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フレッシュ第16話『恐怖の文化祭!夜の学校に響く足音!!』 [フレッシュプリキュア!]

三人の学校が違う事で、フレッシュでは今まで描かれなかった学園生活。
おそらくプリキュア史上初の、主人公と同級生の恋バナではないでしょうか。
中学生日記のように、見てるほうが恥ずかしくなるような初々しいストーリー。
思わず一緒に「甘酸っぱぁー」と口走ってしまいそうな展開でした。

さらに意外にも、後半で突如キャラ立ち始めた美希=ベリー。
いずれ訪れるとは思っていましたが、ラブメインの今回でこの展開にするとは、
心憎い構成です。
  
冒頭、ラブの買い物に付き合ってくれた美希、ブッキーのシーンから始まります。
文化祭実行委員として買出しした物には「こんにゃく」「釣竿」「懐中電灯」など、
何をやるのか見当が付かない美希とブッキーがラブに訪ねようとしたところ、
一つ目小僧と幽霊を担ぎ背後から追いかけてくるフランケンシュタインの「怪物」が・・・
絹を引き裂くような悲鳴の効果音が入りますが、
どうみてもフランケンシュタインの「怪物」のマスクを被った大輔です。
『ばっちりゲットだね!』と目を輝かせるラブと、ちょっと引いてる美希、ブッキーでした。

『ンまぁ~い♥ ああ、ドーナツよ素晴らしい』
西さんはカオルちゃんの店の裏で、音楽聴いてヘッドバンキングしながら
ドーナツを堪能していました。さすがは元・ドーナツ国王です。
それでも、成果を挙げていないのにこんな事をしていいのかと、ため息をつく西さん。

カオルちゃんの店の表側では、ラブが文化祭でお化け屋敷をすることを、
フランケンシュタインの「怪物」のマスクが中々脱げない大輔を手伝いながら
美希とブッキーに語っていました。ミユキさんのコネを利用して、
弟の大輔がテレビ局にあったマスクや人形などを借りてきたようです。
『これでお化け屋敷の怖さ百倍だよ。さっすが、トリニティパワーだと思わない?』
ラブが『・・・ニティ』と言ったところで、ヘッドホンを外した西さん。
「インフィニティ」の話をしているのかと、様子を伺います。
そして道具の整理をしていた大輔が、ポケットに突っ込んだ小箱に目を付け、
『きっとあの箱がインフィニティなんだろう』と勝手に想像する西さんですが、
『そういや俺、インフィニティがどんな物なのか知らない』
・・・管理国家の人、でいいんですよね?この方。
ともあれ、ラブはフランケンシュタインの「怪物」のマスクを被って美希とブッキーを
サービスでいっぱい怖がらせてあげる、と盛り上がっているのをよそに、
高笑いして残ったドーナツを頬張る西さんですが・・・
『あ゛ー!食べちゃった。取っとくつもりだったのにー』
・・・本当に管理国家の人、でいいんですよね?この方。

どんよりと曇った空の下、文化祭の準備に励む四つ葉中学校のラブたち。
ラブは適切に指示を出し、実行委員として同級生達からも評価されていました。
一方ゴミ捨てから帰ってきたもう一人の実行委員である大輔は、
『何もしてないだろ』『どこでサボってたんだよ』と、散々な言われようです。
『サボってなんかないだろ、今だってちゃんとゴミ捨てに・・・』
とゴミ箱を見せようとする大輔ですが、入り口の骸骨の足にゴミ箱が当たり、
倒れる骸骨を支えようとするラブ。同時に大輔も手を伸ばし、
ふとラブの手に触れてしまって、つい手を引っ込めてしまいます。
そして一人では支えきれずに、骸骨の下敷きになるラブでした。
『今・・・なんで支えてくれなかったの?』
そう見上げるラブに気遣いつつも、心にもないことを言って照れ隠ししてしまう大輔。
『うるせえ!どうせあさってには壊して捨てる物だろ!
 何真剣になってんだよこんなの。文化祭なんて適当にやっておけばいいんだよ』
言ってから「しまった」という表情を見せる大輔ですが、
『じゃあ、何で実行委員になったの?』と聞くラブに対して、
『それは・・・(お前がいるから、なんて言えるかよ)』と赤くなって口ごもり、またしても
『それも適当だよ!お、俺は別にやりたくなかったんだ。こんな面倒くさいこと』
素直になれず、どんどん強がって反対の事を言ってしまう大輔。
『だったら、私一人で良かったのに』『あーそうかよ!悪かったなあ余計な事して』
ラブと大輔、二人の実行委員はすっかり仲たがいしてしまいました。

