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フレッシュ第18話『プリキュアに会いたい!小さな女の子の願い!!』 [フレッシュプリキュア!]

人口に膾炙した、手術を怖がる子供をヒーローが励ますという王道展開。
私の知る限りでは、ベーブ・ルースの伝記で読んだものが最も古いのですが、
他にもいろいろなパターンがありそうです。

さて、そういった王道展開になるかと思いきや、鍵を握っていたのはシフォン。
またしてもいい意味で予想を裏切られた展開です。
  
ピルンはシフォンのご飯を作り、キルンは声を聞く能力があります。
そしてブルンの能力は、着せ替えができる事でした。
赤ちゃん服、ヒラヒラお洋服そしてクマのぬいぐるみを次々と着せて、
愛くるしさにメロメロ状態のラブ、ブッキーと、うれしそうなシフォン。
『親バカや。まさに親バカや・・・』タルトだけ危惧していましたが・・・
そんな風に楽しそうな美希の部屋ですが、和希が病院に運ばれたという知らせで一変。
急いで病院に駆けつけた一同ですが、ただの軽い貧血で心配はないとのことでした。
・・・普通学校でその程度の症状なら保健室で休めば済むと思いますが・・・
ともあれ、そのおかげで病院で女の子との出会いがありました。
シフォンをクマのぬいぐるみと思い、興味を示した入院中の千香ちゃんです。

珍しく本を読んでいるウエスターさんを気にするサウラーと、後ろに寄り添うイース様
ウエスターさんに皮肉っぽく活字を読む楽しさを理解したようだと言うサウラーですが、
『ん?活字?活字って何だ?』・・・管理国家って、勉強はないんでしょうか・・・
ともあれ、ウエスターさんが熱心に見ていたのはプリキュアを特集した記事。
サウラーもウエスターさんの姿勢を評価しようとしていましたが、
ウエスターさんが熱心に見ていたのは記事ではなく、
プリキュア三人の写真に小さく写りこんでいたウエスターさんの姿。
『いったい何故だ?どうして俺はこんな扱いなんだ?』
『え・・・そこなの?』思わずイース様も突っ込んでしまうほどのウエスターさんに、
人気のあるプリキュアを子供達の前で倒せば不幸のゲージが一気に溜まると
アドバイスするサウラーとイース様
『そうか、それはいいことを聞いた。それで?俺はどうすればいいんだ?』
流石にサウラーもイース様も、呆れて退散してしまいました。

病室で、シフォンと遊ぶ千香。美希、ブッキーの心配をよそに、
シフォンは立派にぬいぐるみのフリをしています。
そんなシフォンに、手作りのアクセサリーキットでアクセサリーを作ってあげる千香。
アクセサリーキットは美希もブッキーも結構楽しんでおり、
ラブだけが上手く作れませんでしたが新たなおもちゃの販促に貢献しそうです。
『ラブお姉ちゃんのなんか変。千香の方がキレイだよ。ね?シフォンちゃん?』
『プリ?』
思わず返事してしまったシフォンを誤魔化すように、プリキュアなんちゃって
などと取り繕うラブでしたが、大のプリキュアファンらしい千香に、
もっとカッコイイの、と言われてしまい、写真集を見せてもらいます。
そんなプリキュア大好きな千香は、プリキュアに手紙を書いたそうです。
会いに来て欲しい、と。思わずシフォンを抱く手に力が入る千香。
そして、心細い検査の時間が・・・

手術を明日に控える千香はとても怖がっていて、
プリキュアに励ましてもらおうと手紙を書きましたが、
手紙を預かったお母さんはどこに送ればいいか解らず、手元に置いたままでした。
千香のいる検査室は薄暗く無機質で、ガラス窓の向こうで難しい顔の医師達。
『ねえシフォンちゃん。プリキュアはやっぱり来てくれないのかな?』
と、不安な思いをシフォンに打ち明け、涙する千香。
ようやく開いた、重い扉。事情を知ったラブたちは
『ねえ千香ちゃん。お姉ちゃん達とお散歩しよっか。もうちょっと遊ぼうよ』

