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第16話『ストレス全開!マドンナはつらいよ』 [ふたりはプリキュア]

『マドンナ』『つらいよ』と言えば、
~私、生まれも育ちも練馬大泉。姓は小田島、名は友華。人呼んでベローネのマドンナ~
を連想してしまう私ですが、このサブタイトルは狙って付けられたものでしょうか?

「学園のマドンナ」「スポーツ万能成績優秀美人でお嬢様」
この形容詞に一番近いのは5シリーズのかれんだと思いますが、
彼女は努力してその地位を保ちつつも、一般生徒をうらやむ事はありませんでした。
また、完璧を心がけるフレッシュの美希も、今のところ取り繕うことに疲れてはいません。
そういった意味では、今回のミユキさん小田島先輩(CV:飯塚雅弓さん)は、
少し気の毒な学園のマドンナでした。
  
冒頭、相変わらず石を早く手に入れろ、と急かすジャアクキング。
イルクーボら幹部たちの会話から、彼らにもあまり時間がないと察せられます。
些細なキリヤの発言にもピリピリ反応するポイズニー。
姉弟仲が良いようには、やはりあまり思えません。20話を迎えるまでは・・・
それにしても苦しそうに喘ぎながら『石だ・・・』と連呼するジャアクキング様。
まるで「水だ・・・」と呻く減量中の力石のようです(笑)

学園のマドンナである小田島友華先輩は、優雅に黒塗りの車でご通学。
ラクロスの練習試合中、女子ギャラリーの声援を一身に受けていたなぎさですが、
バレーボールの試合にマドンナが出場中、とのことで
一斉に体育館へギャラリーが移ってしまい、どさくさになぎさ達も観戦に行きました。
ラクロス以外でもライバル校らしい、御高倶女子とのバレーボール。
スパイクを決め、レシーブ、ブロックそして回転レシーブと、
八面六臂の活躍を見せる小田島先輩。
さすがベローネ学院のマドンナ、と関心するなぎさの下にこぼれ球が・・・
たまたま持っていたクロスに入り、その勢いでバスケのゴールにナイスシュート。
そんななぎさを気にするように見つめる小田島先輩。
その後もベローネ学院が善戦し、どうやら御高倶を下したようです。

小田島先輩は志穂、莉奈にとっても憧れの存在でした。
「スポーツ万能で頭も良く、美人でお金持ちのお嬢様、完璧!」
しかし、本当は何部に所属しているのかわかりません。
テニスをしていた事もありますが、地区大会進出のための助っ人。
今日のバレーボールも、対御高倶のための助っ人のようです。
茶道部、吹奏楽部、英会話クラブでの目撃例もありましたが、
そこに現れたほのか曰く、本当は一年の時から科学部でした。

下校途中のほのかに声をかける小田島先輩。
顔を出していない事を謝り、最近の科学部の様子を尋ねますが、
一緒にいるなぎさが『ほのかに任せておけば全然OKですよ』
と口を挟みます。さっきのシュートを思い出し、なぎさのクロスさばきを見事だと評しますが、
『一歩間違えば試合妨害よ』と付け加えて注意する小田島先輩。
『なんか私嫌われてる?』と、不安に思うなぎさでした。

翌朝、寝坊したなぎさ。トースト片手に駆け足と、古典的な登校スタイルを披露します。
そわそわしながら電車にのり、駅から学校まで近道でダッシュ!
そこに通りかかる黒塗りの車。後部座席の小田島先輩と、お互いに目が合います。
『さすがお嬢様の登校は優雅・・・』と関心していたなぎさですが、真相は・・・
『マドンナが寝坊するたびに車で送ってもらってるなんて許されないもの』
完璧なマドンナを演じ続ける小田島先輩が、寝坊して車で送ってもらっていたようでした。

さて、ダッシュの甲斐なくホームルームにすべりこみアウトで遅刻したなぎさ。
昼休みの黒板掃除当番にさせられてしまい、黒板消しをはたいていましたが、
『私も手伝う』と現れるほのか。そして・・・
手を繋ぎ、「オクラホマ・ミキサー」を歌いながら黒板消しを叩き踊るなぎさとほのか。
俗に「黒板消しダンス」と言われるなぎさとほのかの迷シーンです。