下校するラブは釈然としない表情でしたが、裕喜、健人に挨拶されると
きちんと笑顔になって『うん、明日は楽しい一日にしようね』と手を振っていました。
その横を、不貞腐れて通る大輔ですが、丁度雨が降ってきて
何かを思い出したように教室に走るラブを追うように校舎へ戻ります。
その様子を『チャンス到来』と屋上から傘をさして見下ろす西さん。
・・・それは女物の傘ですが・・・

ラブが危惧した通り教室の窓が開いており、井戸のセットが濡れていました。
直そうとするラブに、背後から声をかける大輔。
実行委員の仕事として、セットの修理をするラブを手伝おうとする大輔ですが、
『いいよ、どうせめんどくさいと思ってるんでしょ』
『あれは・・・』と言い返そうとしたところ、突然起きた稲光に驚いてしまいます。
雷が怖いという事を笑われる、と気が気でない大輔でしたが、ラブの反応は
まず大輔を心配して、そして『雷の音が聞こえなかったら、少しは怖くないよね』と
ティッシュで耳栓を勧めるものでした。
雷を怖がる事を笑わないのか?と疑問に思う大輔に、
『全然関係ないよ。誰だって怖い物の一つや二つあるでしょ』
と優しく返すラブ。そんな時にまた雷が落ち、一緒に驚く二人。
『び、びっくりしたー。大輔、やっぱり耳栓した方がいいよ』
そう勧めるラブの手も震えていることに気づいた大輔は
ラブも雷が怖いのを押し殺して自分のことを案じてくれている、と気付き、
強がってさっさと直して面倒な事は早く終わらせるぞ、と積極的に行動し始めます。
抑えたり、テープで止めたり、間違えたり、そんなこんなで修理が進み、
『ふふ・・・はは・・・』『なに笑ってんだよ』
『文化祭実行委員の二人って感じするね』『ん゛っ・・・・ま、まあな』
『甘酸っぱぁー♥』そんな一部始終を影から見て照れてる西さんですが、
気を取り直して大輔のポケットにあると思い込んでいるインフィニティを手に入れるため、
二人を気遣ってか抑え目の声でスイッチオーバーし、骸骨をナケワメーケ化します。

表で骸骨が倒れるような音がしたのに気付き、様子を見に行く二人。
しかし、そこに骸骨はいませんでした。
不思議がる二人の背後から近づく腕、そして肩を掴まれる二人。
恐る恐る振り返ると、そこには・・・赤い目をした骸骨が立っていました。
雷と共に響く二人の悲鳴・・・

一度は驚いたラブですが、ラビリンスの仕業、と考えるとそう怖くないのかもしれません。
ですが、大輔には本当に怖いはず。しかも骸骨の腕力は壁を壊すほどでした。
それでも、積極的にラブの手を取って『逃げるぞ』と男を見せる大輔。
さっきの雷のときのラブの対応を思っての対処だと思います。
ウエスターさんの指示でどこまでも追いかけてくる骸骨を振り切れず、
途中で変身しようとするラブも、大輔がいるために変身できません。
『ばらばらに逃げようよ』と提案するラブですが、
『何言ってんだ、お前を一人になんてできるか』と、ある意味ありがた迷惑の大輔。
一人にならないと変身できない、と内心焦るラブですが、
とりあえず美希とブッキーにメールで連絡していました。
一方の大輔は『(俺が、俺がラブを守るッ)』と熱くなっていましたが、
廊下を曲がった先に突然存在していた緑色の壁にぶつかり、
手を離してしまう大輔と、落とし穴に落ちるラブ。大輔はラブを見失ってしまいました。