千香を散歩に連れ出したラブは、美希、ブッキーが戸惑うのをよそに、
『本当は内緒なんだけど、私達、プリキュアと友達なんだ!』
と打ち明け、直接プリキュアに手術の前に来てくれるよう頼んであげる、と約束します。
『プリキュアなら、絶対来てくれるよ』というラブに千香も安心した様子。
病院からの帰り道、変身して今から会いに行くの?と聞く美希、ブッキーに
『ただ会いに行くだけじゃつまんないよ
 折角だから、千香ちゃんをもっともっと、励ましてあげようよ』
と、何かアイディアを持っていたラブでした。

CMが終わったと思ったら、いきなりの変身。すわラビリンスの急襲か?と思いきや
プリキュアの姿でプリクラを撮る三人(ダジャレじゃないんですが・・・)
プリクラの前で人目を気にするタルトが妙に哀れです。
ラブが考えていたのは、プリキュアのプリクラを貼って応援メッセージを書いた色紙を
手術の前に千香に渡してあげることでした。
ところが、千香と一緒に検査室に入り、千香の涙を受け止めたシフォンは
なんとなく不安な様子です。

真夜中の千香の病室を訪れたシフォンは、
超能力で病室にあったぬいぐるみ達を宙に舞わせ、幻想的な背景を演出します。
目を覚ました千香の手元に飛び込んでくるシフォン。
舞うぬいぐるみ達を楽しそうに眺め、そして千香を宙に舞わせるシフォン。
病気の子供にとっては、まるで夢のように楽しいひとときです。
『チカ、ガンバッテ』
そんなシフォンの言葉にお礼を言った千香でした。
朝になると、何事も無かったかのような部屋のぬいぐるみ達。
『シフォンちゃん・・・夢だったの?』そう呟く千香の手にシフォンにあげたはずの
アクセサリが触れ、昨晩の出来事は夢ではなかったと察します。
そしてプリキュアにも作ってあげようと、アクセサリ作りに精を出す千香でした。

その頃三人はプリキュアに変身し、ビルの上を飛び越えて病院に向かっていました。
ところが、その行く手には、テレビ塔に立つウエスターさんの姿が。
『答えを出すのに丸一日。我ながら良く頑張って考えた。
 そしてついに、最高の方法を思いついたぞ。』
逆に応援したくなるようなウエスターさんの策は、TV電波をジャックして
ウエスターさんの挑発とナケワメーケ化したテレビ塔が街を荒らす様を見せ付ける事でした。
『オンエアー!チデジジジジ』我が家のTVはまだ地デジじゃありません。不幸です
『出て来いプリキュア。俺の姿を観たらすぐに来い!ふははははは!
 早く来ないと、この町は滅茶苦茶になってしまうぞ。いいのかなー?』
こんな時に現れなくても、と焦るベリー、パインに、絶対間に合うと言うピーチ。

病院では、手術の準備の時間になりつつありました。
プリキュアがまだこない事が気がかりな千香は、まだ手術に対して不安そうです。

高笑いするウエスターさんの前に『やめなさい!』と姿を現すプリキュア三人。
この時の三人が、妙に格好良かったです。
これからが本当のオンエアースタートと、プリキュアをTVに映し出し、
ナケワメーケに攻撃を指示するウエスターさんでしたが・・・
『え?お、俺狙い?おのれプリキュアー!』
プリキュアに集中攻撃を受け、戸惑うウエスターさん。
まともに戦えばあなたも十分強い筈ですが、ともあれ作戦はひとまず順調のようです。
『ふははははは、もっとやれ。町中の子供達を不幸にしてやるのだ』
調子に乗ってしまったウエスターさんは、さらに高笑いし、
『この状況は町中のテレビに中継されているのだ。プリキュアが倒される姿を見れば
 子供達は悲しみ、大いに不幸のゲージが溜まるという訳だ』
これがウエスターさんにとって災いし、なおさら負けるわけにはいかない、
みんなきっと、私達を応援してくれるはずと、プリキュアの闘志に火が点きます。

