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ハピネスチャージプリキュア!第7話 『友情全開!二人の新たなる力!!』 [ハピネスチャージプリキュア!]

 新婚さんいらっしゃ~~~い!(だいたいあってる)
 おめでとうメッセージのあのお方も白無垢姿がお似合いでしたので、良いゲストでした。
  
 ひめからスペシャルデーパーティの招待状を貰っためぐみが、大使館へとやって来ます。なんの記念日なのか心当たりがなく、疑問に思いながら呼び鈴を鳴らすと、応対に出たリボンは妙に驚きました。それもそのはず、準備の手伝いをする気マンマンのめぐみは、指定時刻より2時間も早く来たためです。
『すってきーなもーのをーいっぱいぱーい♪砂糖をいっれまっすあっわわわわー♪』
 ひめが変な歌歌いながら卵を泡立てているところにリボンが飛んできて、もうめぐみが来てしまったと告げました。これではめぐみに内緒で作ろうとしていたケーキが、サプライズではなくなってしまいます。

 応対に出たひめに、めぐみは早速手伝いを申し出ます。特に手伝ってもらう事は無く、一度帰ったらと言われても引きさがりません。
『私、パーティとかの準備って大好きなの!お手伝いさせて!』
 難色を示していたひめですが、パーティにもかかわらずジャージ姿のめぐみを見て唖然としました。めぐみは手伝う気満々なので動きやすい服を着て来たようですが、パーティという場のTPOに合っているとは言えません。お洒落でスペシャルなパーティにふさわしい、ガーリーファッションにプリカードを使ってコーディネートさせました。

 ひめがケーキを作っている途中だと知って、めぐみの手伝う気に火が付きました。ひめが繰り返し一人でやりたいと訴えても、なかなか引き下がりません。キッチンを追い出された後も、危なっかしい物音や妙な声が聞こえて来るたび、リボンと二人気が気ではありません。何度となくキッチンに入り込み、都度ひめに追い返され、再び入り込んで口出し・・・のいたちごっこです。一人でやりたいというひめの訴えは、全く二人に届きません。挙句の果てに、オーブンの予熱終了を告げるタイマーが鳴るや、リボンは急いで焼くよう急かし、それに応じためぐみがオーブンへ生地を入れてしまう等、ひめの意向を完全無視です。
 とうとうひめの堪忍袋の緒が切れ、めぐみとリボンを、大使館の外へ文字通り放り出しました。

『怒られちゃったね・・・手伝ったのに、あんなに怒る事ないのにね』
 追い出されためぐみは河川敷で膝を抱えています。リボンもひめの気持ちを知っていたのにと反省しきりです。

 追い出した方のひめも、焼き上がったケーキを前に表情が冴えません。いつも助けてもらっているめぐみに、感謝の気持ちを込めたケーキを食べてもらいたかったのですが、その計画は台無しになってしまいました。様子を見に来たブルーに、一人で作りたかったのに勝手に手を出してくるから追い出したと、俯きながら話します。ふたりともひめが好きだから手伝ってあげたくなると諭され、それはひめにもわかっています。そして、ケンカしたら一層台無しだということも理解しています。
 その時、呼び鈴が鳴りました。めぐみが反省して戻って来たのかと期待し扉を開けると、そこにいるのは誠司。
『なんだ、あんたか』
 とばっちりでつれない応対をされた誠司は戸惑うばかりです。

 再びめぐみとリボンに視点を戻します。ゆうゆうの重い荷物を運んであげた後、背後から声がかかります。
『なんだ、誠司か』
 さすがに二度目ともなると人格者の彼もちょっと不満そうです。誠司はめぐみにひめとケンカでもしたのかと問いました。めぐみには何が原因なのかわかっていません。ケーキ作りを手伝っただけなのに、凄く怒られてしまったと誠司に漏らします。その横でリボンが言いにくそうに口を開きますが、歯切れが悪く何を言いたいのか良くわかりません。

 その頃、結婚式場で幸せハピネスな新婚さんが祝福を受けていました。そこにホッシーワさん登場。人の幸せなどお腹の足しにならないと、新郎新婦を鏡に閉じ込めます。
『いらっしゃ~~~~い!サイアーク♥』
 新婚さん相手だけに、まるで桂文枝師匠のようにウエディングケーキのサイアークを生成。参列者は逃げ惑い、周囲はたちまちお菓子の山に埋もれます。