ラブの方では、柔らかい床に無事に着地していましたが、背後から肩を叩く指が・・・
トントン・・・『何ようるさいなあ。どこ行ったんだろう、あの骸骨』
トントン・・・『もう、やめてってば。いい加減にして』
振り返りざまに間近にいる骸骨。そして下から灯る懐中電灯。
思わず大声で悲鳴をあげたラブの声を聞き、その方向に向かう大輔。
一度は驚いたものの、冷静になればそんなに骸骨を怖がっていないラブは
大輔がいない隙に変身しようとしますが、
空気を読まずにラブの危機を救うべく登場して骸骨に体当たりする大輔。
その勢いで再びラブと共に逃げ出します。
二人が逃げ去った後、散らばった骨が集まって、今度は二体の骸骨に・・・

とりあえず教室に隠れた二人。
ラブは大輔が突然はぐれてしまった自分の心配をしてくれた事を知り、
赤面して『ごめん・・・あと、ありがとう』
赤面して『あ・・・ああ』と返す大輔。
これ以上ラブラブ展開にしないために、二体になって追って来た骸骨に気付き、
非常階段から逃げ出す二人。ようやく外に出る事ができました。
・・・が、サブタイトル「夜の学校」、確かに空は暗いですが、
どんより曇った空のため、ちょっと違うのでは・・・?

逃げる二人の行く手を遮るように現れる骸骨とウエスターさん。
『大輔、ここは逃げて』『・・・逃げない』
『大輔ってば。何で?さっきまで逃げ回ってたじゃない』
ウエスターさんと骸骨から庇うようにラブの前に立つ大輔の手は、震えていました。
『さっきはラブを守るために逃げてたんだ』『え?』
背後に現れるもう一体の骸骨、それでも恐怖を隠すように震える手を握り締める大輔。
『でも今は、ラブを守るために、逃げない!』
見得を切る大輔の背後に落ちる雷。
そのまま動かないのを案じたラブが軽く叩くと、倒れる大輔。
『あ、気絶してる。そっか、さっきの雷で、大輔の緊張の糸切れちゃったんだ。
 もう、頑張りすぎだよ』
そして大輔の額を指で押して、『でも、ありがと♥』
『甘酸っぺー♥』そんなやり取りを見て
ウエスターさんだけでなく骸骨も赤面して照れていました。
そこに駆けつけた美希とブッキーも揃い、三人で変身します。

骸骨はとりあえずベリーとパインが抑えて、大輔を木陰に退避させるピーチ。
そこにパインと戦っていた骸骨が現れますが、その攻撃を防ぎ、パンチで反撃。
その隙にパインフルートを出し、ヒーリングフレアフレッシュで一体を浄化しました。
屋上ではベリーと骸骨が交戦。格闘では引けを取っていませんが、
エスポワールシャワーが効かず、向かってきた骸骨に思わずベリーがひるんだ隙を付いて
大輔のもとに奇襲をかける骸骨。そして大輔を捕まえてウエスターさんに引渡しました。
ウエスターさんの下に駆けつける三人。
大輔を気遣うピーチと、苦々しそうなベリーをよそに、
大輔のポケットを探り、インフィニティだと思い込んでいる小箱を奪い取ったウエスターさん。
『大輔を返して』というピーチに、『すぐに返してやるとも』と言うウエスターさんですが、
プリキュア達と反対側に投げ飛ばされる大輔。このままでは校門の看板にぶつかります。
必死に追うピーチですが、間に合いません。

が、間一髪のところで駆けつけたシフォンの超能力で助かる大輔。
そういえばここまでタルトとシフォンが登場していない事に気付きませんでした。
『また助けてもらったな少年。情けない奴め』久々に敵らしい発言のウエスターさんに
『大輔は情けなくなんかない。自分じゃ何もしないで見てるだけのあんたなんかより、
 ずーっと、ずーっと、百万倍強くてかっこいいんだから!』
とピーチロッドを出し、ラブサンシャインフレッシュで骸骨を撃退するピーチ。
それでもインフィニティと思い込んでいるものを入手したため、
上機嫌で退場するウエスターさん。
『なんやアイツ、何がそんなにおもろいねん』そんなタルトをよそに、
一人だけ浮かない表情のベリーは、自分の手を見つめて握り締め、
しぼりだすように呟いていました。『どうして・・・?』