未だプリキュアが姿を見せず、手術を前に怖がっていた千香ですが、
看護師が持ってきたワンセグで放送中の戦うプリキュアの姿を観ます。
病院で携帯?という野暮はとりあえず忘れる事にしましょう。
『プリキュアは今、悪い人と戦って頑張っているのよ』
『うん、がんばれ。がんばれプリキュア』
千香の、そしてTVの前の子供達の励ましをもらったかのように、攻撃を畳み掛けるプリキュア。
そしてトリプルプリキュアキックを喰らったナケワメーケから落ち
『うおーーーーー痛って。うわあぁ~』とゴキブリのように逃げ回るウエスターさん。
そして三人そろって繰り出されたキュアスティックからの攻撃。
TVの前の千香もプリキュアと一緒になって棒をクルクル回していました。
そして倒されるナケワメーケ。
『お・の・れぇええ、いい作戦だと思ったのに。覚えてろよー!』
小悪党のような捨て台詞を吐き、走って帰るウエスターさんでした。
TVの前で喜ぶ子供達の歓声。そして、
『千香ちゃん、プリキュア頑張ったね』『うん、千香も頑張る』

手術室に向かう千香を、窓の外から見下ろすプリキュア。
そして、プリキュアにVサインを返す千香。手術は無事、終わったようです。

手術後、シフォンと共に病室を訪れたラブたち。
手術は別に怖くなかったと強がる千香ですが、プリキュアと
そしてラブたちにお礼のアクセサリを渡しました。
そしてシフォンには、あの夢か現か、楽しかった時の忘れ物を返す千香。
『もう、忘れてかないでね』
そう言う千香の言葉にも、ぬいぐるみのふりを続けるシフォン。
そして退院したらまた遊ぼう、とラブたちが帰った後に、
病室の扉から、一瞬だけ姿を現し、『バイバイ』と手を振り、消えるシフォン。
『シフォンちゃん、また遊ぼうね』
千香を見守るかのように、病室にはプリキュアからの色紙が飾ってありました。


今回は「赤ちゃん」と思えないほどのシフォンの心配りと空気の読みっぷりが印象的でした。
いままでの例から、シフォンは涙を受け止める事でその人の心を察するようですので、
一人検査室で千香が流した涙を受け止めたシフォンはその心情を誰よりも察したのでしょう。
千香にとって、あれは夢だったのか、と思わせる終盤と、ラストの『バイバイ』は
いい演出だったと思います。
ただ欲を言うと、残念なのはシフォンが折角夜中に励ましに来たのに、
プリキュアが来るまで手術を怖がり続ける千香の描写。
話の構成上やむを得ないですが、シフォンから勇気をもらったような一捻りが欲しかったです。

そんな千香が持っていた写真集に、月夜をバックに立つイース様が・・・
一体いつ撮影したんでしょう。私も欲しいです、それ。
本といえば冒頭でウエスターさんが読んでいた「プリキュア特集」や
サブタイトルの背景にも細かい書き込みが多く、
気づく人には気づいてもらおう、という遊び心が感じられます。

ウエスターさんはもはや突っ込むまでもなく、どんどん壊れていってます。
今回の作戦は昨年の「プリキュア大都会に現る」でブンビーさんが用いた
放送で一般大衆を脅す、という作戦に通じ、健闘したと思いますが、
ブンビーさんのようにどんどんいじられキャラになっていくウエスターさん。
昨年のこの話でもミルキィローズにブンビーさんが直接攻撃されていたので、
今回の「俺狙い?」に通じるものがありますが、
ブンビーさんのように愛されるキャラとなってくれたウエスターさん。
メビウス様にリストラされないかが気がかりです。

気がかりといえば、次回のせつな=イース様
エンドカードのイース様の表情と、背後に書かれていた一文
「代償?私は耐えて見せます。どんな痛みも・・・メビウス様のために
 必ずプリキュアを倒して見せます!(影で読めず)に代えても・・・」
読めないところは、前後の分から察するに「私の命」でしょうか。
次回の「新たなカード」が、 プリキュア5での「黒い紙」を連想させ、嫌な予感がします・・・
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