そんなラブラブ仲良しの二人に、楽しそうね、と声をかける小田島先輩。
『先輩も一緒にどうですか?楽しいですよ』空気を読まないなぎさに
こっそり肘打ちするほのかのも楽しいです。
『私が小学生だったら参加してもいいんだけど』と辞退して立ち去る小田島先輩。
再び『やっぱ私嫌われてる?』と肩を落とすなぎさですが、その影では
『あなた達にマドンナと呼ばれる者の苦労なんて、解らないわよね』と呟く小田島先輩の姿が。

下校後も、ピアノ、英会話とスケジュールがぎっしりの小田島先輩。
帰り道で談笑する楽しそうな生徒達を見て
『私もあんなふうに自由に振舞えたら・・・』と思いつつも、
『私はベローネ学院のマドンナ。小田島友華よ。そのイメージを壊しちゃ駄目』
と、強い意志で跳ね除けていました。
が、人通りのない路にいる占い師、というよりバレバレのポイ姐さんに声を掛けられます。
『悩みなんてありません』そう返す小田島先輩ですが、ポイ姐さんには本心がお見通しでした。 
『あなたの顔には、私も普通の女の子みたいに自由に遊びたいって書いてあるけど』
そして小田島先輩の影に取り付き、無数のコピーとなって現れるザケンナーと、
影がなくなり、うつろな目で歩き出す小田島先輩・・・

なぎさとほのかは夕暮れの公園を下校中で、今日も無事に終わりそうと一安心していましたが、
メップルとミップルが邪悪な空気を察し、残念ながら無事に終わらない事に。
近づいてくる邪悪な気配は、うつろな目で近づいてきた小田島先輩から放たれていました。
なぎさ達を無視するように通り過ぎる先輩に、またまた『やっぱ嫌われてる』と嘆くなぎさですが、
ほのかは先輩の様子がおかしい事が気になります。
そこに再び邪悪な気配が・・・と思ったら、さっき通ったはずの小田島先輩が?
そして、何十人もの小田島先輩の大行列が押しかけてきます。
『思いっきり遊んでおやり』というポイ姐さんの号令の下、本当に遊びだす小田島軍団。
スケボーを奪って小田島先輩たちのポールをS字ですり抜ける小田島先輩。
カップルの隣に座り込んでガサツにポップコーンを頬張る小田島先輩たち。
噴水で幼児のように戯れる小田島先輩たち。
そして「花いちもんめ」を始める小田島先輩たち。
『この子ストレス溜まってたみたいだから、
 ザケンナーを影に乗り移らせて思い通りに遊ばせてるだけよ』
というポイ姐さんに気づき、変身する二人。

まるでポイ姐さんに誘導されるかのように人気のない自動車整備場へ向かう二人。
そこでもポイ姐さんが指示すると、大量の小田島先輩が現れ、とり囲まれます。
少し不気味な効果音とあいまって、実相寺作品のように悪夢のような光景です。
またしても『絶対に嫌われてる』と言うブラックも、『キモイ』と本音を漏らしていました。
確かに生気のない全く同じ顔数十人に囲まれたら空恐ろしいです。
ポイ姐さんによると、この中に一人だけ本物がいるとの事で、
『もしも本物を傷つけたりしたら、マジヤバよねぇ』と脅します。

下手に手出しも出来ず、かといってこのままでは・・・
ホワイトは『ザケンナーは小田島先輩の影に乗り移ってるのよね』と閃き、
なんとか上に抜け出して照明のスイッチを入れます。
すると照明に照らされて影が消え、一人だけ残りました。
『それよ!』『よっしゃ、たたきのめす!』
・・・ブラックやる気満々でした・・・
見かねたポイズニーに再び照明を消されますが、本物の目印として、
何やら本物の顔にマジックで描き始めるブラック。
出来上がったのは、なんということでしょう!
額にハート、濃いまゆ毛、派手なマツゲと下マツゲ、くるくるほっぺに口紅・・・
あんまりの出来に呆れるホワイトでした。
それでも、これで心置きなく戦えることに。本物をひとまず安全なところに移すと
ポイ姐さんの合図で合体する偽者たち。そして一体の巨大ザケンナーに。
巨大フジ隊員のように巨大な小田島先輩だったらまた異様な光景で面白かったと思いますが、
敵とはいえ小田島先輩の外見キャラクターを攻撃するわけにはいかなかったのでしょう。

