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第19話『こわすぎ!ドツクゾーン最後の切り札』 [ふたりはプリキュア]

このシリーズのイルクーボをはじめ、敵サイドのNo.2はストーリー中盤に
突如プリキュアの前に姿を現し、
満、薫をダークフォールに連れ戻したり(ゴーヤーン)
プリキュアたちを絶望に追い込んだり(カワリーノ)
シロップに揺さぶりをかけたり(アナコンディさん)
いずれもプリキュアに強烈な壁となって立ちふさがります。
どちらかといえば心理的ゆさぶりをかけた上記No.2キャラクターに比べ、
圧倒的な強さで恐ろしさを知らしめる三河屋のサブちゃんイルクーボ。(CV:二又一成氏)

珍しいメップルとミップルのケンカと、本気になった時の芯の強さ。
ようやく「伝説の勇者」らしいメップルの勇姿を見る事ができます。
  
図書室でほのかに宿題を見てもらっているなぎさ。
普段学校ではおとなしくしているメップルですが、
所構わずおやつをねだって大量のスイーツを出してもらっただけでなく、
スイーツを食べる姿をうらやましそうに見つめるミップルにも気づかず、
ミップルにも分けてあげて、というほのかの忠告も聞かずに一人で平らげてしまいます。
すっかり機嫌を損ねたミップルは膨れっ面で閉じこもってしまうも、
悪びれもせずさらにドリンクを頼もうとするメップルに、雷を落とすなぎさ。

ドツクゾーンにも雷が落ちています。
任務遂行中のポイ姐さんではなく、ジャアクキングに謁見しているのはイルクーボ。
日に日にジャアクキングの苦しそうなうめき声も強まっているようです。

下校中に前回の回想をするなぎさ。前回は命に関わるほどの危機だったのに、
『どうして助かったんだろう。誰かが助けてくれたのかな?ま、いっか』
そんな軽いなぎさですが、今回はこれから別の恐怖が襲いかかってきます。
その前に、相変わらず緊張感のないメップルが、また人目はばからず
往来で騒ぎ始めます。気になるのは食べ物の事ばかり、
『食べてる時が一番幸せメポ』と言い放つメップルに、痺れを切らしたミップルが注意します。
『メップルは光の園の選ばれし勇者ミポ、それなのに使命を忘れてだらけてるミポ』
『僕はだらけてるんじゃなくて、じっくり構えてるんだメポ。
 そんなこともわからないミップルこそ、希望の姫君とは言えないメポ』
そしてそんな風に思っていたのか、そっちだって馬鹿にしたじゃないか、と
収まりがつきません。でも、ミップルは光の園を思ってのことだったのに・・・と嘆き、
本気で怒って閉じこもってしまいます。
ちょっとマズかったか・・・という表情を見せるメップルも『知らないメポ』と同様に閉じこもります。

あれほどおやつ、間食と騒いでいたメップルは、夕食を食べる気がしないと気にしている様子。
ミップルが怒るのも無理は無いと反省し、
光の園の状況、食い尽くすドツクゾーンの脅威、メップルとミップルの使命、
プリズムストーンの力などを、再びおさらいして、
なぎさと会話しつつ視聴者に説明してくれました。

一方、ミップルとほのかも同じことをしていたようです。
そして、ミップル「勇者らしくない」とはちょっと言い過ぎたと反省していました。
メップルもミップルも、光の園が復活して欲しいと思う気持ちは同じでした。

翌朝、登校中のなぎさとほのかは、メップルとミップルを仲直りさせようとしますが、
いざ面と向かうと素直になれないメップルとミップル。
お互いに意地を張り合い、根に持つのは良くないなどと言い合い、
『どうせあたしゃ勇者じゃありませんから、イジイジしてますメポ!』
と勇者にあるまじき逆切れで閉じこもるメップルと、
『最低ミポ!』とこちらも閉じこもるミップル。

しかしその時、街は異様な雰囲気に包まれていました。
人々は倒れ、花も枯れていきます。
その様子を見て戸惑うのは、なぎさとほのかだけではありませんでした。
『何・・・?この気配。空気が凍り付いている、それにこの緊張感。まさか・・・イルクーボ』
ポイ姐さんもイルクーボが動いた事に恐れを抱いている様子です。
そして、同様に止まった街を苦々しげに見下ろすキリヤ。
街のエネルギーを掃除機ザケンナーとは比べ物にならない力で吸収するイルクーボ。
『たとえ小さな力でも、まとまればジャアクキング様へのいい土産になる』
動きが止まった街を飛ぶ赤い風船が、何かを象徴するかのようです。

これもドツクゾーンの仕業、だけど嫌な気配がするというなぎさとほのかの前で
巻き起こる竜巻。その中心にはイルクーボが。
イルクーボのもとに向かうなぎさとほのかですが、振り向いたその眼力に圧倒され、
思わず後ずさりしてしまいます。
『お前たちなのか・・・お前たちが、そうなのか!』

高架下に追い詰められたなぎさとほのか、メップルとミップルは
かつてないイルクーボの威圧感に圧倒されていました。
イルクーボの左手の球は、虹の園の命やエネルギーを吸い取っているようでした。
そしてプリズムストーンを渡すよう迫るイルクーボに、
『今までの相手とは違うメポ』『相手が大きすぎるミポ』
と、いつもなら真っ先に石を案ずるメップルとミップルも戸惑っていました。
それでも、この状況を打破するには、立ち向かうしかない、と変身する二人。