 その様子は大使館の鏡に映しだされていました。一人では危ないというブルーの制止を振り切って、ひめは単身飛び出し、変身。
『怖くない、一人でもやれる、絶対に!』

 度重なる追求に、リボンはもう隠しきれません。ひめに口止めされていた、サプライズプレゼントのことを打ち明けます。ようやく事情を理解しためぐみは、ひめに怒られてしまうと不安そうなリボンに打ち明けてくれた事のお礼を言い、ひめに謝るために走り出します。そこにブルーからサイアーク出現の報が届きました。同時に、ひめが単身出撃した事も。

 ホッシーワさんはお菓子に囲まれながら優雅なティータイムと洒落込んでいます。
『サイアーク!もっともっとお菓子を!』文枝師匠の次ははゲーテか。
 そこにプリンセスが、「急降下ダイブ」なる「みたこともない闘技!」(ただの自由落下による体当たり)をぶちかまして参上。ホッシーワさんに一人で現れたプリンセスを嘲笑され、
『私だってプリキュアなんだからね!強いんだからね!』
 気合十分で立ち向かうも、サイアークにはプリンセスボールや弾丸マシンガンもさほど効かず、逆にウェーハースへ叩きつけられました。そこにケーキからイチゴミサイルが発射されます。思わず目を閉じるプリンセス。危うし!

『ごめん、遅くなっちゃった!』
 恐る恐る目を開くと、そこにはラブリーの後ろ姿がありました。今度はこちらの番とばかりに右手に力を溜め、巨大な拳を打ち出します。ラブリー・パンチングパンチ。目からビームの次はロケットパンチを打ち出すという、キュ荒ブリーの名に恥じぬ攻撃を喰らって吹っ飛ばされたサイアークがホッシーワさんの上へと落下します。
『プリンセス、大丈夫?』
 助け起こされて気まずそうに、サイアークくらい一人で倒せたと言うプリンセスに、改めてラブリーは謝ります。
『私、ひめの気持ちも考えずにお節介焼きすぎちゃった。本当、ごめんね』
 それを聞いたプリンセスもまた、意地を張りすぎたことを謝りました。
『私こそどうしても一人で作りたくて、つい意地張っちゃった。私こそごめんね』

 仲直りも済んだところで、改めてサイアークを片付けます。今度はラブリー・ライジングソードなる剣を生成し、ろうそくから発される火急を一刀両断。続けてろうそくから火柱がプリンセスに襲いかかるも、それを庇うように割って入り、剣を遣って防ぎます。
『私、いつもラブリーに守ってもらってばかり・・・』
 そう弱気を漏らすプリンセスに、ラブリーはプリンセスがいるから戦えるのだと返します。
『プリンセスがいるから私は強くなれるの。怒ったり泣いたり、ケンカしたり。プリンセスといると、自分の知らなかった自分の気持ちがわかる気がするの』
 それはプリンセス同様も、ラブリーといると自分が強くなった気がすると感じていました。
『一人じゃない、二人なんだよ。だって、ふたりはプリキュアなんだから!!』
 しっかりと繋いだ手から光が溢れ、辺りを明るく照らします。今こそ二人のハッピーお届けデリバリー。ツインミラクルパワーシュートのお披露目です。翼くんと岬くんのツインシュートのようなコラボレーション技でサイアーク撃退。新郎新婦も無事に開放しました。

 いつしか日が暮れ、ティーパーティは結局ディナーパーティになってしまいました。その会場に、ひめがデコレーションしたケーキが運ばれて来ます。先程のサイアークそっくりな姿に、みんな顔を引きつらせました。そのケーキには、100と書かれた板チョコが置かれています。スペシャルな日とは、めぐみとひめの友達100日記念日とのこと。そんなの普通は分かりません。200日目にも、300日目にも執り行うと、ひめは張り切っています。
 そして二人の愛の共同作業、ケーキ入刀が行われました。さながら結婚式のようで、ツッコミを入れる誠司。ケーキの上に置かれた100の数字が、めぐみとひめの100日間を祝福するようです。