巨大ザケンナーは体が柔らかく攻撃が思うように通じませんでした。
ザケンナーに捕まり、飲み込まれてしまう二人。
『バカな子たち。よくやったザケンナー』と勝利宣言をしたポイ姐さんでしたが、
ザケンナーの体内から放たれるマーブルスクリューで倒されるザケンナー。
そしてポイ姐さんも捨て台詞を吐いて撤退して行きました。

小田島先輩を介抱する二人ですが、自分で描いた顔の落書きに噴出すブラック。
そして二人が立ち去った後に意識を取り戻す小田島先輩。
おそらく周りの車のミラーを見て、愕然としたことでしょう。

翌日、生徒達に挨拶されつつ登校する小田島先輩。
その後ろで、落書き顔を思い出し笑いするなぎさに目を向ける先輩ですが、
『まさか、きのうの謎の落書きが、まだ残ってる?』
と、あわてて駆け出す先輩を、笑って見送るなぎさとほのかで締めとなりました。

今回は完璧なマドンナの小田島友華先輩がメインでした。
彼女はマックスハートも含めて数回登場しますが、いずれもなぎさに対抗意識を燃やす話で、
今回は徹底的にいじられていた、気の毒なエピソードでした。
設定は先述の通り、5のかれんとフレッシュの美希に似ていますが、
決定的に違う点は、小田島先輩が「孤独」だということでしょうか。
かれんにはこまちが、美希にはラブとブッキーという親友がいます。
今後なぎさに対しライバル意識を持ちますが、小田島先輩には「友達」の存在が伺えません。
本人がハードルの高いキャラクターを演じていることもありますが、
学園内での反応や、お稽古事でいっぱいのスケジュールなど、
まわりに「マドンナ」であることを強制されている、気の毒な人だと思います。
その意味で、今回のポイ姐さんは少なくとも小田島先輩の本心を表し、
迷惑ですがたっぷりと遊ばせてあげたので、悪人には見えません。
小田島先輩を利用して石を狙うのであれば、人質にする等も出来たはずです。
孤高の存在は常に孤独。それに耐え切れない少女の苦しさを感じてしまった話でした。

ちょっと重くなったので、突っ込みたい点も。
まず「科学部所属」という設定ですが、後付けのように思われます。
でなければ大切な研究発表会に顔も出していないのに全く文句を言われないのは
いくらマドンナといえども、ちょっとありえません。

それでもブッ壊れたかのように遊ぶ先輩達や、「たたきのめす」と気合入りまくりのブラック、
そして酷すぎるメイクと、大いに楽しませてもらいました。
また、伝説とも言われる「黒板消しダンス」
仲良しを通り越してしまったかのような描写は、伝説の名に恥じないシーンでした。
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横浜学園都市部

こんにちは。名前の割に鎌倉の大船に在住の横浜学園都市部です。

このお話は、マドンナとうたわれた小田島先輩の苦悩と、嫌われたと思い込んでしまったなぎさを主軸に、展開されましたね。

スティクスさんの言う通りその後の先輩の活躍は、目も当てられなかったりしましたけど、印象は残り易かったですね。

ハートキャッチだったら、格好の心の花提供要因でしたね。

個人的に印象に残ったのは、ザケンナーの体内からのマーブルスクリューでした。

まさか飲み込まれたにもかかわらず発射するとはと、当時思いましたね。
by 横浜学園都市部 (2011-11-02 10:25) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
こんなに沢山のコメント、本当にありがとうございます。
回答に時間がかかって申し訳ございません。
嬉しい悲鳴とはこのことだと、ここを開設して初めて認識しました。

私はかつてスイートの舞台は大船ではないかと書いたのですが、
その、大船在住なのですね。
私もかつて鎌倉芸術館にコンサートを聴きにいったもので、
大船には多少なじみがあります。

さて小田島先輩、わずか3回しか登場していないとは思えないほど
今もって印象深いキャラクターです。
ひょっとして王子先輩などもこのような苦悩を隠し持っているのかと
今のシリーズを観た目で見ると、新たな発見がありそうです。

ザケンナー体内マーブルスクリューもインパクトがありますが、
「黒板消しダンス」「無数の小田島先輩」
ほのかの「出してぇ」など、本当にこの話はネタが大量で楽しめました。
by スティクス (2011-11-02 20:54) 

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