『やるからには、手加減はしない』
そう言い放つイルクーボは、ブラック、ホワイトそれぞれの攻撃を
軽く片手であしらいます。
そして二人同時に攻撃しても、同様に片手で軽くいなすイルクーボ。
強すぎるイルクーボを前にして、珍しく「逃げ」を提案するメップルとミップルですが、
ブラックとホワイトは逃げ出すわけには行かない!と立ち上がろうとしますが、
気が付いたら真横に立って見下ろしているイルクーボ。
そして再び弾き飛ばされる二人。
それでも抗う事をあきらめない二人は手を繋いで立ち上がりますが、
『とどめだ、お前たちの光の力、丸ごと頂くとしよう』
と、イルクーボの左手の球に吸い取られるプリキュアの光の力。
そして、変身が解けてしまい、なぎさとほのかに戻ってしまう二人。

光の力をも手中に収めたイルクーボは、最後勧告でプリズムストーンを渡すよう迫ります。
ここまで抗ってきた二人にも、もう力が残っておらず、
もう逃げる事も戦う事もできない万事休す状況に追い込まれました。
思わず諦めの言葉を口にしかけたミップルに、「選ばれし勇者」メップルが遂に立ち上がります。
「希望の姫君が希望を失ってはいけない」とミップルを叱責し、
メップル一人でイルクーボと立ち向かうからその間に三人で逃げろ、と。
なら自分も残ると言うミップルに対し、
『ミップルがいなくなったら、光の園の希望もなくなってしまうメポ。
 ミップルも、なぎさもほのかも、いなくなっちゃいけないんだメポ!』
あくまで「希望の姫君」を守ろうとするメップル。
『だけど、メップルがいなかったら、私達変身だって出来ないんだよ』
『変身なんかできなくったって、なぎさとほのかはいるだけで
 ミップルの支えになれるんだメポ!だから三人で・・・』
『メップルだっていてくれなきゃ困るミポ!
 メップルが、ミップルにとって、一番一番大切な人なんだミポ』
『僕は選ばれし勇者なんだメポ、ミップルを、なぎさを、ほのかを守るのは・・・』
実体化するメップル。『僕なんだメポ!三人は、僕が守るメポ!』
そして、イルクーボに突進していきます。『守るんだメポ!』と叫びながら。

かなり長い上のやり取りを、おとなしく見守っていてくれたイルクーボ(笑)ですが、
メップルの気迫か、球にひびが入って戸惑います。
そして砕け散る球と、空に飛ぶ光、そして降ってくる虹色の雨。
その雨に打たれて、再びプリキュアの力を取り戻す二人。
光の雨で力が沸いてくる、とマーブルスクリューを放つ二人。
ゲキドラーゴのように、正面から受け止めるイルクーボですが、
お互いを握る手を強めて威力を増すマーブルスクリューと、
こらえ続けるイルクーボの攻防が続き、とうとうイルクーボを押し切ります。

街も元通りに動き始め、イルクーボの恐ろしさを気にする二人ですが、
『みんなで力を合わせればなんとかなるミポ』と希望の姫君ミップル。
そして互いに謝るメップルとミップル。
単身立ち向かっていったメップルがすごく格好良かったと言うなぎさに
メップルも『ミップルやなぎさやほのかがいるから、勇気も出る』と謙遜し、
そしていつもどおりラブラブになるメップルとミップルでした。
『やっぱりメップルとミップルはこうでなきゃね』

と、平和な光景で幕、と思いきや・・・
ビルの頂上に建ち、拳を握り締めるイルクーボの姿が。
『光の力があれほどのものだったとは。まさか、奴らも成長しているというのか?』
そして響くジャアクキングの呻き声。
不気味な余韻を残す幕切れとなりました。

前半は説明描写がやや長く、DVDで一気に観ていると、
そこまで丁寧におさらいしなくても・・・と思いますが、
週1回の放送であることを考えると、丁度良いタイミングでの説明だと感じます。
そして、その中で気になるメップルの一言も。
『闇からは何も生まれてこない』
既に闇に還ったピーサードゲキドラーゴ。そして次回次々回を思うと、
伏線とも考えられる気になる発言です。

中盤からは圧倒的な強さを見せ付ける一刻館の浪人生イルクーボ。(CV:二又一成氏)
・・・二度目はややくどいですね。すみません。
私の中で二又さんはちょっと気弱なキャラクター役のイメージが強いので
イルクーボのような冷静かつ強すぎる敵キャラクターを演じたときの迫力に驚かされます。
そしてNo.2として、手にした力を己の強化に使ったりと二心を抱いたりせずに
あくまで主君のために尽くす姿と、ポイズニーやキリヤが恐れるほどの強さ。
これから立ちふさがる高い壁としての存在感は抜群でした。

そして、今までワガママ放題、前半の呆れる描写と、
確かに「伝説の勇者」の自覚がなさそうなメップルが本領を発揮する数少ないエピソードです。
メップルが突進していくとイルクーボの球が割れるのは
ややご都合主義な観が否めないのですが、
それでもミップルやなぎさ、ほのかを守るために立ち向かおうとする強い意志は
いままでの汚名返上に余りある熱いシーンでした。
フラッピとチョッピは意外と何度も危機に晒されて彼らなりに戦ったり、
ココとナッツはある意味では「大人」として導くキャラクターでもあるので、
普段ワガママなメップルが活躍するとインパクトがありました。

次回はポイズニー姐さん、キリヤにとって正念場となる
「偽ほのか」のエピソード。これからどんどん緊迫感を増していきます。
その前に、明日のフレッシュはなんとなくギャグ話っぽいので、息抜になるといいのですが。
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