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第2話『カンベンして!闇に狙われた街』 [ふたりはプリキュア]

教室で前回のことを回想するなぎさ。
そういえば初代からマックスハートにかけては、基本的に
前回のあらすじを1分程度、なぎさが回想するシーンが入っていました。
そのため、前回どんな展開だったか、おさらいがしやすかったのですが、
後のシリーズで無くなってしまったのは残念です。 

『突然空の彼方から妙な奴がやって来て、そいつが言うがままについて行ったら
雪城さんも同じような奴と現れて、そしたらローラーコースターのお化けに襲われて
気がついたら私達、変身してお化けと戦ってた。
うちに来たのは何者?襲ってきたのは誰?
この私が変身するなんて、夢を見ていたのかしら・・・』
なぎさの回想と表情からは、不安な心境が伝わってきます。
  
上の空のなぎさですが、その頃教室ではクラス委員の投票中でした。
圧倒的多数票を集めてほのかがクラス委員に。
前回の志穂と莉奈の口ぶりだとクラスから2人選出されるのだと思いましたが、
結局一人のようです。なぎさの得票も2票だったので、投票者は志穂と莉奈でしょうか?

国語の授業中、教科書(表紙が2体のモアイという、すごいセンスです)
のおそらく「野菊の墓」の朗読をしているなぎさですが、
メップルの声に横槍を刺され、まともな朗読にならず授業になりません。

この国語教師、なぎさとほのかの担任のよし美先生を演じている永野愛さんは
おそらく全シリーズ通算で最も出演が多いのではないでしょうか。
マックスハートではよし美先生の他、ほぼ毎回登場したシークンとの二役。
5、5GoGoシリーズでは言うまでもなく秋元こまちことキュアミントとしてレギュラー。
さらに、こまちの姉まどかも演じておりました。
今回久々によし美先生の声を聞きましたが、こまちとはまるで異なる声質、
大人っぽいまどかとも違う声で、知らないで聞くとなかなかわかりません。

オープニング後、混沌としたドツクゾーンの描写から始まります。
光の園から逃げた二匹を見つけたと報告するピーサードに対し、
プリズムストーンを入手できていないことを咎めるジャアクキング。
ジャアクキングが永遠の存在となるため、7つのプリズムストーンが必要。
そのうち5つは既に手中に収め、あと2つを持っているのがミップルとメップル。
ドツクゾーンは全ての世界を覆いつくし、隅々まで支配するのが目的と、
ドツクゾーンの目的とプリズムストーンについて
ジャアクキングとピーサードのやりとりが簡潔に説明してくれました(笑)
ピーサードが冷や汗をかいているところを見ると、あの隈取はメイクではなく、
デーモン小暮閣下のように素顔のようです。
また、フレッシュでのメビウスの目的「全パラレルワールドの支配」は、
ジャアクキングの目的と類似していて、ある意味原点回帰とも思われました。

さて授業中騒いだメップルを連れ出して問いただしたところ、朝食がまだとのこと。
「なぎさ様」「なぎさお姉さま」「なぎさ姫」などとおべっかを使ったり、
脅迫、挙句にもし飢え死にしたら化けて出るなど、
しゃべれるだけシフォンよりタチが悪いです。
「オムプのカード」で食事ができるというメップル。最初から説明しておけば
いいものですが、これにはちょっとした理由があったと後ほど明らかになります。
オムプは「ベーコンレタスサンド」を出しますが、即座に却下。
『全くワガママなんだから・・・』と、オムプも手を焼いている様子です。
「ご飯と味噌汁」で、『日本人に生まれてよかったメポ』と迷言を吐くメップル。
どこが日本人だ!と視聴者の気持ちをなぎさがしっかり代弁してくれました。

街を見下ろすピーサード。大勢の人、車、電車等、エネルギッシュな街の風景を見て、
まるで力の巨大な溶鉱炉のようと評し、何かを企んでいました。

その頃理科室へほのかを訪ねたなぎさ。机の上には多数のフラスコ、試験管、
漏斗、アルコールランプなどで構成された、怪しい「飴製造器」があります。
砂糖水を入れると飴ができる、実際化学的に可能な装置かはわかりませんが、
飴一個できた後暴走し、破裂する器具。中学校の備品を破壊してますが・・・
前回同様、ほのかの科学力を伺える迷シーンです。

ほのかの持つミップルの気配を察したメップルは、ミップルに会いたがりますが、
「今お昼寝中」とがっかり。この「昼寝」のことを知らないなぎさに
学校にいる間はミップルを寝かせていることをほのかが教えますが、
メップルはなぎさに教えたくなかった様子です。
それで食事などのカードも詳しく説明していなかったのでしょう。
抵抗空しく、オネムのカードで眠らされるメップルですzzz。

なぎさが理科室に来たのは、プリキュアのことを相談するためでした。
『あんな事もう嫌』というなぎさですが、
『なんか面白そうだし』というほのか。
一見元気ななぎさが嫌がって、おっとりしたほのかが楽しんでいるのが、
プリキュア以前のそれまでの常識と違っているのかもしれません。
この構図は5でのりんに受け継がれ、プリキュアが危険なことであり、
「プリキュアなんてすぐ辞めな」とのぞみに忠告するエピソードがありました。
もっとも、ほのかも数話後「命のやり取り」という現実を思い知るのですが・・・