 冒頭からあんな書き出ししていますが(笑)、結構難しいテーマを扱った一編です。
 お手伝い、人助けは度を過ぎるとお節介を通り越してありがた迷惑になってしまうという、これ以降もめぐみに付きまとうテーマが全面に出されています。今回の前半部では、おそらく意図的にだと思われますが、めぐみが特に押しが強すぎるように描かれています。
 少女達(だけでなく大きなお友達)のヒロイン、憧れの存在であり、伝説の戦士と言っても、まだ中学生の少女。間違いがあって当然です。現にこの前作の主人公、完璧超人と言っても過言では無いマナですら、初期では真琴の楽屋に突然押しかける等、無神経な振る舞いもあったくらいですから。大切なのは過ちに気付く事ができるか、相手がどう思っているか、それにどう対処するかです。

 めぐみのお世話焼き癖はその後もなかなか治らず、本人に悪気はなくとも、例えば33話のマミさんロケット回でもありがた迷惑をやらかしています。その前の30話で、アンラブリーという自らの心の闇に対峙するという壁を乗り越えた先のエピソードでも、このような姿が描かれています。内に向いてしまうひめとは対象的に、外に「向きすぎて」しまうことの危険性を孕んだキャラクターとして、ちょっとめぐみには酷ですが、反面教師のような扱いになっているように思えました。

『私、パーティとかの準備って大好きなの!お手伝いさせて!』
『そうはいうけどさ、私、何か手伝いたいんだよ』
 この台詞からも、めぐみは「ひめのために」手伝おうというのではなく、「自分が楽しいから」手伝おうという、悪く言えば「ジコチュー」が感じられます。この時のめぐみ(+リボン)には、全くひめが見えていません。自分が楽しいと思う事は、相手にとっても楽しいとは限りません。特にリボンは前回の描写で「誰かに喜んでもらうために料理を作る喜び」を知っている筈なのに、今回のリボンからはそれが感じられませんでした。まあ、子どもだけでなく妖精も人?の子。迷い間違う事もあります。私なども本日会社で手厳しく色々言われましたし(以下愚痴が長くなりそうなので割愛します)

 ひょっとして今回は子ども達向けのメッセージよりも、一緒に観ている親御さんへ向けたメッセージの方が濃いのかもしれません。実際に未就学児のお子様がいらっしゃるご家庭では、「母の日」や「親の誕生日」に、お子様が何か手伝いや秘密のプレゼントをしようとしている事もあると思います。そのようなお子様の気持ちを、多少危なっかしくとも暖かく見守ろうという気持ちが必要だと、今回のめぐみとリボンを反面教師として伝えているのかもしれません。

 確かにひめからすれば、内緒のサプライズを台無しにされて怒るのも当然です。しかし、少し視点を変えれば、めぐみと一緒に作った後で、「実はこれ、サプライズプレゼント。いつもありがとう!」という流れも有りだったかもしれません。私としてはひめの側に感情移入してしまったのですが、見方を変えれば少々頑固だったかもしれないと思うようになりました。

 ただし、二人ともちょっと鈍感だっただけで決して無神経ではありません。人の心はどんなに親しくても、永年連れ添った相手だとしても、完璧に読むことなどできません。時にはこのような齟齬が生じても当然です。前述の通り、大切なのは過ちに気付いてどう対処すべきかです。その点二人とも、素直に謝る事が出来ています。互いに非を認め合える事の大切さを見て取る事が出来ました。

 ケンカのような事態の後の和解に続き、「ふたりはプリキュア」という台詞を盛り込んできたところも、あの初代第8話を意識していたのかもしれません。ダイナミックな戦闘シーンも見応えがあり、ハピネスチャージにおける初代第8話という位置づけになり得る一編だったと思います。

 それにしても、友達100日記念って・・・めんどくさいですぞ、と私も言いたくなりそうです(笑)。実際にこんなこと言う人(女性?)に今まで会った事、無くは無いんですが、あんまりいませんよね、多分。キリの良い数字なのはもちろんですが、どうせなら第7話ですから、50日くらいにした方が実勢に近いような気がしました。

 ところでホッシーワさん。宜しければ私めが桂文枝師匠の前にご一緒させて頂きますが(以下略)

【今回のおめでとうメッセージ/キュアアクア】
 見事に画面が真っ青!そして美しい!
 そのままノーブル学園に居てもおかしくない高貴なオーラが漂っていらっしゃいます。
 かれんさん改めて見返すと本当に美人さんですね。
 髪をかきあげる仕草にも嫌味が無く、実に優雅でございました。
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