館に帰ってきたウエスターさんは、子供のように目を輝かせて
『これが、インフィニティ・・・』と期待に満ちて箱を開けたところ・・・
『ビックリ箱ダヨ、byトリニティ。ビックリ箱ダヨ、byトリニティ。』
『え・・・いや・・・ト、トリ?』戸惑っていました。

翌日、ラブたちのお化け屋敷はにぎわっていました。
死装束で美希とブッキーに中を見せようとするラブ。
美希が来ていると知り、ミイラ男の扮装のまま飛び出す裕喜と、
それを引きとめようとするドラキュラの扮装の健人。
そして後ろから抜け出してサボろうとする死神の扮装の大輔を注意するラブ。
『カッコ悪い』『う、うるせー』『うるさいってなによ』
仲がいいのか悪いのか、またまた始まったラブと大輔を見て
『またやってるよあの二人。困ったもんですね美希さん』と声をかける裕喜。
『・・・美希さん?』
一人美希だけが、寂しそうな目でラブとブッキーを見つめていました。
『どうして・・・?どうして・・・私だけ・・・』
一人呟く美希にスポットが当たり、幕となりました。


遊園地でデートの観覧車でも十分甘酸っぱかったワカゾー青春日記だったのですが、
今回はその上を行く甘酸っぱさでした。
無印~MHのベローネ学院は女子部、男子部と分かれているためと、
なぎさが上級生である藤Pに想いを寄せていて、
ほのかはキリヤの影をひきずっているせいか、ずっと浮いた話がありませんでした。
SSは健太と優子、宮迫と加代といった脇キャラにちょっと恋バナ的展開がありましたが、
肝心の咲、舞にはなぜか浮いた話がありません。
そして5シリーズでは女子校であるため、生徒間の恋バナがありえませんでした。
そう思うと、シリーズ始まって以来のこの展開はむしろSSで起きなかったのが意外です。

怪談話も各シリーズにちりばめられておりますが、
初代と同様季節はずれでの時期なのも異色です。
SSでも文化祭でお化け屋敷をやっていましたが、実際クラス単位でやり易い企画ですから・・・
あとは昨年の幽霊りん、ドラキュラかれん、ネコ娘くるみ、ぬりかべうらら、河童のぞみ
といった、肝試し仮装イベントもありました。
冒頭のフランケンシュタインの「怪物」がどう使われたかはわかりませんが、
死装束のラブはひょっとして修理していた井戸に入って番町皿屋敷をやるのかもしれません。

今回のラブは、作画の美しさと相俟って、非常に可愛いシーンが多く、
大輔でなくても撃沈されてしまいそうです。
そして嫌味のない優しさ、仲直り、実行委員としての統率力など、
ラブの魅力がふんだんに描かれていました。
途中大輔がいるので変身できない、というシーンでは、
ウルトラセブンのように「ソガ隊員、すまん」とやるのでは、と思ってしまいましたが、
ひょっとしたら先週のペットボトルといい、大人の視聴者向けのサービスかもしれません。

西さん=ウエスターさんが本当に出る度に扱いが下がっていて気の毒です(笑)
突っ込みどころがあまりにも多すぎるのですが、「甘酸っぱー」でしょうか。
第4話の台詞第5話のアドバイスを見る限り、恋愛に関してそんなにウブじゃないと思いますが
まあ、今回の展開は大人が見るからこそ恥ずかしくなる、というのもありますので。

最後に自分だけまだブルンが出てきていないことを気にするベリーの描写。
これは次回で語られるものだと思っていましたが、今回の出来事が伏線となって
次回に繋がるというのが、同じ青色というだけでなく、自他に厳しい完璧主義者という点も
最初プリキュアになれなかったかれんと通じるものを感じました。
また、自分のせいで大輔を危険に晒してしまったという歯痒さで己を責め
次回どのように消化されるのかが楽しみです。
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