そこにガラスを割って飛び込んでくるサッカーボール。思わず
『ちょっとあんた達、一体どこに向かって・・・!』と校庭に出て行くなぎさですが、
蹴った本人が憧れの藤P先輩と知り、赤くなって固くなって退散。
なぎさの様子を見ると、初めて藤Pと間近で接したようでした。

その頃、家電量販店に現れる、「世を忍ぶ仮の姿」人間形態になったピーサード。
店員を催眠術?にかけ、掃除機を入手していました。

帰宅し、『さっきはなんであんなに顔が熱くなっちゃったんだろう』と呟くなぎさ。
まだ「恋」も知らない純情乙女な一面が見えます。
が、目を醒ましたメップルのせいでまたやかましく・・・
例によって泣き落としで無理矢理「光の園」の話を聞かせるメップル。

光の園は花が咲き乱れ、住人はみんな勇気と希望と正義の心に溢れて
平和に暮らしていたのですが、ドツクゾーンが光の園を食い荒らし始め
クイーンと長老は希望の姫君ミップルと選ばれし勇者メップルに
「プリズムストーン」を託して脱出させたという、これまでの経緯が語られます。
が、この時点ではとても「勇気と希望と正義」「選ばれし勇者」とは
まるで思えないメップルです。

一方ほのかもミップルから同じ話を聞かされていたようですが、
そこに現れるさなえお婆ちゃま。
「今誰と話してたんだい?」「最近庭の蔵の中へ入ったりしたかい?」
この穏やかながら鋭い洞察力が相俟って、「只者ではない」雰囲気を醸し出す
さなえさんですが、今後もその雰囲気を存分に発揮し、
決して出番は多くないものの強い存在感を与えてくれます。

ピーサードは先ほど入手した掃除機にザケンナーを憑依させ、
エネルギー(主に電力)を吸いはじめ、大規模な停電が始まります。
街の異変に気づいたなぎさはテレビでニュースを見ますが、
途中で美墨家のテレビも点かなくなり、ドツクゾーンの仕業だと
メップルに促されるがまま家を出るなぎさ・・・ですが、
その前に、からんでくる弟の亮太にコブラツイストをかけるなぎさ。
これも何度となく交わされる「姉弟のスキンシップ」の第一回目でした。

志穂と莉奈の乗ったエレベーターが停電のため途中で止まり
その建物の屋上にいるピーサードとザケンナー。
志穂たちに気づき、救助のため屋上に向かうなぎさとほのかですが、
屋上でピーサードが操る掃除機ザケンナーに襲われ、変身することに。
2回目なので「私ってば何言ってんの」はもうありませんでした。
ピーサードも下調べをしたのか、プリキュアを見て
『光の園に伝わる伝説の・・・』と呟き、ザケンナーをけしかけます。
掃除機なだけに、吸引したり排気したりコードで縛ったりといった攻撃を仕掛け、
二人とも志穂・莉奈の乗ったエレベーターの上に落とされてしまい、
『プレゼントだ』とエレベーターのロープを切るピーサード。
落下するエレベーターを止めるため、二人で手足を突っ張り、
体を張ってなんとかブレーキをかけるブラックとホワイト。
お返しに、と逆襲に向かう二人。手を繋ぐだけで攻撃も防げるようで、
お互いに意を決して「マーブルスクリュー」を放ち、
ダメ押しにブラックが放ったキックでザケンナーを撃退。
街に電気が戻り、『あれが光の力だというのか・・・』と、
苦々しげに街を見下ろすピーサード。

翌日、昨日のエレベーターでの体験談をなぎさに語りながら登校する志穂と莉奈。
誰かに助けてもらったみたい、と話が及び
誤魔化そうと無理矢理二人を押して走らせるなぎさを
追い越されたほのかが見守りつつラスト・・・
と思いきや、電気屋で掃除機を売る店員。
その掃除機にはくっきりとブラックが放ったキックの足跡が・・・と、
サスペンス風なオチがついて終わりました。

今回も『てゆーかてゆーかてゆーか』『そうそうそう』『早く早く早く』
など、出番は少ないながらも志穂節は相変わらず。
志穂の代名詞のような『てゆーかてゆーかてゆーか』は今回が初出だったようです。

また、歴代エピソードを思い返し、一般市民が
被害に遭うケースは何度かあったと思いますが、
せいぜいジュースの海にさらされる程度で、「世界崩壊」はありましたが
「現実的な生命の危機」にまでさらされるシーンは極めて少なかったと思います。
今回のエレベーター落下はその最たるもので、
これも試行錯誤の産物かもしれません。

次回は「世を忍ぶ仮の姿」になったピーサードが実習生として
ベローネ学院に潜入し、ピーサードに「メロリンキュ~」(なぎさ評)
となってしまったよし美先生を利用する話です。
漫才という感じではなかったですが、テンポの良い予告編は毎回楽しめます。
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