も必要だと、
キャンディへの接し方を見ると、そうした意図が伺えて来る気がします。
それでなくとも育児問題が社会問題となってしまった昨今、
一緒に見ている親御さんへ、子供への接し方を
それとなく盛り込んでいるのかもしれません。

そして5人とキャンディの関係と、バッドエンド王国陣営の関係について
対比を興味深く拝見しました。
一見コミカルでも、ジョーカーと3幹部との間の関係を思うと
かなり寒々していますね。
結束していない組織が辿る結末は、これまで見続けて来た通りですが、
それだけでは終わらない、敵には敵の絆がある事も見て来ました。
どちらにせよ、みゆき達に対する壁としての存在感と、
我々の心に何かを残してくれる敵役である事を期待しています。

ところで、「シンデレラ・エクスプレス」。
私もあのCM、当時嫌という程見ましたから、もちろん存じております。
いつかあんな大人の仲間入りをするのかと思っていましたが、
気が付けば未だその時は訪れておりません(苦笑)
ともかく、昨年のGW初日、震災後に初めて秋田新幹線が全通した日に
角館を訪れた際の感慨は今もって忘れられません。
鉄道が持つ力の素晴らしさは、実用だけではなく、
何か魂に訴えるものがある気がします。
by スティクス (2012-05-01 22:07) 

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